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ドラマ「離婚しない男」6話のネタバレ&感想考察。隣人の登場で崩れ始める均衡…渉の優しさが試される回

ドラマ「離婚しない男」6話のネタバレ&感想考察。隣人の登場で崩れ始める均衡…渉の優しさが試される回

第6話は、それまでギリギリ保たれていた均衡が、静かに崩れ始める回です。

大きな事件が起きるというよりも、人と人との距離感が少しずつ狂っていく。その違和感が、後からじわじわ効いてきます。

これまで渉は、感情を抑え、正しくあろうとすることで踏みとどまってきました。しかし第6話では、その「放っておけなさ」や「人としての優しさ」が、思わぬ形で揺さぶられていきます。

一方で、周囲の人物たちもまた、同じ場所でそれぞれ違う思惑を動かし始める。善意と疑念、信頼と警戒が入り混じり、状況は少しずつ複雑さを増していきます。

この記事では、ドラマ「離婚しない男」第6話のあらすじとネタバレを通して、物語が次の段階へ進むきっかけとなった出来事と、渉の立ち位置の変化を整理していきます。

この回を境に、「正しいだけでは守れないもの」が、はっきり見え始めます。

目次

ドラマ「離婚しない男」6話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「離婚しない男」6話のあらすじ&ネタバレ

第6話は、“隣の部屋に越してきた謎の美女”竹場ナオミが本格参戦し、渉の「優しさ」と「正義感」をまるごと揺さぶってくる回です。

笑えるくらい騒がしいのに、胸の奥がじわっと痛くなる場面も多く、感情の置き場に困る30分でした。

※ここから第6話のネタバレを含みます。

隣室の美女・竹場ナオミが倒れる。渉の“放っておけない病”が発動

渉のマンションの隣室に引っ越してきたのは、妙に距離が近く、妙に色っぽく、そしてどこか“訳あり”な雰囲気を纏った女性・竹場ナオミ。その出会い方が、もう渉にとって抗えない形なんですよね。

ナオミが偏頭痛で倒れてしまい、渉が介抱する――。

人として、放っておけるわけがない。渉はそういう人です。むしろそこが、渉の最大の魅力であり、最大の弱点でもあります。

ただ、この「助けた」という行為は、誰かが悪意をもって切り取ろうと思えば、いくらでも疑わしく見せられてしまう。しかも最悪なタイミングで、その様子を綾香に目撃されてしまいます

綾香の疑念と、マサトの冷酷な指令「逢引き写真を撮れ」

渉がナオミを介抱していた――それだけで、綾香の心はざわつきます。

視聴者としては「あなた不倫してるよね?」とツッコミたくなるところですが、綾香の反応を見ていると、単なる嫉妬というより、“支配していたはずの家庭が揺らぐ恐怖”も混ざっているように感じられます

綾香が「渉は竹場に気があるのでは」とマサトに報告すると、マサトは即座に次の手を打ちます。

「2人が逢引きしている様子を写真に撮れ」――。

その言い方は、もはや恋愛ではなく“作戦”。綾香の感情すら道具として扱っているのが伝わってきて、背中が冷たくなります。

ナオミの「衝撃の告白」——“傷ついた女”の顔は、渉の心を一撃で刺す

やがて渉はナオミの部屋に招かれ、そこでナオミから衝撃的な告白を受けます。

ナオミが語るのは、浮気をする夫の存在、さらに暴力、そして一方的に送りつけられる離婚届

渉自身が抱えている「妻の裏切り」とは形が違っても、「心が削られていく痛み」という点では重なってしまう。だからこそ、渉は放っておけなくなってしまいます。

ここで渉がずるい男なら、「じゃあ俺も……」と流されるのかもしれません。

でも渉は違う。ナオミを心配し、「いい弁護士を紹介する」「一緒に頑張って離婚を勝ち取ろう」という方向へ進もうとします。誠実すぎて、逆に危うい。その姿が、余計に胸に引っかかります。

ちんすこう×パイ=「パイちんパーティー」…このドラマ、急にギャグ強めでくる

第6話の空気を一気にカオス寄りへ振り切ったのが、例の「パイちんパーティー」です。

渉の父・茂が沖縄旅行に行った流れから“ちんすこう”が登場し、ナオミ側には“パイ”。そして謎の言葉遊びが始まる……。

ナオミの「ちんでパイで、パイでちん!」は、口に出した瞬間に負け。笑うしかありません。

ただ、笑えるだけじゃ終わらないのがこのドラマ。

こうしたふざけたテンションの裏で、マサトの罠が静かに進行しているのが怖い。視聴者の感情を揺らして隙を作るような構造に見えて、ずっと落ち着かない空気が続きます。

ノーブラ白パジャマ、下着でスリップ、そしてキス…“ハニトラ”の圧が強すぎる

ナオミの“攻め方”は、分かりやすいくらいに強烈です。

白いパジャマ姿で距離が近く、しかも「ノーブラ」という情報まで出てきて、渉の理性は試され続けます。

極めつけは、下着で滑って渉とキスしてしまう(ように見える)流れ

偶然を装っているけれど、偶然とは言い切れない絶妙さがあり、ナオミの怖さと面白さが同時に立ち上がる場面でした。

渉は、こういうあからさまな誘惑には強そうで、実は弱い。正確には、「相手が傷ついている」という匂いを感じた瞬間、守りたくなってしまう。

それが渉の優しさであり、マサトが狙っている“穴”なのだと感じさせられます。

ベッドの下の綾香——盗撮で知ってしまった“渉の本音”

一方の綾香は、マサトの指示もあって、2人の“証拠”を押さえようと動きます

そしてついに、ナオミのベッドの下に潜り込み、禁断のやり取りを聞き耳(そして撮影)するという展開に。

ここが、第6話でもっとも痛いポイントです。

綾香は渉の浮気を疑い、証拠を撮ろうとしている。

しかしベッドの下で綾香が知ってしまうのは、渉が「離婚しようとしている」こと、そして娘・心寧の親権を取ろうとしているという事実でした。

つまり綾香にとっては、“夫に裏切られた”より先に、“夫が自分から娘を奪う準備をしている”と知ってしまう瞬間だったんですよね。

綾香が悪いのは大前提です。

それでも、この場面で描かれる「母親としての恐怖」は、本物に見えてしまう。ベッドの下で息を潜めながら、頭の中が真っ白になっていく綾香の姿を想像すると、胸が詰まります。

トキ子&裕の調査が進むほど、マサトの闇が“家庭”にまで伸びてくる

同じ頃、トキ子と裕は、マサトが渉を恨んでいる理由に“母親の自殺”が関係しているとにらみ、調査を開始します。

ただ、その調査は簡単には進みません。むしろ、踏み込んだ人間から壊されていくような怖さがあります。

裕がマサトの父親に接触しようとするも、マサトに察知されて不発。

さらにマサトは「裕の母親を危険な目に遭わせる」と脅してきます。

もはや“復讐”という言葉では片づけられないレベルで、マサトの支配は他人の家族にまで伸びてくる。

しかもマサトは「父親だって僕には逆らえない」と言うほどで、父親もまた怯えている様子。この親子関係の歪さも、かなり深刻です。


ラストの吐き気——綾香の体が告げる“もう戻れないサイン”

第6話のラスト付近、綾香とマサトの場面も強烈でした。チェリーを口に含んだまま交わされるキスは、色気というより「堕ちていく感じ」が強く、目が離せなくなります

そして最後、綾香が洗面所で吐き気を催す。

ここで一気に「妊娠では?」という空気が濃くなります。

しかも綾香は、渉の“親権取得と離婚計画”を知ってしまった直後。

自分の体の変化も重なり、ここから先は、もう感情だけでは生き残れない局面に入った――そんな予感を残して、第6話は幕を閉じました。

ドラマ「離婚しない男」6話の感想&考察

ドラマ「離婚しない男」6話の感想&考察

第6話、私はずっと「笑っていいの? 怖がっていいの? 泣いていいの?」と、情緒が完全に迷子でした。

だって、パイちんパーティーで腹筋が崩壊した直後に、ベッド下盗撮で胃がキュッとなるんです。振れ幅が完全にジェットコースター。

渉の“優しさ”は最強の武器。でも同じくらい、最強の弱点

渉って、間違いなくいい人です。いい人すぎる。

ナオミの告白を聞いたときも、下心より先に出てくるのは「助けたい」という感情。私はそのところが好きです。でも同時に、このドラマの世界では、それが完全に“餌”になってしまう。

もしナオミがマサトの送り込んだ刺客だとしたら、狙いは渉の性欲じゃない。狙われているのは、渉の“良心”だと思うんです。

人を助けようとした瞬間に、悪意が写真を撮り、悪意が物語を作る。

渉の正しさそのものが、渉自身を追い詰めていく。この構図が、あまりにも切なすぎました。

綾香の嫉妬って、愛情より“恐怖”に見えた

綾香が、渉とナオミの様子を見てざわつく。

普通なら「まだ好きなんじゃん」と言いたくなるところですが、私はどちらかというと、愛というより“恐怖”に見えました。

自分が裏切っているのに、渉が他の女に気持ちを向けるのは許せない。

それは愛というより、「自分の居場所が壊れる恐怖」に近い感情なんじゃないかと思います。

そして、ベッドの下で知ってしまう“親権計画”。

この瞬間で、綾香の中のスイッチが切り替わった気がしました。
もう「バレたらどうしよう」じゃない。「奪われる」「終わる」「負ける」。母としても、女としても、追い詰められた人間の目になる。

ここから先、綾香が強硬手段に出ても不思議じゃない。そう思わせるだけの説得力がありました。

ナオミは悪女?それとも“同じ痛み”をまとった鏡?

ナオミが語る「夫の浮気」「暴力」「離婚届」。
渉の心に刺さる要素が、あまりにも揃いすぎている。だからこそ、どこか“作られた設定”っぽさも感じてしまいます。

でも、ここが悩ましいところで。
たとえ罠の駒だったとしても、ナオミ本人が抱えている孤独や飢えがゼロだとは思えないんです。

あの距離感のバグり方って、誰かに愛されたい、認められたい、触れてほしい――そういう“乾き”の裏返しにも見える。

ナオミが本当にただの工作員なのか、それとも途中で心が揺れるのか。
第6話は、その“人間味の余白”が逆に怖く感じられました。


マサトの執着が、恋ではなく“破壊”として完成している

マサトは、綾香のことを愛していない。

もっと言えば、綾香も千里も、おそらく「渉を壊すための道具」でしかない。

渉が自分から離婚しようとしていると知れば知るほど、マサトは焦る。
そして、その焦りはやり方をどんどん過激にしていく。そんな予感しかしません。

裕の母親を盾にして脅す行為も、本当に最悪でした。これはもう復讐という言葉では足りない。完全に“支配”です。

しかも父親でさえ逆らえないという支配構造まで示されて、マサトの闇が「家庭」という単位で連鎖しているのが、気持ち悪いほどリアルでした。

吐き気=妊娠伏線が、全員の立場を一気にねじ曲げる

綾香の吐き気は、物語を一段ギアチェンジさせる伏線に見えました。

もし妊娠だとしたら、綾香はそれを“武器”にしてくる可能性が高い。

なぜなら綾香は、すでに渉の計画を知ってしまっている。黙って奪われるタイプじゃない。

むしろ、「あなたの好きなようにはさせない」という方向へ、全力で振り切るはず。
母としての立場、女としてのプライド、不倫相手マサトとの関係。
すべてが絡み合って、修羅場の密度が一気に上がっていく予感がします。

次回に向けての考察:渉の“口走り”が致命傷になるかも

私がいちばん怖いのは、渉がナオミとのやり取りの中で、「親権を取って離婚する」という意志を漏らしてしまったこと。
それを、綾香が知ってしまったことです。

渉の作戦は、本来
「証拠を積み上げて、法的に勝つ」
という、ものすごく地道な道のり。

でも、その“目的”を相手に知られた瞬間、相手はその目的そのものを潰しにくる。そしてマサトは、渉が自分から離婚を望むこと自体が気に入らない。

ここから先は、渉が「正しく戦う」だけでは追いつかない局面に入っていくはずです。
渉はどこまで自分を汚せるのか。
それとも、汚さずに守り切れるのか。

私は渉の優しさが好きだからこそ、
次回が、正直ものすごく怖いです。

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