家政夫のミタゾノシーズン3は、女装家政夫・三田園薫が派遣先の家庭に入り込み、家事で部屋を整えながら“隠していた本音と秘密”まで丸ごとあぶり出していくシリーズです。
笑えるのに、最後は妙に苦い。そんな後味が全話を通して積み重なっていきます。
この記事では、シーズン3を全話ネタバレありで、各話の流れと結末をまとめて振り返ります。あわせて、作中に出てきた家事ワザや、シーズン3ならではの見どころ、最終回の着地まで一気に整理します。
※本記事はシーズン3の結末まで触れるネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
家政夫のミタゾノシーズン3の内容は?シーズン2との違い

『家政夫のミタゾノ』シーズン3(第3シリーズ)は、むすび家政婦紹介所から派遣された三田園薫(ミタゾノ)が、依頼先の家庭や職場に入り込み、家の汚れと一緒に“隠していた本音や秘密”まで根こそぎ落としていく、いつもの痛快スタイルが軸です。シーズン3は全8話で、2019年4月〜6月に放送されたシリーズになります。
シーズン2とのいちばん大きな違いは、ミタゾノの“相棒枠(新人家政婦)”が交代し、空気感がガラッと変わる点。
シーズン3の新人家政婦は、尾野田萌(川栄李奈)。明るさと勢いがあるぶん、ミタゾノの淡々とした言動に対してリアクションが大きく、家庭の修羅場や地雷を踏む場面でも、コメディと緊張感が同時に立ち上がりやすい構造です。
また、むすび家政婦紹介所側のにぎやかさ(裏側の会話・推理・噂好きな空気)も強くなり、事件っぽい回や“人間関係のねじれ”を見せる回でも、視聴後味は重くなりすぎない作りになっています(もちろん、ミタゾノは容赦なく暴きます)。
シーズン2のネタバレについてはこちら↓

【全話ネタバレ】家政夫のミタゾノシーズン3のあらすじ&ネタバレ

1話:美女に800億を貢ぐ豊洲のドンの家!?
介绍所の復活と、砂漠から帰る男
脱税疑惑で営業停止になっていた「むすび家政婦紹介所」が、ついに復活します。所長の頼子に呼び戻された三田園さんは、なんとアラブの砂漠で石油を掘り当てた直後に帰国。
復活回の入口から規格外で、この世界観が戻ってきたと分かる導入でした。
新メンバー登場:村田光と恩田萌
新たに加わるのは、所長の甥で見習い家政夫の村田光と、優秀だけど疑り深い新人家政婦の恩田萌。
光が初対面から三田園さんに「男ですか?女ですか?」と笑顔で聞く無邪気さは、こちらが焦るほど。でも、その空気を読まない踏み込み方が、三田園さんの謎に遠慮なく切り込む相棒っぽさもあります。
萌はツッコミ役のしっかり者でありながら、疑い深さも強く、三田園さんの覗き見体質に振り回される未来が早々に見えていました。
初仕事は豊洲の“ドン”の豪邸
3人体制での初仕事は、個人資産800億とも言われる丹波フーズ会長・丹波幸之助の豪邸。
丹波は家政婦にまで「モデル級の高身長で若く美しい女性」という無茶ぶりをし、現れた三田園さんに即「帰れ!」と拒絶します。
さらにライフルまで向けてきますが、弾はまさかの割り箸。ここで三田園さんの観察眼が光り、“家政婦兼ボディーガード”として採用される流れになります。
続発する“事故”と、全員が怪しい屋敷
「命を狙われている」と怯える丹波の周りでは、甲冑の斧が落ちそうになったり、床が滑りやすくなっていたりと事故が続発。若妻ユリアは美しすぎて怪しく、彼女を敵視する妹の悦代も、弁護士もライターも全員クセが強い。
三田園さんはカバンを開け、家の中を探り、時には“見守り役”のふりをしながら証拠を集めていきます。誰が本気で殺そうとしているのか分からず、疑う気持ちがどんどん汚れていく感覚が怖い。屋敷全体が疑心暗鬼の装置になっていました。
銃を持った一族の目的は“健康診断”だった
終盤、銃を持って集まった一族の目的は“殺人”ではなく、頑固な丹波を健康診断に連れて行くための強行作戦だったと判明します。ここで一瞬安心するのに、さらに大きなどんでん返しが待っていました。
成功神話の崩壊と、“ドン”の正体
丹波が崇拝する「伝説の丼ぶり」は、実は近所で買える安物。成功神話が意外なほどあっさり崩れます。
そして決定打は、丹波こそ替え玉だったこと。30年以上前から別人が老けメイクで“ドン”を演じていた事実が明かされます。
地位と名誉は手に入れても、若さだけは戻らない。偽物を演じ続けた孤独が滲み、笑っていいのか一瞬迷うほど切なさが残りました。
ユリアの受容と、砂漠の石油が繋がる結末
みんなが掌を返す中で、ユリアだけは彼を受け入れます。さらにユリア自身がアラブの石油王の娘だと明かされ、冒頭の砂漠の石油がここで綺麗に繋がるのが痛快でした。
最後に流れる“ドン丹波急死”のニュースと、妊婦姿のユリアの写真。
偽物だった彼が、今度こそ本当の名前で、ちゃんと愛されて生きられたのだと思いたくなる、後味の残る締めでした。
1話で判明する伏線
- 冒頭のアラブ・石油シーン
- 割り箸入りライフル
- 甲冑の斧と滑る床の“事故”
- 健康診断を嫌がる丹波の頑固さ
- 怪しいツーショット写真を持つユリア
- 「伝説の丼ぶり」の真相
- 丹波が替え玉だった事実
- ユリアが石油王の娘だった事実
- “ドンタン急死”ニュースと「すごドン」本
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2話:偽装キラキラ姉妹と玉のこし婚の落とし穴
“美人すぎる姉妹”の豪邸に漂う、最初の違和感
第2話の舞台は、“100年に一度の美人すぎるキャリアウーマン姉妹”として持ち上げられている三ツ輪姉妹の豪邸です。きらびやかな空気に一瞬うっとりするのに、三田園が部屋を物色した瞬間から違和感が増していきます。
クローゼットには、よそ行きの服がほとんど見当たらない。
さらに、口止めの誓約書には違約金1億円。
ここまで徹底されるほど、「バレたら困る何かがある」と言っているようでゾクッとします。
キラキラの正体は“見せ方”、家の中はヒリヒリ
案の定、姉妹のキラキラは“見せ方”の集合体でした。高級ジャケットもバッグも、汚したら終わりのレンタル品。ちょっとしたお茶のシミひとつで顔色が変わるのが、逆に生々しい。
外ではカリスマ、家の中ではヒリヒリ。そのギャップが妙にリアルで刺さります。
倒産寸前の会社と、“玉のこし婚”という作戦
実は父の会社「ミツワハム」は倒産寸前。銀行も助けてくれない。だから姉の公子は、資産100億の御曹司・神山章一を“玉のこし婚”で捕まえる作戦に出ます。
家庭的な女性が好きだという彼の好みに合わせ、料理も家事も苦手な公子は三田園に“影武者”を命令。光はまさかの執事役でタキシード姿に。
家庭料理の話から急に“フランスの家庭料理”を求められ、肉じゃががキッシュに変身するテンポは笑えるのに、笑ったあとに残るのは「恋も仕事も、全部が虚勢でできてる」みたいな苦さでした。
一枚の写真が暴く、姉妹の裂け目
帰り際、玄関に落ちていた一枚の写真が波紋を広げます。写っていたのは、ぽっちゃりした三人の女性。慌てる秘書・佳乃、豹変する姉たち。
後に分かるのは、公子と沙織が整形で今の姿になっていたこと。さらに佳乃は三女で、整形費用が足りず置いていかれた存在だという事実です。
姉妹は本来いちばん近いはずなのに、羨望と嫉妬が混ざると一瞬で凶器になる。胸が痛くなる暴かれ方でした。
“姉妹愛”の裏で動く、それぞれの野望
さらに、姉妹愛に見えたものの裏側も剥がれていきます。
妹の沙織は別ルートで社長の座を狙い、姉の公子は遺言書を偽装してでも主導権を握ろうとする。佳乃は佳乃で、恨みを抱えたノートが見つかってしまう。
誰も“正しい”顔をしていない。
でも誰もが必死で、だからこそ怖い。
この家の空気は、綺麗に飾るほど毒が濃くなっていく感じがありました。
神山の“王子様ムーブ”の真意と、痛快な反転
極めつけは神山の“王子様ムーブ”。優しくプロポーズして佳乃を選んだのも、実は財務を聞き出して買収するためでした。狙っていたのは恋ではなく会社。
「玉のこし婚」を狙う側が、逆に“獲物”にされていた構図がえぐい。
それでも最後、三姉妹が公の場で嘘も野望も全部さらけ出し、相手の化けの皮まで剥がしていく展開が最高に痛快でした。汚れを落として換気するみたいに、隠し続けた本音を吐き出した瞬間、空気が一気に変わる。
スカッとするのに、どこか泣ける。
結局、女が本気で手を組んだ時がいちばん強い――そんな後味を残す回でした。
2話で判明する伏線
・秘密漏洩で違約金1億円の口止め誓約書
・クローゼットに“よそ行きの服”がない違和感
・高級ジャケット&バッグがレンタル品
・「ミツワハム」倒産寸前の経営危機
・御曹司・神山章一を狙った“玉のこし婚”計画
・玄関に落ちていた「ぽっちゃり3人の写真」
・公子&沙織の整形という過去
・秘書・佳乃が三女で、姉たちに冷遇されている事実
・公子の遺言書偽装(主導権を握るための嘘)
・沙織の裏切りルート(社長の座を狙う動き)
・佳乃の恨みが見えるノートの存在
・神山章一の目的が“恋”ではなく“買収”だったこと
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3話:忖度バトル!“ハワイの一件”とコナ100kgの秘密
支持率急落の内閣と、官房長官の家への派遣
「クリーンすぎる内閣」と持ち上げられていた矢那内閣が、50億円の使途不明金で支持率50%割れ。そんなタイミングでミタゾノさんと光くんが派遣されたのは、官房長官・内部忠の家でした。
到着早々、お風呂場からぬっと現れるミタゾノさん。もうそれだけで心臓に悪いのに、内部さんが電話口で「“ハワイ”の一件は闇に葬れ」と口にするのを聞いてしまい、空気が一気に冷えます。
家庭にまで染みる“政治の裏”と、絵里の小さな我慢
この家の怖さは、政治の裏側が家庭の中にまで染み込んでいるところです。娘の絵里ちゃんは、お父さんが忙しいと一瞬で察して、見せたかった作文をそっと引っ込めてしまう。
大人の顔色を読むクセが、もう小さな背中に刻まれていて、見ている側のほうが苦しくなります。
内部さん自身も次期総理を狙う野心があるからこそ、1を聞いて10を悟る“忖度”で引き返せない。家族への向き合い方まで、政治の論理で決まっていくのが痛いです。
週刊誌のスパイ:家庭教師・近藤の盗聴
しかも家の中には“週刊誌のスパイ”がいます。絵里ちゃんの家庭教師として入り込んだ近藤先生が、会話をICレコーダーで盗み録りしている。
正義と野心が同居する感じがまた怖い。真実を追うのか、スクープを取りたいのか、その境目が曖昧だからこそ不気味です。
一度は権力に丸め込まれた近藤先生が「やっぱり真実を出す」と覚悟した瞬間、内部さんは屋根裏に縛り上げて監禁します。平然とした顔で“汚れ”を隠す大人の恐ろしさが、ここで一気に表に出ました。
新薬疑惑まで抱える内部、焦りが伝染していく
内部さんは“ハワイの一件”だけでなく、新薬「オメガMk-Ⅱ」のデータ改ざん疑惑まで抱え込み、とにかく総理の機嫌を損ねないように動き回ります。
その焦りは家の中にも伝染し、光くんが電話でうっかり萌ちゃんに匂わせてしまうのもヒヤヒヤ。隠そうとするほど、言葉が漏れる。忖度が空気を濁らせていきます。
副作用は「本音が溢れる」:薬入りのお茶と崩壊
終盤、改ざんの罪を押し付けられそうになった准教授が乗り込んできて、薬入りのお茶を飲ませていたことが発覚します。副作用は「ストレスで本音が溢れる」。
秘書も教授も感情が爆発し、ついには光くんまで「平成は終わらない!」と泣き叫ぶ。笑えるのに、笑い切れない痛さが残るのは、彼らが普段どれだけ感情を押し殺していたかが透けるからです。
ミタゾノさんが必殺仕事人ばりに場を鎮めるのも荒唐無稽なのに、妙にスカッとしました。
“ハワイの秘密”と、コナ100kgの正体
そして明かされる“ハワイの秘密”。
萌ちゃんが伝票の「コナ100キロ」を“覚醒剤100キロ”と勘違いして突撃するのは相変わらずですが、真相はコナコーヒーでした。総理の個室フラ教室への贈り物、という拍子抜けするほどの小物感。
隠蔽のために賞まで作ってしまう大人のくだらなさに、呆れるしかありません。政治の闇のように見えたものが、結局は体裁と見栄の積み重ねだった。その落差が、この回の皮肉でした。
娘への謝罪と、USBが託す“忖度しない政治”の余韻
最後に内部さんは、亡き妻への後悔も滲ませながら娘に謝り、証拠のUSBを近藤先生に託します。ここでようやく胸がほどける。
「忖度しない政治家」を掲げてやり直そうとするラストは、この回の中で唯一、信じたくなる温度がありました。
汚れを叩き出すミタゾノさんの手つきが、家族にも政治にも必要な儀式みたいに見えた回です。
3話で判明する伏線
- 矢那内閣「支持率50%割れ」と50億円の使途不明金問題
- 内部忠が隠す「ハワイの一件」
- 総理大臣医薬化学賞/新薬「オメガMk-Ⅱ」をめぐるデータ改ざん疑惑
- 近藤先生の正体(週刊誌のスパイ)とICレコーダー
- 伝票の「コナ100キロ」
- オメガMk-Ⅱの副作用(ストレスで本音が漏れる)
- 屋根裏に監禁された近藤先生と、託されたUSB
- 「忖度しない政治家」を掲げて出馬する内部忠の決意
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4話:クソ裁判官一家と“ジャスティス”に救われた夜
“正しすぎる裁判官”が支配する家庭
第4話の舞台は、“正しすぎる裁判官”の家でした。玄角厳吾は不正も情けも許さないタイプで、その厳しさは家庭でも全開。朝食の時間は秒単位、寝坊したらおかずが減る。カーテンを替えるだけで「贅沢だ」と一喝し、娘の正子には裁判官の道を押しつけ、息子の公平には成績で容赦なく叱責。
正しさが生活の隅々まで侵食していて、見ている側まで息苦しくなります。
落書きで一転、“採用”される皮肉
三田園さん・光くん・萌ちゃんが派遣された瞬間、玄角は「勝手に家政婦を雇うな!」と怒鳴って追い返そうとします。ところが庭で見つかったシーツに、クレヨンで書かれていたのは「クソ裁判官一家」の文字。
三田園さんが鮮やかに落書きを落としてしまい、玄角が手のひらを返して“採用”する流れが皮肉で笑えます。
正義の家が、結局は「体裁」を守るために他人の手を必要とする。そのねじれが冒頭から効いていました。
脅迫メールと、宝石店強盗事件の重圧
さらに玄角のもとには「有罪にしろ。さもなくば不正を暴く」という脅迫メールが届きます。担当している宝石店強盗事件は凶器の金属バットが見つからず、家では嫌がらせまで起き始める。
法の番人が、家庭でも仕事でも追い込まれていく構図が不穏です。
反抗の犯人は公平、そして母・優美子の逃避
落書きの犯人は息子の公平。爪に残ったクレヨンであっさりバレるのが、子どもの小さな反抗の切なさを際立たせます。口止めの代わりに家事を手伝わされる公平を見て、「もう少し甘えさせてあげて…」と思ってしまう。
一方、母・優美子も腰痛を口実に外出し、若い弁護士に高価なプレゼントを渡している。家の外でしか自分を保てない感じが痛いほど伝わります。
この家では、誰もが“正しさ”の圧から逃げる場所を探していました。
バットの血痕と、娘に向けられる疑い
物置から血痕つきの金属バットが見つかり、正子の携帯には宝石店前でピースする写真。SNSには意味深な投稿まであり、玄角が娘を疑い始めます。
もし娘が犯人なら、守るために被告に有罪を出す――。
その葛藤がリアルで怖い。ここで玄角の正義は、家族を守るための“操作”へ傾きかけます。
玄角が血を消毒液で拭き、バットをゴルフケースに隠す場面は象徴的でした。正義の人が、一瞬で“隠蔽の人”になる。その変化の速さにぞっとします。
法廷でひっくり返る真実、正子の“J”の意味
けれど法廷で証人として現れた三田園さんが、秘密を次々ひっくり返します。
優美子の浮気相手の弁護士は、玄角に近づくため嘘をついていたこと。公平の落書きも暴露され、正子の“J”は宝石店ではなく、女子プロレスラーとしてのリングネーム「ジャスティス」だったことが判明します。
金属バットの血も、犯罪ではなく練習でできた血豆のせい。疑いの連鎖が、ここで一気にほどけていきます。
脅迫メールの送り主も検事で、事件を有罪にしたくて焦っていただけ。
“正しさ”を掲げる側ほど、正しさに追い詰められている皮肉が残ります。
“赤ちゃんプレイ”流出と、玄角の本音
極めつけは、玄角の“赤ちゃんプレイ”映像が流出して法廷が凍る場面。笑ってしまうのに、玄角が「常に正しくいるのが苦しくて、誰かに甘えたかった」と打ち明けた瞬間、胸がじんわり痛くなります。
厳しさは強さではなく、防衛だったのだと見えてくる。
家事の修理と、壊れかけた関係の再起動
壊れたファスナーを鉛筆で直す家事ワザみたいに、こじれた関係も修理できる。そう言われた気がする回でした。
最後に真犯人が名乗り出るラストまで含めて、正しさの鎧を脱いだ瞬間にだけ、家族は少し呼吸できる。そんな余韻が残り、私は少し救われました。
4話で判明する伏線
・庭で発見されるシーツの「クソ裁判官一家」という落書き
・公平の爪に残っていたクレヨン汚れ
・公平が“脅迫電話”をかけようとしていた動き
・玄角に届く「有罪にしろ」脅迫メール
・物置から出てくる血痕つき金属バット
・正子の携帯(宝石店前での写真)
・「J 正子」名義のSNSの意味深な投稿
・優美子の外出(腰痛の口実)と高価なプレゼント
・ゴルフケースに隠されるバット/壊れたファスナー
・正子の持ち物にある「J」イニシャル
・法廷で証人として呼ばれる三田園
・玄角の“赤ちゃんプレイ”映像が存在していたこと
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5話:ドッペルゲンガー母と“呪いの家”、タピオカがほどく罪悪感
不気味な梅小路家、“怖い回”の空気
第5話の舞台は、年季の入った日本家屋・梅小路家です。考古学者の父・悠一は、交通事故で妻の真奈美を亡くして間もなく、長女の弥生と次女の葉月を抱えて毎日がいっぱいいっぱい。
家の中には不気味なお面や掛け軸がずらりと並び、幽霊が大の苦手な三田園さんが露骨に怯えるのも無理はありません。視聴者側も「これは怖いやつだ…」と身構える空気が最初から濃い回でした。
しかも親戚の昭恵が頻繁に出入りして世話を焼くのに、距離が近すぎて不穏。善意の顔をして入り込める“身内”が一番厄介だと、序盤から匂わせてきます。
土地を狙う不動産屋と、遺影そっくりの女
土地を狙う不動産屋・槇村がしつこく訪ねてきたと思ったら、今度は真奈美の遺影と瓜二つの女・筧真子が現れ、「2億で家を売ってください」と言い出します。
葉月は「ママが帰ってきた!」と無邪気に抱きつき、悠一まで一瞬で心を掴まれてしまう。
一方、弥生だけは全身で拒絶します。母の代わりなんていらない。あんな人は信用できない。尖った拒絶の仕方が痛いほど分かるからこそ、見ている側の胸もざわつきます。
ミタゾノの強引な“観察”と、家の空気のねじれ
三田園さんは怖がりながらも、わざと夕食を多めに作って真子を食卓に引き留め、そのまま泊まらせてしまいます。観察のためとはいえ、幽霊が苦手なくせに自分から“怪談の続きを開く”ような動き方が、いかにもミタゾノ節で皮肉に笑えてしまう。
ただ、その強引さが家族の傷に触れてしまうのも事実で、笑いと不安が同時に増幅していきます。
真子の怪しさと、家族を削る疑心暗鬼
真子は用意周到にプレゼントを渡し、家族写真をじっと見つめ、夜中に家をうろつく。怪しさは満点です。弥生はタバスコたっぷりの料理で追い払おうとし、萌も「悪徳不動産の手口だ」と疑う。
家の中は疑心暗鬼でギシギシしていきます。
それでも“母の顔”をした人がそこにいるだけで、家族の傷が無理やり開かれていく。怖いのに切ないのは、その痛みが嘘じゃないからでした。
お宝騒動の果てに出てきたのは壺ではない
代々伝わる不思議な歌を手がかりに「お宝の壺」を探す騒動が起きます。けれど見つかったのは壺ではなく、箱に閉じ込められた槇村。
さらに壺は悠一がリサイクルショップに800円で売っていたうえ、借金はまさかの1億。追い打ちの情報が連続し、家族の苦しさの“理由”がどんどん具体化していきます。
昭恵と槇村のグル、狙いは土地と再開発
真相はさらに深く、槇村と昭恵がグルでした。再開発で値上がりする土地と、お宝を狙っていた。
「助けるふり」と「家族だから」が一番簡単に刃になる。昭恵の立ち位置が、家の怖さを決定づけます。
真子の正体は“約束の人”、遺されたメモがつなぐもの
そして真子の正体は、悪徳不動産ではありませんでした。真奈美と偶然出会って友達になり、残された家族を助けるために来た“約束の人”。
真奈美の隠し財産(株)につながるメモも託され、ここでようやく家の空気がほどけ始めます。似ている顔が恐怖ではなく、救いとして機能する方向へ反転するのが、この回の大きな転換点でした。
タピオカの罪と、弥生の涙がほどける瞬間
けれど本当の核心はここからでした。弥生が抱えていた“タピオカの罪”が明かされます。母と喧嘩した日に「タピオカミルクティーが飲みたい」と言い、買いに出た母が事故に遭った。弥生はずっと自分を責め続けていたのです。
真子に「あなたのせいじゃない」と抱きしめられる弥生の涙は、遺産や土地よりも重い“赦し”でした。
責める相手がいなくなった後も、罪悪感だけが残る。その苦しさをほどくのは、理屈ではなく、受け止めてくれる腕だったのだと痛感します。
49日と、消える真子が残した余韻
去ったはずの真子がふっと消え、今日は49日。最後まで、怖さと優しさが同居する“ミタゾノらしい”余韻が残りました。
幽霊より怖いのは人の欲で、でも一番救うのも人の言葉。そんな二面性を、静かに置いていく回でした。
5話で判明する伏線
- 梅小路家に並ぶ不気味なお面・掛け軸・彫刻の違和感
- 不動産屋・槇村の執拗な「家を売ってほしい」圧
- 親戚・昭恵の“世話焼き”が過剰なこと
- 真奈美の遺影と瓜二つの女・筧真子の出現
- 葉月が真子を「ママ」と呼んで懐く様子
- 真子が家族写真を見つめる/引き出しに触れる行動
- 梅小路家に代々伝わる“歌”の存在
- 「お宝の壺」が行方不明という噂
- 真子が夜中に家の中を動き回る(悠一の部屋に入る)
- 弥生がタピオカミルクティーに強く反応する理由
- 再開発で土地の価値が上がっている背景
- “49日”という日付が意味を持つこと
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6話:余命嘘つきお父さん
日曜のパンケーキと、“見えない家族”の存在
第6話は、丸山家の「日曜の朝パンケーキ」から始まるのに、見終わる頃には喉の奥が熱くなる回でした。散らかったリビング、噛み合わない夫婦の会話、派手な金髪の娘。そこへ三田園さんが当然のように4人分の食器を並べた瞬間、「この家には見えない誰かがいる」と気づかされます。
案の定、長男・清は引きこもり。家族なのに同じ空気を吸えていない、その距離がまず痛い導入でした。
「余命半年」の告白が家族を“家族らしく”してしまう
父・武が「がんで余命半年」と告げた瞬間、家の空気が一変します。妻も娘も息子も急に優しくなり、ぎこちなかった家が“家族らしい顔”を取り戻していく。
でもその優しさの理由が“期限”であることが、嬉しさより先に怖さを連れてくる。優しさが条件付きに見えてしまう残酷さがありました。
武が会社で追い詰められ、「半年後に死ぬんだ!」と叫んで辞めてしまう場面も苦しい。生きる気力より先に、守りたいプライドが折れていく感じが痛いほど伝わります。
誤診の謝罪と、喜べない武の孤独
ところが病院で待っていたのは「誤診でした」という謝罪。命が助かったはずなのに、武は素直に喜べません。
“余命”が連れてきた家族の優しさまで、真実を言った瞬間に消えてしまう気がして、言えなくなるからです。
しかも光くんが大声で「がんじゃなかった!?」と言いかけ、実は「がんもどき」の話だった…という笑えるすれ違いが、武にとっては地獄。嘘は守るつもりで抱えた瞬間から、自分を締め付ける鎖になります。
赤飯の夜、揃った食卓と“嘘の上”の武
赤飯の夜、清が部屋から出てきて「働く」と言う。家族4人が揃う食卓は眩しいのに、武だけが“嘘の上”に立っているみたいで、孤独が濃くなる。
ここで家族の絆が強まるほど、武の中の罪悪感も大きくなるのが辛いところでした。
生命保険の会話が突き刺し、武は“死んだふり”へ
決定的なのが、家族が生命保険の話で盛り上がる声を、武が窓の外から聞いてしまうことです。悪気がないからこそ残酷。未来の夢が“武の死”を前提に語られてしまう。その現実に耐えられず、武は“死んだふり”を選びます。
でも警察に「写真を」と言われても、家族写真に武が一枚もない。探したいのに手がかりがない。家族なのに“形”が残っていない苦しさが、ここで突きつけられます。
家が荒れるほど、清が前に出る
娘の彼氏の恐喝騒動で家が荒れる中、引きこもりだった清が家族を守ろうと前に出ます。
この動きが熱いのは、清が“父の余命”ではなく、自分の意志で家族に関わろうとしているから。誰かの期限ではなく、自分の選択として歩き始める瞬間でした。
段ボールの中の写真と通帳、緑のパンケーキの愛
最後に届いた段ボールから、やっと出てきた家族写真と、武がこっそり貯めていた通帳。ここで武が、見えないところで家族を支え続けていたことが形になります。
そして緑のパンケーキ。清の嫌いなほうれん草、娘の嫌いなピーマンが混ざっていたと知った瞬間、泣きそうになります。不器用な愛はたいてい“まずい”。でも、そのまずさの中に、相手を思って混ぜた時間が残っている。
告白と「パンケーキが食べたい」で繋ぎ直す日常
武は屋根裏から降りてきて全部を告白します。家族が返すのは、正解っぽい言葉ではなく「パンケーキが食べたい」。
好きだった日常で繋ぎ直す感じが優しい。壊れた関係を、説教でも涙でもなく、いつもの味で戻していく。ここがこの回の救いでした。
看板になった緑のパンケーキ
後日、その緑のパンケーキが店の看板になるラスト。欠点みたいな味が、家族の未来に変わる。
“嘘”の始まりだったはずの出来事が、最終的に“本音で一緒に食べる日常”へ繋がっていく。私はその着地が、とても好きでした。
6話で判明する伏線
・三田園が最初から4人分の食器を並べる
・引きこもりの長男・清の存在
・緑色のパンケーキ(“まずさ”の正体)
・父・武の「余命半年」宣告
・会社での「半年後に死ぬ」発言
・病院からの呼び出し(誤診の謝罪)
・「がんじゃなかった!?」の勘違い(がんもどき)
・生命保険と“その後の夢”の会話
・家族アルバムに父の写真がない違和感
・会社から届く段ボールの中身(家族写真)
・通帳(父が貯めていたお金)
・娘の過去の炎上と、彼氏による恐喝
・父の“死んだふり”と屋根裏の存在
・「パンケーキが食べたい」という家族の本音
・緑のパンケーキが看板メニューになる結末
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7話:不倫疑惑レスリングコーチと“完璧妻”の笑顔が怖すぎる夜
不倫疑惑の渦中でも揺れない、静子の笑顔
三田園さんたちが向かったのは、大学女子レスリング部コーチ・黒部英雄の家。不倫疑惑が週刊誌に出て世間がざわついているのに、妻・静子はテレビの前でにこやかに「事実無根」と言い切ります。
ここまで信じ切る奥さん、いる?と思った矢先、家の中をのぞくと空気が変わる。女性ものの下着やレシート、さらには黒部が下着をかぶった写真まで見つかり、証拠が揃いすぎていて逆に笑えません。
違和感が“確信”に変わる早さが怖い導入でした。
「見なかったことにする」静子の処理が冷たすぎる
ところが静子は、その写真をためらいなくハサミで切り刻みます。そして言い放つ。
都合の悪いものは見なかったことにすれば、何もなかったのと同じ。
夫を守る言葉のはずなのに、温度が冷たい。笑顔がいちばん怖いタイプの“強さ”がここで立ち上がります。
しかも黒部は裏で、教え子・最上愛子と練習場で堂々いちゃつき、晩ごはんの相談までしている。静子が信じているのではなく、“信じる形に固定している”ように見えてきます。
黒部の最低な依頼と、静かな修羅場の準備
黒部はさらに最低で、家政婦代を倍払うから離婚に有利な“妻の弱み”を探してくれと三田園さんに依頼します。
自分の不貞を棚に上げて、相手の落ち度で勝とうとする。ここで黒部の人間性は決定的に落ちます。
そして静子は愛子を夕食に招き、食卓は静かに修羅場へ。
争いの声ではなく、笑顔と丁寧な所作で空気を締め付ける。静かなほど苦しい場面が続きます。
酢豚の意地悪と、ペアリングのハート
三田園さんは、黒部と愛子が昼に食べていた酢豚を出し、パイナップル嫌いの愛子の皿に山盛りにする。嫌がらせが“家事”の形をしているのが最高にミタゾノです。
さらに愛子の指輪が黒部とのペアリングだと判明し、二つを合わせるとハートになる演出まで刺さって、愛子は不倫を開き直ります。
でも静子が突きつけたのは、愛子が6歳も年齢を詐称し、裏口入学していた身上調査書。笑顔のまま相手の人生を折りにいく圧が強すぎて、背筋が伸びます。
離婚の攻防と、静子の“不穏な気配”
黒部は離婚を迫りますが、静子は「私に落ち度が?」と一歩も引きません。
しかもベッドのマットレス下から高額な生命保険が出てきて、不穏さはさらに濃くなる。光と萌が「静子は鬼嫁か否か」で賭けを始めるのも納得の空気です。
そんな中、重いトロフィーが落ちそうになった黒部を、静子が身を挺してかばい、ケガまでしてしまいます。優しさが本物だからこそ、余計に分からなくなる。
“怖い”のに、“守っている”ようにも見えてしまう。その矛盾が、静子という人物を一層不気味にします。
公園の男と、黒部の“逆襲”計画
静子は病院へ行くと言って外出し、公園で若い男にお金を渡します。黒部は「妻も不倫だ!」と勝ち誇って写真を撮り、翌日の謝罪会見で逆襲を仕掛ける。
でも男の正体は愛子の兄で、渡していたのは示談金でした。静子は、夫の不倫相手たちに次々手切れ金を払って“なかったこと”にしていたのです。
ここが一番怖い。
怒らないのではなく、“処理している”。感情ではなく、機能で夫を保つ。
会見で崩壊する黒部、完璧な妻の顔
会見場では黒部の複数不倫が暴かれ、背中のQRコードから合成DV動画まで流れて完全崩壊。土下座してやり直しを願う黒部を、静子は静かに受け入れます。
ここだけ切り取れば、確かに“完璧な妻”。壊れる夫を支え、家庭を守る姿に見える。
ラストの凍りつき:毒の葉ジュースと父子鑑定書
でもラスト、三田園さんだけが見たのは、毒の葉を混ぜた特製ジュースと父子鑑定書。
息子は黒部の子ではない。それでも静子は笑って家族を続ける。
守っているのは愛なのか。
それとも目的なのか。
最後の数秒で、賭けの答えを突きつけられたような気がして、私は凍りました。
7話で判明する伏線
・週刊誌の「ホテル前で腕組み」写真
・家の中で見つかる女性ものの下着
・黒部の“下着をかぶった写真”
・静子の「見なかったことにすれば同じ」発言と証拠の破棄
・最上愛子の指輪(ペアリングの存在)
・酢豚(黒部と愛子が昼に食べていたメニュー)
・愛子のパイナップル嫌い
・愛子の年齢詐称(6歳サバ読み)と裏口入学の身上調査書
・ベッドのマットレス下に隠された高額な生命保険証書
・トロフィー落下未遂(静子が身を挺してかばう)
・「病院へ行く」と外出した静子が公園で男性に金を渡す場面
・公園の男性の正体(愛子の兄)
・示談金(不倫揉み消しのための金の流れ)
・黒部の複数不倫(他の部員や周辺関係者)
・会見場で貼られる背中のQRコード
・父子鑑定書
・毒の葉入り“特製ジュース”
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8話(最終回):空っぽの国立で鳴った“第2章”
「中止」の紙と、強がりが痛い幕開け
最終回は、ハングリーズのライブ会場に貼られた「中止」の紙から始まります。泣きそうな少年ファンに向かって、ケビン小須田が強がるように「次はドームだ」と言い切る。
けれどその言葉が、むしろ痛い。スターは光っているうちは眩しいのに、陰りが見えた瞬間、自分で自分を支えられなくなる――そんな不安が、冒頭から胸の奥に残ります。
派遣先はケビン宅、脅迫が“現実”に触れてくる
派遣先はケビンの自宅。華やかなホームパーティーの裏で、切り貼り文字の脅迫状が届きます。「次のライブをしたら殺す」。人形が燃える騒ぎまで起きても、ケビンは警察を拒否し、世間体とファンの動揺を恐れて“なかったこと”にしようとします。
その姿はロックというより、裸の王様。見ている側のほうがハラハラします。しかも喉を切られた写真まで届き、追い打ちのように乾燥で声が出なくなる。命綱の喉を奪われそうになっても、ケビンはステージにしがみつく。危うさがどんどん濃くなっていきます。
光の失踪と、脅迫状の“書かされていた”真相
一方、怪しい帽子の男を追った光くんが失踪します。のちに監禁され、脅迫状を書かされていたと判明。ミタゾノさんが専務・東郷の投函現場を見つけ、奈緒美(娘でマネージャー)との共犯が浮上します。
二人の目的は「父を守るため、ライブを止める」ことでした。
ただ、守るための嘘は加速すると止まらない。大量の脅迫でドームは本当にキャンセルになり、嘘は制御不能へ。トニーとベンも離れようとし、封印された代表曲の事情まで露出して、ハングリーズの“伝説”が音を立てて剥がれていきます。
“国立”の正体は市民ホール、空っぽの客席と仕込みの歓声
それでもケビンは「国立でやれる」と聞いて会場へ向かいます。ところが国立の正体は国立市民ホール。客席は空っぽで、歓声は録音、ファン(ライス)もエキストラでした。
奈緒美が父を傷つけないために、人気を“仕込んで”いた真実が突き刺さります。
優しさの嘘は、最後にいちばん残酷。盛った分だけ、剥がれた時の寒さが増す。ここでケビンは、光る場所ではなく“裸の場所”に立たされます。
たった一人に届く歌、「第2章」の始まり
全部が剥がれた場所で、奈緒美が「ここに一人ファンがいる」と叫びます。
ケビンは『おふくろロックユー 第2章』を歌い出す。数じゃない。たった一人に届く声で、やり直す。
このラストは、泣き笑いでした。
虚勢で保っていた“スター”から、声で立つ“歌い手”へ。空っぽの国立で鳴ったのは、終わりではなく第2章の始まりでした。
ミタゾノのドラムと、生活が戻ってくるオチ
極めつけは、ミタゾノさんのドラム。バンド加入…ではなく、ゆで卵の殻を剥きやすくするための“振動”だったというオチまで完璧です。
シリアスの中にちゃんと生活がある。それがミタゾノだな、と笑ってしまいます。
暴露が燃料になり、紹介所はまた「休業」
無人ライブの映像はネットで拡散され、暴露は終わりではなく再出発の燃料になっていく。
そして最後は国税が現れて、紹介所が「休業です」とドアを閉める。終わったのに、また会えそうな余韻が残る最終回でした。
8話(最終回)で判明する伏線
・ライブ会場の「中止」の貼り紙
・ケビンの「次はドーム」宣言
・切り貼り文字の脅迫状(不自然な誤字)
・玄関先の“燃える人形”(放火まがいの嫌がらせ)
・喉元を切られた写真
・部屋の異常な乾燥(加湿器のはずが…)
・屋敷周辺で目撃される“帽子の男”
・光くんの失踪
・監禁された光くんが脅迫状を書かされていた事実
・東郷専務が脅迫状を投函していた場面
・奈緒美の振込メモ(用途不明の大量振込)
・少年ファンの手紙(複数人に届く)
・トニー&ベンの脱退宣言
・「ドーム→国立に変更」という告知文
・“国立”の正体が国立市民ホールだったこと
・客席の歓声が録音だったこと
・ファン(ライス)がエキストラ(仕込み)だったこと
・代表曲「おふくろロックユー」を巡る封印の事情
・暴露本の計画
・無人ライブ映像が拡散して再評価される流れ
・帽子の男の正体が国税だったこと
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家政夫のミタゾノシーズン3のキャスト一覧
シーズン3の主なレギュラーは以下です(役名は代表的な表記で記載)。
・三田園薫(みたぞの・かおる):松岡昌宏
・村田光(むらた・ひかる):伊野尾慧
・尾野田萌(おのだ・もえ):川栄李奈(シーズン3の新人家政婦・ミタゾノの相棒枠)
・結頼子(むすび家政婦紹介所の所長):余貴美子
・阿部真理亜(むすび家政婦紹介所の家政婦):平田敦子
・式根志摩(むすび家政婦紹介所の家政婦):しゅはまはるみ
シーズン3は、依頼先ゲスト(毎話の依頼人や関係者)も濃いのが特徴で、1話完結の中で「家庭の顔」と「裏の顔」をゲストが一気に見せ切る構造が強いです。
家政夫のミタゾノシーズン3の家事ワザまとめ(話数つき)

シーズン3で紹介された家事テク・裏ワザを、話数ごとにまとめます(番組内で扱われた内容として整理)。
第1話(2019年4月19日放送)
・ビールの泡を復活:ビールに割り箸を入れる
・こぼした油の掃除:小麦粉をまいて吸わせる
・簡単手作り豆腐:無調整豆乳を温め、にがりを加えて混ぜる(黒蜜でスイーツ化も)
・壁の穴を埋める:クレヨンを温めて穴に入れて埋める
・家具のシールをきれいに剥がす:お酢を含ませたキッチンペーパー+ラップで1時間→カードで削る
第2話(2019年4月26日放送)
・服のシミ落とし:蒸しタオル+お湯に溶かした酸素系漂白剤で押し当て
・肉じゃがリメイクでキッシュ:冷凍パイシート+卵・牛乳・粉チーズで焼く
・換気扇洗剤:台所用洗剤+重曹+焼酎を混ぜる
・ホワイトボードのペン跡:消毒用エタノールで拭く
第3話(2019年5月3日放送)
・鏡の白い水垢:歯磨き粉をつけ、ゴム手袋で磨く
・焦げたパンの再利用:冷蔵庫の消臭剤として使う
・カーペットの液体汚れ:布を敷いてトントン叩き、汚れを布に移す
第4話(2019年5月10日放送)
・布についたクレヨン:タオル当て→裏からアルコールスプレー→歯ブラシで叩く→食器用洗剤→約50℃のお湯ですすぐ
・血の汚れ:消毒用オキシドールで落とす
・風呂場のカビ:50℃のお湯を至近距離で10秒かける(表面のカビ対策)
・動かないファスナー:鉛筆でなぞって黒鉛を潤滑に(歪みはペンチで調整)
第5話(2019年5月17日放送)
・ストッキング伝線の応急処置:ヘアスプレーで止める
・タバスコの辛さを中和:プレーンヨーグルト+レモンマヨ(マヨ+レモン汁)
・タピオカ風:水+黒蜜+片栗粉で作って茹でる
・結露を防ぐ:食器用洗剤を水で30倍に薄めて塗り、乾拭き(約1週間)
第6話(2019年5月24日放送)
・Tシャツを2秒でたたむ:肩・中央・裾をつまんで返す
・なんちゃって赤飯:もち米+うるち米+あずきアイスで炊く
・時短ふわふわパンケーキ:牛乳パックで型を作りレンチン→フライパン、卵白はステンレスボウルで軽く冷凍すると泡立ちやすい
第7話(2019年5月31日放送)
・顔のテカリ:レシートをあぶらとり紙代わりに
・患部を冷やす応急処置:保冷剤をタオルで巻き、ラップで固定
・欠けたコルクの瓶:靴にボトルを入れて叩くとコルクが浮く
第8話(2019年6月7日放送)
・水を使わず消火:重曹をかける
・清潔に加湿:アルコールスプレーと水を交互にカーテンへ(キッチンペーパーの即席加湿器も)
・肉なしカツサンド風:パン+パン粉+ソースでそれっぽく作る
・ゆで卵の殻をきれいに剥く:容器に水半分+卵→30秒振る
家政夫のミタゾノシーズン3でシーズン4に繋がる内容

シーズン3は、基本的に1話完結で“その家の問題を片づけて終わる”作りなので、シーズンをまたぐ大きな連続ストーリー(強いクリフハンガー)は薄めです。
だからこそシーズン4から見ても入りやすい一方で、「むすび家政婦紹介所」という拠点と、ミタゾノのやり方(家事で空気を支配しながら秘密を剥がす)は継続していきます。
繋がりとして分かりやすいのは、紹介所メンバーの継続。
シーズン3でレギュラーとして存在感を出した式根志摩(しゅはまはるみ)など、紹介所側の顔ぶれがそのままシリーズの“土台”になっていきます。
一方で、相棒枠(新人家政婦)はシーズンごとに変わるのがシリーズの大きな特徴。
シーズン3の尾野田萌(川栄李奈)から、シーズン4では別の相棒へバトンタッチするため、シーズン3は「相棒が変わってもミタゾノの核はブレない」ことを改めて見せたシーズン、と捉えるとシーズン4に自然につながります。
家政夫のミタゾノシーズン3の結末

シーズン3最終話は、村田光が何者かに誘拐されるところから始まり、伝説的バンド「ハングリーズ」の事務所に届いた脅迫状をめぐって、ミタゾノと尾野田が現場へ入る展開です。
つまり最終回でも、家(または職場)に入り込んだミタゾノが、状況を整理しながら“真相に辿りつくまで淡々と片づける”という構造で締まります。
結末としては、光の身柄の危機を回収しつつ、脅迫状の裏にある人間関係や利害の汚れも暴かれて、最後はむすび家政婦紹介所の日常へ戻っていく形。大きく世界が変わるというより、「ミタゾノの現場は今日も続く」というシリーズらしい幕引きです。
家政夫のミタゾノシーズン3の全話通しての感想

シーズン3は、尾野田萌という“感情の温度が高い相棒”が入ったことで、ミタゾノの無表情と無慈悲さがより際立ちます。
視聴者目線だと、萌が驚いたり怒ったり代弁してくれるぶん、こちらのストレスは軽くなって、ミタゾノの毒が気持ちよく刺さるバランスになっていました。
それと同時に、家事ワザの量と幅が広いのもシーズン3の強み。日常で試しやすい小技(結露対策、汚れ落とし、収納、応急処置)から、料理の“それ本当に?”枠(あずきアイス赤飯、肉なしカツサンド風)まで振れ幅があって、話のオチとセットで記憶に残りやすいです。
全体を通すと、ミタゾノは相変わらず「正義の味方」ではありません。
救うように見せて突き落とすこともあるし、同情より現実を優先する。だけど最後に残るのは、“きれいごとで隠していたものを一回ぜんぶ出して、そこからやり直すしかない”という妙な後味です。シーズン4へ行く前にシーズン3を挟むと、シリーズの快感ポイント(覗き見→暴露→家事で締め)がいちばん分かりやすく整理できます。

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