“恐怖で人を動かすゲーム”が本格的に形を持ちはじめる──。
「あなたの番です」7話は、これまでの違和感が“現実の地獄”へ一気に変わる回です。
児嶋佳世の足だけ遺体の続報。
北川の涙の告白。
そして浮田の壮絶な最期。
さらには、シリーズ初となる“殺人実行シーン”となったエレベーター落下まで──。
住民たちは逃げ場を失い、恐怖と嘘と秘密が渦巻きはじめる。7話は、物語が決定的に暗転していく転換点であり、後半の真相を読み解くための伏線もぎっしり詰まった重要回です。
あなたの番です(あな番)7話のあらすじ&ネタバレ

まずは7話の流れを、できるだけ時系列で追っていきます。キーワードは「父親」「恐怖」「嘘」です。
佳世の足だけ遺体の続きと、新管理人・蓬田の登場
前回ラスト、児嶋俊明の会社に届いたゴルフバッグから“児嶋佳世の足”が出てきたところで幕切れしました。
7話冒頭では、
- 佳世殺害の容疑者として夫・俊明が警察に連行される
- その様子を木下あかねがスマホで撮影
- 西村も盗撮、尾野もなぜかその場にいる
という、“撮る側の住民”の不可解な動きが描かれます。
さらに、502号室から新しい管理人・蓬田蓮太郎が登場。前任の床島とは真逆の、頼りなさそうな性格で自己紹介してきます。
北川が「佳世の名前を書いた」と打ち明け、警察に行くか問題勃発
304号室では北川澄香が号泣。
- 自分がゲームで「児嶋佳世」と書いた
- その佳世が実際に殺されてしまった
という事実に耐えられず、菜奈と翔太に相談します。
北川は揺れながらも、
- 自分が容疑者になる可能性
- このまま黙っているべきではないのでは?
という思いを吐露。翔太は「全部警察に言うべき」と主張し、菜奈も最終的にはその方向に傾きます。
そこに現れたのが榎本正志。警察官である彼は、ゲームのことを妻から聞いており、
- 部下の神谷なら事情を理解してくれる
- 「自分が担当している限り、誰も捕まらないようにする」
と約束。菜奈たちは、直接警察署へ行くのではなく、神谷個人に捜査を委ねるという選択をします。
児嶋佳世事件の捜査状況:送り主は“20代の若い男”
神谷の調査で明らかになった児嶋佳世事件のポイントは以下。
- 夫・俊明には愛人宅でのアリバイ
- 遺体は“足以外”まだ見つかっていない
- ゴルフバッグの送り状は佳世本人の筆跡
- しかし実際に配達員へ荷物を預けたのは「20代の若い男」
マンションで該当しそうなのは、
- 201号室:柿沼
- 404号室:江藤
の2人。「送り状は佳世の筆跡なのに、荷物を渡したのは別の若い男」このねじれた構図が、事件を一段と不気味に見せています。
榎本家の「ラジオ」と“動かされかけた棚”
7話の中でも特にゾッとするのが榎本家の何気ないワンシーン。
- 早苗と正志が神谷の話をしている
- 正志が「ラジオ消して」と言う
- 早苗は文句を言いながら部屋奥の“棚”に手をかける
その瞬間、唐突に場面が切り替わります。
この棚は後に大きな秘密を抱えていたことが判明する“壁の裏側”につながる伏線。何気ない演出の中に、強烈なヒントが隠されています。
浮田とあいりの“本当の父親”の物語
浮田は妹尾あいりの実父・西尾に会いに行きます。
- 浮田と西尾は、昔は窃盗仲間
- 捕まればマズいので「二度と会わない」と別れた過去
- しかし浮田は、あいりの結婚式のために“父親として会ってやってほしい”と頭を下げる
西尾は最初は拒絶しますが、浮田の必死の説得でしぶしぶ承諾。浮田という男の“父ではないのに父として振る舞おうとする愛情”が丁寧に描かれる名シーンです。
久住の脅迫はエスカレート、「実家を燃やす」写真まで届く
久住は、脅迫者からの“あなたの番です”攻撃がさらに激しくなっています。
- ポストには大量の脅迫状
- 後輩との昼食中、ビニール袋に“久住の実家が火事になっている写真”が入っている
犯人の執念深さが一気に加速。久住は浮田に相談し、筆跡から“同一人物の可能性”を指摘されます。
浮田は、
「とにかく何もするな。動いたら向こうの思うツボだ」
と助言。この忠告が届いたのか届かなかったのか──この後の展開が悲劇を招きます。
黒島メモで浮かび上がる「誰かが嘘をついている」問題
黒島のホワイトボード(黒島メモ)は、7話でも大活躍。
そこには、
- ゲーム参加者
- 「書いた名前」「引いた名前」
- 実際の死者
が整理され、黒島は以下の推理に到達します。
- 参加者の中に必ず嘘をついている人がいる
- 自分の書いた人物を自分で引いている可能性もある(確率約37%)
- 北川は“白紙を引いた”ので、北川ルートの殺人は止まっているはず
- それでも死者は増えている → 別の“順番”が動いているのでは?
さらに黒島は、
- 床島の死が“事故”ではなく“殺人”なら
- その犯人は“あなたの番です”の脅迫を受けていない可能性が高い
と推理し、ゲームの構造はますます複雑化していきます。
石崎洋子の不安が爆発する
自分で自分の名前を書いた石崎洋子は、完全にパニック状態。
- 夫に当たり散らす
- 防犯グッズを買い漁る
- そらの前でも情緒不安定
という姿は、“因果応報”にも見えるし、“気の毒”にも見える、複雑な感情を呼びます。
翔太の“細川ボディーガード”と「3人で話し合い」案
翔太は、久住が狙うターゲット=細川朝男を守るため、なぜか“ボディーガード化”。
- ジムから自宅まで送って見張る
- 小言を言いながらも命を守る
という、愛憎入り混じった付きまといを続けます。そのうえで翔太は菜奈に、
「今なら細川さんも落ち着いているし、3人で話す場を作らない?」と提案。
「菜奈ちゃんが一度笑ってくれたら、俺も笑える。二人で笑っていこう」
という、翔太らしい真っ直ぐすぎる励ましを送ります。
尾野幹葉のヤバさ加速──“捨てられる私、怖いから”
帰り道、尾野幹葉が“偶然を装って”翔太の前に現れます。
距離を置かれたと察した尾野は、一気に感情を爆発させ──
- 「私のこと捨てるんですか?」
- 「飽きたらポイ捨てですか?」
- 「こういう捨てられ方した時の私、怖いから」
と詰め寄る。
このシーンは視聴者にも大ダメージで、「生きてる人間で一番怖いの尾野説」が急浮上した名場面です。
翔太は、菜奈に話す際に“胸をかく=嘘のクセ”を発動し、ざっくりしか話しません。これがまた、小さな不信感の種として蓄積されていきます。
消えたマスターキー──侵入事件の前準備
新管理人・蓬田は、管理人室から マスターキーが消えていることに気づきます。
- 全部屋に入れてしまう鍵
- 床島死亡後、管理人室が無人だった期間がある
この“消えた鍵”は、今後の数々の不法侵入・密室事件を成立させるための重要な伏線です。
浮田 vs 西尾 vs あいり──父親をめぐる修羅場
浮田は、あいりと柿沼を連れて西尾の店へ。
- 西尾は「本当に俺の娘か?」と疑う
- あいりは“母を死なせた父”として西尾を恨んでいる
- ずっと父を殺したいほど憎んでいた
ついにあいりはナイフを手に西尾へ向かう。
その瞬間──浮田が間に入り、自分の足で刃を受け止める。
「前科なんかつけさせられるか」
という父以上の父らしさを見せ、あいりと柿沼には「逃げろ」と告げ、自分ひとり店に残る浮田。外からその様子を“誰か”が見ているという、不吉なショットが挟まります。
ついに浮田死亡──便器に顔を突っ込んだ“笑った死体”
西尾が戻ると、店内には争った跡。トイレから水音が響きます。
ドアを開けると──
- 浮田が便器に顔を突っ込み死亡
- 首には針金が巻かれている
- 口元が笑っているように見える
という、7話最大級のショッキング死体。ここで 7人目の犠牲者=浮田 が確定します。
木下の“核心”に近い一言:「ルールを守らせるには恐怖が一番」
管理人室では、木下が蓬田に向かって
「ルールを守らせるには、恐怖が一番ですよ」
と呟きます。
これは交換殺人ゲームの本質そのもの。
- “名前を書いた者”は、罪悪感で支配され
- “あなたの番です”は、恐怖で支配する
木下の一言は、住民たちがこの構造に絡め取られている現状を言い当てています。
浮田死亡ニュースと、意味深な4ショット
浮田死亡の知らせを聞いたあいりと柿沼。
その様子を、
- 木下が盗撮
- 江藤と久住が見ている
- その前を田宮が通り過ぎる
という“意味深な4人ショット”で描きます。
誰が誰を監視し、誰がゲームの外に立っているのか──視聴者が徐々に混乱していく構図をあえて見せている演出です。
細川襲撃──シリーズ初の“殺害実行シーン”
ついに久住は追い詰められ、細川を“処理する側”へ。
翔太たちは細川を守るため、ジムで仕事をしながら待ち構えますが──肝心の細川は現れない。
細川は別の契約倉庫でひとり作業中。そこに久住が現れる。
- ナイフを突きつける
- 細川は「やめろ」と諭す
- 一度は思いとどまる久住
しかし、エレベーター前に移動したあと──久住は突然スイッチが入り、細川に襲いかかる。
そして、
- エレベーターが開く
- だが“カゴ(箱)がない”
- 細川はそのまま昇降路へ転落
- 落下しながら久住の足をつかみ、久住も一緒に落ちる
という最悪の展開に。
血だまりに倒れた2人。“細川も久住も退場か…?”と思わせたところで──
翌朝、302号室には警察が訪れ、菜奈が事情聴取のため連行される場面で7話は終了します。
あなたの番です(あな番)7話の伏線

7話は、表向きは「浮田の死」と「エレベーター落下」がメインですが、細かい伏線の投下量が非常に多い回です。
後半戦を読み解くうえで重要なポイントばかりなので、順番に整理します。
① 神谷刑事のポジションと、「僕が担当している限りは…」発言
榎本正志に呼ばれて現れた刑事・神谷は、
- ゲームの存在をすんなり受け入れる
- 「僕が担当している限り、皆さんが捕まるようなことにはしない」と宣言する
という、まるで“味方側”のような立場で登場します。
しかしこの発言は裏を返せば、
- 神谷が担当を外れたらどうなる?
- 本当に味方なのか?
- それとも“自分だけ真相を握ろうとしている”のか?
という疑念を残します。後に神谷が悲劇的な最期を迎えることを知ると、7話のこの台詞はかなり重い伏線に見えてきます。
児嶋佳世の送り状:本人の筆跡+若い男=二重構造
警察の調べでは、
- ゴルフバッグの送り状は佳世本人の筆跡
- だが実際に荷物を預けたのは「20代の若い男」
という“ねじれ”が判明。
つまり、
- 佳世は自発的に送り状を書いた
- だが最終的な「配送」をしたのは別人
という構図になります。若い男とは誰か?
- 柿沼?
- 江藤?
- まったくの別人?
7話では答えが示されず、“児嶋佳世は自殺か?殺されたのか?”問題が視聴者の考察を大きく刺激しました。
浮田の死に方と、名前の“見立て殺人”
浮田は、便器に顔を突っ込んだ状態で死亡していました。
ネットでは、
- 浮田啓輔 → “浮いている”
- 児嶋佳世 → 片脚だけ見つかる(部首に「ひとあし」)
- 赤池夫妻 → “赤い池”のような惨劇
など、“名前と死に方のリンク”が指摘されていました。
7話時点では決定的ではありませんが、後の“見立て殺人”というテーマの重要な布石になっています。
榎本家の「棚」と、ラジオを消そうとする早苗
榎本家での一幕。
- 正志「ラジオ消して」
- 早苗が棚をどかそうとする
- その瞬間にカット
なぜ棚を動かそうとしたのか?
視聴者はこの時点で、“棚の向こうに何かある”と気づかされます。
後に明らかになる「榎本家の秘密部屋」への完璧な伏線です。
黒島メモが示す「嘘をついている住人」と“37%”
黒島メモによれば、
- 誰かが必ず嘘をついている
- “自分が書いた紙を自分で引く”確率は約37%
ここで嘘の可能性がある人物として挙がったのが、
- 早苗
- 黒島
- 石崎
- 北川
- 浮田
実際には、
- 早苗は「引いた紙」について嘘をついていた可能性
- 黒島は複数の殺人を隠している
- 北川や浮田も“正確な内容”を隠していた可能性
など、後半で次々に事実が判明していきます。黒島メモは後の“嘘つき探し”のベース資料として極めて重要。
木下の「恐怖が一番」発言
管理人室で木下は、
「ルールを守らせるには恐怖が一番ですよ」
と蓬田に告げます。これは交換殺人ゲームの本質そのもの。
- 「名前を書いた者」は罪悪感
- 「あなたの番です」は恐怖
で支配されるシステムを見抜いた発言です。
同時に、“恐怖という仕組みをもっとも理解している人物”として木下を際立たせる伏線でもあります。
マスターキー消失=「どこからでも入れる犯人」
蓬田が気づいた“マスターキー紛失”。
この一本の鍵があれば、
- 全室に侵入できる
- 住民が鍵を閉めても無意味
床島死亡後の管理人室の隙をついた犯行と考えられるため、“侵入者の自由度が極端に高い”という状況を視聴者に理解させる伏線です。
この伏線は、赤池家・榎本家・手塚家など複数の“侵入事件”の前提になります。
尾野幹葉の“本性お披露目”と、翔太の「隠し方」
尾野が、「捨てられたときの私、怖いから」と告げるシーンは、尾野の本性を視聴者に初めて提示した回。
同時に翔太は、
- 危険性を感じつつも
- 菜奈には“ざっくりしか話さない”
という行動を取り、6話で菜奈が紙を隠したのと対になる形に。
“夫婦が互いに相手のためと信じて一部を隠す”という構図の伏線になっています。
西尾リサイクル前の“見ている誰か”
浮田が刺され、あいりと柿沼を逃がすシーン。その様子を、車の中から“誰か”が見ていました。
- 誰かは分からない
- ただし「第三者がいた」という事実だけ示す
このショットにより、“浮田の死は、あいり・西尾の因縁だけでは終わらない”という余韻を残す伏線になっています。
エレベーター落下と“見せ方”の違和感
久住と細川が落下したエレベーターの描写は、明らかに演出が凝っており、
- カゴのないエレベーター
- 落下の角度やタイミング
など、「誰かが細工したのでは?」と感じさせる作り。
これは後の
- 内山の犯行映像
- “演出された殺人”というモチーフ
へと繋がる伏線としても機能しています。
あなたの番です(あな番)7話の感想&考察

ここからは、僕・YUKIの主観たっぷりの感想&考察です。
浮田は、このドラマで一番“父親”だったのかもしれない
7話を語るうえで、真っ先に触れたいのは浮田。当時SNSでも、
- 「浮田さん、ただのコワモテじゃなくて本気でいい人」
- 「あの人が死ぬ展開は本当にキツい」
という声が多かった。
個人的にも、
- 実の父親ではないのに、あいりを全力で守ろうとする
- 元相棒・西尾に頭を下げ、「娘に会ってやってくれ」と頼む
- そして、あいりがナイフを向けた瞬間、迷わず自分の体で刃を受ける
という一連の行動は、まさに“選んだ家族”としての父親そのもの。
あいりが泣いて抱きつく場面は完全に“父と娘”で、そこからのトイレでの遺体描写は正直しんどかった。
「このドラマで一番まともな父親が、一番報われない死に方をする」──あな番らしい痛烈な皮肉だと感じました。
「恐怖でルールを守らせる」ゲームの正体が鮮明になる回
7話は、“恐怖”が物語の中心になった回でもあります。
- 久住の実家が燃えているように見える写真
- 何通も届く「あなたの番です」
- 木下の「ルールを守らせるには恐怖が一番」
- 石崎のパニック状態
これらが重なることで、交換殺人ゲームの本質は「順番」ではなく“恐怖の支配”なのでは?という感覚が一気に強くなります。
実際この頃から、
- 本当に交換になっているのか?
- “恐怖をばらまくためだけに”ゲームを利用している人間がいるのでは?
と考え始めた視聴者も多かった。
後半になると、「恐怖で動く人/恐怖に屈しない人」の差が生死を分ける展開になっていくため、7話は非常に重要なターニングポイントです。
警察が味方に見えて、“もう一段上のレイヤー”が見えてくる
神谷刑事の登場により、世界が一歩広がります。
- 住民だけの閉ざされたゲーム
↓ - 警察が関与する半オープンな事件
にステージが移行。しかし、安心と同時に不安も生まれました。
- 榎本夫婦が怪しすぎる
- 神谷は榎本の部下
- 「僕が担当している限り、捕まらない」という“裏返しの意味”
ここから、「本当の意味でゲームの外側にいる大人」が一人もいない世界という構造がより鮮明になります。
尾野幹葉、完全に“ホラー側”に踏み込む
7話で尾野の存在感が一気に変わりました。
セリフ自体はシンプルなのに、「こういう捨てられ方したときの私、怖いから」という言葉の“温度”と“表情の変化”が完全にホラー。
- テンションの急変
- 目が笑っていない
- カメラの寄り方
すべてが恐怖演出として完成していた。
翔太は、「尾野は痴情のもつれタイプ」と分析しますが、視聴者からすると
「いや、もう“別軸の怪物”では?」と感じるレベルに到達した瞬間でした。
手塚夫婦の「嘘のバランス」がさらに崩れていく
6話では、
- 菜奈が「302号室の人」の紙を隠していた
- 翔太はその癖から薄々気づいていた
というズレが描かれました。
7話になると、
- 翔太は尾野との“本気で怖い会話”をほぼ共有しない
- 右胸をかく“嘘の癖”も出ている
つまり、翔太も菜奈に一部を隠すようになります。
「相手を守るための嘘」が、夫婦の間で少しずつ増えていく。このズレが後の悲劇に直結することを思うと、7話の時点で既に危険な兆候が出ていたと言えます。
エレベーター落下は、“久住の善良さ”を最も痛く裏切る演出
落下シーンは衝撃的ですが、個人的には“久住の残酷さ”を丁寧に描いた演出だと感じました。
久住は、
- 根は善良
- 暴力が苦手
- 追い詰められながらも、細川に諭されて“殺すのをやめよう”とする
ところが、
一度やめたのに、自分が事前に仕込んでいた細工が作動してしまう。
しかも、
- 細川を落としてしまい
- 自分も巻き添えで落ちる
という最悪の展開。
「罪は途中で心を入れ替えても消えない」というテーマが胸に刺さるシーンでした。
7話は、“いい人ほど先に死ぬ”という残酷な原則を明示する回
7話で生死不明/死亡扱いになる人物は以下の3人。
- 浮田(確定死亡)
- 細川(重傷)
- 久住(重傷)
この3人に共通するのは、
- 本質的には悪人ではない
- 誰かを守ろうとして動いている
という部分。
一方、
- 明らかに怪しい行動を取っている住人(黒島・早苗・木下・尾野など)はまだ健在
という対比が残酷。“善良な人ほど早く消えていく物語”であることを、7話で鮮明に示してきます。
「あな番」は、“孤独を抱えた大人たちの物語”でもある
7話まで見ると、事件以上に“大人の孤独”が前に出てきます。
- 浮田…父になりたかった男
- 佳世…子どもを持てない孤独
- 北川…守ろうとして名前を書き、罪悪感に苦しむ
- 石崎…自分の名前を書いた恐怖に耐えられない
- 榎本夫婦…家族を守るために壊れた嘘を重ねる
7話は特に、
「親になること/なれなかったこと/もう一度やり直したいこと」
が交差した回。
そこに“ゲーム”が降ってきたとき、人間がどう壊れていくのか──。
それを突きつけられる回だったと思います。
7話は、
- 浮田という“最も人間味のある住人”の退場
- 警察の本格参戦
- 殺人の“実行シーン”の初描写
と、物語のギアが一段上がった回でした。
8話では、
- 久住と細川の生死
- こうのたかふみの正体
- 佳世の“残りの遺体”
などが一気に動き出します。
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