ドラマ プロフェッショナル保険調査員・天音蓮は、保険金が絡む事件の“裏側”を暴く社会派サスペンスです。
主人公・天音蓮は、常識もコンプライアンスも踏み越える危うさを抱えた保険調査員。
毎話、事故・盗難・詐欺の真相を追いながら、物語はやがて彼が警察を去る原因となった「過去の保険金殺人事件」へと収束していきます。
この記事では、全話のあらすじをネタバレありで整理しつつ、各回に仕込まれた伏線、人物の立ち位置、保険制度の“光と影”を構造的に解説します。
「結局、何が嘘で、誰が得をしたのか」「最終回で何が回収されるのか」を一本の線で読み解きたい方は、ぜひこのまま読み進めてください。
【全話ネタバレ】プロフェッショナル保険調査員・天音蓮のあらすじ&ネタバレ

※ここから先は結末まで含むネタバレです。
1話:奪われた記念球…1億円の保険金が招いた嘘
都心で起きた襲撃事件と“500万ドルのボール”
都内の路上で、葛西総合病院の院長・葛西芳樹が乗る高級車が襲撃されます。狙われたのは、アメリカの野球リーグで本塁打記録を塗り替えた鷹山直斗選手の記念ボール。
落札額は500万ドルという超高額品で、犯人は動物の覆面をかぶった4人組でした。現場に駆けつけた警視庁特別捜査対策室の室長・佐久間凌は、その手口から国際窃盗団「イエローパンサー」の犯行を疑います。
天音と凛、保険調査という“別ルート”の始動
一方その頃、リサーチ会社に勤めていた栗田凛は、データ改ざんを拒んだことを理由に解雇され、ヤケ酒の末に天音蓮と出会います。
翌朝目を覚ますと、そこは保険調査会社「深山リサーチ」。
そこへ外資系保険会社オリエント保険の沢木孝雄が現れ、盗まれた記念ボールには1億円の保険がかけられていると告げます。
沢木の依頼は明快で、「保険金を支払わずに済むよう、ボールを取り戻せ」。天音は即座に引き受け、凛も半ば強引に助手として同行することになります。
病院周辺に集まる“人間の動機”
調査の突破口となったのは、院長・芳樹の周辺事情でした。
天音と凛は、芳樹が出入りする高級ラウンジのホステス・水島香織に接近し、潜入捜査という形で院長の裏側を探っていきます。そこで浮かび上がったのが、香織の周囲に仕掛けられた盗聴の気配、そして頻繁に出入りしていたタクシー運転手の存在でした。
タクシー運転手・田神と“父と子”の事情
警察の捜査とも連動する中で、実行役として名前が挙がるのがタクシー運転手・田神悠人です。
田神は病院と接点を持ち、さらに入院患者の少年・ハルトをめぐる家庭の事情が絡んでいることが判明します。田神はハルトの母の元夫で、母親の意向により息子との関係を断たれていました。
それでも「息子のために何かしたい」という思いが、事件に踏み込む動機になっていた構図が見えてきます。
盗難事件は病院の方針問題へつながる
物語は次第に、単なる盗難事件から病院内部の問題へ接続していきます。院長の弟で外科医の葛西祐二は、患者第一の立場から、病院運営、とりわけ緩和ケア病棟の存続をめぐって兄と対立していました。
田神が記念ボールを金に換えようとした背景にも、この病院が抱える現実が深く関わっていたことが浮かび上がります。
野球場での取引と、天音の介入
クライマックスの舞台は野球場。田神は記念ボールを闇ルートで売却しようとし、買い手として美術商ブローカーの富樫一郎が現れます。
しかし取引は思惑通りに進まず、田神は裏切られ、現場は混乱に包まれます。そこへ天音が割って入り、騒動の中で記念ボールを回収。結果として保険金は支払われずに済み、病院側も寄付を募りながら緩和ケア病棟を続ける方針へ舵を切りました。
1話の伏線
- 国際窃盗団「イエローパンサー」は“本当に黒幕なのか”
- バーにいた「謎の女性」月山花蓮の位置づけ
- 天音が警察を去った原因=〈ある保険金殺人事件〉
- 佐久間凌の“裏のバディ”機能
1話のネタバレについてはこちら↓

2話:10億円の狂言誘拐が“本物”に変わる
10億円という金額が示す、最初の違和感
第2話は、結論から言えば「金の匂いがした瞬間、事件は“筋書き”を裏切る」回でした。
アメリカの映画制作会社・ROSY社長の西森夏美が、娘・亜由美を連れて来日。空港で元夫・木暮浩樹と再会し、久々の父娘の時間を過ごすことになります。
夜9時まで一緒にいる約束で水族館へ向かうものの、木暮がアイスを買いに行った隙に亜由美が連れ去られ、誘拐事件が発生します。
犯人の要求は身代金10億円。「警察に届け出るな」という条件付きで、期限は翌日午後3時。さらに亜由美には誘拐保険がかけられており、損害調査部から依頼を受けた天音と凛は、深山リサーチとして調査に入ります。
この時点で天音が感じ取っていたのが、「10億円という金額の異常さ」でした。
疑われる父・木暮と、噛み合わない感情
まず疑われるのは、当然ながら父・木暮。離婚理由として、浮気や横領を示す音声・動画があるとされ、夏美も激しい怒りを見せます。
しかし天音は、ここで微妙なズレを拾います。夏美は木暮を憎んでいるように見える一方で、「木暮が犯人かもしれない」という疑いに、なぜか本気で向かわない。その温度差が、天音にとって引っかかりでした。
天音は木暮に「警察に届ける」とカマをかけて反応を見るものの、木暮は必死に弁護士のもとへ駆け込むだけ。むしろ木暮は、仕事優先で育児に距離があった夏美に耐えられず、亜由美から「助けて」と求められていたこと、日本で一緒に暮らす準備を進めていたことを打ち明けます。
天音はここで、「娘を溺愛する木暮が犯人とは考えにくい」と判断します。
尾行というロジックと、スタジオの影
天音が次に注目したのは「尾行」の可能性です。
亜由美と行く場所を決めたのは、空港で合流してから。つまり、空港から尾行していた人物がいるはずというロジックでした。
木暮のドライブレコーダーを確認すると、怪しい車両が映っている。刑事・佐久間を通じて調べると、その車は東都スタジオのものだと判明します。
天音と凛はスタジオへ向かい、映画プロデューサーのロバート杉山に接触。オーディションに潜り込んだ凛の調査で、ロバートの会社が深刻な資金難に陥っていること、尾行車の運転手が部下の広瀬だったことが分かります。
凛はロバートを誘拐犯と断定しますが、天音は「まだ何か隠している」と踏み、ロバートを尾行します。
狂言誘拐という“答え合わせ”
尾行の末、ロバートが合流した相手は――夏美本人。亜由美の誘拐は、夏美が仕掛けた狂言誘拐でした。
身代金10億円という金額の時点で、天音は狂言を疑っていたと明かします。夏美は、映画制作の資金提供と引き換えにロバートの協力を得て計画したと告白。
動機は極めて個人的で重いものでした。
「亜由美が木暮と暮らすことを選ぶかもしれない」という恐怖に、耐えられなかったのです。
狂言が“本物”に変わる瞬間
しかし第2話は、ここで終わりません。
亜由美を匿っていたはずのロバートの別荘へ向かうと、玄関に血痕。室内には手足を縛られた広瀬だけが残され、亜由美の姿は消えていました。
広瀬は「何者かに殴られて意識を失った」と証言。直後、犯人からビデオ通話が入り、今度は本物の誘拐であることが告げられます。
しかも要求は現金ではなく、ROSYが開発した生成AIアプリ。狂言が、第三者に“利用”され、本物の事件へと変貌した瞬間でした。
天音は即座に佐久間へ連絡し、事件は警察主導へ。しかし「AIが奪われた場合にも莫大な保険金が支払われる」という現実があり、沢木の“特別ボーナス”と深山の判断によって、天音は引き続き事件を追うことになります。
2話の伏線
- 10億円という身代金の異常さ
- 離婚の証拠(音声・動画)の真偽と扱い
- シッター静香の「来日の予定はなかった」という一言
- 生成AIアプリ要求で、事件が技術・利権へ拡張する流れ
- 沢木の特別ボーナスと、保険会社側の倫理ライン
- 狂言を“利用した第三者”の存在
2話のネタバレについてはこちら↓

3話:偽装が呼んだ“本物”の誘拐
狂言誘拐だったはずの事件が、現実に追いつく
前話で“狂言誘拐”と判明したはずの事件が、まさかの方向へ転がる。
映画制作会社ROSYの社長・西森夏美は、娘・亜由美を手放したくない一心で、ロバート杉山と偽装誘拐を仕組み、元夫・木暮浩樹に浮気と横領の疑いまで被せようとしていた。
ところが監禁先の別荘へ向かうと、亜由美は何者かに本当に連れ去られていた。偽装のはずが、本物の誘拐に切り替わっていた――ここで事件は一段深い闇へ入る。
要求は現金ではなく、生成AIアプリ「AYUMI」
犯人の要求は現金ではなく、ROSYが開発した最新鋭の生成AIアプリだった。
人質は“手段”で、狙いはデータと技術。しかも、娘の名前と同じ「AYUMI」を要求してくる点が、偶然を装った心理攻撃になっている。
ここで事件の性質は、単なる誘拐から“技術と利権を巡る犯罪”へ変質する。
誘拐保険が事件を増幅させる現実
天音蓮は佐久間に捜査を依頼しつつ、深山リサーチに戻って保険の視点で整理を進める。
オリエント保険の沢木は、誘拐保険の特約――身代金の代替物は時価払い――が最悪の地雷だと告げる。
生成AIアプリには100億円級の価値がつく可能性があり、保険金の支払いが青天井になりかねない。沢木が「特別ボーナス」を提示し、深山が調査継続を命じることで、事件は完全に“後戻りできない規模”へ膨張していく。
天音が嗅ぎ取った“内部の匂い”
天音が最初に疑ったのは外部犯ではなく“内部の匂い”だった。
未発表の生成AIにアクセスできる人間は限られている。
そこで木暮の「裏切り」の証拠とされていた動画を洗い直すと、制作元は木暮の元部下・加藤拓海のパソコンだと判明する。
天音は凛とともに加藤に接触するが、加藤は岩瀬竜也と逃走。
取り押さえられた加藤は誘拐も動画も否定する一方、岩瀬には特殊詐欺の前科があり、加藤自身も投資詐欺用のフェイク動画を作っていた過去を吐く。
ここで“映像を作れる人間”と“実行役”が線でつながる。
副社長・小沢の指示と、歪んだ善意
追い詰められた加藤は、木暮の動画がROSY副社長・小沢拓也の指示だったと明かす。
小沢は誘拐そのものには無関係だが、なぜそんな指示を出したのかは語らない。天音は「社長でいてほしい一心だったのでは」と推理し、凛は小沢の夏美への恋心を察してしまう。
皮肉にも夏美と木暮は、その思いを受け止める形で小沢に代表を譲る決断を固める。しかし同時に、犯人から生成AIアプリを要求するメールが届き、夏美は亜由美の命には代えられないとデータ送信を指示する。
決定打は“ブレスレット”の違和感
終盤、天音はある写真から決定的な違和感を拾う。
生成AIアプリ完成に尽力した社員・水島真由は完成直後に事故死していたが、真由のブレスレットを亜由美のシッター・山崎静香が身につけていた。
実行犯・奥山泰弘は、アプリを受け取って浮かれ、静香に依頼されて誘拐したと認める。
しかしアプリの価値を知った奥山は、口封じに静香と亜由美を殺そうとし、天音・凛・佐久間が間一髪で阻止する。
真の発案者は、最も守られるべき存在だった
静香は亡き娘・真由のための復讐として偽装誘拐を企てたと罪をかぶる。
本来アプリ名は「MAYU」だったが、「AYUMI」に変えられたことが許せなかったという。
だが天音は、計画の発案者は静香ではなく亜由美だと見抜く。
母の偽装誘拐計画を知った亜由美が静香に協力を求め、家族を取り戻すために“事件”を選んでしまった。
天音は真実を抱えたまま、亜由美に「家族の幸せのために秘密を守る」と告げる。
夏美は罪を償ったのち仕事を辞め、木暮と亜由美と暮らす決意を固める。
生成AIアプリは「MAYU」の名で世に出ることになった。
事件の終わりと、縦軸の始動
ラスト、奥多摩の山中で消防署員が滑落死し、現場には白い羽。
佐久間が「あの女の仕業かもしれない」とつぶやき、天音の過去――未解決の保険金殺人の記憶が呼び起こされる。
事件は終わったはずなのに、縦軸の闇だけが静かに動き出す。
3話の伏線
・白い羽と“あの女”の示唆
奥多摩の滑落死に残った白い羽が、天音の過去案件へ直結。
・誘拐保険の特約(代替物は時価払い)
現金以外でも保険金が動く仕組みが、次の犯罪の温床に。
・水島真由の「不慮の事故」
事故死の詳細は未提示で、掘り返される余地が残る。
・副社長・小沢の恋心と代表交代
感情由来で会社が動いた事実が、後の火種になり得る。
・加藤拓海×岩瀬竜也の構図
フェイク動画と実働犯の組み合わせは、別案件でも再利用可能。
・亜由美の“発案”を天音が秘匿
守った秘密は、家族再構築の局面で裏返りやすい。
・アプリ名「AYUMI→MAYU」の変更
ネーミング一つで人生が壊れるというテーマが、今後の事件選びの軸になる。
3話についてはこちら↓

4話:いじめ保険が暴いた“忘れた加害者/忘れられない被害者”
2022年。刑事だった天音蓮と佐久間は、「保険金殺人のプランを提案し、実行させる悪魔の女」の噂を追い、弁護士・氷室貴羽に辿り着いていた。
しかし決定的な証拠は掴めないまま、同僚の永瀬が山中で転落死。事故として処理される中、天音だけが「事故ではない」という違和感を捨てきれずにいた。
現在。永瀬の墓前で佐久間が示したのは、奥多摩で消防士が登山中に転落死したという新たな捜査資料だった。現場写真に写り込む「白い羽根」、遺体から検出された幻覚成分シロシビン。条件が揃いすぎている。
永瀬の死は偶然ではなく、“再現”されている可能性が浮上する。天音は氷室に会いに行くが、彼女は今回も一切の尻尾を出さない。
“いじめ保険”という依頼が呼び込んだ別の地獄
一方、深山リサーチには“いじめ保険”の調査依頼が舞い込む。依頼者は磯山恭代。成績優秀な一人娘・莉奈が、突然クラスで孤立し始めたという。天音不在で及び腰になる深山に対し、凛は初の単独調査を宣言する。
なぜか保険会社の沢木も同行する。過剰とも言える熱量の理由は、彼自身が学生時代にいじめで転校した過去を持つからだった。案件は、仕事と個人的感情の境界が早くも揺らぎ始める。
莉奈の話では、仲良しグループが莉奈だけを外して遊び、無視を始めたという。担任の河合倫が注意しても、空気は悪化する一方だった。
いじめが“犯罪”に変わった瞬間
事態が決定的に変わるのは、莉奈が下校中に男2人に拉致され、廃工場で髪を刃物で切られる事件が起きてからだ。いじめは、明確に犯罪へと踏み込む。
凛は単独で廃工場に向かい、逆に襲われてしまうが、駆け付けた天音が男たちを取り押さえる。男たちはSNSの募集に応じただけだと供述し、警察に引き渡される。
凛は「クラスメートが雇ったのでは」と考えるが、天音はコストに見合わないと切り捨てる。推薦入学を狙う莉奈を落とす動機も検証されるが、そもそも友人たちは同じ志望校ですらなかった。
裏サイトが作った“偽の加害者”
鍵になったのは、学校の裏サイトだった。そこには、莉奈の親友アキたちへの悪口が書き込まれており、文面や状況証拠から「書いたのは莉奈」と決めつけられていた。しかし莉奈本人は、裏サイトの存在すら知らない。
天音と凛は恭代の卒業アルバムを確認し、担任の河合が同級生として写っていることに気づく。学校で対峙すると、河合は恭代を見て「覚えてすらいない」と言い放つ。
中学時代、河合はいじめを受け、恭代はその輪の中心にいた。しかし恭代は相手の顔すら思い出せない。河合は“人生をズタズタにする復讐”として、莉奈へのいじめを仕組み、さらに恭代の職場への誹謗中傷まで行っていた。
忘れた側と、忘れられない側
恭代は心から謝罪し、莉奈にも自分の過去を打ち明ける。被害届は取り下げられ、莉奈は学校に戻り、アキとも和解する。河合は教師を辞め、凛は「やられたらやり返す」を止める側に立つことの重さを噛みしめる。
いじめた側は忘れる。いじめられた側は忘れられない。
この構図が、個人の復讐という形で極端に証明された回だった。
“悪魔”はまだ檻の外にいる
ラスト、氷室は自分に捜査の手が伸びたことを察し、実行犯を警察にリークすることで、“証拠ゼロ”のまま身をかわす。天音が追う悪魔は、まだ捕まらない。
4話は一件解決の顔をしながら、シリーズの縦軸である「再現される死」と「加害の無自覚」をさらに深く刻み込んだ回だった。
4話についてのネタバレはこちら↓

5話:ムービー保険の罠と“夢と共に”の真実
第5話は、華やかな映画制作の裏で、「保険」という仕組みがどこまで人を歪めるかを描いた回だった。
天音と凛、深山がオフィスで観ていたのは、人気スパイドラマの映画化『劇場版 TOKYO SHADOWS』の予告編。そこへ保険会社の沢木が秘書・沙月を連れて現れ、制作会社に届いた脅迫状の調査を依頼する。
作品は“ムービー保険”に加入しており、事故やスキャンダルで制作が中止になれば、投じた制作費に応じて保険金が支払われる仕組みだ。つまり、この案件は最初から「映画を潰せば得をする人間」が存在し得る構造を孕んでいる。
撮影所で起きた“事故”と、天音の違和感
天音と凛は“保険会社の見学者”という立場で撮影所に入り込む。
現場では主演級の深津が若手俳優・海斗に厳しく当たり、突然「自分のワイヤーアクションを海斗に替えろ」と要求。監督は渋々これを受け入れ、本番が始まる。
しかし降下中、海斗のワイヤーが切れて落下。苦しげに誰かを指差したまま意識を失い、現場は騒然となる。ワイヤーには明確な切り込みがあり、天音はこれを“事故”ではなく“仕掛け”だと即座に見抜く。
疑いの分散と「共犯にする」という判断
疑いの矛先は、当然ながら深津にも向かう。
マネージャーの吉原は「前夜に深津を見た」と佐久間に話し、疑惑は一気に膨らむ。しかし天音は、深津の反応を見たうえで、まず彼を敵に回さず“共犯にする”判断を選ぶ。
その中で浮かび上がってきたのが、ギャラの支払い遅延という生々しい噂だ。現場に金の詰まりがある以上、感情より先に“得をする線”を追う必要がある。
ムービー保険を狙った「金の不正」と、その限界
天音たちが張り込む中で浮上したのは、制作スタッフ・片桐の闇カジノ通いだった。
潜入によって掴んだのは、片桐がギャンブルで制作費に手を付け、脅迫状を使って制作中止に追い込み、ムービー保険で穴埋めしようとしていた事実だ。
ただし片桐は、命綱への細工だけは否定する。ここで事件は、「金の不正」と「殺傷レベルの細工」が切り分けられ、真犯人は別にいると確定する。
指差しが示した真犯人と、歪んだ動機
鍵になったのは、落下直前の“指差し”、海斗の保険状況、そして亡き母にまつわる情報だった。
冷たい契約の話が、海斗の“動けなさ”や居場所のなさを浮かび上がらせる。
天音が映像を再確認した結果、指差しの先が吉原である可能性に辿り着く。
呼び出された吉原は当初しらを切るが、ナイフを持ってスタジオから出てきたという目撃情報と、意識を取り戻した海斗の証言で追い詰められる。
吉原自身も元は役者志望だった。しかし深津の稽古で負った怪我をきっかけに道を断たれ、マネージャーへ転身。だからこそ海斗の才能に執着し、独立を拒む海斗を動かすため、「深津さえいなくなれば」と考え、深津が飛ぶはずだったワイヤーに細工した。
結果として落ちたのは海斗。動機は単なる嫉妬ではなく、“自分の挫折を他人の人生に貼り付ける”歪みだった。
「夢と共に」が示した、もう一つの真実
そしてもう一つ明かされるのが、深津アクションクラブのスローガン「夢と共に/with DREAM」の意味だ。
天音がその言葉を母の名と結び付けた瞬間、深津と海斗が親子であることが判明する。
引き抜き話があっても海斗が現場に残り続けた理由は、ここで一本に繋がる。
事件は解決し、映画は深津主演で続行。海斗はリハビリの先に、“次の主役”を目指す立場へと進む。
5話の伏線
- 回収済み(事件解決に直結した手がかり)
- 脅迫状→「ムービー保険で穴埋めできる」という“得の構図”を示し、片桐の横領に繋がった。
- ギャラ遅延の噂→現場の金の詰まりを示すサインで、闇カジノ通いの線を引いた。
- ワイヤーの切り込み→単なる事故ではなく、内部犯行の可能性を決定づけた。
- 落下直前の指差し→吉原へ辿り着く最短の“現場の証拠”になった。
- 「夢と共に/with DREAM」→スローガンの皮を被った“名前”で、親子関係の種明かしを回収。
- 未回収っぽい引っかかり(次回以降に効きそう)
- 佐久間が脅迫状を見た瞬間に表情が変わったこと:単なる職務反応以上に、何か別の案件を連想している可能性がある。
- “保険で穴埋めできる”発想が現場を腐らせたこと:今後も「誰が得をする契約か」という視点は、事件の見取り図になる。
- 天音が深津と“手を組む”選択をしたこと:対立より共闘を優先する判断が、別の回で裏目に出る余地もある。
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6話:幽霊保険の真相 ――“存在しないもの”と向き合う調査
第6話は、これまでの保険詐欺や金銭絡みの案件とは性質が異なる。
「幽霊保険」という、一見荒唐無稽に思える商品を巡る調査だ。物語は、天音、凛、深山が深山リサーチのオフィスで、イギリスの心霊配信者アンディのライブ映像を確認する場面から始まる。
廃病院に潜入したアンディの映像には、突如奇妙な声と長髪の女性の姿が映り込み、その直後に配信は途切れる。この“消え方”が、今回の調査の起点になる。
幽霊保険という制度の盲点
依頼主はアンディの母親。
息子は“幽霊に襲われた際の怪我や事故”を補償する幽霊保険に加入しており、配信中に失踪したことを理由に保険金の支払いを求めている。
名称だけを聞けば奇抜だが、実際には多様化した保険商品の延長線上にある制度だ。問題は、「事故」と「怪異」の線引きが曖昧な点にある。制度が想定していない不安をどう扱うか。その隙間に、虚偽も真実も入り込む。
天音は心霊現象を一蹴しない。
映像、証言、環境データを一つずつ検証し、“説明できる部分”と“説明できない部分”を分解していく。幽霊の存在証明ではなく、「事故として成立するかどうか」が本質的な論点だ。
廃病院という現場と、現実への接続
調査は岩鬼村の廃病院へ向かう。
ここで事態は一段階変わる。ロンドン警察から正式な捜索願が届き、単なる保険調査ではなく、実際の人命捜索へと軸が移る。
佐久間や野島も合流し、現場は混沌とした空気を帯びる。
廃病院という心理的恐怖の強い空間で、天音たちは“恐怖”と“証拠”を切り分けなければならない。凛の直感的な違和感と、天音の論理的な整理が噛み合い、チームとしての機能が試される。
怪異ではなく「動機」を追う視点
この回の焦点は、幽霊がいるかどうかではない。
配信映像は“証拠”であると同時に、“演出装置”にもなり得る。ライブ配信という形式は、事故の記録にも、意図的な失踪の演出にも使える。
天音が照準を合わせるのは、怪異の真偽よりも「誰が、何を得るか」だ。
失踪が事故として認定されれば保険金が動く。逆に、虚偽があれば制度の隙を突いた不正になる。
幽霊という曖昧な存在を、合理的思考で分解することで、制度の盲点と人間の欲望が浮かび上がる。
制度と人間の境界線
物語は、明確な“幽霊の正体”を提示する方向には進まない。
むしろ、制度が人間の不安をどこまで救済できるのかという問いを残す。
天音の立場は、単に不正を暴くことではない。
“存在しないかもしれないもの”に振り回される人間の心理と、制度の枠組みの限界を、冷静に可視化することにある。
第6話は、心霊という曖昧さを通じて、「人は何を信じ、何を根拠に真実とするのか」という根源的な問題を提示する回だった。
怪異を否定するのでも肯定するのでもなく、証拠の積み上げで境界線を引く。その過程こそが、このエピソードの核になっている。
6話の伏線
- 幽霊保険という保険商品の存在:単なる奇抜な設定ではなく、社会の不安や欲望を映す制度の象徴として機能。
- アンディ失踪の映像:幽霊の存在を示唆する証拠としても、操作や編集の可能性からも読み取れる曖昧性が物語を軸にする。
- 佐久間の捜索願同行:警察側の関与が調査範囲を広げ、制度と捜査機関の連動性を示唆する伏線。
- 沙月の同行:霊感を持つという描写が、論理と非論理の境界線を象徴的に扱うための要素として残る。
6話のネタバレについてはこちら↓

7話:理想夫婦に仕込まれた「離婚保険」の罠
冒頭、静まり返ったチャペルにウエディングドレス姿の凛が現れる。
あの演出の時点で、この回は“幸せの形”そのものを検査される話だと分かる。そこから1週間前に戻り、天音・凛・深山が卓球メダリスト夫婦のインタビュー番組を見ている。凛が「理想の夫婦」と言う一方で、天音は「結婚だけが幸せじゃない」と冷めた顔。この温度差は皮肉ではなく、結末まで含めた前振りになっている。
離婚保険の依頼が示す「違和感の入口」
依頼は「離婚保険」。離婚後の引っ越し費用、裁判費用、生活費などをカバーする保険で、請求者は“理想の夫婦”の夫・広也だ。
広也は十分な収入があるのに保険を解約していない。しかも妻・萌子から突然離婚を切り出されたのに、理由を聞けていない。ここで天音は、保険の仕組み以前に“状況の不自然さ”に引っかかる。
離婚保険は「離婚したら得をする」商品になり得る。
だからこそ、離婚そのものが目的化していないか、誰が得をして誰が損をするのかを見ないといけない。理想夫婦の肩書きは、むしろ疑いを鈍らせるための装飾になる。
練習場パートが作るミスリードと、鍵になる人物
調査線は二つに割れる。天音と深山は萌子の練習場へ行き、マネージャーの華村風香の態度から「この人が鍵だ」と当たりをつける。さらに萌子には男性選手との噂もある。練習場シーンは現役アスリートの空気感が強く、外側の情報が“本物っぽく”見えるぶん、疑いも乗りやすい。
ところが尾行してみると、風香は母親を認知症外来に連れて行っていた。萌子が男性選手と出かけたのも、風香の結婚祝いを買うためだった。
疑いを作る材料は揃っているのに、そこから先がズレる。外側の情報だけで断定すると、簡単にミスリードへ乗る設計がうまい。
みつ葉の“失踪”が浮かび上がらせる家族の温度
一方で凛は、深山の娘・みつ葉の子守り中に“失踪事件”を起こす。買い物の隙に姿を消したみつ葉を追う凛の前に、偶然佐久間が現れ、手分けして捜索する。深山の「ゲームセンターにいるんじゃ…」という読みが当たり、コインゲームに熱中するみつ葉を保護する。
このパートは案件と直接は繋がらない。
だが“大人の事情”を子どもが軽々と飛び越えていく感覚が、この回の裏テーマを補強している。理想や契約より先に、人は生きているということだ。
真相は離婚ではなく、結婚だった
決め手は凛が結婚式場に潜入して掴んだ情報と、天音が見ていた“おそろいのチャーム”。
風香が予約していた結婚式の相手が萌子だと判明する。
萌子は、風香の母の認知症が進む前に式を挙げたいと語り、CMの違約金を払う覚悟も示す。離婚の理由はゴシップではなく、切実で、言いにくい事情だった。
理想夫婦が壊れたのではなく、別の理想を守るために形を変えようとしていた。
広也は被害者ではなく、最初から分かっていた側
この回が冷たいのは、広也が「何も知らない被害者」で終わらない点だ。深山は広也から、「最初から気づいていた」と引き出す。憧れの萌子と結婚できるなら、と見て見ぬふりをした。
その選択が、離婚保険の請求を「告知義務違反」という言葉に変える。
離婚で救われるはずの制度が、当事者の“知っていた”によって逆に首を絞める。
夫婦がCM契約の間は離婚しない、という着地も含めて、これはハッピーエンドではない。
逃げ道が塞がれた結末だ。理想夫婦の看板を守るために、当事者は自由を一つずつ失っていく。第7話は、その現実を静かに突きつける回だった。
7話の伏線
- チャペルでの凛のウエディングドレス:潜入で真実に迫る回だという宣言
- 「理想の夫婦」という評価と、天音の冷笑:結婚=幸福という前提への揺さぶり
- 風香の“結婚式場の予約”:相手が誰かを隠すためのミスリード
- おそろいのチャーム:言葉より先に関係性を示す決定打
- 広也が離婚保険を解約しない理由:「夫」という肩書に依存している伏線
- みつ葉の家出とゲームセンター:深山親子の“言えない本音”が次回以降も刺さる布石
- 佐久間が凛と行動する場面:8話の潜入任務へつながる前振り
上の項目は、第7話内の描写から「次につながる違和感」を拾い直したものです。
7話のネタバレについてはこちら↓

8話の予想:失踪宣告まで1カ月、5000万円をめぐる“見つからない真実”
予告で見えた「3本の捜査線」
まず整理すると、8話は大きく3つの線で動きます。
1つ目は、生命保険の加入者・森重優斗の失踪。あと1カ月で失踪から7年となり、見つからなければ法律上の“死亡扱い”へ進み、受取人は保険金を請求できる。死亡保険金は5000万円。保険会社側は「生きているなら払わなくて済む」という、ある意味いちばん生々しい動機で調査を依頼してくるはずです。
2つ目は、若者の間に蔓延する違法ドラッグ「ルーシッド」。深夜の路地裏で「L」と刻まれた錠剤が売られている描写があり、単なる背景ではなく“事件の入り口”として置かれています。
3つ目が、佐久間の潜入捜査。薬物依存症の更生施設(特定NPO法人〈シェルター大村〉)に偽名で入り込み、製造拠点を探っている。ここが一番危ない。天音たちの調査と警察の潜入は、目的が似ているぶん、やり方がぶつかりやすいからです。
予想1:優斗は「生存」しているが、名前を捨てている可能性
僕はまず、生存線が優勢だと思っています。理由はシンプルで、“見つかった時に何が起きるか”の爆発力が大きいから。
ただし普通に暮らしている生存じゃない。失踪時に2000万円の借金があった以上、表の社会に戻るほど危険です。となると、考えられるのは「身分を変えて生活」か「施設に匿われている」か「組織に取り込まれている」のどれか。予告で施設が強調されているので、優斗が〈シェルター大村〉に“入所者”としている、もしくは施設側に利用されている線が濃い。
ここでポイントになるのが、保険の“ログ戦”です。失踪しているのに保険が維持されているなら、保険料は誰が払っているのか。口座が動けば足が出る。動かなければ、誰かが意図的に「失踪状態を維持したい」と考えている可能性が出ます(※ここは放送で出てくる手がかり次第)。
予想2:「見つからない方が得する人」は受取人だけじゃない
5000万円が動くと聞くと、つい受取人(妻・葵)が怪しく見えます。でも、8話の怖さはそこだけじゃないはず。
- 受取人:保険金で借金清算・生活再建ができる(ただし夫が戻れば地獄も戻る)
- 債権者:優斗が“死亡扱い”になれば回収不能になるが、逆に生きていれば追い込める
- 薬物サイド:優斗が何かを知っているなら、見つからない方が都合がいい
- 保険会社:生存なら不払いで済むが、下手に動いて潜入を壊せば社会的リスクが跳ね上がる
つまり単純な犯人探しではなく「誰の都合で失踪が固定されているか」を見抜く回になりそうです。7話が“離婚しない”で固定されたように、8話も“見つからない”で固定されている状態がまず恐い。
予想3:佐久間の潜入が、天音の調査にブレーキをかける
現時点のあらすじでは、天音と凛が警察側に情報を求めて佐久間へ連絡するも、繋がらない流れが示されています。ここは確実に揉める。天音のやり方は速いし、手段を選ばない。一方で潜入は、時間をかけて信頼を取りにいく世界。どちらかが焦れば、どちらかが死ぬ。
だから8話の山場は、優斗の居場所そのものより「佐久間の身元が割れそうになる瞬間」じゃないかと予想します。そこで天音が“仲間をも欺く”くらい強引な手を打つのか、それとも今回は珍しく引くのか。天音の過去に残る因縁が背後で動いている以上、警察との距離感が崩れる展開はあり得ます。
予想4:真相の落としどころは「優斗が何者だったか」
最後に、8話の着地は2択だと見ています。
- 優斗が見つかる(=5000万円は動かない)代わりに、優斗が背負っていた“借金と薬物”の理由が暴かれる
- 優斗は見つからない(=失踪宣告へ)代わりに、葵や施設側の“嘘”が暴かれ、保険金が“救い”にも“呪い”にもなる
どちらに転んでも、ただのミステリー解決では終わらないはず。保険って、真実を暴く道具である一方、誰かの人生を無理やり整理してしまう刃にもなる。7話がそれを「告知義務違反」という言葉で突きつけたように、8話は「失踪宣告」という制度で突きつけてくる。
8話で注目したいチェックポイント(伏線候補)
- 優斗の失踪直前に何があったのか(借金2000万円の内訳:生活なのか、薬物なのか、誰かの保証なのか)
- 受取人・葵の「今の生活」と、優斗が消えたことで得た/失ったもの
- ルーシッドの錠剤に刻まれた「L」が示すもの(製造元の印か、流通グループの記号か)
- 〈シェルター大村〉が“更生施設”として機能している部分と、裏で回っている部分の境界
- 佐久間の偽名「佐渡島」が意味するもの(身元が割れた時の爆弾)
ここまで来たら、天音が「感情」をどう扱うかも見たい
天音は基本、事実の並びで人を追い詰めるタイプです。でも失踪案件は、追い詰めれば真実が出るとは限らない。むしろ、黙って消えた側にも“消えるしかなかった理由”がある。
だから8話は、天音の冷たさがそのまま武器になるのか、それとも凛や深山がブレーキ役として効くのかが楽しみ。佐久間の潜入が絡む以上、正義の顔をした暴走も起きる。あのチームが、ギリギリのところで踏みとどまれるのか――そこに注目しています。
9話以降について:後ほど更新
後ほど更新
プロフェッショナル保険調査員・天音蓮の主要キャスト

まずはレギュラー陣を、「どの組織に属し、物語の何を動かす人物か」という軸で整理します。
この作品は、保険調査・警察・保険会社という立場の違う人間が噛み合うことで面白さが立ち上がるドラマなので、キャストの配置を把握しておくと全体像が一気に見えやすくなります。
深山リサーチ(天音チーム)
天音蓮(あまね・れん)/玉木宏
保険調査専門会社「深山リサーチ」の凄腕調査員。常識やコンプライアンスに縛られず、真相解明のためなら張り込み・盗聴・変装・フェイク動画まで使う人物です。
過去には警視庁捜査一課の敏腕刑事でしたが、ある保険金殺人事件で犯人逮捕に失敗し、その責任を取って警察を去った経歴を持っています。この“未解決の過去”が、物語全体を貫く縦軸になります。
栗田凛(くりた・りん)/岡崎紗絵
天音の調査員助手で、実質的な相棒ポジション。元勤務先でデータ改ざんの指示を拒否した結果、干されて退社した経歴があり、曲がったことが嫌いな性格です。
酒好きで酒乱気味、元演劇部という背景から、変装や小芝居を駆使した潜入捜査で活躍するタイプ。シリアスな展開の中で空気を変える役割も担います。
深山俊雄(みやま・としお)/小手伸也
「深山リサーチ」の所長で、天音の上司。明るく人当たりはいいものの、太い人脈と現場経験を持ち、厄介な案件も引き受ける経営者です。
シングルファーザーという私生活の顔もあり、チームの緊張を和らげる潤滑油的存在になりそうです。
オリエント保険(依頼・スポンサー側)
沢木孝雄(さわき・たかお)/野間口徹
外資系保険会社「オリエント保険」の損害調査部・部長。行動原理は非常にシンプルで、「無駄な保険金は1円たりとも払いたくない」。
自社では手に負えない難案件になると、天音を指名して調査を依頼します。金の論理で動く人物なので、感情的な正義とは常にズレた立ち位置です。
濱名沙月(はまな・さつき)/結城モエ
沢木が信頼する有能な秘書。冷静沈着で業務処理能力が高く、沢木の暴走を実務で支える存在です。
加えて霊感が強いという意外な設定があり、保険とオカルトが絡む回でキーパーソンになりそうです。
山田ビンゴ/伊藤俊介(オズワルド)
オリエント保険のCMに起用されているマルチタレント。軽くてファニーな存在ですが、こうした人物は意外と情報の入口やトラブルの起点になりやすく、油断できない配置です。
警視庁(裏のバディ・捜査サイド)
佐久間凌(さくま・りょう)/渡部篤郎
警視庁・特別捜査対策室の室長。警察内部に太いパイプを持ち、捜査全体を俯瞰できる立場です。
天音の元上司でもあり、表では関われない案件を裏から支える“非公式バディ”的存在になります。
野島聡介(のじま・そうすけ)/片岡久道
佐久間の直属部下。正義感のある実直な刑事ですが、上司にも天音にも雑に扱われがちな、やや損な役回り。
物語の中では、警察組織の現実を体現するポジションになりそうです。
物語のキーパーソン(縦軸を握る存在)
氷室貴羽(ひむろ・きわ)/長谷川京子
天音の調査案件に要所要所で現れる正体不明の謎の女性。天音とは過去に深い因縁があり、保険金詐欺に絡む“大きな闇”と接続している存在です。
物語が進むほど、この人物に複数の線が集まり、最終章で核心を握るキャラクターになる可能性が高い配置です。
プロフェッショナル保険調査員・天音蓮の最終回の結末予想

ここからは最終回の結末予想です。現時点で公式がラストの内容を明かしているわけではないため、人物設定・作品コンセプト・縦軸の配置から因果関係を逆算して組み立てます。
まず、僕の結論(予想)を3点にまとめます。
- 最終回は、天音が警察を去る原因となった「ある保険金殺人事件」の真相に到達し、縦軸が回収される
- 氷室貴羽が「味方か敵か」を含めて正体を明かし、物語の大きな闇の中枢が浮かび上がる
- 天音はコンプライアンス度外視の代償を払いつつも、最後は“真実”で誰かを救う、カタルシス寄りの着地になる
予想の前提:このドラマのゴールは「事件解決」ではなく“贖罪”の回収
本作は毎話、保険金が絡む事件や事故を扱う一話完結型で進みますが、主人公・天音には明確な未回収の過去が設定されています。
それが、ある保険金殺人事件で犯人逮捕に失敗し、その責任を取って警察を去ったという経歴です。
この過去を回収しないまま終わると、天音というキャラクターの「危うさ」や「執着」が宙に浮いてしまう。
だから最終回は、
- 過去の事件の真相に辿り着く
- =天音が“自分の人生を取り戻す”
という構図になる可能性が非常に高いと考えています。
予想1:最終回は「過去の保険金殺人事件」が現在の案件とつながる
脚本構造としてもっとも美しいのは、最終盤で扱う大型案件が、実は天音の過去事件と同じ手口・同じ組織・同じ人物につながっているパターンです。
このドラマは一貫して、
「保険は人を守る制度だが、悪用されれば人生を壊す」
というテーマを描いています。
最終回では、
- 不正請求の規模が極めて大きい
- 警察・企業・ブローカーなど複数の組織が絡む
- 一度は“正しい人”が負け、冤罪や口封じが成立してしまう
といった“闇の総決算”のような事件が提示され、そこに天音が切り込んでいく流れになるはずです。
予想2:氷室貴羽は黒幕ではなく「闇に通じる鍵」
氷室貴羽は、正体不明で天音と深い因縁があり、保険金詐欺に絡む大きな闇と接続している人物として描かれています。
ただし僕は、氷室を完全な黒幕にはしないと予想しています。
理由は2つあります。
1つ目は、物語が最終的に“救い”を置く設計であること。
天音は真相解明だけでなく、被害者の心に寄り添い救いをもたらす主人公として描かれており、その「救い」を受け取る役に氷室は非常に置きやすい。
2つ目は、氷室の動き方。
彼女は物語の節目で現れ、情報を落としたり天音を試したりする立ち位置です。黒幕がこの動きをすると、逆に手の内を見せすぎる。
最終回では、
- 氷室は過去の事件の被害者遺族、あるいは当事者
- 天音の逮捕失敗の裏に、証拠操作や政治的圧力があったことを知っている
- 天音に決定的な証拠や証言を渡すが、その代償として自分の人生を失う
この線がもっとも刺さると見ています。
予想3:沢木はラスボスではなく「会社の論理」を突きつける役
沢木は「1円も無駄な保険金を払いたくない」人物として描かれていますが、最終回ではこのキャラクターが一気に重くなるはずです。
なぜなら、保険とは突き詰めると
「誰を守り、誰を切るか」
という判断の連続だから。
最終回で起きそうなのは、
- 天音が掴んだ真相が、法的にはグレー
- だが実態は限りなく黒
- しかも関係者が企業や権力者
というケース。
そのとき沢木は、
「証拠が弱いなら支払うしかない」
「だが支払えば制度そのものが壊れる」
という、会社側の論理を突きつける役になります。
天音が守りたいのは“真実”。
沢木が守りたいのは“制度”。
この対立が最終回の大きな緊張軸になるはずです。
予想4:天音は破滅寸前まで行き、佐久間が“合法の出口”を作る
天音は、張り込み・盗聴・フェイク動画など、かなり危険な手段を使う人物です。
このまま突き進めば、最終回は「真相は掴んだが自分が捕まる」という詰み方も成立します。
そこで重要なのが、警察側の佐久間。
彼は警察内部に太いパイプを持ち、天音の“裏のバディ”として機能する存在です。
最終回では、
- 天音が違法スレスレで核心に迫り、破滅寸前まで行く
- 佐久間(+野島)が、その情報を合法な捜査・立件へ接続する
- 天音は過去の失敗を、今回は“チーム”で取り返す
この流れがもっとも綺麗です。
最終回ラストの絵(予想)
ラストは派手な爆発ではなく、静かな回収になると思います。
- 天音が過去の事件で救えなかった誰かの名誉を、真実で回復する
- 氷室は姿を消す、あるいは罪と引き換えに証拠を残す
- 凛は天音のやり方を全面肯定はしないが、「真実を追う覚悟」だけは受け継ぐ
そして天音は、ヒーローではなく、真実のために自分も傷つく“プロフェッショナル”として残る。
苦くて、でも納得できる、そんな着地になると予想しています。
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