ヒーローは、必ずしも戦う存在とは限らない。
ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」は、変身もアクションもないまま、“密室”で言葉を交わすことから始まる異色のヒーロー物語です。防衛省に集められたのは、社会のどん底に落ちた7人。それぞれが抱える弱さやコンプレックスこそが、世界を動かす力になるかもしれないという、少し可笑しくて不穏な設定が提示されます。
ここからは、ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」のあらすじや作品の見どころ、物語を読み解くポイントを詳しく紹介していきます。
2026年1月~3月の水曜ドラマは「こちら予備自衛英雄補?!」に決定!

2026年冬クール(1月期)の水曜深夜枠に登場するのが、中京テレビ・日本テレビ系全国ネット「水曜プラチナイト」の新ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」です。
初回放送は2026年1月7日(水)で、毎週水曜24:24から放送されます。
本作の最大の特徴は、キャッチコピーにもある通り「ヒーローものなのにアクションがない?」「密室会話劇?」という、ヒーロードラマの常識を真っ向から裏切るコンセプトにあります。原作・脚本・監督を務めるのは加藤浩次さん、主演は菊池風磨さん(timelesz)。
ヒーロー=戦う存在という固定観念を崩し、言葉と関係性で展開していく異色作です。
ざっくり押さえておきたい基本情報は以下の通りです。
・放送開始:2026年1月7日(水)
・放送枠:中京テレビ・日本テレビ系全国ネット「水曜プラチナイト」
・放送時間:毎週水曜 24:24〜
・原作・脚本・監督:加藤浩次
・脚本:左子光晴(ヨーロッパ企画)
・主題歌:サカナクション(曲名は放送開始時点では未定)
主人公を含め“どん底の7人”が集められ、「コンプレックスが地球を救うのか?」という不穏で可笑しい問いが投げかけられます。深夜ドラマらしく尖った切り口で、会話劇の熱量とコメディーのテンポが強く期待できそうです。
ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」のあらすじ

物語の始まりは、シンプルでありながら強烈です。
フリーターのナガレ(菊池風磨)ら“どん底の7人”が、秘密裏に防衛省へ呼び出されます。ところが彼らは、ただの寄せ集めではありません。それぞれが「クセだらけの能力」を秘めており、集められた“真の目的”があることが徐々に明らかになっていきます。
ただし本作は、ヒーロー作品で想像しがちなド派手な戦闘や変身アクションで押し切るタイプではありません。公式でも「アクションがない?」「密室会話劇?」とされており、加藤浩次さん自身も「アクションがない」「密室劇」をやりたいと思ったことが企画の出発点だったと語っています。
つまり、戦わないのにヒーロー。外で暴れないのに地球を救うかもしれない。ここが本作最大のフックです。
現時点で公式サイトにキャラクター情報が掲載されているメンバーは次の通りです。
・ナガレ/流偉月(28)菊池風磨
小さい頃から“ある理由”で周囲に溶け込めず、就活にも失敗したコンプレックスを抱えるどん底のフリーター。
・サエ/火尾紗衣(28)のん
“ある理由”から人と関わらず、会社でも浮いた存在の会社員。本人コメントでも「ヒーローたちは戦わないし、部屋にこもっている」と語られており、会話劇色の濃さがうかがえます。
・チュータ/元木忠大(21)森永悠希
大学生。
・ユタニ/油谷土門(43)後藤剛範
トラック運転手。
・サピピ/金谷幸子(17)小宮山莉渚
高校生。推し活が趣味で、ある出来事から他人を信用しない、少しドライな性格。
・フジワラ/藤原曰子(86)丘みつ子
無職。本人コメントでは「とんでもない能力がある」と語られています。
年齢も境遇もバラバラなメンバーが“密室”でどう噛み合い、どう衝突するのかが、大きな見どころになりそうです。
なお、ストーリー説明では「7人」とされていますが、現時点で役名が公表されているのは6人のみ。残る1人は今後発表される可能性があります。
ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」は原作はある?

既存の漫画や小説を原作とした実写化作品ではなく、加藤浩次さんが「原作・脚本・監督」を兼ねる完全オリジナル企画です。
さらに脚本には、左子光晴さん(ヨーロッパ企画)の名前もあり、会話のズレや言葉の応酬で笑いや緊張感を生む作風が期待されます。
原作がない分、視聴者は先の展開を予習できません。誰が何を隠しているのか、能力がどんな形で開花するのか、密室での議論がどこへ転がっていくのか。毎週の“初見の驚き”そのものが武器になる作品になりそうです。
ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」の予想ネタバレ&考察

ここからは、現時点で公開されている情報をもとにした予想と考察です。放送開始後に内容が異なる可能性があります。
考察1:ヒーローの“戦い”は肉弾戦ではなく「言葉」と「選択」
加藤浩次さんは、本作について「ヒーローものなのにアクションがない」「密室劇」をやりたかったと語っています。
この前提に立つと、本作のヒーロー性は、敵を倒す強さではなく、議論の場で何を選び、誰を守り、何を背負うかによって描かれる可能性が高いです。
密室会話劇では、外に出なくても人間関係が激しく揺れます。
・相手を説得する
・嘘を見抜く
・過去を告白する
・誰かの暴走を止める
こうした行為そのものが、ここでの「戦い」になっていくのではないでしょうか。
考察2:「コンプレックス」が能力のスイッチになる
公式のストーリーでは「どん底7人がコンプレックスで地球を救う?」と提示されています。
この言い方が示しているのは、彼らの“弱点”こそが能力発現の条件になっている可能性です。
たとえば、
・人と関われないことが、逆に気配を消す、嘘に敏感になる能力につながる
・社会に馴染めないことが、常識に縛られない発想力として機能する
など、欠点が武器へ反転する構造が考えられます。「クセだらけの能力」という表現とも相性がいい設定です。
考察3:実は“密室”そのものが最大の敵
のんさんのコメントにある通り、「ヒーローたちは戦わないし、部屋にこもっている」ことが示唆されています。
そうなると、敵は外部の怪物や犯罪者ではなく、
・疑心暗鬼
・不信
・集団心理
・過去の傷
といった、内側から集団を壊すものになるはずです。
密室は「逃げられない」状況を作り、心のクセや弱さを増幅させます。そこで“どん底の7人”が一度バラバラになりかけ、それでも再結束する過程が、ヒーロードラマとしてのカタルシスを生む展開になりそうです。
考察4:見返し推奨型の仕掛けが多い可能性
菊池風磨さんは「何回も見てほしい」「隠し要素がある」とコメントしています。
この発言から考えると、
・会話の端に伏線が混ぜられている
・序盤の何気ない言葉が後半で効いてくる
・能力のヒントが別の人物のセリフに仕込まれている
など、リピート視聴で気づく作りが仕込まれている可能性があります。
考察5:7人目は「最後のピース」ではなく「最後の爆弾」説
ストーリー上は「7人」とされている一方、現時点で詳細が明かされているのは6人です。
この状況を踏まえると、7人目は単なる追加発表ではなく、
・最初から部屋にいるのに誰も気づいていない
・防衛省側の人間で、7人を試す役
・能力が強すぎて扱いが難しい
といった、物語を大きく揺らす爆弾として配置される可能性もありそうです。
ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」のキャスト
現時点で公式発表されている主なキャストは以下の通りです。
・菊池風磨:ナガレ/流偉月(28)
職業:フリーター。幼少期の出来事をきっかけに周囲に溶け込めず、就活にも失敗したどん底の青年。
・のん:サエ/火尾紗衣(28)
職業:会社員。人と距離を取り、社会から半歩引いた場所で生きている。
・森永悠希:チュータ/元木忠大(21)
職業:大学生。
・後藤剛範:ユタニ/油谷土門(43)
職業:トラック運転手。
・小宮山莉渚:サピピ/金谷幸子(17)
職業:高校生。推し活が趣味で、他人を信用しないドライな一面を持つ。
・丘みつ子:フジワラ/藤原曰子(86)
職業:無職。とんでもない能力を秘めていると示唆されています。
前述の通り、公式設定では「7人」とされているため、残る1人のキャスト発表が今後控えている可能性があります。追加キャストが解禁されれば、相関関係や能力の全体像も一気に見えやすくなりそうです。

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