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ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話のネタバレ&感想考察。昇進パーティーが夫婦を壊す夜

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話のネタバレ&感想考察。昇進パーティーが夫婦を壊す夜

第7話は、夫婦を守るはずの昇進パーティーが、いちばん夫婦を壊す場になっていく回でした

省吾の「離婚しない」「籍だけは残して」という宣言で止まっていた時計が、ホームパーティーで一気に加速します。

菜穂は徹の言葉に支えられながらも、綾香の“優しさの形をした刃”で心をえぐられ、帰宅後には指輪がテーブルに置かれる。あの瞬間、この結婚が別の形に切り替わったことがはっきり見えました。今回は、誰が何を守るために誰を壊したのかという視点で、第7話を整理していきます。

※この記事は、ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」第7話のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

目次

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話のあらすじ&ネタバレ

ここから先は、ドラマ『この愛は間違いですか~不倫の贖罪』第7話の内容を、ラストまで含めて私の言葉でまとめます。

7話は、夫婦を守るはずの昇進パーティーが、いちばん夫婦を壊す場になっていく回でした。

省吾の「離婚しない」宣言で止まっていた時計が、ホームパーティーで一気に加速します。菜穂は徹の言葉に支えられつつも、綾香の一言に心をえぐられます。

そして最後、指輪がテーブルに置かれた瞬間、この結婚が別の形に切り替わったことがはっきり見えました。

7話までの状況整理:菜穂が抱えた二つの裏切り

7話の話に入る前に、私の中で整理したい火種があります。 菜穂は夫・省吾とのセックスレスに悩み、同僚の言葉をきっかけに夫婦を見つめ直し始めました。 けれどそこで省吾の不倫がはっきりし、菜穂の「家庭を守りたい」という前提が崩れてしまいます。

追い打ちをかけるように、菜穂は高校時代の元カレ・徹と再会し、失われていた感情が揺れます。
徹は優しく寄り添い、菜穂も一線を越えてしまいました。
しかしその徹にも、妊婦と写った写真が突きつけられ、既婚者ではないかという疑いが浮上します。
菜穂は「夫に裏切られた」だけでなく、「自分も誰かを傷つけたかもしれない」という罪悪感を抱えた状態になります。

一方で省吾は、職場のキャリアウーマン・綾香から不倫を持ちかけられ、その関係に溺れていきます。

綾香はただの恋愛ではなく、どこか目的を持った距離感で省吾に近づきます。この四角関係が絡まったまま迎えるのが第7話で、誰が味方で誰が敵か、輪郭が一気に曖昧になります。

菜穂はまだ離婚という答えを口にできないまま、感情だけが置き去りになっていきます。省吾は不倫を隠しながら、夫としての立場だけは手放そうとしません。

徹は優しい言葉をくれますが、彼の事情がすべて見えているわけではありません。その不安定な地面の上で、7話は「ホームパーティー」という名の試練を用意してきます。

7話の導入:省吾の「籍だけ」宣言で心が折れる

7話は、省吾の身勝手さが言葉として突き刺さるところから始まります。 省吾は菜穂に、不倫を認めた上で「出世のために離婚はしない」と告げますさらに「籍だけはこのままにしておいてくれ」と頼み、離婚せずに不倫を続ける形を求めます。

省吾の頭の中にあるのは、「別れたら出世の道が絶たれる」という自己保身の計算です。彼は「係長になる内示がおりた」と言い、離婚が評価に響くと焦ります。

上の世代の価値観として「男は家庭を持ってこそ一人前」といった言葉まで持ち出してきます。でも菜穂が聞きたいのは会社の事情ではなく、なぜ妻を傷つけて平気でいられるのかという一点でした。

菜穂は「籍を入れたままで不倫を容認しろなんて、どうしてそんなことが言えるの」と責めます。省吾が言い訳を重ねるほど、菜穂の表情は固くなっていきます。このやり取りの後、菜穂は省吾に対する気持ちを完全に失くしてしまいます。

裏切りの痛みより、開き直りの冷たさが勝ってしまいました。菜穂は言葉を止め、連絡も止め、ただ一人で考える時間に沈みます。省吾は謝っているようで、結局は条件を提示しているだけでした。この「話が通じない」感覚が、菜穂を次の行動へ追い込んでいきます。

徹が駆けつけた夜:菜穂の「泣き寝入りしたくない」

菜穂と連絡が取れないことを心配した徹は、彼女の自宅まで駆けつけます。 玄関先に立つ徹の声は落ち着いていて、菜穂も思わず力が抜けます。 徹の優しさに触れた菜穂は、初めて「このまま泣き寝入りしたくない」と胸の内を言葉にします。

菜穂は、省吾が不倫を認めたこと、離婚はしないと言い切ったことを打ち明けます。徹は驚きながらも、否定や説教ではなく「それはつらいね」と受け止めます。

菜穂が「やられっぱなしは嫌」と言うと、徹は「それが普通の感覚だよ」と返します。そして徹は「僕はいつでも菜穂の味方だから」と伝え、今は味方が必要だとわかっている顔をします。

菜穂はその言葉に救われる一方で、どこか怖さも覚えます。
味方の存在が大きいほど、判断を委ねてしまいそうになるからです。
それでもこの夜の菜穂は、誰かに理解されるだけで呼吸が少し楽になります。

徹が帰ったあと、菜穂は自分の心がまだ壊れきっていないことに気づきます。省吾を責める気力はなくても、人生を守る気力は残っています。

だからこそ、次に来る省吾の要求が、より残酷に見えます。菜穂はまだ準備ができないまま、夫婦を演じる舞台に連れ出されていきます。

昇進パーティーの話:家庭円満の仮面

数日後、省吾は上司から昇進パーティーを開こうと言われます。 その場は仕事の延長で、主役の「家庭」も評価の一部として見られる空気があります。 上司は省吾に「夫婦で出席してほしい」と告げ、菜穂はその瞬間から参加を前提に扱われます。

省吾は帰宅すると、菜穂に夫婦での出席を要求します。

菜穂が断ると、省吾は謝りながらも「頼む」と繰り返し、断る理由を奪っていきます。
ここで省吾が言う「夫婦」は、暮らしでも信頼でもなく、外に見せるための看板です。菜穂は自分が「妻」として利用されている感覚に耐えられず、気持ちがさらに遠ざかります。

それでも省吾は、昇進の話を盾にして引きません。

菜穂にとっては祝う理由のない出来事なのに、欠席すら許されない雰囲気が作られていきます。省吾の言葉は「お願い」の形をしているのに、菜穂には「命令」にしか聞こえなくなります。

省吾は「頼むからちゃんとやってくれ」と、笑顔の演技まで求めます。
菜穂は怒る余力さえ奪われ、ただ沈黙します。

沈黙が同意に見えてしまうのが、この夫婦の怖いところです。こうしてパーティーは、夫婦の問題が外へ流れ出す入口になります。

出席をめぐる攻防:生活費を盾にされる

菜穂が首を縦に振らないとわかると、省吾は別のカードを切ります。 話し合いではなく、力関係で従わせようとする空気が濃くなります。

省吾は「給料渡してるだろ」と口にして、パーティー出席を生活と引き換えにします。

その一言は、夫婦の会話というより雇用者の圧に近くて、菜穂の表情が凍ります。省吾は自分の不倫を棚に上げたまま、妻の協力だけを当然のように求めます。

菜穂が反論しようとすると、省吾は焦って「頼む」と言い直します。謝罪と脅しが同じ口から出てくることで、菜穂は「会話が成立しない」絶望をもう一度味わいます。

結局、菜穂は出席を受け入れます。
それは納得ではなく、今の生活を守るための選択です。
菜穂は「行って、見て、終わらせる」と自分に言い聞かせるように、静かに覚悟を固めます。

上司宅へ向かう前:夫婦を演じる準備

パーティー当日、菜穂はいつもより早く身支度を整えます。 省吾が求めているのは「一緒に行くこと」ではなく、「幸せそうに見えること」だと、菜穂は理解しています。 だから菜穂は、自分の心と顔を切り離すようにして、外側だけを整えていきます。

省吾は緊張した顔で、行きの道中から「変なこと言うなよ」と先回りします。
菜穂は返事をしません。

返事をすれば喧嘩になり、返事をしなければ都合よく解釈されます。この「どちらに転んでも損をする会話」が、菜穂の沈黙を増やしていきます。

上司の家に近づくほど、菜穂は胸の奥が重くなります。
祝う理由のない場所で、妻という役を演じることが、どれほど屈辱かを想像してしまいます。
それでも菜穂は、徹に言った「やられっぱなしは嫌」という気持ちを、心の底で握りしめています。

省吾の隣で笑顔を作ることはできても、心まで差し出す気はありません。
菜穂は今日だけは、夫のためではなく自分のために耐えようと決めます。
この耐え方は、従属ではなく準備に近いです。
そしてその準備は、上司宅で思わぬ形で試されます。

地獄のホームパーティー開幕:上司宅で夫婦を演じる

上司の家に着くと、にぎやかな空気が菜穂を包みます。 玄関をくぐった瞬間から、そこは家庭ではなく「職場の続き」のような場所になります。 祝福の場なのに、菜穂は最初から最後まで「見られる側」として立たされます。

上司や同僚たちは明るく声をかけますが、会話の端々で菜穂は「奥さん」と呼ばれます。省吾は主役として持ち上げられ、酒を勧められ、断れずに席を離れられなくなります。

菜穂は一人になる時間が増え、その間にも笑顔だけは求められます。ホームのはずの家の中で、菜穂の居場所は一つも用意されていません。

省吾は菜穂の様子を気にしつつも、上司の手前、露骨には動けません。
その視線の泳ぎ方が、逆に菜穂を孤立させます。
省吾は菜穂を守るために沈黙しているのではなく、自分の評価を守るために沈黙しているように見えます。

菜穂はその視線の意味を読み取ってしまい、さらに胸が冷えます。だから、誰かが優しく話しかけてきた時に、思わず手を伸ばしたくなります。

その「誰か」が綾香だと気づくのは、ほんの数秒遅れます。
ここから、タイトル通りの地獄が始まります。

綾香が近づく:省吾の焦りと菜穂の孤立

パーティー会場に綾香がいることがわかり、省吾の顔色が変わります。 綾香は自然に場に溶け込み、誰に対しても丁寧に振る舞います。 その丁寧さが、逆に「ここでは何も言えない」という圧になって菜穂にのしかかります。

省吾は綾香と視線を合わせないようにしながら、同僚の輪から抜けられません。上司に酒を勧められ、席を外すタイミングを失っていきます。

菜穂が一人で立っていると、綾香が自然に近づいてきます。吾が止められない状況で、妻と不倫相手が同じ空間に立つ構図が作られてしまいます。

菜穂は綾香を見た瞬間、心の中で何かが固まります。怒りでぶつかるより、まずは自分の立ち方を守らなければいけないと感じます。

綾香は敵意を隠したまま距離を縮め、菜穂の方だけが感情の出口を失っていきます。

省吾は遠くから様子を気にしますが、仕事の顔を優先してしまいます。その姿は、菜穂にとって「この人はもう私の味方ではない」という確認になります。

綾香はその確認を、菜穂にさせるために近づいているようにも見えます。そして会話は、綾香の手のひらの上で始まります。

綾香と菜穂の会話:優しさの形をした刃

綾香はまず「松本くんは家では優しいですか」と、何気ない雑談の形で切り込みます。 菜穂は「さぁ…どうでしょう」と答え、笑顔のまま本音を隠します。 この最初の質問だけで、綾香が菜穂の「夫婦の温度」を測っているのがわかります。

菜穂が「夫婦関係っていろいろ起きますよね」とぼかすと、綾香は「無理してる感じに見えた」と寄り添います。
「私でよかったら話を聞きますよ」と言う姿は、味方の顔です。

菜穂は張り詰めていた糸が切れ、罪悪感をこぼしてしまいます。

菜穂は「ある人を深く傷つけてしまった」と打ち明け、その罰が自分に返ってきたのかもしれないと漏らします。

綾香はそこで笑いません。
厳しい表情に変わり、「苦しむしかないんですよ」と静かに言います。
そして「傷つけられた方は一生忘れないから、傷つけた方はその苦しみを受け入れるしかない」と突きつけます。

菜穂は何も言い返せず、その言葉だけが身体に残ります。

同じ女同士の相談に見えるのに、実際は心の主導権を奪う会話になっています。綾香が最後まで丁寧だからこそ、菜穂の方が自分を責めてしまいます。

この会話が終わった時、菜穂は「不倫相手」という言葉では説明できない怖さを知ります。

指輪を置いて出ていく省吾:壊れた日常の余韻

ホームパーティーが終わり、菜穂は疲れ切ったまま自宅へ戻ります。 省吾は家の中でも落ち着かず、今日の出来事をうまく整理できません。 そして省吾は、結婚指輪をテーブルに置き、家を出ていきます

指輪は小さな輪なのに、置かれた瞬間、部屋の空気が変わります。省吾は「俺がこの家からいなくなるだけだから」と言い残します。

離婚はしないと言いながら、夫としての居場所だけを捨てる矛盾がそこにあります。菜穂は追いかけることも引き留めることもできず、ただ指輪を見つめて立ち尽くします。

省吾が去った家は静かなのに、菜穂の頭の中はうるさいです。
省吾の開き直り、綾香の言葉、徹の優しさが、同時に押し寄せます。
7話のラストは、菜穂が「これからどうするか」を選ぶ前に、選ばされてしまった夜として残ります。

それでも菜穂の中には、徹に言った「やられっぱなしは嫌」という言葉が残っています。

夫が家を出たことで、逆に菜穂は次の一手を打ちやすくなるかもしれません。ただし省吾が自由になった分、綾香の支配が強まる可能性もあります。

指輪のない夜は、夫婦の終わりではなく、戦いの始まりみたいに見えました。

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話の伏線

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話の伏線

第7話は出来事そのものより、人物の「言い方」と「黙り方」に伏線が濃く置かれていました。 特に省吾の昇進とホームパーティーは、次の崩壊のスイッチになっています。 ここでは7話で提示された伏線を、回収済みと未回収に分けて整理します。

伏線は小道具だけではなく、会話の温度や言い淀みも含めて拾います。
同じ言葉でも、誰が言ったかで意味が変わる回でした。
綾香の「苦しむしかない」は、菜穂に向けた言葉でありながら、視聴者に「過去の答え」を探させる合図になりました。

7話で回収された伏線

7話でまず回収されたのは、これまで近づきそうで近づかなかった「妻と不倫相手の対面」です。 ホームパーティーという逃げ場のない場所で、綾香が先に話しかける形になりました。 綾香が「味方の顔」で距離を詰めるやり方が、ここでいちばんわかりやすく回収されました。

省吾が「係長になる内示」を口にし、離婚拒否が「出世」と直結する形で具体化しました。

「男は家庭を持ってこそ一人前」という価値観が昇進の空気を決め、夫婦が「職場の評価」に巻き込まれます。

省吾が「給料渡してるだろ」と言い、生活費を盾にして菜穂をパーティーへ連れ出す構図が確定しました。

菜穂が徹に「泣き寝入りしたくない」と本音を言えたことで、反撃の意志だけは言語化されました。

ホームパーティーの場で綾香が菜穂に近づき、相談の形で心の内を引き出す手口が見えました。

結婚指輪を置いて省吾が家を出ることで、別居が言葉ではなく行動として現実になりました。

特に指輪を置く演出は、言い訳の余地を残さずに「夫婦の形が変わった」と示していました。
回収された分だけ、8話以降で請求される痛みも大きくなると感じます。

省吾の出世と家庭が結び付けられたことで、菜穂の問題が「個人の悩み」では済まないレベルまで拡張されました。
菜穂はまだ離婚と向き合えていないのに、生活は先に動いてしまいます。
ここまでが、7話で答えとして出た伏線の部分です。

7話で深まった未回収の伏線

7話でいちばん大きく残されたのは、菜穂が綾香に漏らした「ある人を深く傷つけた」という過去です。 菜穂は具体名を出さず、罪悪感だけを語りました。 この曖昧さが、綾香の復讐の矛先が省吾ではなく菜穂に向いている可能性を強くしています。

綾香がなぜ菜穂の痛点を正確に刺せるのかという動機がまだ見えません。

「傷つけられた方は一生忘れない」という言葉が、一般論より体験談に聞こえます。

綾香が菜穂の過去をどこまで知っているのかが不明なままです。

省吾が綾香との関係の全貌を語らず、特に綾香の妊娠について菜穂に伝えていません。

徹が味方を名乗る一方で、徹自身の家庭や事情がすべて開示されていません。

省吾が家を出たことで、菜穂の生活と心の安全がどちらに傾くのかもまだ判断できません。

綾香が「ただの不倫相手」ではなく、情報と感情を操る側に立っていることだけが確定し、目的は未回収のまま残りました。
だから7話は、答え合わせよりも疑問が増える感覚が強いです。

特に省吾が妊娠の事実を隠しているなら、それは後から「二重の裏切り」として菜穂に直撃します。
そしてその衝撃を受け止める時、菜穂が誰を信じるかが新しい軸になります。
未回収の伏線は、次回以降に爆発するために静かに置かれています。

物・セリフ・タイトル・沈黙で整理

7話の伏線を漏れなく拾うなら、物・セリフ・タイトル・沈黙の4カテゴリが使いやすいです。 この回は特にセリフと沈黙が強いです。 言ったことより、言わなかったことが次回の火種になるのが、このドラマの怖さだと感じます。

物:結婚指輪は、結婚の継続ではなく「別の形への移行」を示す合図になりました。

物:ホームパーティーという場所そのものが、家庭と仕事を混ぜる舞台装置として働きました。

セリフ:「給料渡してるだろ」は省吾の支配を可視化し、菜穂の逃げ道を狭めます。

セリフ:「苦しむしかない」は綾香の支配を可視化し、菜穂の罪悪感を刺激します。

タイトル:「地獄のホームパーティー」は、祝福の場が地獄になる逆転をそのまま示します。

沈黙:省吾が綾香の妊娠を話さないこと、菜穂が「傷つけた相手」の名前を言わないことが大きいです。

二つの支配ワードが同じ回に置かれたことで、菜穂がどこに逃げても絡め取られる構造が完成しました。
だから次回の反撃は、言葉だけではなく、沈黙の使い方も含めて鍵になりそうです。

もし菜穂が沈黙を破るなら、それは上司や周囲に「夫婦の実情」を告げる形になるかもしれません。
逆に沈黙を守るなら、綾香と省吾の思惑に巻き込まれ続ける危険があります。
7話は、その分岐点に立たせるための伏線が多かったです。

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話の感想&考察

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」7話の感想&考察

7話を見終わったあと、私の中で残ったのは「怒り」より先に来る、静かな寒気でした。 誰かが大声で罵るわけじゃないのに、言葉と沈黙が人を追い詰めていきます。 特にホームパーティーの会話は、優しさの顔をして心を削ってきます。

ここからは、私が感じたポイントと、その根拠になる描写をセットで考察します。
正解を断定するより、次回につながる問いを残す形にします。
省吾・綾香・徹の三方向から菜穂が引っ張られ、主体が奪われていく怖さが7話の核心だと感じました。

省吾の「都合のいい家族」という発想が怖い

省吾の発言を並べると、彼の中で結婚が感情ではなく機能になっているのがよくわかります。 愛情が揺らいだ結果の不倫ではなく、出世のための家庭像と欲望のための関係を両立させようとします。 「籍だけはこのまま」という言葉は、菜穂を妻ではなく「社会的な肩書き」として扱う宣言に聞こえました。

しかもそのお願いが、お願いの形をしていません。断られたら「給料渡してるだろ」と生活の力関係を持ち出します。

ここが本当にしんどくて、夫婦の問題が一瞬で「契約」に変わります。
省吾は自分の不倫を反省するより、妻の協力を買い取ることに躊躇がありません。

そしてそのまま昇進パーティーという場に菜穂を連れていきます。あの場で省吾が守りたかったのは、菜穂の心ではなく、自分の評価でした。
家庭円満の仮面を守るために家庭を壊すという矛盾が、あまりにリアルで胸が重くなりました。

ただ、省吾自身も追い詰められている顔をしていたのは事実だと思います。
追い詰められているからこそ、弱い相手にだけ強く出る人間の形が露わになります。
省吾が家を出るラストは、責任から逃げたようにも、自分を守るための切り替えにも見えます。
いずれにしても、菜穂が選ぶべき未来から、夫の都合が一段階剥がれてきた回でした。

綾香が刺した「苦しむしかない」の本当の矛先

綾香の怖さは、怒鳴らないところにあります。 菜穂の弱っている部分だけを見つけて、優しい言い方で近づき、そして最後に刺します。 「私でよかったら話聞きますよ」という一文が、救いではなく罠に聞こえた瞬間がありました。

菜穂が「ある人を傷つけた」と言ったのは、言い換えると自分を罰したい気持ちでもあります。
そこに綾香が「苦しむしかない」と答えるのは、一見すると正論です。
でも正論は、ときに人を生かすためじゃなく、縛るために使われます。
綾香の言葉は、菜穂の罪悪感を増幅させて行動を止める「鎖」みたいに響きました。

私はあの会話を見ながら、綾香が菜穂の過去を知っているようにも見えました。
「傷つけられた方は一生忘れない」という言い方は、菜穂に向けているのに、綾香自身の記憶が透けます。
綾香が本当に欲しいのは省吾ではなく、菜穂が自分を責め続ける状態なのかもしれないと感じました。

もしそうなら、綾香は不倫の勝ち負けを超えた場所で戦っています。だからこそ、菜穂が綾香に真正面から怒りを向けるのは難しいです。

綾香は「優しい人」の顔をしたまま、相手の心を内側から壊せます。次回、その仮面がいつ剥がれるのかが一つの焦点になりそうです。

菜穂と徹は救いか罠か:次回に残った問い

徹は7話で、菜穂にとって唯一の「否定しない味方」として描かれました。 省吾に言い返せない夜に、徹の「普通の感覚だよ」という言葉は確かに救いになります。 それでも私は、徹の「味方」という言葉が優しいだけでは終わらない気がしています。

理由は、徹が「助ける人」の位置にいるほど、菜穂が判断を委ねやすくなるからです。
菜穂が自分で戦うと言った直後に、徹の腕の中に答えを置きそうになるのが怖いです。
そして徹自身にも、家庭や過去の整理がまだ残っています。
菜穂が徹に寄りかかるほど、後から知らされる事実が痛みになる可能性が高いです。

一方で、菜穂が一人で戦うのは現実的に難しいのもわかります。
省吾は生活費を武器にできてしまい、綾香は感情を武器にできてしまいます。
つまり菜穂は「生活」と「心」の両方を攻められていて、味方が必要になる構造に置かれています。

だから私は、次回の菜穂には「味方を持ちながら主導権は手放さない」選び方をしてほしいです。
指輪を置いて出ていった省吾は、自由になったようでいて、もっと大きな罠に入りそうにも見えます。
綾香の目的が省吾の心なのか、菜穂の心なのか、徹が握っている情報は何なのか、問いがいくつも残りました。
7話は答えよりも、問いの形をくっきり残して終わった回でした。

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