ドラマ『CODE―願いの代償―』は、謎のアプリ〈CODE〉によって人々の願いと代償が交錯していくサスペンスです。

第4話では、主人公・二宮湊人(坂口健太郎)が新たな真実とさらなる試練に直面し、物語は一層スリリングな展開へ。
仲間との信頼、潜む陰謀、そして新たに浮かび上がる人物たち――緊張感が増していく第4話を振り返りながら、その見どころを整理していきます。
「CODE/コード」4話のあらすじ&ネタバレ

悲劇の連鎖と佐々木の最期
第4話は、前回に続き主人公・二宮湊人がさらなる悲劇と真相に直面する回でした。
大学時代の友人・佐々木慎介は「二度とCODEは使うな」と警告した直後、アプリを悪用するプレイヤーたちから襲撃を受けます。
逃げる途中で「管理側か?」と意味深な言葉を残し、ミサンガをつけた謎の女・三輪円に道を塞がれ、盗難車で連れ去られてしまいました。
数日後に佐々木の遺体が発見され、死因は覚醒剤の過剰摂取。これは以前の寺島の死と同じ方法であり、二宮は「CODEが佐々木を殺した」と確信します。婚約者の悠香、同僚の柏木に続き、親しい人物を立て続けに失った二宮は、ついにフリー記者の椎名一樹と共闘することを決意しました。
椎名のアジトとCODEにまつわる事実
椎名は二宮を自らのアジトに案内します。そこには工藤泉・仲川悟・寺島貴司・佐々木慎介といった過去にCODEに関わった人物の写真が並び、さらに亡き恋人・悠香の写真も掲げられていました。
椎名によれば、悠香が最後に調べていた事件の被害者は工藤泉であり、彼女も任務によって殺された可能性が高いといいます。椎名は、先輩記者であり恩人だった人物がCODEに殺された経験から真相を暴こうとしており、同じ志を持つ二宮と行動を共にする決意を固めました。
さらにハッカーの三宅咲も合流し、三人は佐々木が最後に口にした「管理側」という言葉の意味と、ミサンガをつけた謎の女の正体を探る作戦を立てます。
三輪円という謎の女
佐々木拉致の場面で登場した三輪円は、元SPとして優れた能力を持ちながら警察庁からの誘いを断り、病院に通い詰める女性です。病院には難病を抱える幼い息子・芯がおり、彼女は息子から贈られた青いミサンガを常に身につけていました。
心臓移植に必要な治療費は3億5千万円。円はその資金を得るためCODEを利用し、通常の緑色ではなく紫色に表示される特別なアプリを使用していることが明らかになります。そこには目標金額が明示され、彼女が単なるプレイヤーではなく管理者に近い存在である可能性が浮上しました。
円は母としての愛情からCODEを利用している一方で、冷徹にプレイヤーの運命を操る影を持ち、二宮たちの大きな警戒対象となっていきます。
田波課長への疑惑と百田の告白
二宮は暴力団対策課長の田波秋生を疑い続けていました。
動画の捏造や情報漏えいなど不審な点が多く、佐々木が残した「管理側」という言葉の矛先も彼に向いていたのです。しかし拘置所で対面した田波は「自分はCODEを知らない」と告白し、さらに「もし願いが叶うなら二宮と悠香の幸せを願う」と語りました。
その言葉に二宮は揺さぶられるものの、CODEに問いかけた結果「警察関係者のプレイヤーは自分以外にもう1人存在する」と知らされます。その人物こそが、親友で同僚の百田優でした。
百田は過去を明かします。彼の幼馴染みで親友の大山渉は、不正献金事件を暴こうとして政治家に口封じされ、命を奪われていました。渉の信念を継ぐため百田はCODEを利用し、暴力団や議員を次々と裁いてきたのです。残された標的は大物議員一人でしたが、二宮に逮捕されたことで任務を完遂できず、彼の星の数は1つに減っていました。
そして佐々木を殺した任務を実行したのも百田自身であり、彼は「星が残り1つだったから仕方なかった」と苦しい言い訳をします。正義感のために始めた行為が、次第に彼を追い詰めていったことが明らかになりました。
百田の最期と黒幕からの電話
二宮が百田を問い詰めると、百田は「悠香の死に関与した」と告白します。
しかし自ら手を下したわけではなく、田波の手帳に細工するなど任務の一部を実行したに過ぎないと主張しました。そこへ届いた新たな任務は「二宮湊人を殺してください」というもの。百田は銃を二宮に向けるも引き金を引けず、「俺はお前に止めてほしかったのかもしれない」とつぶやき、自らの喉を撃って命を絶ちました。
百田の死後、彼のスマートフォンに非通知の着信が入ります。最初は百田の声に加工された音声でしたが、途中から不気味なボイスチェンジャーの声に変わり、「七海悠香は私が殺した」と告げられます。これは黒幕からの宣戦布告であり、二宮はついに恋人を奪った真犯人の存在に迫ったのです。
第4話のまとめ
第4話は、二宮が信じていた仲間や恩人を次々と失い、警察内部やCODEの運営に潜む闇に直面する衝撃的な回となりました。佐々木の死と三輪円の背景、田波課長への疑惑、百田の衝撃的な過去と最期、そして黒幕を名乗る人物からの電話。怒涛の展開の連続が視聴者を圧倒しました。
二宮は大切な人々を次々と奪われながらも、CODEの真実と悠香の死の真犯人に迫っていきます。物語はさらに複雑さを増し、次回以降、二宮がどのように黒幕と対峙するのかが大きな注目点となるでしょう。
「CODE/コード」4話の感想&考察

さらなる喪失と復讐の連鎖
今回のエピソードで最も衝撃的だったのは、正義感の強い百田が実はCODEプレイヤーだったと判明したことです。
彼は政治家の不正献金を暴こうとした親友・渉を殺されたことで復讐心に駆られ、暗殺の依頼を次々にこなしていました。百田の行動動機が「悪人には報いを」という正義感に根ざしている点は、二宮と重なります。二宮も恋人の死の真相を追うためにCODEを使い始めましたが、次々に大切な人を失い、復讐心が膨れあがっているのです。
百田が最期に「俺はお前に止めてほしかったのかもしれない」と語った言葉は、二宮への警告として響きました。復讐の連鎖は必ず自分を破滅させる。実際に百田は星が尽きかけ、最後の任務で「親友を殺すか自分が死ぬか」という究極の選択を迫られ、自ら命を絶ちました。二宮も憎しみに囚われ続ければ、同じ道を辿る可能性があることを暗示しています。
三輪円の目的と紫のCODE
今回から本格的に姿を現した三輪円は、表向きはSPとして働く優秀な女性ですが、幼い息子の心臓移植のため巨額の資金を必要としており、紫色のCODEを使って資金を稼いでいます。通常の緑色が一般プレイヤー用であるのに対し、円のアプリには目標金額が表示され、管理側に近い特別なバージョンであることが示されました。
円は田波とも接触しており、田波が管理側と繋がっている可能性も浮上します。息子の命を救うために任務を遂行する姿は同情を誘う一方で、佐々木の拉致時に道を塞いだ行為が彼の死の一因になったように、彼女は他者を犠牲にしている加害者でもあります。
この矛盾こそがCODEの世界観を象徴しており、願いを叶えたいという切実さと、それによって生まれる犠牲の残酷さが同居しています。
椎名・三宅サイドの動き
椎名は恩人である先輩記者をCODEで失った経験から、黒幕を暴くために人生を懸けています。二宮と同じく強い執念を持ちますが、感情的に動く二宮と違い、理性的に立ち回る点が対照的です。さらに、ハッカーの三宅咲は兄をCODEで失った過去を抱えており、情報収集と解析で二人を支えています。
この二人の存在によって、二宮は危険を冒さずともデジタルな証拠を掴めるようになり、物語に幅が広がりました。今回から「管理側」というキーワードを深掘りし始めたことにより、次回以降はいよいよ運営者の正体が見えてくると予想されます。
さらに、病院で子どもたちを笑わせていたホスピタルクラウン・市川の動向も気になる点で、彼が管理側に関与しているのではと視聴者の間で注目されています。
黒幕は誰か?
百田の死後、電話越しに「七海悠香は私が殺した」と名乗った人物は誰なのでしょうか。声は変調されており、性別や年齢を判別することは不可能でした。候補として浮かぶのは、管理者と噂される田波、特別なCODEを使う三輪円、そして警察上層部の人物です。
田波は「自分はCODEを知らない」と主張しましたが、エレベーター事故現場での不審な映像や円との接触から、依然として疑惑が残ります。円についても、息子の治療費を稼ぐための利用者でありながら、管理者の命令で動いているとすれば、彼女が二宮殺害任務を百田に与えた可能性も否定できません。
しかし悠香を殺す動機は薄い。となれば、これまで表に出てこなかった真の管理者が黒幕である可能性が高いでしょう。第4話時点では姿を現さないものの、二宮の周囲を巧妙に操り、仲間を一人ずつ失わせている構図はまさに黒幕の仕業です。
結末への布石
第4話は、二宮が「CODEはもう使うな」と言われながらも、真相に迫るためにアプリを頼らざるを得ないジレンマを強調していました。百田の死によって、警察内部にプレイヤーが存在するという事実が突きつけられ、二宮は「誰を信じればいいのか」という心理戦に追い込まれていきます。
椎名や三宅と手を組んだことは一見救いのようですが、裏切り者が潜んでいる可能性は残ります。さらに円の息子の存在や市川の動きなど、新たなサブプロットが今後の物語を大きく動かす伏線として提示されました。二宮が追い詰められる一方で、黒幕は着実にその包囲網を狭めてきているのです。
総評
第4話は、主人公が大切な人々を次々と失い、復讐心と正義感の間で揺れ動く姿を重厚に描いた回でした。二宮の心情の変化、百田の過去と葛藤、三輪円という新たな強敵の登場、そして黒幕を名乗る人物の宣戦布告。これらの要素が物語を一気に加速させ、視聴者に大きな衝撃を与えました。
筆者としては、百田がただの裏切り者ではなく、自らの信念を貫こうとした人物だった点に胸を打たれました。その最期が二宮への警告として響いたことは間違いなく、彼がどう受け止め行動するのかが今後の見どころです。第5話以降では、円や市川、田波らの動向を通じてCODEの本質がより明らかになるでしょう。物語はますますスリリングさを増し、視聴者を一瞬たりとも油断させない展開が続くと予想されます。
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