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「小さい頃は、神様がいて」8話のネタバレ&感想考察。離婚と旅立ちが交差する夜…家族の形が静かに揺れ動く回

「小さい頃は、神様がいて」8話のネタバレ&感想考察。離婚と旅立ちが交差する夜…家族の形が静かに揺れ動く回

7話で小倉家に漂い始めた“決断の空気”は、そのまま8話の静かな揺れへとつながっていきます

離婚の話が現実味を帯びる一方で、奈央と志保の独立、永島夫妻と子どもたちの時間も同時に進んでいく。

誰かの選択が、別の誰かの背中をそっと押すような、柔らかくも胸に残る回でした。ここから物語は、登場人物それぞれの“選び直し”の段階へ踏み出していきます。

目次

小さい頃は、神様がいて8話のあらすじ&ネタバレ

小さい頃は、神様がいて8話のあらすじ&ネタバレ

8話は「離婚」に向かって動いていた小倉家が、むしろ“もう一度家族になるための最終確認”をさせられる回でした。

あんの新居探し、奈央と志保の新たな旅立ち、永島夫妻と里子たちのエピソードが重なり、「家族って何か」「一緒に生きてきた時間の価値はどこにあるのか」を静かに突きつけてきます。

深夜の後悔と、朝の離婚届

物語は夜の小倉家から始まります。会社の先輩の定年退職祝いの飲み会から、かなり酔った状態で帰ってくる渉

先輩は、渉とあんの結婚の仲人も務めてくれた大切な人で、その節目に立ち会ったことで、渉の中には「自分たち夫婦はどこまでやり直せたんだろう」という後ろめたさや後悔がにじんでいるのが分かります。

家に戻ると、長女の柚は動画編集をしていて、順も家の空気を気にしながら過ごしている。渉は酔った勢いもあって、あんのいる寝室へ向かい、過去の失敗や“あのときこうしておけば”という悔いをこぼしながら、「全部間違いだった」と自分を否定しようとします。

それに対してあんは、「あのときの自分たちも必死で選んでいたはず」と、渉が過去のすべてを“黒歴史”として処理しようとするのを静かに止めるいいことも悪いことも含めて「一緒に歩んできた時間」として見つめたいというあんの姿勢が、ここでくっきりします。

翌朝。二日酔いでリビングに現れた渉に、あんが「これ、書いといて」と何気ない口調で一枚の紙を差し出す。それは離婚届でした。

渉はコーヒーをこぼすほど動揺し、「大事なものなんだから、そんな軽く渡すなよ」と食ってかかる。書類としての“紙切れ”ではなく、これまでの結婚生活そのものの重みを感じているからこその反応です。

対するあんは「だからこそきちんと決めておきたい」と、冷静だけれど決意を宿した目で渉を見つめる。二人が何度もすれ違ってきた「温度差」が、そのままこの会話に凝縮されていました。

あんの新居内見ツアーに、なぜか家族全員参加

さらにあんは、「もう離婚後に住む部屋を借りている」とさらっと告げます。採寸に行くついでに渉にも条件を確認してほしい、と。渉は「そんな話、聞いてない」と驚きつつ、「俺も行く」と強引に同行を申し出る

そこへ柚が居合わせ、「お母さん一人で行かせるのイヤだから私も行く」と参加宣言。さらに順も「じゃあ俺も」と合流し、気づけば“離婚後に暮らすあんの新居”を、家族全員で見学しに行くことになります。この「離婚のための部屋探し」が、いつのまにか“小倉家の遠足”のようになっていく構図が、8話の面白さでもあり、切なさの源泉でもあります。

新しい部屋に着くと、渉は父親モード全開。

オートロックや治安、夜道の暗さ、防災設備まで細かくチェックし、「ここは危ない」「こっちのほうがいい」と口を出しまくる。あんからすると「今さら夫面するな」と思いたくなる状況ですが、視聴者目線だと完全に“心配性の父親”でしかない。

柚と順はそんな二人を苦笑いしながら見つめつつ、キッチンや部屋の広さを確認し、「ここならお母さん、一人でもやっていけそうだね」と子どもなりの目線でチェックしていく。あんも「ここからなら職場にも通いやすいし、柚たちとも行き来しやすい」と未来の生活を具体的に語ります。

その一方で渉は、「離婚するならするでいい。でも、あんが今より幸せにならない離婚なら俺は嫌だ」と、いつになくストレートな本音を漏らす。あんの決意を尊重したい気持ちと、「まだ一緒にいたい」という未練の間で揺れ続ける渉の複雑さが、この内見シーンを通して浮かび上がってきます。

永島夫妻と里子・凛と真のエピソード

一方、「たそがれステイツ」の管理人・永島慎一と妻のさとこは、里子として迎えている凛と真を連れて公園へ。凛と真は慎一を“じいじ”、さとこを“ばあば”と呼び、血はつながっていないのに、完全に「おじいちゃん・おばあちゃんと孫」の関係になっています。

公園で遊んでいる最中、真がボールを追いかけて車道に飛び出してしまう。かつての事故の記憶がよみがえったのか、慎一はとっさに走り出し、ギリギリのところで真を抱きかかえて救い出す。事なきを得たものの、慎一もさとこも震えが止まらない。

ここには、「守れなかった命」を抱えた二人が、今度こそ目の前の子どもを守り抜こうとする強い意志がにじんでいます。凛と真にとっては“一日公園で遊んだ日”かもしれないけれど、慎一とさとこにとっては「過去を書き換え直した一日」。8話全体のテーマである「過去の出来事は変えられないが、今ここでの選択は変えられる」が、このパートにも丁寧に描かれていました。

奈央&志保の旅立ちと、たそがれステイツ総出のサプライズ

樋口奈央と高村志保は、以前から温めてきた“キッチンカーでの独立”計画を本格始動させます。

中古を買うには資金が足りず悩んでいたところ、リサイクルショップの店員から「まずはレンタルで始めたら?」と提案され、二人は思い切ってレンタルで事業をスタートすることに

その決断に伴い、長く働いてきたスーパー銭湯を退職することも決まる。表向きは「自分たちの新しい一歩」ですが、奈央と志保にとっては、そこにいたお客さんや同僚との“生活の居場所”を手放すことでもあります。

そんな二人の門出を祝うため、小倉家をはじめ、たそがれステイツの住人たちがこっそりサプライズパーティーを企画。

渉が“おとり役”となって奈央と志保を集会所に連れていくと、そこにはいつもの面々が勢ぞろいし、「今までありがとう」「これからもよろしく」と拍手で迎えます。

永島慎一は、「うまくいかなかった時間だって、ちゃんとあんたたちの財産だよ」と優しい言葉で背中を押す

奈央と志保は、悩みながら過ごしてきた日々も含めて、周りに見守られていたことを知り、涙をこぼしながら笑顔で感謝を伝えます。ここもまた、“選び直すこと”を肯定してくれる温かいシーンでした。

「離婚したくない」渉の本音と、あんの沈黙

送別会の後半、場の空気が和んできたところで、小倉家の話題に。

渉とあんが「離婚することになって…」と報告する流れになった際、凛がそれを聞いて「じゃあ最後に、二人でぎゅーってして」と無邪気にお願いをします。

戸惑いながらも促されてぎこちなくハグをする渉とあん。そこで渉は照れも隠さず、「俺、あんのこと、離婚を決めてからのほうがもっと好きになってるんだよな」と口にしてしまう。

その場は笑いとざわめきに包まれますが、言っている内容は重い。離婚を前提に“夫婦としての時間の終わり”を意識したからこそ、渉は初めて「こんなにもあんのことが好きだった」と気づいてしまった。

あんが出す答えとは

後日さとこはそんな渉の言葉を受け、永島さとこはそっとあんに問いかけます。「あなたは、それでも離婚したい?」

8話は、あんの答えがはっきり明言されないままラストを迎えます

でも、視聴者はもう知っている。あんが離婚届を“何気なく”渡したのも、感情を抑え込むための防御であり、本音ではまだ揺れているということを。ここから先、あんがどう決断するのかが、最終章への大きなフックになっていました。

小さい頃は、神様がいて8話の感想&考察

小さい頃は、神様がいて8話の感想&考察

8話を見終わってまず感じたのは、「離婚」と「旅立ち」が同じテーブルに置かれている構成の巧さでした。

渉とあんの離婚問題、奈央と志保の独立、永島夫妻と里子たちの関係——どれも“関係性の形を変える”話なんだけれど、そこに共通しているのは「一度壊れたものをどう意味づけ直すか」という視点です。

ここからは、気になったポイントを整理しながら、少し掘り下げてみます。

離婚を“喧嘩の終着点”ではなく、“もう一度話し合うきっかけ”として描く

ドラマで「離婚届」が出てくると、多くの場合はクライマックスの決定打として使われます。でも8話の離婚届は、むしろ“ここからが本題”という起爆剤でした。

あんがあえて何気ない調子で紙を渡したのは、「涙ながらに突きつける」ドラマ的な演出から距離を取るためでもあり、自分の感情を暴走させないための抑えでもある。対して渉は、「こんなもん軽く渡すな」と、紙そのものではなく“これまでの生活の重さ”に反応してしまう。

このすれ違いは、夫婦が長く一緒にいるとありがちなものだと思います。片方は「合理的に決めたことを事務的に処理しよう」としていて、もう片方は「感情の整理が追いつかないから、せめて重々しく扱ってほしい」と願っている。

8話の脚本がうまいのは、この噛み合わなさを「どっちが悪い」とジャッジしないところです。離婚届を出そうとしているあんも、実は“渉のことを見限りきれていない”。逆に渉も、「離婚なんて絶対にしない」とは言わない。

結果として、「離婚する/しない」の二択ではなく、「離婚を前提にしながら、もう一度相手の人生をちゃんと見てみる」という第三のフェーズに二人を連れていく。ここが、ただの夫婦喧嘩ドラマで終わらないポイントだと感じました。

渉の「ダメ父」像が、少しずつ上書きされていく

これまでの渉は、どこか“やらかした過去を引きずるダメ父”として描かれてきました。働き方も、家事や育児への関わり方も、あんに比べると明らかに後手に回っていた。

でも8話の渉は、少し違います。

・あんの新居に付いていき、安全面や周囲の環境を細かくチェックする
・「離婚するなら、あんが今より幸せになることが条件だ」と、自分なりの筋を通そうとする
・送別会では、奈央と志保の門出を本気で喜び、笑顔で“おとり役”を務める

特に新居内見のシーンは象徴的で、「今さら夫としては何もしてやれないかもしれないけど、父親としての責任だけは果たしたい」という必死さがにじんでいました。

この“夫として失格だった男が、父としてやり直そうとしている姿”はかなりグッときます。あんが彼を見限りきれないのも当然で、「もう一度パートナーとして信じてみるか」「親としてだけ関係を続けるか」という問いが、視聴者にも突きつけられているように感じました。

子どもたちのまなざしが、物語の倫理を決めている

凛が「二人でぎゅーってして」とお願いする場面や、柚と順があんの新居を一緒に見に行く展開など、8話は“子どもが大人の選択を見つめている”描写がとても多い回でした。

凛と真は永島夫妻にとって“救い直された子ども”であり、柚と順は渉とあんにとって“手放したくない家族の証そのもの”。

印象的なのは、どの子も「大人の決めたこと」にただ従っているわけではなく、「自分たちなりにそれを受け止め、行動している」ということです。

・柚は、離婚に賛成も反対も口にしない代わりに、「お母さん一人で行かせない」という形で意思表示をする
・順は、空気を読んで一歩引きつつ、それでも家族の行事には顔を出す
・凛は、場の空気を読まずに無邪気な願いをぶつけ、大人たちの本音を引き出す

このドラマは“親の物語”でありながら、倫理の最終ジャッジを子どもたちに託している気がします。

誰が正しいかではなく、「この大人の選択を、目の前の子どもに胸を張って見せられるか」。8話は、その問いを真正面から描いていました。

奈央&志保、永島夫妻が照らす“生きてきた時間の価値”

奈央と志保の独立パートも、とても良かったです。彼女たちは決して“順風満帆な成功者”ではなく、むしろたくさん遠回りをしてきたタイプ。

・キッチンカーを買うお金はない
・働き慣れた職場を辞める不安もある
・お互いに「本当にこれでよかったのか」とビビりまくっている

それでも、「レンタルでもいいから、とりあえず始めてみよう」と踏み出す二人を、周りの大人たちが笑顔で送り出す構図は、「正解のない人生を、それでも選び続けることの尊さ」を静かに讃えていました。

永島慎一の「うまくいかなかった時間だって、ちゃんと財産だ」というニュアンスの言葉が、渉とあん、奈央と志保、そして視聴者にもそのまま返ってくる。

“人生のやり直し”を描くドラマは多いですが、「やり直し」よりも「積み重ねてきた失敗も含めて抱きしめ直す」方向に舵を切っているのが、この作品の優しさだと思います。

8話は、そのメッセージがもっともクリアに見えた回のひとつでした。

あんは本当に離婚するのか——9話以降への布石

最後に、どうしても気になるのが「あんの最終的な選択」です。

8話時点での材料を整理すると、

・あんは自分の生活基盤を整えるために、新居をすでに契約している
・離婚届も用意され、いつでも提出できる状態
・一方で渉の変化や本音(離婚後のほうが好きになった発言)を目の当たりにしている
・永島夫妻や奈央&志保の姿を見て、「関係の形を変えても一緒にいる」という選択肢にも触れている

つまりあんは、「離婚する/しない」の二択だけでなく、「形を変えながら家族で居続ける」という第三の道を選べる位置に立たされているわけです。

個人的な予想としては、あんは“すぐには結論を出さない”のではないかと思っています。離婚届を提出するにしても、それは渉の変化を見届けたうえでの“前向きな別れ”に近い形になる。逆にやり直すとしても、「一度別々に暮らしてみる」など、距離を置く時間を挟みそうな気がしています。

どちらにしても、8話は「さあ、ここから本当に自分の人生を選び直す番だよ」というところまで、あんを連れていく回でした。

見終わったあと、しばらくぼーっとして、「もし自分が渉の立場だったら、あの場で何て言えただろう」「あんの立場だったら、どこで折り合いをつけるだろう」と何度も考え直してしまいました。

“過去は変えられない。でも、これからの意味づけは変えられる”。8話は、その一文に尽きるような、静かだけど心に残るエピソードだったと思います。

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