2003年に埋めた“タイムカプセル”が、22年後の同窓会で地獄のトリガーとなる――。
日本テレビ系ドラマ『良いこと悪いこと』は、「夢」をキーワードに展開する連続殺人ミステリー。掘り起こされた卒業アルバムには、6人の顔が黒く塗りつぶされていた。その夜、最初の犠牲者が現れる。
以降、「将来の夢の絵」と同じ手口で同級生が次々と狙われていく中、主人公・高木将と元クラスメイトの猿橋園子は“被害者”と“容疑者”という立場を超え、真相を追うバディに。
本記事では、全話のあらすじとネタバレを時系列で整理し、謎の構造や犯人像、そして最終回の結末までを論理的に考察していきます。
【全話ネタバレ】良いこと悪いことのあらすじ&ネタバレ

1話:「6人」――“夢”が凶器に変わる夜、バディはこうして生まれる
黒塗りのアルバムが告げた“復讐の開幕”
舞台は学校創立50周年の同窓会。34歳になった高木将(“キング”)が、22年前に埋めたタイムカプセルをクラスメイトと掘り起こす。
中身は当時描いた「みんなの夢」の絵と、誰かが忍ばせた卒業アルバム。6年1組のページを開いた高木は絶句する──高木を含む6人の顔写真が無残に黒塗りされていたのだ。高木には“6人の共通点”に心当たりがあるが、言葉にできないまま夜が更けていく。
ここでドラマは「標的を予告するアルバム」という“仕掛け”を一気に提示し、動機・機会・手口の三点を観客に考えさせるモードへ切り替える。
“夢”が手口に変わる連続事件
その夜、6人のうち最初の犠牲者が出る。以後、「将来の夢の絵」に沿った犯行シグネチャが浮かび上がる。武田敏生は“空を飛ぶ絵”の持ち主で、マンションから転落死。
桜井幹太は“消防士”の夢を描いた人物で、火災に巻き込まれ意識不明に。
この“夢→手口”の対応が二例続けて起きたことで、視聴者の仮説は一気に狭まる。絵にアクセスできる者、6人と園子の過去を知る者──つまり内輪の犯行が濃厚になるわけだ。タイトルの“良いこと/悪いこと”は、“夢(良いこと)”が反転して“悪いこと”に変わる倫理ゲームとして立ち上がる。
バディ誕生――“被害候補”と“容疑候補”の共闘
高木は“殺されたくない”、園子は“疑われたくない”。利害の一致が、二人をバディへと押し出す。公式要約が示すように、高木は真相解明のため、犯人ではないと主張する園子と手を組む。
この構図の妙は、“被害候補”と“容疑候補”を同じ矢印に並べたこと。互いの心に残る“過去の温度差”を抱えたまま共闘するからこそ、会話の一語一句に含みが生まれ、視線の往復に緊張が宿る。バディ化そのものがサスペンスの燃料となり、以後の事件を観測する“視点装置”として機能する点が巧みだ。
“時間割の犯罪”としての構成美
構成面の肝は、“時間割の犯罪”という見せ方にある。1話の終盤までに“夢→手口”が二件確認され、2話の予告では「これまでの被害者は武田と桜井」と整理される。
重要なのは、タイムカプセルの公開タイミングと犯行準備の整合性。あの場で初めて絵を確認した同級生が、その直後に実行できるのか。準備時間の矛盾が“内輪の誰か+事前に絵を知っていた者(=学校関係者や保管者)”という二層の容疑線を生み出す。
推理が“誰が悪いか”にとどまらず、“誰が何を知っていたか”という情報アクセスの物語に拡張していくのが本作の面白さだ。
起動回としての完成度
総じて第1話は、
①黒塗りの6人=標的の提示
②夢→手口の対位法=犯行サインの宣言
③高木×園子のバディ化=視点の固定
という三段構成で物語の“走り方”を決定づけた。以後は、6人の夢の中身と当時の関係性がピースのように少しずつ開示されるだろう。
犯人探しの軸は
(A)夢の絵へ事前にアクセスできた者
(B)6人と園子の因縁を具体的に知る者
(C)短時間で実行可能な者
――この三条件の積。第1話は、その積が誰に向くのかを視聴者に計算させる、極めてロジカルな“起動回”だったと結論づけたい。
【関連】1話については以下記事で解説

2話:「歌」――“夢の絵”テンプレが露わに、ニコちゃん線が動く
“夢の絵”が犯行のテンプレートに
これまでの2件の襲撃は、“22年前の将来の夢の絵”の再現だった。
貧ちゃん=武田敏生(水川かたまり)は“空を飛ぶ絵”を描いた少年で、成長後にマンションから転落して死亡。カンタロー=桜井幹太(工藤阿須加)は“消防士の絵”のとおり火災に巻き込まれ、意識不明の重体となる。犯行は偶然ではなく、夢の絵というテンプレートに沿って再演されている。
高木と園子は、絵とタイムカプセルに触れられる“クラスの内側”に容疑を絞る。「このクラスの誰かが、あなたを恨んでいるんです。私以外の、誰かが」——園子の一言が、核心を黒く縁取った。
“ニコちゃん”への接触と謝罪のすれ違い
残る標的は4人。そのひとり、“ニコちゃん”こと中島笑美(松井玲奈)に、高木と園子は警告のため接触する。笑美の子ども時代の夢は“スポットライトを浴びるアイドル”。
現在は六本木のクラブでホステスとして働き、華やかな日々を送っている。再会の場で笑美は、かつての仕打ちを園子に謝罪するが、長年の歪みは簡単に埋まらない。ふたりの間に横たわる“時間差の倫理”が、保護計画の行方をも左右していく。
報道サイドの“夜の街”ルート
一方、報道サイドでは園子の同僚・東雲晴香(深川麻衣)と後輩・松井(秋谷郁甫)が、違法薬物の元締めを追って夜の街を取材中。
彼女たちの捜査線は笑美の生活圏と重なり、のちに「夢の絵テンプレ」を実行するための情報×環境の両輪として結びつく。刑事ではなく“メディアの足”が別角度から真相を照らす構成が、第2話の見どころとなる。
「夢」を“犯行手順”に変える構造
第2話の焦点は、“善意の象徴=夢”が犯行の作業手順に転化する瞬間にある。
①夢の絵という共通のインデックスを起点に、
②事故に見せかける舞台装置を仕込む。
この2ステップで、犯人は“善(夢)”を“悪(殺意)”の段取りに変換している。
高木はその冷酷な発想に気づき、標的リストの共有と保護を提案するが、警察は個別事故として扱い、連続性を認めない。守るか、泳がせるか——バディの決断ほどには、行政の歯車は鈍く、重い。
クライマックス――“歌”が鳴り、ニコちゃん転倒
夜、街角に“不気味な替え歌”が流れたのち、物語は最悪の瞬間を迎える。
クラブ帰りの笑美は、園子に“彼氏・城之内のドラッグ流通の証拠”を渡し、一人で歩道を歩く。背後から黒い傘の人物が近づき、ふっと肩を押す。
次の瞬間、夢に描いた“スポットライト”はトラックのヘッドライトに変わり、轟音とともに笑美は倒れ込む。
雨に溶けた血の跡だけが残り、夜のざわめきが一拍遅れて戻る。偶然ではあり得ない“手”の介在——笑美は、連続事件の“3人目の犠牲者”となる。
要点整理
- タイムカプセル/卒アルの“黒塗り”と“夢の絵”が犯行テンプレの設計図。
- 先行2件(転落死・火災重体)は絵どおりの再現。
- 標的は残り4人、その一人が笑美。
- 笑美への接触→謝罪のズレ→保護の是非が焦点に。
- 東雲・松井の夜の街ルートが“犯行舞台”の環境線として機能。
- 終盤、替え歌と転倒ショットで“夢の絵テンプレ”の第二形態を提示。
第2話は、犯人の人物像よりも「犯行の作業手順」を可視化する構成だった。
“夢”という善の記号をテンプレートに変換し、“善悪の入れ替わり”というタイトルの本質を具現化。
そして、“ニコちゃん線”を悲劇で締めくくることで、次回「絶交」への不穏なバトンを渡している。

3話:絶交と“宇宙”の罠
替え歌の順番が導く“次の標的”
第3話は、ニコちゃん=中島笑美の死を受け、事件が“替え歌”の順で進んでいると確信した高木が「次の標的はターボー=小山隆弘だ」と推理する場面から始まる。
小山はアメリカでアプリ企業を成功させたIT実業家で、新規事業のPRのために一時帰国していた。だが園子は、「このタイミングでの帰国は偶然とは思えない」と疑念を抱き、過去の“目的のためなら手段を選ばない”という黒い噂を掘り返す。
親友を信じたい高木と、理性的に疑う園子。二人の間に再び緊張が走り、物語は“友情の信頼”と“記者の論理”がぶつかる構図で動き始める。
絶交の痛みと再会のぎこちなさ
高木は、小学6年生の頃に交わした“絶交”の痛みを今も抱えていた。
かつて親友だった小山と喧嘩別れしてから22年、ようやく再会を果たしたものの、互いに素直になれず会話には距離がある。
そして小山は高木に向かって、「復讐しているのは園子だ」と断言する。いじめられていた園子が、加害者だった6人に順番に報復しているのではないか、と。
高木は「園子は変わろうとしてきた」と反論するが、二人の溝は埋まらない。
第3話のタイトル“絶交”は、過去の痛手と現在の疑念が交差する二重の意味を持つモチーフとして機能している。
“森のくまさん”替え歌が犯行の設計図に
事件の設計図として浮上するのが、かつてクラスで作った「森のくまさん」の替え歌。貧ちゃん、カンタロー、ニコちゃん……と順番に死が訪れ、次に狙われるのはターボー。
しかも小山の発表する新規事業は“宇宙を体験する”というテーマで、彼が幼少期に夢見た「宇宙飛行士」と重なる。夢の象徴である“宇宙”が、皮肉にも彼自身を襲うモチーフとして回収されていく構成が見事だ。
東京湾の水死体――新たな“不穏の影”
一方で、物語の裏ではもう一つの不穏が進行している。
高木がテレビニュースを見つめるシーンで、東京湾から身元不明の水死体が発見されたと報道されるのだ。直接的な関係は明かされないが、この出来事が今後の事件とどう絡むのかは不透明。
替え歌の連続殺人とは別軸の“もう一つの死”が示され、物語に“第二の真相”を予感させる。
記者会見の惨劇――ガラスの星屑
クライマックスは、小山の新事業発表会。
“誰でも自宅で宇宙旅行ができる”という壮大なプロジェクトが発表され、会場は大成功の熱気に包まれる。小山は満面の笑みでスピーチを終え、報道陣による囲み取材が始まった。
だがその直後、突如として異変が起こる。取材エリアの天井から、不吉な軋み音が響いたかと思うと、巨大なガラス製の照明パネルが落下。
高木は一瞬の違和感を察知し、咄嗟にステージへ駆け寄って小山を突き飛ばす。次の瞬間、ガラス板が粉々に砕け散り、ステージに無数の破片が降り注いだ。
ライトに照らされたガラス片は、まるで星屑のように輝き、宇宙をテーマにした演出と“死の演出”が皮肉に重なる。
幸いにも小山は軽傷で済み、事件は未遂に終わった。
しかし、替え歌の順番通りに“死を演出”する犯人の目的は依然として不明。これは本当に殺意によるものなのか、それとも次への“警告”なのか――。
成功した発表会の直後に訪れた惨劇が、物語にさらなる不穏な影を落とした。
四重構造で描かれたスリルとテーマ
第3話の構成を整理すると、
- 園子・小山・高木の三角関係による疑心と信頼、
- 替え歌という犯行ロジックの強化、
- “宇宙”モチーフを活かした美しい演出、
- 東京湾の水死体という別線の不穏。
この“四重構造”が重なり、物語にスリルと奥行きを与えている。
犯人探しの枠を超え、“なぜ順番を守るのか”“殺意の根底に何があるのか”という新たな哲学的問いが浮上。単なる復讐劇ではなく、“罪の儀式”として事件が描かれる可能性が見えてきた。
絶交は“終わり”ではなく“再生”の兆し
第3話「絶交」は、友情と復讐が交差する転換点。
ガラスの破片のように散らばった記憶の断片が、星のようにきらめきながら“赦し”と“報い”の境界線をぼかしていく。
友情、信頼、疑念、そして過去の償い。すべてが静かに混ざり合う中で、次なる標的・羽立の運命が迫る。
物語は“絶交”を終わりではなく、“再生の始まり”として描く。
宇宙を夢見た二人のように、壊れた絆が再び光を放つ日は来るのか。次回、替え歌の“最終節”が鳴るとき、真の悪意がついに姿を現す。
3話のネタバレ&考察はこちら↓

4話:「黒」——“守るつもり”が刺さる夜と、輪の外から差し込む第三の視線
第4話はタイトルどおり“黒”。黒塗りの卒アルと、心の中にある黒い空洞を二重写しにして、物語を一段深く沈めた回だ。
高木(間宮祥太朗)と園子(新木優子)は、連続襲撃が替え歌の順番に沿っていると確信する。
これまでの武田→桜井→笑美に続き、高木の親友・小山(森本慎太郎)も襲われ、次の標的は“ちょんまげ”=羽立太輔(森優作)に絞られていく。
羽立の将来の夢が「刀を構えた侍」だったことから刺殺の可能性まで想定し、二人は学級委員長の小林紗季(藤間爽子)を頼って住所を入手する。
「友達なんかじゃない」——羽立が突きつけた“関係のリセット権”
週末、3人(高木・園子・小山)は羽立のアパートを訪ねる。
輪ゴムで髪を束ね、散らかった部屋で引きこもる羽立は、彼らの顔を見ても驚かない。「僕の番か……」。ニュースで連続事件を知り、自分が次だと理解しているのだ。
彼は台所から包丁を持ち出して園子に渡し、「僕なんて、なんの価値もないんだから」と“ひと思いにやってくれ”とまで言う。
高木は「守りに来た」「友達同士で守りあえば——」と説得を試みるが、返ってきた言葉は冷たい。
「友達なんかじゃない」。
被害者の側にある“関係のリセット権”をきっぱり突きつけられる。ここが第4話の核心である。
善意の限界——“守る”は一方的には成立しない
“守る”は、一方的には成立しない。
過去の加害の記憶は被害者の身体に残り続ける
→加害側の善意は、再演に見えることがある
→届かない言葉が二次加害になる
この三段で見ると、羽立の拒絶はきわめて合理的だ。
井戸の底のような自己否定——父を幼くして亡くし、昨年は母も失い、今は独りで生きているという事実が、彼の「仕方ない」を下支えする。
善意で近づくほど、黒は滲む。
輪の外から差し込む“第三の視線”
一方で、画面には“輪の外”から差し込む視線が初めて強度を持つ。
スナック「イマクニ」に出入りしていた常連客・宇都見(木村昴)の正体が、警視庁捜査一課の刑事だと判明する。
第2話での「しがない公務員です」という台詞が、ここで“逆説的な真実”として回収された。
これにより物語には、当事者(6人)・メディア(園子)に加えて“警察の合理”が正式参戦。素人の考察だけではなく、証拠の線が地形を変え始める。
法則の強度と“守る言葉”の更新
公式ストーリーは「最悪の事態が待ち受ける」とだけ煽って幕を閉じる。
事件のルール(替え歌の順番)は依然として強固で、5人目=羽立の危険は高まる一方。だがヒューマンとしての線は同時に前進している。
法則が強いほど、守るべき相手が先に見える
→守り方を誤ると再被害になる
→“守る言葉”そのものを更新しなければならない
第4話は、ミステリーの燃料(法則)と人間ドラマの酸素(関係の更新)を半々で混ぜ、次回以降の爆発に備えた回と言える。
“黒”が映し出した三つの論点
個人的な“論理の見どころ”を三つに絞る
①謝罪の非対称性——加害と被害は同じ時間を生きていない。加害側の「変わったよ」は、被害側にはしばしば「また来た」に見える。
②第三の視点の投入——宇都見=刑事という視線の増殖により、「6人の内側」だけで完結しない地平が開かれる。クラス全体や教員など、輪の外への疑いが広がる設計だ。
③色の演出——“黒”は不吉の色であると同時に輪郭線である。黒を塗ることで、これまで見落としていた形が浮かび上がる。
“良いことのつもりで近づくと、悪いことに転じる”というタイトルのアイロニーが、一段と鮮明になった。
「守る」とは何かを問い直す
結局のところ、第4話は「守る」とは何かを問い直す1本だった。
羽立に必要なのは、「守ってやる」という上位目線ではなく、まず関係の再定義だ。
次回、替え歌の刃に人間が勝つのか。“言葉の設計”が鍵を握る。
ミステリーの快感とヒューマンの痛覚が、同じ熱量で共存した佳回だった。
4話のネタバレ&考察はこちら↓

5話:「みんなの夢」――教室の記録と“忘れられた7人目”
第5話は、事件の鍵を22年前の教室へ引き戻す回。
生き残った“キング”高木将(間宮祥太朗)、“ターボー”小山隆弘(森本慎太郎)、“ちょんまげ”羽立太輔(森優作)の3人はガレージで協議し、
「園子(新木優子)以外にも自分たちを恨む人物がクラスにいたのでは」と仮説を立てる。
写真を洗い直す中で羽立がつぶやく。
「僕らのことを一番覚えている“もう1人”がいる」――それは当時の担任で、今は母校の校長となった大谷典代(赤間麻里子)。
生徒思いだった彼女なら、忘れかけた出来事も覚えているかもしれない。4人(高木・小山・羽立・園子)は確かめに行く。
校舎で蘇る記憶と、“父”としてのざわめき
母校の廊下に足を踏み入れた瞬間、園子の脳裏に過去の断片が蘇る。
備品倉庫に閉じ込められた日、昇降口での公開謝罪、階段でランドセルを奪われた屈辱――。
その光景の断片が現在と地続きの痛みとして蘇り、高木の心を揺らす。彼は校長室へ向かう途中、小4の娘・花音(宮崎莉里沙)が男子と口論する場面を目撃。
かつての加害の影が、父親としての責任を突きつけてくる。
校長室の面談――「いじめはなかった」と笑う先生
校長となった大谷は「6年1組に目立ったトラブルはなかった」「園子がひどい仕打ちに遭っていたことも知らない」と微笑みながら応答。
しかし4人は室内に小さな手がかりを見つける。
その年度の卒業アルバムが棚にない――。
語られた“記憶”と残された“記録”の齟齬が、彼女の口元の笑みより雄弁に物語る。
「みんなの夢」という副題が示すように、当時の“夢”を写した掲示や映像、学校が保持する記録物こそが、真相へ繋がる伏線となる。
警察が動く――宇都見の再捜査
警視庁捜査一課の宇都見啓が、事故死として処理された中島笑美・武田敏生の死因を再捜査。
民間=元同級生の追跡と、公的機関=警察の検証が並走することで、事件は“偶然”の皮を剥がし始める。物語のスケールが“教室の罪”から“社会の責任”へと広がる導入線がここで敷かれた。
委員長の再登場――“見て見ぬふり”をした者の証言
そこへ現れるのが、かつてのクラス委員長・小林紗季(藤間爽子)。
クラスの秩序と空気を最も知る人物だ。焼肉のテーブルで紗季は静かに言う。
「気づいてたのに、何もできなかった。あの時、怖かったの」
続けて「高木のことが好きだったから、言えなかった」とも打ち明ける。
彼女の言葉は“人気者の磁場”に巻き込まれた集団心理を映し出し、いじめの風景に社会性――力の偏り――を与えていく。
園子は赦さない。ただ一言、「謝ってすぐ楽にならないで」とだけ返す。その“距離のある対話”こそが、再生への第一歩となる。
校長・大谷の“涙”と“電話”――そして黒い車
物語のラスト、校長室に残った大谷がひとり、「みんなの夢」の映像を再生する。
画面を見つめながら、彼女は小さくつぶやく。
「ごめんなさい……」
そして震える声で電話をかける。
「あなたに言われた通り、タイムカプセルを掘り起こしました。もうやめませんか」
その後、校門前に停まる黒い車にゆっくりと乗り込む。脅されているのか、共犯なのか――その表情は曖昧で、涙だけが真実を語る。
事なかれに徹してきた教師の“良心の崩壊”が静かに描かれ、次回、物語はいよいよ“犯人の正体”と“忘却の構造”へと踏み込んでいく。
掲示板「鷹里小の森」――“博士”=忘れられた7人目
一方、羽立が学校の交流サイト「鷹里小の森」を発見。
「このHPも、俺のことも誰も覚えていない」「誰一人覚えてない」と綴られた書き込みに、
羽立が「覚えてるよ、博士だよね?」と返信すると、即座に「もしかして、ちょんまげ?」と応答が返ってくる。
「さすが、ちょんまげ」「あの7人組を覚えていたのは君だけ」――。
“忘れられた7人目=博士”という線が、現実味を帯びる。
画面は暗転し、教室の記録(夢・卒アル)と匿名の声(掲示板)が交錯。犯行動機=忘却の暴力という主題が、ついに姿を見せる。
結末の布石――三つの視点が交錯する
第5話では、先生=記録の管理者/委員長=秩序の記憶者/博士=忘却の被害者という三つの線が立ち上がる。
彼らの視点がいつ、どの言葉で交わるのか。
“言葉にできる者の責任”が物語の中心に置かれ、「なかったことにはできない」という園子の台詞が、静かに真相篇への扉を開いた。
良いこと悪いこと5話のネタバレはこちら↓

6話:「傘」——“正しさ”が人を救い、そして傷つける
園子が“容疑者”にされる炎上地獄
第6話「傘」(2025年11月15日OA)。
高木と園子が“4件目”を止めるため奔走するなか、ライバル誌が 「美人すぎる記者・猿橋園子 連続殺人犯疑惑!?」 と大見出しを打ち出し、タイムカプセル・黒塗り卒アル・同級生の不審死を列挙。
記事は園子が犯人であるかのように構成され、編集部は問い合わせ殺到で大混乱。園子は言葉を失う。
ワイドショーとSNSは一気に“園子=容疑者”モードに傾き、名前はトレンド入り。自宅直撃と盗撮が相次ぎ、生命の危険すら感じるレベルのバッシングへ発展する。高木や小山は助けたいが、今動けば炎上を加速させるだけで身動きが取れない状況が続く。
紗季の提案と園子の“反論しない”という選択
逃げ場を失った園子が頼ったのは、元委員長の小林紗季。「正しいことを、しよう」と紗季は反論記事での告発を強く勧める。
家族や会社に矛先が向くリスクを前に園子は迷いながらも一度覚悟を固める。
しかし最終的には、「世間と争うより、事件と仲間に向き合いたい」と反論を撤回。高木と小山も「自分たちが園子をいじめていた事実を公開すべき」と腹を括る。
ところが、この一連の騒ぎそのものを仕掛けていたのが紗季本人だったことが判明し、物語は大きく反転する。
紗季の“二つの顔”と弟・春季の悲劇
本話は、紗季の“二つの顔”が全面的に露わになる回だ。冒頭から高木らの会話を録音し週刊誌へ流していたこと、さらに幼少期に園子を体育倉庫へ閉じ込めていた張本人であることが描かれる。
クライマックスでは、紗季が園子を連れ出し、弟・春季の墓前で真相を告白。
かつて園子が手掛けた“大学サッカー部薬物報道”の余波で、無実の弟が誹謗中傷に晒され自死に追い込まれたこと、紗季が長年抱えてきた怒りと悲しみが溢れ出す。紗季は「私は正しいことをする」とナイフを向けるが、皆に掛けられた言葉や“委員長としての自分”を思い出し、その場に崩れ落ちて泣き崩れる。
第四の犠牲者発覚——事件は“いじめの枠”を超える
紗季を警察に引き渡したのち、園子は刑事から“4件目の殺害”を聞かされる。行方不明だった元担任・大谷典代の遺体が凍死状態で発見され、連続殺人は“いじめ加害者”の枠を越えて拡大していた。
犯人像は一気に不明瞭となり、物語は新たな局面へ。
第6話は、ネット炎上という“世論の暴力”を正面から描くと同時に、“傘”というモチーフを通して 「誰かを守るはずの正しさが、別の誰かを傷つける」 という痛烈なテーマを提示して幕を閉じる。
6話のネタバレについてはこちら↓

7話:「バトン」——受け継がれた罪と、落とされたバトン
7話はサブタイトルどおり「バトン」がテーマ。小6時代の運動会リレーと、現在の連続殺人事件が“責任の受け渡し”として重ねられていく。
22年前の運動会と、大谷先生の「お別れの会」
冒頭は22年前、6年1組の運動会リレーの回想。紅白リレーのアンカーを任された高木将(キング)は、自信満々にバトンを受け取り、仲間たちの声援を背に全力で走る。その姿は、クラスのヒーローであり「最後は俺に任せろ」と言える存在としてのキングの原点だった。
現在は、元担任・大谷典代の「お別れの会」。キング、園子、小山隆弘(ターボー)らに向けられるのは冷たい視線。「お前らのせいで迷惑してる」「警察に呼ばれた」と非難が集中する。一方、土屋ゆき(ゆっきー)と豊川賢吾(トヨ)だけは「手伝わせてほしい」と名乗り出る。しかしキングは「これは遊びじゃない」「巻き込みたくない」と突き放し、ターボーとも衝突する。
それぞれの“叶わなかった夢”と、羽立の失踪
そのころ、ターボーは羽立太輔(ちょんまげ)と連絡が取れないことに不安を抱いていた。預かっていた合鍵で部屋に入ると、荒れ果てた室内と、姿のない羽立。唯一の手がかりが、古いガラケーだった。
一方ゆっきーは、浮気を繰り返す夫との生活に虚しさを感じながら「将来の夢」の絵を見つめ直す。
トヨも年下オーナーに頭を下げ続け、押しつぶされそうになっていた。そんな二人は「諦めない」と決め、水面下で同級生への聞き込みを始めていた。
ガラケー動画が映す“7人目の影”
イマクニに集まった5人は、ガラケーを再生。小6当時の輪の中に、これまで存在を忘れていた“もう一人の少年”が映っていた。「森のくまさん」の替え歌の歌詞には、その名字“森”が紛れ込んでいる。森くんは6年の途中で転校し、卒アルにも載っていない——その“空白”が、黒塗りアルバムへつながる伏線だった。
さらに、羽立のプロフィール帳から小学校サイト「鷹里小の森」へアクセス。掲示板には、羽立と「博士」を名乗る人物のやりとりが残されていた。「誰も覚えていない」「忘れられた」という怨嗟の書き込み。そして新着メッセージには「今日17時、小6の校外学習で行った場所で」と、まるで招待状のような文が。
森林姓は、高木の娘・花音の担任=森先生とも一致していた。
5人の決意と、校外学習の場所へ
「森くんには聞きたいことがたくさんある」。ターボー、ゆっきー、トヨが意思を固め、視線がキングへ向く。短い沈黙ののち、キングは「ちょんまげを探す。森を見つける。それだけだ」と腹を決める。
一方そのころ、羽立本人は先にビルへ侵入していた。「博士……森くんか」「僕のせいだ、僕が終わらせなきゃ」と呟き、折り畳みナイフを握る。指定された部屋には人形が立っているだけで、約束は果たされていなかった。「約束したのに!」と廊下へ飛び出す。
黒服とのもみ合い、そして——
羽立の声を聞いた5人は、暗いビル内を走る。階段踊り場で、羽立は黒い服の人物ともみ合いに。5人が近づくと黒服は逃げ去り、羽立は床に倒れ「ごめん、逃げられた」と呟く。
「追って!」という園子の声で、4人は四方へ走り出す。しかし黒服は陸上選手のような俊敏さで逃げ続け、通路の影には“複数の黒服”がいるような錯覚さえ生む編集が施されていた。トヨが逆方向から現れるカットもあり、“一人ではない可能性”が示唆される。
衝撃のラスト——ちょんまげ、退場
園子が羽立のもとへ戻ろうとしたそのとき、階段上部からドサッと落ちてくる影。見下ろすと、首に刺し傷を負い、血を流す羽立だった。もう動かない。ちょんまげは、真相に最も近づいた直後に命を落とした。
その絶望的な光景を映し出したところで、7話は幕を閉じる。
7話のネタバレについてはこちら↓

8話の予想:7人目“森智也”と二重の真犯人
DVDが映し出すのは「7人ではなく8人目の真実」?
8話の鍵として強調されているのが「タイムカプセルから抜き取られたDVD」。将来の夢を語った映像の中に、犯人にとって致命的な“何か”が残されているとキングたちは考えている。
ここで重要なのは、
- 6話ですでに一度「みんなの夢」映像が登場している
- その時は“黒塗り6人”に対応した6人分しか映っていなかった
- 7話で「7人目=森智也」が浮上した
という流れ。
「森が写っているだけ」「7人いるだけ」では、このDVDが犯人にとって“危険物”とは言いがたい。むしろ、
- 元々“7人で撮った映像”が存在していた
- 森の転校、または“とある事件”を境に6人だけで撮り直されていた
- その編集跡や不自然な構図がDVDに刻まれている
こうした“記録の改ざん”が暴かれる可能性のほうが高い。
つまりDVDは、
「森を輪の外へ押し出したのは誰か」
「その決定に大人が関わっていたのか」
を暴き得る“核心の証拠”になりそうだ。
キングが向かう“ある場所”が視聴覚室などである可能性も高く、そこに“元データ”が眠っている展開は自然だ。
森智也は「表の犯人」? 黒服二人説と“外側の手”
7話の黒服追跡シーンは、あまりに不自然だった。
- 追う方向がキャラごとに違う
- カットのつなぎ方が“黒服が複数いる”ように見える
- トヨだけ逆方向から現れる
この違和感は、制作側が意図的に仕掛けていると考えられる。
予告文にも、
犯人の顔をはっきり見ていない
とあることからも明らかだが、
- “森智也=博士”は動機と怒りを持つ“表の犯人”
- しかし実際の殺害実行は“別の人物”が担っている
という 二重犯人構造 が非常に有力。
“外側の手”として怪しまれているのは、
- 黒い車で大谷を迎えに来た人物
- イマクニの店主や常連
- 森先生(花音の担任)
- トヨの“妙に噛み合わない立ち回り”
など。
森は“復讐の芯”を持っているが、
“殺人の形式を設計した黒幕”は別にいる 可能性が高い。
キングが向かう「ある場所」と、6年1組が見落としていた真実
公式が出した最も意味深な一文が、
高木はふと思い立ち“ある場所”へ向かう
そこで驚愕の事実に遭遇する
というもの。
候補としては、
- 視聴覚室(夢映像の原本がある)
- 資料室(卒アルデータ)
- 校庭(タイムカプセル関連)
などが挙げられるが、特に 視聴覚室は有力。
理由は、
- 6話で大谷がそこで映像を見返していた
- タイムカプセルや卒アルの“改ざん”が示唆されている
- 学校側に“隠された記録”があるのは確実
だからだ。
ここにもし、
- “森を含んだ7人バージョン”の夢映像
- “6人で撮り直した”編集データ
- 大人が現場にいた証拠
などがあれば、一気に真相が塗り替わる。
つまり8話は、
「子ども6人の問題」ではなく、「教室と大人が作った構造的な問題」
に踏み込む回になる可能性が高い。
イマクニ犯人説・森先生=博士説の揺らぎ
ネットの二大説は、
- イマクニ黒幕説
- 森先生=森智也説
だが、8話はむしろ これらを“揺らす回” になると見ている。
イマクニは、
- 情報のハブ
- キャラ同士の動線の中心
という“物語装置”としては確実に重要だが、“真犯人”としてはややストレートすぎる。
一方で森先生=7人目説は非常に強いが、ここで 「実は別人」 と外してくる可能性もまだ十分ある。
制作側としても8話で“決定打”を出すより、
“あらゆる人物が怪しく見える揺らぎ”を残して、
最終回へ向かわせたい意図があるはずだ。
8話で描かれるのは「償い」と「越えるべきでない線」
テーマとして深掘りされそうなのは、
- 森の怒りはどこまで正当か
- しかし“殺人”は決して正当化され得るのか
- キングたちは何をもって“償い”とするのか
- ちょんまげの死をどう扱うのか
という“線引き”の問題。
ちょんまげは、
「僕が終わらせなきゃ」
と言って命を落とした。
これは
- 森との因縁を終わらせる
- 忘れられた者を救う
という 二重のバトン を背負った言葉だった。
8話は、このバトンを
キングたちがどう受け取るか
を問う回になるだろう。
視聴者にとっても、
「自分ならどこで線を引く?」
と問いかけてくるはず。
9話以降:※未放送
※物語が出次第、更新予定。
良いこと悪いことのキャスト一覧

日本テレビ系土曜ドラマ『良いこと悪いこと』は、ガクカワサキ脚本によるオリジナル作品で、2025年10月11日から放送予定。
物語は同窓会で再会した小学校の同級生たちが連続殺人事件に巻き込まれる“考察ミステリー”。主演は間宮祥太朗と新木優子によるダブル主演です。以下に主要キャストと役どころを整理します。
主要人物(元6年1組の同級生)
- 高木将(たかき しょう)/キング(間宮祥太朗)
主人公。東京郊外で小さな塗装会社を営む34歳の父親。小学生時代はクラスのリーダー的存在で“キング”と呼ばれていた。 - 猿橋園子(さるはし そのこ)/どの子(新木優子)
テレビや雑誌で活躍する記者。久々の同窓会で高木らと再会する。 - 武田敏生(たけだ としき)/貧ちゃん(水川かたまり)
高木と仲の良かったクラスメイト。幼い頃のあだ名がそのまま残っている。 - 土屋ゆき(つちや ゆき)/ゆっきー(剛力彩芽)
現在は専業主婦。22年ぶりに旧友たちと顔を合わせる。 - 豊川賢吾(とよかわ けんご)/トヨ(稲葉友)
美容師として働く。かつての夢と現実に葛藤している。 - 桜井幹太(さくらい かんた)/カンタロー(工藤阿須加)
居酒屋を経営。ハイテンションで園子に声をかける。 - 小林紗季(こばやし さき)/委員長(藤間爽子)
学級委員長だった真面目な女性。 - 高木加奈(徳永えり)
主人公の妻で2歳年上。娘・花音の母。夫の過去が暴かれる中で揺れる姿が描かれる。 - 大谷典代(赤間麻里子)
鷹里小学校校長。元6年1組の担任で、タイムカプセル掘り起こしを呼びかけた人物。22年前の出来事を何か知っている。
周辺人物と新キャスト
同級生以外にも事件を追う刑事や周囲の人物が登場。高木や園子を取り巻くキャラクターとして次が発表されています。
- 金田大樹(木津つばさ)
捜査一課の刑事。視聴者に「ノンストップ考察ミステリー」を呼びかける存在。 - 吉岡愛(玉田志織)
捜査一課の刑事。結末がわからないまま役を演じる楽しさを語る。 - 松井健(秋谷郁甫)
週刊誌「週刊アポロ」の新入社員。ドジだが純粋で、物語にユーモアを添える。 - 丸藤萌歌(田中美久)
スナック「イマクニ」で働くアルバイト。 - 五十嵐駿(矢柴俊博)
週刊アポロの編集長。台本の持つ“エグみ”と“ヒューマニティー”を絶賛し、考察ミステリーを盛り上げる。
さらに、同級生たちの子供時代を演じるキャストとして野林万稔や鈴木礼彩ら、鷹里小学校6年1組の生徒役に多数の若手が出演予定。物語に厚みを加える布陣となっています。
良いこと悪いこと7話の犯人予想
7話「バトン」で物語は一気に“最終章モード”に入りました。
忘れられていた7人目=森智也(博士)の実在がほぼ確定し、その本人と思しき黒服の人物と羽立が接触。
そして、羽立が階段から転げ落ち、首にナイフが刺さった状態で倒れるというショッキングなラスト。さらに視聴者の間では「黒服は一人じゃないのでは?」という新たな視点も浮かびました。
ここでは、6話までの仮説を7話での事実を踏まえてアップデートし、7話時点での犯人像を整理します。
第7話で確定した主要アップデート(事実ベース)
まずは、7話で判明した“確定事項/より濃くなった情報”を整理します。
大谷の「お別れの会」と、同級生たちの分断
元担任・大谷の「お別れの会」に集まった元6年1組。黒塗り6人+園子に対し、「巻き込むな」「いじめた側の問題だ」と突き放す同級生が多数。一方で、ゆっきーとトヨだけは「何かできることがあるはず」と協力に名乗り出る。
羽立の失踪とガラケー動画の発見
ターボーが羽立の部屋で見つけた古いガラケーには、かつて7人で遊んでいた映像がそのまま残っていた。「森のくまさん」替え歌の中に、7人目の少年が映り込んでいる。
HP「鷹里小の森」と掲示板ログ
掲示板には博士と羽立のやり取りが残され、「覚えていたのは君だけ」「僕は彼らを許さない」という怨嗟のメッセージが投稿されている。
7人目=森智也の存在が“記憶として復活”
ガラケー動画と掲示板ログから、博士=森智也という構図がほぼ確定し、キングたちは忘れていた“7人目”をようやく思い出す。
校外学習の待ち合わせと黒服の逃走
掲示板上で羽立と森が約束していた「校外学習の場所」で黒服の人物と遭遇するが取り逃がす。黒服の異様な速さや影の数から「複数いる説」が強まる。
羽立の単独行動と転落死
「僕のせいだから」「僕が終わらせないと」と涙ながらに呟き単独行動。階段上から転落し、首にナイフが刺さった状態で倒れているのを園子が発見。8話の公式情報でも羽立死亡が確定。
タイムカプセルDVD=“真相への鍵”
予告で強調された「みんなの夢」DVDが、犯人が最も見られたくない何かを映している可能性が高いことが示唆される。
7話時点での前提整理(アップデート版)
二層構造(同級生+大人ライン)は維持
「同級生の因縁」だけではなく、「大人の関与」「記録の改ざん」ラインが濃厚。
森智也は動機の中心だが“主犯と断定不可”
博士=森は確定的。ただし黒服の人物の正体は曖昧で、森が直接手を下したかどうかは不明。
黒服は複数の可能性
追跡シーンで複数影が映り、視聴者の間で「二人以上説」が急上昇。
羽立は“罪悪感を抱えた被害者”として退場
森への想いと、自責を抱え、計画に巻き込まれた存在と考えるのが自然。
焦点① 森智也(博士)は主犯なのか?利用された存在なのか?
森智也に関して確定しているのは:
- 仲良し6人の“7人目”
- 卒アル不在
- 存在を完全に忘れられていた
- 羽立だけが覚えていた
- 掲示板で「許さない」と怨嗟
ここから分岐は2つ。
●A案:森=博士=“実行犯”
いじめ・忘却に対する復讐として連続殺人を決行したパターン。
●B案:森は“怒りの象徴”であり、利用された存在
博士IDを第三者が模倣・乗っ取り、森の怒りを利用して計画を進めている可能性。
7話時点では「森=動機の核」「実行役は未確定」という中間説が最も自然。
焦点② 黒服は一人ではない?ターボー/トヨの“位置の違和感”
黒服追跡の編集が意味深。
- 異様な俊足
- トヨだけ逆方向から出現
- 影が複数に見える
これらが「黒服二人説」を加速させた。
ターボー・トヨは犯人というより、
“黒幕に動かされる実行側の一部”
という立ち位置が一番テーマに整合する。
焦点③ 大人側の黒幕ライン(森先生/薬物事件/イマクニ)
●森先生
名字が同じ“森”、羽立が彼の教室を見ていたなど、関連性を強く匂わせる。
●薬物事件ライン
園子の過去スクープ、ニコちゃん周辺、貧ちゃんの職業など“薬”の線が何度も登場。
●イマクニ
犯人の隠れ蓑というより「情報ハブ」的存在。黒幕というより“仕掛けの舞台”。
現時点の“容疑ヒートマップ”(7話版)
●被害者
- 羽立(ちょんまげ)
●動機の核
- 森智也(博士)
●実行犯/共犯候補
- 小山(ターボー)
- 豊川(トヨ)
●外側の設計者候補
- 森先生
- 記録を操作できる“大人”
●ミスリード枠
- イマクニ
- 宇都見刑事
8話以降のチェックポイント
- 「みんなの夢」DVDに何が映っているのか
- 森智也/森先生の現在の立場
- 黒服の人数
- 薬物事件との接点
- イマクニ・宇都見の最終ポジション
まとめ:7話時点の最有力構図
- 動機の中心:森智也(忘却の痛み)
- 外側の設計者:記録をいじれる大人
- 内側の実行協力:ターボー・トヨの一部同級生
- 触媒:大谷の罪悪感とタイムカプセル
森智也が黒幕かどうかより重要なのは、
7人目=森という存在そのものが
“忘れられることの暴力”
を体現している点。
8話以降は、
「誰が殺したか」ではなく
「誰が忘れ、誰が見て見ぬふりをしたのか」
という物語の“核心”へ踏み込みます。
森についての構成についてはこちら↓

ドラマ「良いこと悪いこと」の原作漫画はある?
結論から言えば、「良いこと悪いこと」に原作となる漫画や小説は存在しません。本作は日本テレビによる完全オリジナル脚本のドラマとして制作されています。
ただし、放送開始後に公式コミカライズが制作され、電子書籍として配信がスタートしました。
漫画はドラマをベースにしつつ、心理描写や過去エピソードが丁寧に補完されているため、ドラマ視聴者が“もう一つの良いこと悪いこと”として楽しめる内容になっています。原作があるのではなく、ドラマが本編・漫画が派生作品という位置づけです。

ドラマ「良いこと悪いこと」の予想結末。最終回ではどうなる?

確定情報の整理と“文脈の設計図”
ここまでで確定している事実をまず“土台”として整理する。第1話で、タイムカプセルの中から6人の顔が黒く塗られた卒業アルバムが見つかり、その夜に“6人”のひとりが死亡。
以後、「将来の夢の絵」になぞらえた手口で被害が連鎖し、高木将と猿橋園子は“犯人ではない”という園子の主張を受けてバディを組む。
第2話の公式ストーリーでは、武田=「空を飛ぶ」→転落/桜井=「消防士」→火災という“夢→手口”の対応が明文化され、残る標的の一人が“ニコちゃん”中島笑美であることが示された。
物語の宣言部は「容疑者は同級生。真犯人は誰だ? 予測不能なノンストップ考察ミステリー」。この構造を踏まえ、最終回の着地を論理的に描いてみる。
物語の“論理装置”――推理の軸はどこにあるか
本作は
①標的の予告(黒塗り)
②犯行シグネチャ(夢→手口)
③情報アクセス権(タイムカプセルと絵に触れ得る者)
の三装置を、開始10分で配置している。
推理の核心は「誰がいつから何を知っていたか」と「“夢”を現実に翻訳する舞台装置を用意できるか」の二点に収束する。第2話で提示された文言が「6人と園子の因縁を知り、なおかつタイムカプセルと絵を利用できた人物」。
したがって最終盤の“真相ブレイク”は、黒塗りアルバムの出所・保管経路と、絵の具体内容にアクセスできたタイミングの立証で決まるはずだ。
真犯人の条件と構造――“内輪+鍵”の積
犯人を条件で表すと、
A)6人と園子の歴史の内側にいて動機を持つ
B)絵とアルバムに触れ得る立場(保管・運営・鍵)
C)“夢→手口”を現実に変換できる環境(場所・時間・人脈)
の三要素。AとBは“内輪”に引き寄せ、Cは現代の動線に紐づく“外部の道具”を要する
。最終回で明かされるのは、内輪の動機×外部の道具を橋渡しした人物――情報と舞台を同時に握っていた者だと読む。黒塗りという“公開状”は恫喝ではなく、犯人の“設計図”そのもの。その鍵(アクセス権)こそ真相の導線となる。
「夢→手口」の最終回収――反転をもう一度反転させる
これまでの事件が“夢の反転”として描かれている以上、フィナーレはさらにその反転を逆転させ、「夢」を“守る/回復する”行為で幕を閉じると考える。
たとえば、最後の標的の“夢”を利用した犯行が企図されるが、高木と園子が“夢の現実的な意味”に着眼して未遂に終わらせる。犯人は“象徴(夢の絵)”で脅かし、主人公たちは“具体(今の生活や選択)”で守る。象徴を具体で上書きする――それがこのシリーズの倫理に沿う勝ち筋だ。
バディの最終選択――“今”を守る覚悟
高木はいま家族を持つ“普通のパパ”。無傷で終わる英雄譚ではない。
最終回の命題は「過去の清算」と「現在を守る」のどちらに身を置くか。合理的には両立が理想だが、物語は往々にして一手遅れた後悔か、一手早い断念で終わる。
高木は過去に“言葉で向き合い”、現在を“行動で守る”ことを選ぶ。園子はその選択を可視化する語り手となり、謝罪と赦しの範囲を決定する役回りだ。ラストシーンは「続ける/生きる」側に重心が残るだろう。
「誰が犯人か」より「誰が何を知っていたか」へ
第2話で園子が「私以外の、誰かが」と語った台詞が象徴するように、最終回の焦点は犯人の一点指名ではなく“知識の流通経路”の可視化にある。黒塗りを“作る”人、夢の絵を“知る”人、手口を“実行”する人――役割分担の全貌が暴かれる構図だ。終盤では“共犯関係の切断”、つまり誰がどこでその回線を断ち切ったかがクライマックスとなる。
最終盤の論理骨子
- 黒塗りの出所を特定:鍵と保管経路の矛盾が発覚(アクセス権の立証)
- 夢→手口の舞台を無力化:犯人の仕掛けを先回りで封じ未遂化
- 共犯の分解:実行・情報・演出の役割分担を明示し、知識の流れを可視化
- 言葉の決着:園子が過去の加害者たちへ問いを突きつけ、高木が“今”を守る決意を表明
- エピローグ:タイムカプセル(またはアルバム)を“再封印”せず“開いたまま置く”ことで、「忘れない=良いことと悪いことの間を生きる」覚悟を示す
この構成が、黒塗り=予告、夢→手口=演出、アクセス権=鍵という物語設計を最もロジカルに回収する筋道になる。
結論:現状は誰が犯人かわからない
最終回の魅力は、「誰が悪いか」に留まらず、「誰が何を知っていたか」そして「それを今どう扱うか」にある。
犯人の“演出”に対し、高木と園子は手順と対話で立ち向かう。夢(良いこと)を手口(悪いこと)に変えるゲームを、現実(生き方)で再び反転させる。 その瞬間こそが、タイトル『良いこと悪いこと』の意味が腑に落ちる時だ。最終回は、法的決着と心の決着という二重のカーテンコールで幕を閉じ、視聴者にも「忘れない」という鍵を託す物語になるだろう。

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