ドラマ「おコメの女」は、税務調査という一見地味な仕事を舞台にしながら、
「正しく集めて、正しく使う」という言葉の裏側にある、金と権力の歪みを暴いていく社会派ドラマです。
物語の中心にいるのは、東京国税局・資料調査課の調査官・米田正子。
彼女が立ち上げた新部署《複雑国税事案処理室(通称:ザッコク)》は、悪徳セミナー、企業の裏金、政治家の隠し財産といった“表に出ない金”を追い続けます。
一話完結の痛快さがありながら、物語は次第に正子の過去、政界サイドとの因縁、組織内の圧力という縦軸を強めていく構造。
最終回では、これまでの事件が一本の「金の流れ」に収束することが示唆されています。
この記事では、「おコメの女」全話を通して
・各話のあらすじと重要ポイント
・伏線の配置と意味
・ザッコク結成の真意
・最終回の結末予想
を、初見の人にも分かるように整理して解説します。
一話ずつ追ってきた人も、これから一気見する人も、全体像を掴むためのガイドとして読んでみてください。
【全話ネタバレ】おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-のあらすじ&ネタバレ

東京国税局“コメ”に新部署ザッコク誕生。
米田正子率いるクセ者チームが悪徳セミナーや政治家の不正を暴き、脱税者を成敗。“正しく集めて、正しく使う”が軸。
※ここから先は結末まで含むネタバレです。
1話の予想:年金ビーナスの“正しい老後”は嘘?ザッコク初陣
第1話の導入|ザッコク結成と最初の標的
第1話は初回拡大スペシャル。舞台は東京国税局・資料調査課、通称「コメ」。
ここで敏腕調査官・米田正子が、他部署が扱いにくい案件を専門に処理する新設部署「複雑国税事案処理室(ザッコク)」を立ち上げる。
集められたのは、財務省キャリアの笹野耕一、現場感覚重視の俵優香、なぜか強運の古町豊作、そして正子の元上司・飯島作久子。クセ者だらけだが、全員が「数字で嘘を暴く」能力を持つ。
標的は“善意の顔”をした年金ビーナス
ザッコクの初陣となる案件は、“年金ビーナス”と呼ばれる紅林葉子。
老後資金の正しい使い方を説くセミナーで高齢者から絶大な支持を集めている人物だ。表向きは善意の伝道師。しかし正子は、その人気と資金の動きに違和感を覚え、紅林が代表を務める会社「紅スマイル」に目を付ける。ザッコクはセミナーへ潜入し、実態を探ることになる。
予想1|セミナーの裏にある“見えない金の流れ”
セミナー商売の厄介さは、善意を装うほど裏の金の流れが見えにくい点にある。
入口は無料や格安でも、実際には別の商品やサービスへ誘導し、高額な手数料や紹介料を吸い上げる構造が考えられる。さらに紅林の好感度を守るため、資金を複雑に動かしている可能性も高い。正しい言葉を語る人ほど、数字に矛盾が出た瞬間、一気に崩れる。その瞬間をザッコクが突くはずだ。
予想2|潜入と数字で詰める“ザッコク流”
第1話では、正子たちがセミナー会場に入り、紅林の言葉や参加者の熱気、運営の空気を観察する場面が描かれるだろう。
違和感を拾った後は数字の出番。笹野が制度面を押さえ、俵が生活者の視点で痛みを拾い、古町が偶然の突破口を引き当て、飯島が組織内を調整する。この役割分担が初回で明確になれば、チームドラマとして一気に走り出す。
予想3|紅林は完全な悪か、それとも揺れる存在か
紅林は高齢者に支持される存在だけに、初回では一度“同情”を挟む可能性がある。救われた参加者の声や、寄り添う言葉を見せた上で、最後に数字が裏切る。この落差が、初回最大のカタルシスになるだろう。
初回の決め|「脱税の上に成り立つ幸せは認めない」
紅林が“正しさ”を語るなら、ザッコクは「正しさを語るなら、まず税を正しく払え」と切り返す。
初回ラストはこの一言で締まり、ザッコクというチームの思想が明確に刻まれるはずだ。第1話は、クセ者が集結し、数字で決着をつけるところまで見せる“始動回”になると予想する。
2話以降について:後ほど更新
※後ほど更新
ドラマ「おコメの女」の主要キャスト

舞台は東京国税局・資料調査課(通称《コメ》)と、その中に新設された《複雑国税事案処理室(通称:ザッコク)》です。
まずは「誰が・どの立場で・何を背負って動くのか」を、関係性が見える形で整理します。
米田正子(松嶋菜々子)
主人公。東京国税局・資料調査課(《コメ》)の敏腕調査官で、厄介な国税案件を専門に扱う新部署《ザッコク》を立ち上げた張本人。
信条は「正しく集めて、正しく使う」。脱税や裏金を“数字”で暴き、相手が誰であろうと容赦なく追い詰めるタイプです。理想論ではなく、制度の中で正義を通す現実主義者でもあります。
ザッコク(複雑国税事案処理室)メンバー
《ザッコク》は、能力は高いが扱いづらい人材を集めた“最強混成チーム”という立て付け。単発事件だけでなく、最終章へ向けた縦軸にも深く関わる顔ぶれです。
笹野耕一(佐野勇斗)
東大卒の財務省キャリアで資料調査課所属。優秀すぎるがゆえに局内で距離を置かれ、重要案件から外されていた人物です。
正子に見抜かれて《ザッコク》へ。帳簿や資料の数字を一瞬で記憶し、構造的な不正をロジカルに炙り出す“数字のスペシャリスト”としてチームの主砲を担います。
俵優香(長濱ねる)
心理学に精通し、コミュニケーション能力が突出した人物。正子に引き抜かれて《ザッコク》に参加します。
人の言葉・表情・沈黙から嘘を見抜くタイプで、取り調べや潜入時のキーパーソン。淡々とした物言いで核心を突くため、チーム内では空気を整える役にも、刺す役にもなる存在です。
古町豊作(高橋克実)
《ザッコク》の室長。本人いわく「強運だけが取り柄」。
調査官としての爆発力より、チームをまとめる潤滑油的ポジションで、修羅場でも妙に流れを引き寄せる不思議な存在。重くなりがちな国税ドラマの“抜け”を作る役割も担っています。
飯島作久子(大地真央)
正子の元上司で、かつてはどんな裏金も見逃さない“ガサ入れの魔女”と恐れられた伝説的調査官。
ある案件をきっかけに現場を離れ、穏やかな部署に異動していましたが、正子に請われ《ザッコク》へ復帰します。トラウマを抱えながらも、再び数字と向き合う“再起の物語”を背負う人物です。
国税局内の“圧”になる上長
正義を掲げる《ザッコク》が存在するほど、組織内の軋轢は強くなる。ここが毎話のカウンター役になります。
麦谷実(戸次重幸)
財務省キャリアで、東京国税局・課税第二部長。
《ザッコク》の存在を快く思っておらず、組織の論理・出世の論理で正子たちを締め上げる立場。正論ではなく「空気」と「前例」で動く、国税内部の壁を象徴する人物です。
政界サイド(鷹羽一族)
物語は単発の脱税案件にとどまらず、政治と金が絡む“上級国民の不正”へ踏み込んでいく構造が示唆されています。
鷹羽宗一郎(千葉雄大)
現・経済産業大臣の二世議員で、政界の若きホープ。
正子の地元・新潟が選挙区で、過去に因縁があることが示されている点が重要です。表向きはクリーンだが、背後にどこまで金の匂いがあるのかが焦点になります。
灰島直哉(勝村政信)
鷹羽宗一郎の議員秘書。スピーチ原稿から立ち居振る舞いまでを管理する実務家で、宗一郎を陰で支えるブレーン。
宗一郎本人以上に、金と権力の流れを動かしている可能性が高く、実質的な黒幕ポジションになり得る人物です。
私生活サイド(新潟・米田家/居酒屋)
主人公が「なぜそこまで正義に固執するのか」を掘り下げる縦軸。
米田田次(寺尾聰)
正子の父。新潟で野菜を育てながら静かに暮らしている人物で、正子とは距離のある関係。
過去の出来事や価値観が、最終章で重要な鍵を握る可能性が高い配置です。
美郷(山野海)
正子行きつけの居酒屋「いこいの郷」の店主。仕事帰りの正子が本音をこぼせる数少ない場所を提供する存在です。
和可菜(大澤サラ)
居酒屋「いこいの郷」のアルバイト。明るく場を回すムードメーカーで、美郷を支える看板娘的ポジション。重い展開が続く中で、日常の温度を保つ役割を担います。
ドラマ「おコメの女」の最終回の結末予想

ここから先は放送前の情報を踏まえた予想です(=確定ではありません)。
ただし、公式が提示している“縦軸の匂わせ”はかなり明確なので、ロジックで整理すると最終回の着地はだいぶ絞れます。
予想の前提|このドラマの縦軸は「3本立て」
僕は、最終回に向けて回収される縦軸は次の3本だと見ています。
- 縦軸①:正子が《ザッコク》を立ち上げた“真の目的”
- 縦軸②:政界サイド(鷹羽一族)と正子の因縁(新潟・選挙区・過去の示唆)
- 縦軸③:組織内の敵(麦谷)と、ザッコクの正当性
この3本が、最終回で「同じ金の流れ」に収束する構造がいちばん美しい。
単発事件の寄せ集めではなく、“一つの巨大な金脈”をめぐる物語として完結するはずです。
結末予想①|最終案件は「鷹羽一族の巨大な“タマリ”」
第1話の時点で、このドラマは「タマリ(隠し財産)」の匂いを嗅ぎ分ける物語だと示されています。序盤は悪徳セミナーや中規模の不正ですが、最終回ではスケールを最大にするのが定石。
- 悪徳セミナー → 企業の裏金
- 企業の裏金 → 政治資金・献金・迂回寄付・天下り
というふうに、“隠し金の器”が段階的に大きくなる流れです。
鷹羽宗一郎は
・元政治家の息子
・若くして内閣入り
・正子の地元・新潟が選挙区
という設定が揃っており、最終章で“ラスボス案件”になる配置としては完璧です。
さらに重要なのが秘書・灰島直哉。
実務と金の流れを握る人物が灰島である以上、最終回は「宗一郎を倒す」より「灰島の仕組みを壊す」展開のほうが痛快に決まります。
結末予想②|鷹羽宗一郎は“黒幕”ではなく利用されていた側
僕の予想では、宗一郎本人は完全な黒ではありません。
- 表の顔:政界のホープ
- 裏の実態:秘書に任せきりで、金の構造を理解していない
つまり“操られていた側”です。
この場合、最終回の分岐は2つ。
- 宗一郎もろとも沈む
- 宗一郎は切られ、灰島+父・錦之助が本丸として浮上
木9枠の作りとしては②のほうが後味がいい。宗一郎に「地元新潟の期待」を背負わせたまま、自分の足で立たせる結末にもできるからです。
結末予想③|正子の真の目的は「復讐」ではない
公式がわざわざ
「正子がザッコクを立ち上げた真の目的」
を掲げている以上、ここは最終回で必ず回収されます。
ただし方向性は、個人的な復讐ではないはず。
- 誰かを潰すため
ではなく - 潰してもいいほどの巨悪を“合法的に裁くため”の装置
それが《ザッコク》。
その巨悪が鷹羽一族(新潟の利権)と繋がり、
さらに父・田次との微妙な距離=家族のわだかまりとして回収される。
最終回は
「悪を裁く」
+「家族の過去を解く」
+「ザッコクという仕組みを残す」
この3点セットで終わると、かなり座りがいいです。
結末予想④|飯島作久子は“トラウマを抱えたまま前に出る”
飯島作久子は、過去案件のトラウマで一線を退いた人物。
この設定、最終回での使いどころは明確です。
- かつてと同じ状況に直面する
- でも今回は仲間がいる
- 恐怖を抱えたまま、それでも現場に立つ
正子が彼女を《ザッコク》に呼び戻した理由が、
「戦力」だけでなく「救い」だったと分かる瞬間。
仕事ドラマとして、ここが一番胸に残る回収になる可能性があります。
結末予想⑤|麦谷実は“敗北”か“承認”でザッコクを正当化する
麦谷はザッコクを嫌う組織側の象徴です。
このタイプのキャラの最終回での役割は、だいたい2択。
- 最後まで敵として潰される
- 土壇場でザッコクの正当性を認める
個人的には後者を予想します。
それができると、ザッコクの勝利が「個人の武勇伝」ではなく、
制度としての勝利に昇華できるからです。

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