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「良いこと悪いこと」1話のネタバレ&感想考察。タイムカプセルが呼び覚ます“過去の罪”と復讐の連鎖

良いこと悪いこと1話の予想考察(ネタバレ)。キャスト一覧と原作なしのオリジナルドラマ

2025年10月11日スタートの日本テレビ系土曜ドラマ『良いこと悪いこと』。

脚本はガクカワサキ氏によるオリジナルで、主演は間宮祥太朗さんと新木優子さんのダブル主演です。

物語は、同窓会で再会した元小学校の同級生たちが、タイムカプセルの掘り起こしをきっかけに連続殺人事件へと巻き込まれていくノンストップ考察ミステリー。

本作『良いこと悪いこと』は、“過去にした悪いこと”が“今の良いこと”を飲み込んでいくサスペンスドラマだ。

以下では、筆者が1話のあらすじと見どころ、そして復讐の構造を論理的に考察していく。

目次

良いこと悪いこと1話のあらすじ&ネタバレ

良いこと悪いこと1話のあらすじ

第1話は、2003年に埋めたタイムカプセルを掘り起こす同窓会から始まる。舞台は2025年秋。小さな塗装会社を経営する高木将(通称“キング”)を中心に、小学校時代の仲間たち――武田敏生(ピンちゃん)、主婦の土屋雪、理容店主の豊川幸一、居酒屋店主の桜井寛太、広報誌の編集者・小林佐季、当時の担任・大谷義男、そして人気リポーターの猿橋園子――が母校に集う。

開会式では、夢が描かれた絵や思い出の品が詰まったタイムカプセルを開封し、懐かしさと笑いに包まれる中、卒業アルバムの1ページに“6人分の顔写真が黒く塗りつぶされている”ことが発覚。高木だけがその理由を知っているようで、場の空気が一気に不穏さを帯びる。

黒塗りの謎と最初の犠牲者

違和感を残したまま、彼らは居酒屋で二次会を開く。そこで高木は、園子が昔描いた「夢絵」を見るとなぜか不気味に感じると語り、陽気なピンちゃんもその絵に怯えた表情を見せる。

その夜、ピンちゃんが自宅マンションの屋上から転落死。警察は事故と判断するが、高木と園子は“タイムカプセルの黒塗りが復讐の予告ではないか”と疑い始める。かつての仲間6人の中で、何かが動き出していた。

因縁の再会と園子の告白

翌朝、園子は事件への関与を疑われるが、逆に「自分も狙われている」と訴える。

彼女は小学6年生のとき、同級生たちから倉庫に閉じ込められる“悪ふざけ”を受けた過去を明かす。以来、閉所恐怖症に苦しんできた園子は、タイムカプセルに込めた当時の思いとともに「私はあの時の恨みを忘れていない」と宣言。そして、黒塗りにされた6人は“自分を傷つけた人たち”だと明かすのだった。

次々に迫る不穏な影

ピンちゃんの死をきっかけに、他の仲間たちにも不穏な出来事が続く。

桜井は新聞配達員を装った人物から脅迫状を受け取り、豊川は見知らぬ男に尾行され、雪は自宅前で血のついたタオルを発見して震え上がる。やがて、大谷先生が過去の“対応ミス”を思い出し、警察に連絡しようとするも校長室で倒れてしまう。かつての“悪いこと”が、再び彼らの現在を蝕んでいく。

高木と園子、協力の始まり

高木は事件の裏に説明のつかない“第六感”のようなつながりを感じ、園子に協力を申し出る。二人は衝突を繰り返しながらも、次第に互いを理解し、仲間を守るため動き出す。第1話のラストでは、次の犠牲者が誰なのか、そして復讐の真の理由は何なのかという緊張感が高まり、物語は一気にサスペンスの渦へ。

黒塗りの6人の過去――園子へのいじめを中心とした“過去の悪いこと”が、今の“良いこと”を飲み込んでいく恐怖として迫りくる。視聴者は「真犯人は誰なのか」という謎と共に、物語の行方に引き込まれていく。

良いこと悪いこと1話の感想&考察

良いこと悪いこと1話の予想考察(ネタバレ)

なぜ「タイムカプセル」が装置として強烈か

まず、同窓会で開封されるタイムカプセルは、単なるノスタルジーではなく“復讐の開幕装置”として巧妙に機能している。

クラスの“夢”が詰まった箱から出てきたのは、笑えるイラストと一冊のアルバム――そのうち6人の顔が黒く塗りつぶされているというギャップが、視聴者に「良い思い出が悪いものに化ける怖さ」を突きつける

その黒塗りの意味が分からないままピンちゃんが死ぬ展開は、「こうだからこう」という因果の連鎖の始まりだ。つまり、“夢”の象徴であるタイムカプセルを開けたからこそ、過去の罪が現在を襲うというロジックが成立している。

なぜ最初の犠牲者がピンちゃんだったのか

ピンちゃんは誰よりも明るく、人懐っこいキャラクターとして描かれていた。

そんな彼が最初の犠牲者になることで、視聴者は「誰が死んでもおかしくない」という恐怖を味わう。一見すると不運な事故だが、黒塗りの顔の1人が順に消えていく展開を考えると、故意に狙われた可能性が高い。かつて園子にした“悪いこと”の罪深さに対し、死という報いが返ってきているのかもしれない。

園子は本当に復讐者なのか

園子は自身がいじめられた過去を明かし、「いじめられた人間は忘れない」と語る。この言葉はタイトルとリンクし、“良いことも悪いことも記憶の中で平等に残る”という作品のテーマを象徴している。

しかし、彼女が本当に殺人を犯しているかはまだ不明だ。人気リポーターという立場上、常に世間の目に晒されており、犯人としては目立ちすぎる。だからこそ視聴者は「園子は憎悪を抱きながらも真犯人ではないのでは」という疑念を抱き続ける。

6人が共有する“悪いこと”と心の闇

ドラマが進むにつれ、小学生時代に彼らが園子に対して行ったいじめの全貌が明らかになる。

倉庫に閉じ込めるという“悪ふざけ”は、園子に強烈なトラウマを残し、彼女が大人になっても狭い場所を恐れる原因となった。加害者たちにとっては忘れた過去でも、被害者には一生消えない記憶。この構図は「何気ない悪いことがどれほど人を傷つけるか」を突きつける。

一方で、高木をはじめとする男性陣は家庭を持ち、社会的に成功し“良いこと”をしているつもりだが、過去の罪は消えない。タイトル『良いこと悪いこと』が示すように、善と悪は単純に分けられず、人の行為は時と文脈で反転していくのだ。

高木と園子のバディ感

物語の軸となるのは高木と園子の関係だ。高木は“King”と呼ばれるまとめ役だが、どこか抜けた部分を持つ。

一方で園子は、過去の傷を抱えながらもテレビ業界で戦う強い女性。衝突を繰り返しながらも互いを理解し、真相に迫る姿は刑事ドラマのようなバディ物の面白さがある。

高木が園子の苦しみを理解し、園子が高木の正義感を受け入れる瞬間が来るのか。恋愛ではなく“信頼関係”として描かれる二人の絆の深化に注目したい。

視聴者の反応と今後の予想

ネット上では、初回から主要キャラが死ぬ展開に「予想以上に攻めている」「怖すぎるけど続きが気になる」と驚きの声が多く上がった。

特に、明るいピンちゃんの死は衝撃的で、「次は誰?」とSNSで推理が白熱。また、園子を演じる俳優の気迫ある演技に「怖いけど美しい」「闇を抱えたヒロインが魅力的」といった好評も見られた。一方で、過去のいじめ描写を見て「自分の学生時代を思い出して胸が痛んだ」という声もあり、視聴者の感情を大きく揺さぶっている。

今後は、残る5人が順番に狙われるのか、それとも真犯人が別にいるのか。さらには教師・大谷の責任がどう描かれるのかも注目だ。

おわりに

第1話は、過去と現在が交錯する“復讐ミステリー”の幕開けとして秀逸だった。タイムカプセルを開けた瞬間から「良いこと」と「悪いこと」が反転し、当たり前の日常が崩れ落ちていく。

筆者としては、事実の積み重ねから事件を理詰めで追う面白さと、登場人物の心の闇に揺さぶられるドラマ性の両方を感じた。「こうだからこう」という因果の積み重ねが見事で、先の読めない展開にワクワクが止まらない。第2話では誰が、どんな“報い”を受けるのか――目が離せない。

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