5話は、赤池家惨殺事件の余波が一気に広がり、マンションの空気が「日常」から「疑心暗鬼の共同体」へと変質していく回です。
住民たちは交換殺人ゲームを警察に告げるべきかで真っ二つに割れ、“302号室の人”という不気味な紙も発見される。
そして物語は思わぬ方向へ──久住が書いた“袴田吉彦”の紙が現実の事件を引き寄せ、物語のスケールがマンションの外へ拡大していきます。
一方、手塚夫婦には深い溝が生まれ始め、静かに不穏さが積み上がる一話でした。
あなたの番です(あな番)5話のあらすじ&ネタバレ

赤池夫妻殺害を受けて動き出す5話の全体像
5話はざっくりまとめると、
- 赤池夫妻殺害を受けて警察が本格捜査開始
- ゲーム参加者だけの臨時住民会で“警察に言うかどうか”の多数決
- 浮田が「赤池美里」と書いたと告白し、犯人探しを菜奈たちに託す
- 「302号室の人」と書かれた紙が見つかる
- 久住が「袴田吉彦」と書き、引いた紙には「細川朝男」
- そして袴田吉彦(本人)が襲撃される
という怒涛の流れです。
赤池夫妻殺害の翌日:引っ越したい翔太と、残りたい菜奈
502号室で赤池美里・吾朗夫婦の遺体を発見した菜奈と翔太。翌日になっても衝撃は大きく、翔太は「引っ越そう」と真剣に提案します。
しかし菜奈は、
- 連続する周辺の死亡事件
- 住民会で行われた交換殺人ゲーム
この2つが繋がっている可能性をどうしても確かめたい。さらに、自分が紙に書いた人物が「本当に殺されるのかもしれない」という恐怖が拭えない。
そのため菜奈は、
「引っ越しは最終手段。警察が出入りしている今、むしろここが一番安全かもしれない」
と、残る決断をします。菜奈の意識は、すでに“逃げる”から“向き合う”へ完全に切り替わっていました。
警察の本格捜査と“怪しい住民リスト”
赤池夫妻の殺害を受け、神谷・水城ら捜査班は、マンション住民の情報をホワイトボードに貼り出し、関連性を整理します。
犯行時刻にアリバイが曖昧なのは、
201号室(浮田・柿沼・あいり)
203号室(シンイー)
204号室(西村)
301号室(尾野)
501号室(佐野)
など、クセ者だらけ。
さらに、502号室から出た指紋は
- 妹尾あいり
- 黒島沙和
- イクバル
- 手塚菜奈
- 江藤祐樹
の5名。
3話で幸子を助けた際の痕跡ですが、警察目線では当然“怪しい証拠”として扱われます。
また、402号室の榎本正志(警察官)は、出世を気にしつつ捜査へ口を挟み、警察側の意図も漂い始めます。
ゲーム参加者だけの臨時住民会:「警察に話すべきか?」多数決へ
ゲーム参加者のみを招集した臨時住民会が開かれます。
菜奈・久住・洋子・浮田・黒島・シンイー・尾野・早苗・藤井、そして遅れて田宮。
菜奈は強い口調で、
「このままだと本物の殺人を呼び込む。警察にゲームのことを話すべき」
と訴えます。
しかし住民たちの反応は現実的。
- 自分が殺人教唆で罪に問われるかもしれない
- 子どもが“殺人マンションの子”といじめられる
- マンションの資産価値が落ちる
という理由で多数が反対。
最終的に、賛成は
- 菜奈
- 早苗
- 黒島
の3人だけ。“警察には話さない”という結論に。
田宮は「皆さんの決定に従います」とのみ発言し、その様子から黒島は「何かあった?」と疑念を抱きます。
児嶋佳世と北川そら:「誘拐騒ぎ」と“ヤスくん”問題
住民会解散後、マンションの廊下で騒ぎが発生します。
304号室の北川澄香が「誘拐よ!」と叫び、102号室の児嶋佳世の部屋から息子・そらを連れ戻す。
児嶋はそらを完全に“自分の子ども”扱いしており、
- 髪型を勝手に変える
- 好みの服を着せる
- 「ヤスくん」と別の名前で呼ぶ
など、異常な執着を見せます。
澄香は「ソラに誰の代わりをさせたいの?」と鋭く問い、その言葉は児嶋の“過去の喪失”を示唆する大きな伏線となります。
浮田が「赤池美里」と書いたと告白 —— 車内での密談
菜奈・早苗・黒島は、浮田の車へ呼ばれ密談。浮田はついに重い口を開き、
「紙に書いたのは“赤池美里”だ」
と告白します。
- 美里の見下す態度
- あいりへの暴言
- 積もった鬱憤
が理由だったと説明。
しかし「本気で殺したかったわけじゃない」「犯人は捕まってほしい。でも自分は巻き添えで疑われたくない」と本音を漏らし、菜奈たちに「真犯人を探してくれ」と頭を下げます。
ここで、のちに重要となる 菜奈・早苗・黒島の素人探偵チーム が正式に始動します。
赤池幸子は老人ホームへ、江藤は“なぜか親族ポジション”
赤池夫妻の死後、幸子は老人ホームへ移ることに。遺品整理の場には“親族らしき人々”が集まりますが、なぜか404号室の江藤が自然に紛れ込んでいる。
- 早くから赤池家に出入り
- 幸子に妙に懐かれている
- 行動の理由が説明されない
この違和感によって「江藤犯人説」「江藤親族説」が急浮上していきます。
木下あかねが菜奈に「302号室の人」と書かれた紙を渡す
ゴミ置き場で木下に呼ばれた菜奈は、「302号室の人」と書かれた謎の紙を見せられます。
木下は淡々と、
「これ、あなた殺されるんじゃない?」
と告げる。
- 菜奈か
- 翔太か
- あるいは匿名の“恨み”なのか
特定されていない“302号室の人”という表現が、不気味さを際立たせる伏線となります。
早苗の食事会 —— 木下・西村・江藤が乱入、ゲーム露見
早苗の提案で外食に出た菜奈と翔太。
しかし翔太の背後には、木下・西村・江藤の“非参加組”3名がくっついてくる形に。
食事の席で木下は、
「交換殺人ゲームって何?」
と鋭く切り込む。
この瞬間、翔太がすでにゲームを知っていたと判明し、菜奈は愕然。“自分だけが隠していた”と思っていた構図が崩れ、夫婦のズレがさらに拡大します。
「何も隠してない」—— 一度は修復しかける2人
帰宅後、二人はようやく正面から向き合い、
- 翔太:黙っていたことを謝罪
- 菜奈:巻き込みたくなかったと説明
翔太は「嘘でも信じる」と言い、抱き合って一度は距離を回復。しかし、この“回復”は長く続かない。
深夜の密会 —— 菜奈と細川朝男、それを見る翔太
深夜、菜奈は翔太を起こさないように外へ。尾行した翔太が目撃したのは、細川朝男と密かに会う菜奈だった。
- 細川は会社で“夫”として扱われている
- 戸籍上もまだ夫
- その男と菜奈が夜に会っている
翔太は何も言えずに立ち去り、翌朝も菜奈に近づけない。夫婦の距離は、これまでで最も深く裂けていく。
ゴミ置き場 —— 佐野の血のついたタオル
木下がまたも不穏な情報を発見。
佐野(501号室)のゴミ袋から“血のついたタオル”が出てくる。
3話の巨大クーラーボックスも合わせ、佐野の怪しさは“マンショントップクラス”に押し上げられます。
藤井へのサイバー脅迫 —— 画面に広がる「人殺し」
藤井は裏アカウント削除を試みるも、PCがフリーズ。モニターいっぱいに 「人殺し」 の文字が出現。
- ネット強者の犯行
- 藤井の端末に侵入できる人物
- 継続監視の存在
この三つが揃い、犯人像がより“異質”に見えていきます。
久住が書いた名前は「袴田吉彦」—— そして本人が襲撃される
101号室の久住が菜奈に明かした“殺したい相手”は、なんと 「袴田吉彦」。
長年いじられてきた恨みを語りつつ、
「でも、実際に殺しに行く人なんていないですよね?」
と苦笑する久住。
しかし同時刻、俳優本人の袴田吉彦が山奥で襲撃される。
自虐ネタを含みつつも本格ホラーなこのシーンは、視聴者のSNSを沸騰させました。
久住が引いた紙は「細川朝男」
久住は自分が引いた紙も菜奈に見せる。そこには 「細川朝男」 の文字。
- 書いたのは久住
- 引いたのも久住
- しかし標的は菜奈の“夫”
という異様な三角構造が完成する。
ラストではジムで翔太と細川が対峙。「この二人、どうなってしまうのか」という緊張を残したまま、5話は幕を閉じます。
あなたの番です(あな番)5話の伏線

1)警察のホワイトボード:アリバイ×指紋のマッピング
警察署で、赤池夫妻殺害に関する住民の情報がホワイトボードに整理される。
ここで示されたのは、
- “アリバイがない住民”のリスト
- “502号室から検出された指紋”の持ち主まとめ
という、住民を“疑わしい順”に並べるような危険な一覧表。
アリバイなし: 浮田・柿沼・妹尾あいり/シンイー/西村/尾野/佐野
指紋あり: 妹尾あいり/黒島/イクバル/菜奈/江藤
のちに事件に深く関わる人物が複数含まれており、後半の“真相振り返り”ではほぼ必須の伏線となる。
さらに、神谷刑事が持っている資料だけ内容がわずかに異なるように見えるカットもあり、「警察内部で何らかの情報操作が起きているのでは?」というメタ伏線として機能していた。
浮田の告白:「赤池美里」と書いた動機の具体化
浮田は車内で、紙に書いたのが“赤池美里”だと告白した。
その理由は極めて具体的。
- 美里の「人を見下す癖」
- あいりへの侮辱的な態度
- 日常的なマウントと言葉の暴力
など、積み重なった不満が“死んでほしい”という衝動へと変わっていたと明かされる。
これにより、
- 「赤池幸子」ライン
- 「赤池美里」ライン
の2つが明確に分岐し、赤池家に対する住民たちの“殺意の矢印”がどちらへ向いていたかを整理する重要パートになった。
そして後に浮田自身がターゲットとなる展開を踏まえると、この5話の告白は、物語の流れを左右する決定的なひと押しでもある。
「302号室の人」という“匿名の殺意”
木下がゴミから拾ってきた紙には、
「302号室の人」
とだけ書かれていた。
- 名前ではなく“部屋番号”だけ
- 書いた相手が菜奈か翔太か判別できない
- 住民会初日の段階で“名前を覚えていなかった”可能性もある
この曖昧さこそがポイントで、
「マンション内には“顔と名前をちゃんと知らない相手”に殺意を向ける者がいる」
という不穏な現実を示す伏線になっている。
最終的にこの紙の真相は曖昧なまま残り、視聴者間で長く考察された“謎の一枚”。
児嶋佳世の“ヤスくん”呼びと、子どもへの執着
児嶋佳世は、北川そらを“ヤスくん”と呼び、自分の子どもであるかのように扱っていた。
- 髪型を勝手に変える
- 好きな服を着せる
- 別人の名前で呼ぶ
という危険な兆候は、
「そらに誰かの代わりをさせようとしているのでは」
という疑念を呼び起こし、そのまま児嶋失踪パートへつながる伏線となる。
北川澄香が放った
「ソラに誰の代わりをさせたいの?」
という一言は、この回ではさらっと流れるが、のちに重く響く言葉として視聴者の記憶へ残る。
佐野の「血のついたタオル」
501号室・佐野が捨てたゴミ袋から出てきたのは、血のついたタオル。
- 量は少ないが、明らかに“誰かの血”
- 3話の“巨大クーラーボックス”とセットで不気味さが倍増
- 視聴者に「何か解体している?」と連想させる
結局佐野は、ゲームとは無関係の“ガチの釣り好き変人”であることが後に明らかになるが、前半戦では最強のミスリード要員として活躍した。
藤井の「人殺し」ウイルス画面
藤井が裏アカ消去を試みた瞬間、PC画面全体に表示された 「人殺し」 の文字。
これは、
- ネットワークや端末に侵入できる犯人
- 藤井のメール・SNSを監視し続ける技術を持つ存在
の存在を示す伏線。
交換殺人ゲームが
「ご近所の殺意の応酬」
では済まない規模で動いているという事実を、視聴者へ静かに提示していた。
後の黒幕構造を見ても、この“ハッキング能力を持つ人物”の影はかなり重要な示唆になっている。
久住が書いた「袴田吉彦」と、自虐ネタの裏の冷酷さ
久住が書いたのは“俳優・袴田吉彦”という実在人物。ドラマ内で本人が本人役として殺されるという衝撃展開が話題になった。
一見ギャグのように思えるが、実は重要な伏線でもある。
- ゲームのターゲットは“マンション外の人間”にも及ぶ
- 有名人であってもルールの外には置かれない
つまり5話で、
「ゲームの射程範囲がマンション外に広がった」
という構造が明確化される。
これは後の“マンション外殺人”が続く流れにも直結する大きな転換点。
引いた紙に書かれていた「細川朝男」
久住が“引いた紙”には、
「細川朝男」
と書かれていた。
- 菜奈にとっては「離婚できていない元夫」
- 翔太にとっては「ジムの兄貴分」
- 久住にとっては「自分が書いた名前を、自分で引いた」状態
このねじれた三角関係は、
「いずれ“朝男の番”が来るのでは?」
という不吉な予感を強烈に植え付ける伏線となった。
実際に朝男は物語の大きな分岐点で登場し続けるため、この5話の開示は非常に大きな意味を持つ。
田宮の変化と、黒島の“なぜ知ってるの?”発言
住民会に遅れて現れた田宮は、
「皆さんの決定に従います」
とだけ述べ、以前のような強気の主導権は完全に消えていた。前話で防犯カメラに“何かを見た”田宮の変貌が、ここで初めて他の住民にも伝わる。
さらに黒島が、
「以前、机を叩いて怪我した方もいましたし」
と、参加していなかったはずの住民会の出来事を把握していた点は重要。
- 黒島はなぜ知っているのか
- 誰かが情報を流したのか
- 盗聴/監視のルートが存在するのか
この一連の違和感は、後半の“黒島ライン”の核心へと続く伏線になっている。
江藤と赤池家の距離感
赤池幸子の老人ホームへの移動シーンには、なぜか404号室の江藤が自然に同席していた。
- 事件前から赤池家によく出入りしている
- 幸子に懐かれている
- 指紋も502号室から検出されている
これらの点が重なり、
「江藤=赤池家の親族」
「江藤犯人説」
が視聴者の間で一気に浮上。
中盤以降までしばらく続く“江藤何者問題”の起点が、この5話の伏線だった。
あなたの番です(あな番)5話を見た後の感想&考察

「警察に言うべきか?」問題のリアルさ
まず刺さったのは、臨時住民会での「警察に話す/話さない」の多数決。菜奈が言うことは完全な正論。
- このまま黙っていたらゲームは終わらない
- “ルール”を利用して誰かが殺人を続ける可能性がある
しかし住民側の反論も、あまりにも現実的。
- 自分たちが殺人教唆で裁かれるかもしれない
- 子どもが学校で何を言われるか分からない
- マンションの資産価値が落ちるかもしれない
正しさだけでは集団は動かない。
多数決の結果“沈黙”が選ばれ、その沈黙の最中にもゲームは進行する。ここに、このドラマの深い恐怖が滲む。
302号室の人——“匿名の悪意”という一番怖い暴力
「302号室の人」とだけ書かれた紙は、名前がないぶん冷たさが際立つ。
むしろ、
- 顔と名前を認識していない
- でも何か“モヤッ”とした嫌悪がある
- その雑なまま殺意リストに放り込む
という構造が恐ろしい。
これはSNSの“匿名の悪口”と非常に似ている。
「あの界隈」
「あの人種」
「フォロワーのあの人」
ラベリングだけで悪意をぶつける雑さ。“302号室の人”という言い方は、その不気味さを見事に凝縮していた。
袴田吉彦パートの「笑い」と「寒気」の両立
5話は赤池家の惨劇直後。視聴者のメンタルが削られたタイミングで突然、
- 久住が「袴田吉彦」と紙に書いたと告白
- 本人が本人役で登場し、自虐し
- しかも本人が殺される
という猛烈なギャグをブチ込んでくる。
SNSでも爆笑が渦巻いていたが、実はとても怖い設定だ。
マンション内の恨みだけでなく、
全国区の有名人でもゲームのターゲットになる。
つまりこの瞬間、ゲームの射程が“マンション外”に拡張された。
笑わせつつ、世界観を広げてくる脚本の冷酷さに背筋が寒くなった。
手塚夫婦の「信じる」と「見たくなかった現実」
4話で決定的に亀裂が入った菜奈と翔太。
5話前半では一度だけ修復の光が差し込む。
- 「今はもう何も隠してない。信じて」
- 「信じるよ。嘘でも信じる」
という、夫婦としての“現実的な愛情の落としどころ”。
だがその直後、翔太は目撃する。
深夜に布団を抜け出し、元夫である細川と密会する菜奈を。
最悪のタイミングの裏切り。翔太は声をかけることすらできず、その場を去るしかない。
「信じる」と言った直後に「信じたくない現実」を突きつけられる残酷さ。5話は派手な死よりも、この夫婦の痛みのほうが胸に刺さった。
浮田の「犯人探してくれ」が切なく、ズルい
浮田の告白シーンは、非常に“人間臭い”。
- あいつムカついたから書いた
- でも本当に死ぬとは思わなかった
- 犯人は捕まってほしい
- でも自分が疑われるのは嫌
要するに、
「責任は背負いたくないけど、真実だけは知りたい」
というワガママ。
だが、それが浮田という男の弱さとして描かれるから、憎めない。そしてその頼みを、菜奈・早苗・黒島が半ば巻き込まれる形で引き受けるのも、
「誰もヒーローではないが、誰かが動かざるを得ない」
という、本作のリアリティを象徴している。
児嶋佳世の“ヤスくん”が示す、喪失の影
5話で地味に最も怖いのは児嶋佳世パート。
- そらを“ヤスくん”と呼ぶ
- 髪型を勝手に変える
- 好みの服を着せる
これは“誘拐未遂”というより、ほぼ“代替の子ども”だ。
北川の一言、
「ソラに誰の代わりをさせたいの?」
は、後半になるほど重く響く“真空の言葉”。
児嶋家の喪失、壊れかけた心の補填。
こういう“壊れる寸前の人間”をさらっと描くのが、あな番の一番怖いところだ。
「ゲームを止めたい人」vs「巻き込まれたくない人」
5話までで住民はハッキリ二極化する。
ゲームを止めたい人
- 菜奈
- 翔太
- 早苗
- 一部の住民
巻き込まれたくない人
- 藤井
- 久住
- 石崎洋子
- 浮田
…など多数
どちらも自然な反応。
だが“止めたい側”だけでは数が足りず、多数決では沈黙が選ばれる。
リアルに、
「集団は正しいほうを選ぶとは限らない」
という現実を突きつける回だった。
5話が投げかけた問い:「信じる」とは、どこまで目をつぶることか
翔太のセリフ、
「嘘でもいいから、信じてって言ってくれれば信じる」
これは一見ロマンチックだが、実は残酷でもある。
- 菜奈:真実を言えば翔太が離れるのではと怯えている
- 翔太:全部を知れなくても一緒にいたいと思っている
どちらも相手を思っているのに、方向が少しだけズレている。そのズレが、後半の悲劇のレールを静かに敷いていく。
5話は“派手な殺人回”ではない。しかし、感情の地盤が大きく揺れたターニングポイントだったと感じた。
以上、「あなたの番です」5話の感想&考察でした。
4話の血のケーキ地獄から一転、5話は“緩いようで深い”回。
302号室の人
浮田の告白
久住の“袴田吉彦”と“細川朝男”
手塚夫婦の修復と決定的なすれ違い
どれも後半戦への“線路”をガッツリ敷いている。
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