MENU

【ネタバレ】『じゃあ、あんたが作ってみろよ』5話あらすじ&感想。「届かないごはん」と“別れのとり天”…涙が教えてくれる、愛の手順

【ネタバレ】『じゃあ、あんたが作ってみろよ』5話あらすじ&感想。「届かないごはん」と“別れのとり天”…涙が教えてくれる、愛の手順

4話の最後に、ミナトが他の女と一緒に車に乗っていたところを発見した鮎美。

第5話は、湯気の向こうに“別れの温度”が漂っていました。

鮎美は届かない愛を、ミナトは変われない自分を、そして勝男は涙でしか伝えられない想いを抱く。料理を作る手と、離れていく手。どちらも“愛する”ための手順なのだと気づかされます。

笑顔と涙が同じキッチンに並び、食卓が人の心を映す鏡になる。

「届かないごはん」は悲しみではなく、次に進むための優しい余韻。

今回は、“とり天”がつないだ兄弟の絆と、鮎美の“さよなら”の味を、静かにたどります。

目次

じゃあ、あんたが作ってみろよ5話のあらすじ&ネタバレ

じゃあ、あんたが作ってみろよ5話のあらすじ&ネタバレ

第5話のサブタイトルは「とり天よ、空を飛べ!」。

タイトルに“とり天”とある通り、大分出身の勝男(竹内涼真)に焦点が当たる回――かと思いきや、それだけではない。

ミナト(青木柚)の無自覚な行動が鮎美(夏帆)の心を静かに傷つけ、そこへ勝男の兄・鷹広(塚本高史)が訪ねてきたことで、“家族”と“料理”をめぐるテーマが一気に可視化される。

食卓の真ん中に置かれた熱々のとり天が、それぞれの「愛し方のズレ」を照らしていく回となった。

ミナトの元カノ・関田が来訪―

第5話では、鮎美(夏帆)が恋人のミナト(青木柚)と同棲生活を送る中で、大きな波乱が訪れる。

ある日、鮎美はミナトが元カノの関田(芋生悠)と一緒にいるところを目撃し、胸がざわつく

しかもミナトは悪びれる様子もなく、なんと鮎美が待つ自宅にその元カノを連れて帰り、一緒に飲もうと提案。

浮気ではないと頭で分かっていても、心は揺れる。

“悪気がない”からこそ救いがなく、ミナトの無自覚さがより痛烈に浮き彫りになる。

「ザ・海老カツ兄」襲来――完璧な兄の影と、勝男の思いつき

一方の勝男のもとには、大分から兄の鷹広(塚本高史)が突然訪ねてくる。

成績も運動も常に上だった“完璧兄”は、地元では“ザ・海老カツ兄”と呼ばれるほどの存在

しかしその実、誰にも弱音を吐けない不器用さを抱えていた。

優秀で何でも一人で解決できると思っていた兄が、実は“子どもを望んでも授からない”という悩みを抱えていることを知り、勝男は胸を痛める。

勝男は兄の苦悩を知り、彼を笑顔にするための“ある思いつき”を実行する――それが、ふたりの故郷の味“とり天”だった。

兄弟の確執を“料理”という手段で和らげる構成が、回の主軸を温かく支える

買い出しでの再会——“とり天”を媒介にした再接触

勝男は同僚の白崎ルイ(前原瑞樹)と南川あみな(杏花)を誘い、材料を買い出しに出かける

そのスーパーで、偶然にも鮎美とミナトにばったり出会う。ぎこちない空気の中、勝男は兄が「鮎美のとり天が忘れられない」と話していたことを思い出し、思い切って鮎美に「作り方を教えてほしい」と頼む

ミナトも能天気に「前に鮎美が作ったとり天、めっちゃ美味しかったし、一緒に作ってあげたら?」と背中を押し、戸惑う鮎美はその申し出を受けることに。彼女は心の奥でミナトへの不安を抱えたまま、勝男の頼みに応じ、とり天作りを手伝うことになる。

キッチンの距離——勝男の素直な「ありがとう」

こうして勝男のマンションには、勝男・鮎美・ミナト・南川・白崎の5人が集まり、とり天作りが始まる。

南川とミナトはリビングでジェンガに興じ、鮎美は厨房で勝男と白崎にテキパキと指示を出す。

勝男の包丁さばきを見ながら、鮎美はその真剣な横顔にどこか懐かしさを覚える。

白崎が気を利かせて場を外すと、キッチンには勝男と鮎美だけが残った。勝男はふと「こうやって鮎美と料理するの、初めてだな。助かった、来てくれて」と口にする

普段はぶっきらぼうな彼の素直な感謝に、鮎美は小さく微笑む。その瞬間、揚げ油の音がやさしく二人を包み、愛情と未練の境目がほんの少しだけ滲む。

揚げ油の音と沈黙の間が、かつての関係を思い出させる“再会のリズム”として機能し、SNSでも「この2人、やっぱりお似合い」「復縁してほしい」と大反響。

料理=共同作業が心を結び直す王道を、誠実に描き切った名シーンだった。

空港の兄弟——「俺が泣くからね」

完成したとり天を持って空港へ。兄の鷹広に手渡すと、勝男は「これ、俺が作ったんだ。でも一人じゃダメだった」と正直に打ち明ける。

「兄さんも一人で抱え込まないでよ。誰でもいい、ちゃんと相談して」と続ける勝男の声は震えていた

強がる兄の「大丈夫やけん」に、勝男は涙をこぼしながら「いいよ、俺が泣くから。兄さんが苦しんでるの、俺は悲しい」と本音をさらけ出す。弟の涙に、兄は静かにハンカチを差し出し、「じゃあな」と優しく告げて去っていく。

兄弟の背中を照らす空港の光が、ここで物語の“家族の温度”を取り戻す。

鮎美とミナト——嫉妬と本音、そして沈黙

一方その頃、鮎美とミナトにも転機が訪れる。

鮎美は勝男たちと別れた後、自宅で一人とり天を揚げながら、ミナトのことを考えていた。するとタイミング悪く、ミナトの携帯に元カノ・関田から電話がかかってくる

ミナトが「ちょっと出かけてくる」と言い残して外に出ようとすると、鮎美は思わず「行かないで!」と声を上げる。そして「前に付き合ってた人たちと会うのはやめてほしい。気になっちゃうんだよね。嫉妬して、小さい女なの」と涙ながらに本音を吐き出す。

驚いたミナトは彼女を抱きしめ、「ごめん、不安にさせて」と優しく受け止める。鮎美は涙をぬぐいながら「ありがとう」とつぶやき、二人はようやく心を通わせたかに見えた。

突然の沈黙と別れ——「俺たち、別れよう」

ミナトは鮎美を抱きしめたまま、「これからは早く帰ってくるよ。鮎ちゃんと一緒にいたいから」と約束する。

だが続けて「俺、自分のペース変えるの苦手で…人に合わせるのが怖い」とも漏らす。

鮎美が「でも、それは結婚したら変わるんじゃない?」と問いかけた瞬間、ミナトの表情が一変し、空気が凍る。鮎美は自分の言葉が地雷を踏んだと悟るが、ミナトは何も言わず沈黙した。

そして数日後、彼は静かに告げる。「俺たちさ、別れよう」。その一言で、鮎美の世界は音を立てて崩れ落ちる

愛する人との別れが再び訪れ、第5話は衝撃のラストで幕を閉じた。

ラストの余韻と“次回予告”の不穏

次回予告では、ミナトの「結婚願望がない」という言葉が鮎美の心を突き刺し、彼女が一人暮らしを始める展開が明示される。

5話で蒔かれた違和感が、6話で決定的な断絶へ。

“料理の相性”は良くても、“生き方の相性”は別――。

その現実を、ドラマは静かに突きつけてくる。

じゃあ、あんたが作ってみろよ5話の感想&考察

じゃあ、あんたが作ってみろよ5話の感想&考察

第5話を見終えて、胸がいっぱいでなかなか余韻が消えませんでした。

まさに怒涛の展開で、鮎美・ミナト・勝男それぞれの感情が交錯する回でしたね。感想を一言でいうなら、「切なくも学びの多いエピソード」だったと思います

以下、私なりに感じたことや考えたことを綴ってみます。

ミナトの本心と“別れ”の理由——踏んではいけない地雷

まず衝撃だったのは、ミナトの突然の「別れよう」という一言。

あの優しいミナトがどうして…?と、鮎美と一緒に呆然としました。

鮎美が何気なく口にした「結婚したら変わるんじゃない?」という言葉に、ミナトが露骨に引いた瞬間、彼の心の奥にある“結婚”への恐れが透けて見えた気がします。

ミナトはもともと“自由恋愛主義”で、一人の女性と長く付き合うことが苦手なタイプ。束縛を嫌い、自分のペースを崩さない性格もありました。鮎美が手料理を用意しても総菜で済ませ、元カノを家に呼ぶ――そんなマイペースな彼に、鮎美の優しさや一途さが届かなかったのだと思います。

お互いの価値観が噛み合わないまま、同棲という現実に入ってしまった二人。結婚を意識させる言葉が出た瞬間に、ミナトは“自由を失う”恐怖を感じ、逃げるように別れを選んだのではないでしょうか。

鮎美の健気さと“届かないごはん”の痛み

鮎美は第1話から「恋人のために尽くす自分」を見直そうとしてきた人物です。

それでも根が優しく一途な彼女は、ミナトに対しても甲斐甲斐しく世話を焼き、“恋人ファースト”を貫いてしまう。けれど彼にその愛情は響かず、手料理は届かない。

第4話のオムライス、第5話のとり天――どちらも“愛を込めた料理が届かない”という構図が切なく、リアルでした。
しかし今回、鮎美が嫉妬心を正直に打ち明けられたことは大きな前進でした。

これまで「重たい女と思われたくない」と我慢してきた彼女が、勇気を出して「行かないで」と伝えた。その素直さこそ、彼女が自分を取り戻し始めた証だと思います。別れは痛いけれど、鮎美にとって“自分の感情を言葉にする”ことこそ大切な第一歩だったはずです。

勝男の涙と兄弟愛——「俺が泣くからね」

一方、勝男の成長が光った回でもありました。空港で兄に向かって「俺が泣くからね」とこぼす姿に、思わずもらい泣きした人も多いでしょう。

勝男はこれまで鮎美にも兄にも素直になれず、不器用な男でしたが、今回の“とり天作戦”を通して心の底から人に寄り添うことを学びました。

包丁も握れなかった彼が、料理を通じて「誰かを支えたい」という思いを形にできたのです。

兄を励ましたその言葉は、自分自身への励ましでもありました。兄夫婦の問題をきっかけに、勝男は“人を思いやる料理”の意味を理解したのだと思います。

強がりの影にある涙と優しさ。その姿を偶然見た鮎美は、勝男への見方がきっと変わったはずです。

鮎美と勝男——“料理で交わる”第二章の予感

「鮎ちゃんは誰かに任せなくても大丈夫」と第4話で語った勝男。

彼は鮎美の幸せを願って身を引いたけれど、実際には誰よりも鮎美を理解している存在でした。第4話で別々の場所でオムライスを作り、第5話では一緒にとり天を揚げる――料理を通して再び交わる二人の姿には、運命めいたものを感じます。

一度は別れた二人ですが、勝男が“人のために作る”喜びを得た今、もう一度鮎美と向き合う日が来るかもしれません

料理は彼らにとって、愛の告白よりも確かな“言葉”。再び火を灯す瞬間が訪れるのを、静かに期待したいです。

今後の展開予想——“自分らしさ”を取り戻す旅へ

ミナトとの破局は、鮎美にとって“自分を取り戻す”ための必要な試練でした。

これから彼女は「本当に作りたい料理」、つまり“本当に望む生き方と愛し方”を見つけていくでしょう。勝男もまた

他人のためではなく“自分のために作る料理”を学ぶ段階に入るはずです。

第5話は恋愛ドラマというより、“元恋人同士の成長記録”。

愛の形が変わっても、人を思う温度は変わらない。料理を媒介に、登場人物たちが少しずつ“自分らしさ”を取り戻していく姿に、静かな希望が灯っていました。

まとめ——涙と余韻の一皿

第5話は涙と驚きの連続でしたが、同時に心の機微が丁寧に描かれた回でもありました。鮎美の切なさに共感し、勝男の成長に拍手を送りたくなる。

ミナトも悪人ではなく、ただ不器用で未熟なだけ。だからこそ、誰も責められない“人間くささ”がこのドラマの魅力です。

恋よりも強いもの――それは、日々の暮らしの中で誰かを思うこと。

「届かないごはん」が、こんなにも切ないのに温かい。第5話はまさにそんな“優しさと未練の一皿”でした。

次回、鮎美と勝男がどんな“自分らしさ”を見つけるのか、引き続き見守りたいと思います。

じゃあ、あんたが作ってみろよの関連記事

じゃあ、あんたが作ってみろよの全話ネタバレについてはこちら↓

じゃあ、あんたが作ってみろよの原作についてはこちら↓

3話についてはこちら↓

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次