「ヒーローが世界を席巻する時代なのに、日本にはヒーローがいない」──そんな前提から始まるドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」。
戦わない、変身しない、派手な必殺技もない。それでも、防衛省に“予備”として集められた7人には、確かに“何かを守れる力”がありました。
本作は、ヒーローものの形を借りながら、「正しさ」「戦力」「自己肯定」といった現代的なテーマを、密室での会話と人間関係だけで描き切る異色作です。
嘘をつけない主人公・ナガレが能力を封印した理由、人と関わらないサエの選択、そして防衛省が彼らを集めた“本当の目的”とは何だったのか。
この記事では、「こちら予備自衛英雄補?!」の全話あらすじとネタバレを時系列で整理しながら、各話で描かれた選択と伏線、最終回が提示した“戦わないヒーローの結論”までを丁寧に解説していきます。
物語を振り返りたい人も、結末だけ知りたい人も、ここから読み進めてみてください。
【全話ネタバレ】こちら予備自衛英雄補?!(こち予備)のあらすじ&ネタバレ

ヒーローが世界を席巻するのに、日本にはヒーローがいない。
嘘をつけないフリーター・ナガレは防衛省に極秘招集され、会社員サエら“能力者”7人とともに「予備自衛英雄補」に選ばれる。真の目的と封印が鍵。
1話:嘘がつけないどん底ヒーロー誕生!?
日本に“ヒーローがいない”時代設定が効く導入
第1話の焦点は、「嘘をつかない」と誓って生きてきたナガレが、防衛省の密室で“能力”を暴かれ、否応なくヒーロー側へ押し出されるまでの過程です。
舞台は2000年代初頭。世界ではヒーローが戦力として認識され始めている一方、日本は憲法の制約から「ヒーロー不在」という歪な立ち位置に置かれている。この前提が、物語全体に重たい緊張感を与えています。
どん底の青年・ナガレが呼び出される理由
フリーターの流偉月(ナガレ)は、就職にも人間関係にも失敗し続け、「嘘をつかない」ことだけを拠り所に生きてきた人物です。
そんな彼が、ある日突然、防衛省から極秘招集を受ける。この時点で、もう元の日常には戻れない予感が漂います。国の中枢に呼ばれるという異常さが、視聴者にもじわっと不安を植え付けます。
密室に集められた“バラバラな7人”
会議室に集められたのは、会社員、大学生、トラック運転手、女子高生、老婆、研究員という年齢も職業も異なる7人。
初対面のぎこちなさが、そのまま密室の圧迫感になります。中でもサエは人と距離を取るタイプとして描かれ、存在するだけで空気が重くなるのが印象的です。
能力発覚は戦闘ではなく「会話」で起きる
防衛省職員のマドズミは、彼らを「日本初の予備自衛英雄補」だと告げます。
しかも全員が“とある能力”を持っているという。ヒーローものなのに、派手な戦闘ではなく会話の中で能力が露呈していく構成が、生々しい気まずさを生みます。ナガレも思わず嘘をついた瞬間、体が宙に浮く。彼の能力は「嘘を言うと浮いてしまう空中浮遊」でした。
能力が人生を壊してきた過去
回想では、幼少期から能力を持っていたナガレが、嘘をつくたび母親に叱られ、やがて暴力を受け、居場所を失っていく過去が描かれます。
嘘が悪意でなくても、能力が発動することで排除される。この設定は笑いよりも切なさが勝ち、ナガレが能力を封印して生きてきた理由に深く納得させられます。
契約で誕生する“苦いヒーロー”
防衛大臣クロカワは、ナガレに予備自衛英雄補になるよう迫り、断れない空気の中で契約書にサインさせます。希望に満ちた誕生ではなく、逃げ場のない選択としてヒーローが生まれる。
この苦さが、この作品らしいスタートです。能力が「最大30センチしか浮けない」と明かされ、笑いを挟みつつも不安を残して1話は幕を下ろします。
1話の伏線:今後に残された謎
- マドズミが7人を集めた真の理由
- ナガレ以外の6人の能力、特にサエの正体
- ナガレが能力を封印してきた理由と崩れる条件
- ナガレと母親のその後の関係
- クロカワがナガレを強く必要とする背景
- マドズミ自身の思惑と出世欲
- 大臣秘書官・灰田健志の立ち位置
第1話は、派手な活躍よりも「この7人で本当にヒーローができるのか?」という不安を残す導入回でした。嘘をつけない男が、嘘だらけの国家システムに放り込まれる。その矛盾こそが、この物語のエンジンになっていきそうです。
1話のネタバレについてはこちら↓

2話の予想:サエの手のひらが“救い”にも“刃”にもなる夜
チーム結成ではなく「痛みの共有」が主軸になる回
第2話は、いわゆるチーム結成回というより、誰かの痛みが露わになり、全員がそれを避けられなくなる回になるはずです。
公式情報では、ナガレたちが予備自衛英雄補になることを承諾する一方、サエだけが“仮承諾”のまま距離を保っている状態が描かれます。
この時点で、サエは「拒否」ではなく「保留」を選んでいる。ここに彼女の孤独と恐怖が詰まっているように見えます。
サエの“仮承諾”が示す、関わりたくても関われない心理
仮承諾という立ち位置は、誰からも見て中途半端で、集団の中では一番浮きやすい。
でもサエの場合、それは優柔不断ではなく、「関わったら壊れる」という自己防衛に近い。関係を拒絶すれば楽なのに、それができない。だから返事を保留にして距離を取る。その選択自体が、彼女をさらに追い込んでいく構図です。
フジワラの接近が“善意の刃”になる可能性
そんなサエに声をかけるのがフジワラ。基本的に他人を信用しない高齢者が、自分から歩み寄る行為は、かなりの勇気です。
ただ、この優しさは、受け取れない相手にとっては刃にもなる。サエが無視を決め込んだ瞬間、空気は一気に冷え、笑いでは済まない痛さが生まれるはずです。
コスチューム騒動が露呈させる“役割への執着”
マドズミの「おそろいのコスチューム」提案は、一体感を作るための施策に見えますが、どん底にいる人間にとっては自分の輪郭を奪われる行為でもあります。
赤=リーダーを巡る争いは、プライドというより「ここで役割を得られなければ、自分は無意味だ」という焦りの衝突。ユタニやチュータの反発も、その必死さゆえに生まれるものです。
ナガレの「辞めればいい」が放つ決定的な一言
ここで炸裂するのが、ナガレの「だったら辞めればいい」という言葉。
嘘をつけないナガレにとっては率直な本音でも、サエにとっては「あなたは要らない」と突き放される宣告に等しい。辞められないから仮承諾で踏みとどまっている人にとって、この言葉は逃げ道を塞ぐ残酷な一撃になります。
フジワラ意識不明で物語は一気に転調する
公式に明記されている通り、フジワラは頭から血を流し意識不明に陥ります。
この出来事で、第2話は一気にコメディの軽さを超え、ミステリーの顔を見せる。単なる事故ではなく、誰かの能力、あるいは誰かの嘘が引き金になっている可能性が高い。密室で積み重なった言葉の刃が、身体的な事故として噴き出す瞬間です。
サエが手のひらを出す覚悟の意味
ここでサエが覚悟を決め、手のひらを差し出す展開が来るとしたら、それは「仲間になる」ではなく「仲間にならざるを得ない」選択。
彼女の能力が、触れた相手を傷つける、あるいは自分が痛みを引き受けるタイプだとしたら、助けたいほど近づけないという矛盾を抱えた存在になります。それでも近づく行為は、恐怖を承知で差し出す優しさです。
2話の着地点予想
第2話でサエは、自分の嫌な部分をさらすことで、7人の関係を強制的に一段進める役割を担うはずです。
その結果、ナガレは「辞めればいい」と言ったことを後悔する。後悔できる人間は、そこから初めて他人に優しくなれる。注目したいのは、①フジワラが倒れた本当の理由、②サエが人を避け続けてきた核心、③ナガレが次にサエへかける言葉。この3点が揃った瞬間、この物語はただのコメディではなく、痛みを抱えたヒーロー譚として本気を出してくるはずです。
3話以降について:後ほど更新
※後ほど更新
ドラマ「予備自衛英雄補」の主要キャスト

「こちら予備自衛英雄補?!」は、どん底気味の7人が“ある能力”を秘めたまま、防衛省に極秘招集されるところから始まる物語です。
まずは、物語の中心になるメンバー(=予備自衛英雄補)と、防衛省サイドを整理します。
予備自衛英雄補の7人(=能力者)
この7人、公式では能力がまだ「???」扱いになっています。
だからこそ、派手な力よりも先に、肩書きや「なぜ社会に溶け込めなかったのか」という背景が強く印象に残ります。
ナガレ/流 偉月(ながれ いつき):菊池風磨(28)
フリーター。
幼い頃からの“ある理由”で周囲に馴染めず、就職活動もうまくいかなかった人物。嘘をつけない生き方を選んだ結果、社会の端に追いやられてきた「どん底」枠です。
サエ/火尾 紗衣(ひお さえ):のん(28)
会社員。
“ある理由”から人との距離を保ち続け、職場でも浮いた存在になっている女性。ナガレと同世代で、似た孤独を抱えていそうなポジションです。
チュータ/元木 忠大(もとき ただひろ):森永悠希(21)
大学生。
詳細はまだ多く語られていませんが、若さゆえの未完成さや不安定さが物語にどう絡むのか注目されます。
ユタニ/油谷 土門(ゆたに どもん):後藤剛範(43)
トラック運転手。
社会人としての経験は豊富でも、どこかで“はみ出してしまった”中年世代の代表的存在になりそうです。
サピピ/金谷 幸子(かなや さちこ):小宮山莉渚(17)
高校生。
推し活が趣味で、ある出来事をきっかけに他人を信用しなくなった、少しドライな少女。年少者ならではの視点が物語に刺激を与えそうです。
フジワラ/藤原 曰子(ふじわら えつこ):丘みつ子(86)
無職。
本人コメントでも「とんでもない能力がある」と匂わせられており、年齢も含めて一番の異色枠。物語の鍵を握る可能性が高い存在です。
ミズノ/水野 学(みずの まなぶ):戸次重幸(52)
研究員。
理屈や分析を担うポジションでありながら、能力者側にいることで、防衛省との橋渡し役になるのか、それとも葛藤を抱えるのか注目です。
ヒーローものなのにアクションを前面に出さず、密室での会話や人間関係を軸に進むという公式の打ち出しもあり、派手さより“人間くささ”で引っ張ってくれそうな布陣です。
防衛省サイド(7人を集めた側)
7人に対して「日本初の予備自衛英雄補に選ばれました」と告げるところから、期待と不信が同時に立ち上がるポジションです。
マドズミ/窓隅 光(まどずみ ひかる):六角精児(53)
防衛省職員。
7人を秘密裏に集めた人物で、その“真の理由”が物語の大きなカギになりそうです。
クロカワ/黒川 稔(くろかわ みのる):高杉亘
防衛大臣。
政治的な判断や国の思惑を背負う存在として、英雄補たちの運命に影を落とします。
灰田 健志(はいだ たけし):安藤理樹
防衛省大臣官房秘書課・大臣秘書官。
現場と政治の間に立ち、実務的に物事を動かす役割になりそうです。
防衛省側が“守る側の正義”なのか、それとも能力者を利用する存在なのか。
このグレーさこそが、物語全体の緊張感と温度を高めてくれそうだと感じています。
ドラマ「予備自衛英雄補」の最終回の結末予想

ここからは放送前の段階なので、公式のあらすじやコメントから読み取れる範囲での「予想」になります。
ただ、制作陣が「伏線が多く、何度見ても発見がある」と語っている点を踏まえると、最終回は“答え合わせの快感”がしっかり用意されているタイプだと感じています。
予想の軸は「ヒーロー=戦力」問題の着地
世界ではヒーローが戦力として扱われている一方、日本には憲法の関係でヒーローが存在しない、という前提があります。
この設定がある以上、最終回では
「日本はヒーローを持つべきか/持たないべきか」
という問いを、7人それぞれの人生を通して答えさせる構造になるはずです。
私の予想はここ。
“戦うヒーロー”にはならない形で、しかし「守る」ことを引き受ける。
つまり「予備」という言葉どおり、国家の武装としてではなく、もっと生活に近い場所で人を支えるヒーローとして着地するのではないかと感じました。
予想1:最終回は「密室の会話」で世界をひっくり返す
制作側が「アクションがない」「密室劇」を明言している以上、ラストも派手なバトルではなく、“言葉”が最大の武器になるはずです。
最終回では、
- 防衛省が求める「戦力としてのヒーロー」
- 7人が望む「自分の人生を壊さないヒーロー」
この二つが同じ部屋の中でぶつかり合い、最後は「選び直し」という決断に落ち着く気がします。
予想2:ナガレの“嘘をつけない理由”が救いに変わる
第1話時点でナガレは、「嘘をつかないと決めて生きてきた」うえで能力を封印している存在として描かれています。
それなのに、「つい嘘をついてしまい…」という矛盾した状態で物語が始まる。
ここは最終回まで引っ張る
“呪い”と“突破口”のセットだと感じました。
最終回では、
- 嘘をつけなくなった“ある理由”(過去のトラウマ)
- 封印してきた能力の正体
- 嘘をついた瞬間に起きた出来事
この3点が一気につながり、ナガレが「自分のままで守れる」立ち位置を選ぶのではないでしょうか。
“正しさ”より“誠実さ”で立つ人ほど、最後の一歩がいちばん眩しいんですよね。
予想3:サエは「人と関わらない」から一歩だけ踏み出す
サエもまた、“ある理由”で人と関わらない生き方をしてきた人物です。
ナガレと同じく、孤立がデフォルトになってしまったタイプ。
だから最終回で描かれるのは恋愛の答えよりも、
「誰かを必要としていい」と、自分に許可を出すこと。
この着地がいちばんしっくりきます。
関係性も、外で派手に変わるのではなく、内側でじわじわ変わっていく――そんな物語になるはずです。
予想4:マドズミの「真の理由」は“国家”ではなく“個人”
公式ではずっと「真の理由とは?」が示されています。
この作品が一貫して伝えているのは、
「ダメなやつらがわちゃわちゃしていてもいい」
「自己肯定感が低くても、周りが肯定してくれればいい」
というメッセージ。
だからマドズミの動機も、
- 国益100%の計画
ではなく、
- 誰かを肯定したい/救いたいという個人的な執念
に寄るのではないかと感じています。
その“誰か”がナガレなのか、7人全員なのか、あるいはマドズミ自身なのか。
ここが最終回の感情的なクライマックスになりそうです。
予想5:ラストは「完結」より「続きそう」で終わる
“予備”という制度自体が、「いざという時に呼ばれる存在」。
だから最終回は、
- 7人が一度、それぞれの日常に戻る
- しかし最後に、また呼び出しが来る、あるいは次の候補者の存在が示される
そんな余白の残し方がとても似合います。
最終回で回収されそうな伏線メモ
予想の域は出ませんが、ここは最終回までに回収される可能性が高そうです。
- 7人が選ばれた真の目的
- ナガレの「嘘をつけない理由」
- ナガレが封印している能力の正体と解放条件
- 各キャラクターが抱える「ある理由」と孤立の根っこ
- 主題歌「いらない」が指す意味
戦わないヒーローは派手じゃないぶん、刺さるのが遅い。
でもその分、最終回で「自分の過去も、弱さも、ここに置いていいんだ」と思わせてくれる――そんな静かな強さのラストになると予想しています。
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