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ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話のネタバレ&感想考察。四面楚歌、徹の妻と綾香の妊娠が突きつける現実

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話のネタバレ&感想考察。四面楚歌、徹の妻と綾香の妊娠が突きつける現実

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」第6話「四面楚歌」は、菜穂が“疑う側”でいられなくなる回でした。

夫・省吾の不倫を追い詰めるために集めてきたはずの証拠が、今度は徹の秘密を暴き、菜穂を「疑われる側」「責められる側」へ押し返していく。

写真の妊婦が現実として目の前に立った瞬間、菜穂の逃げ道は一つずつ塞がります。
そして省吾の昇進と綾香の妊娠が重なり、夫婦の会話は修復ではなく“通告”へ。

第6話は、裏切りの痛みが重なるほど、菜穂の立ち位置が崩れていく回です。

※この記事は、第6話のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

目次

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話のあらすじ&ネタバレ

第6話「四面楚歌」は、菜穂が「疑う側」だったはずなのに、気づけば「疑われる側」にも立たされていく回でした。夫・省吾の不倫を追い詰めるために集めてきた“証拠”の延長線で、綾香から渡された一枚の写真が、今度は徹の秘密まで引きずり出してしまいます。

ここからは私のメモとして、起きた出来事を時系列で整理します。

前回までの流れ:菜穂は“夫に裏切られた側”として戦っていた

省吾の態度の変化、帰宅時間のズレ、スマホの扱い方――菜穂は小さな違和感を積み重ねて、夫が自分以外の誰かに心を向けていると気づき始めます。夫婦で暮らす部屋にいるのに、会話が噛み合わず、触れられても温度がない。そんな“空白”が、疑いの根になっていきました。

そこへ現れたのが、元恋人の徹です。再会した徹は、菜穂の話を否定せず、急かさず、ただ聞いてくれる。夫婦の中で息ができなくなっていた菜穂にとって、徹は「逃げ場所」になっていきます。

一方、省吾の職場の後輩・綾香は、省吾との不倫を隠すどころか、菜穂の前に平然と姿を見せます。綾香は、菜穂が省吾の不倫を疑い始めていることを知った上で、情報をちらつかせ、揺さぶりをかけてくる存在でした。

そして前回の終わり、綾香は菜穂に“夫の証拠”ではなく、“徹の証拠”を突きつけます。徹と妊婦が寄り添うように写る写真。そこから第6話は、菜穂の「信じたいもの」が次々に崩れていく時間に変わっていきます。

綾香の写真が残す“後味”――菜穂は徹を疑えないまま日常へ戻ろうとする

綾香から渡された写真は、ただの紙切れなのに、菜穂の毎日を侵食していきます。省吾の不倫を疑っていたときの“怒り”とは違う感情が、胸の奥で膨らむ。あれは、怖さに近いざわめきでした。

写真の中で徹の隣にいる妊婦は、知らない顔。けれど、お腹の丸みははっきりしていて、作り物には見えない。徹は私に「結婚している」と言わなかった。もし嘘なら、どこからが嘘だったのか――菜穂は、そこまで考えてしまう。

徹に電話をかければ、答えは出るかもしれない。でも、答えが出た瞬間、菜穂は今の自分を守れなくなる気がします。徹と会って、抱きしめられて、少しだけ呼吸が戻った夜。あの時間まで全部“間違い”だったと知るのは、あまりにも痛い。

だから菜穂は、聞けない。聞けないまま日常に戻ろうとして、戻れない。仕事中も家の中でも、ふとした瞬間に写真が頭に浮かび、胸がきゅっと縮む。疑いは形を持たないからこそ、しばらく消えにくい状態が続きます。

省吾の不倫に対しては「確かめる」ことが武器だったのに、徹のことになると確かめるのが怖い。その揺れが、菜穂自身の中でいちばん苦しい。自分の弱さを自覚してしまうと、人は余計に追い詰められてしまうのだと、この時の菜穂は身をもって知ることになります。

省吾の隣にいても、心が帰れない――菜穂の沈黙が増えていく

写真のことを抱えたまま家に戻っても、菜穂の現実は“夫婦”です。

省吾はいつも通りに見えて、いつも通りではない。仕事の話をしてもどこか上の空で、スマホを手放さない時間が続く。菜穂の視界には、夫の背中の遠さだけが残っていきます。

菜穂は省吾に「綾香のこと」を問い詰めたいのに、問い詰めるための言葉が出ない。言えば壊れる。壊れたあと、私はどこに行けばいい。そんな不安が、菜穂を黙らせてしまう。

夫に裏切られているかもしれないのに、私の心は徹に逃げているかもしれない。だけど、その徹もまた何かを隠しているかもしれない。菜穂の中で、疑いが疑いを呼んでいきます。

その状態で日常を回すのは、想像以上にしんどい。家のことをしていても手が止まり、部屋の静けさだけが妙に大きく感じられる。会話が少ないほど、菜穂は自分の考えに沈んでいき、沈んだ分だけ抜け出せなくなっていきます。

写真の妊婦が現れる――“徹の妻”という名乗りで世界が反転する

菜穂が決定的に追い詰められるのは、写真の中の妊婦本人が、突然、菜穂の目の前に現れたことでした。場所は、菜穂が働くスーパー。いつものように働いていただけなのに、日常の床が急に抜け落ちる。

妊婦の女性は、菜穂を見つけると静かに声をかけます。そして、自分が徹の妻であり、お腹に子どもがいることを告げる。さらに、徹には「忘れられない人がいる」と結婚前から聞いていたこと、その相手が菜穂ではないかと思い当たったことを、淡々と話します

責めるために来たというより、“事実確認”に来たような口調。だからこそ菜穂は、言い訳ができません。

怒鳴られれば反射的に防御ができるのに、静かに見つめられると、逃げ道が全部ふさがれる。菜穂は、ただ息を呑むしかなくなります。

徹が既婚者だと分かった瞬間、菜穂の中で物語が反転します。私は夫に裏切られた被害者、そう思っていたのに、別の誰かにとっては“家庭を壊す側”になってしまった。しかも相手は妊婦で、言葉にしなくても「守られるべき存在」に見えてしまう。菜穂は、心の奥が冷えていくのを感じます。

妊婦の女性は、徹を責めるというより「私にだけは隠してほしくなかった」という温度に見えました。結婚前から“忘れられない人”の存在を聞かされて、それでも一緒にいた。その覚悟があるからこそ、今の状況が受け止めきれない。菜穂はその揺れを目の前で見せられて、言葉を失ってしまいます。

そして妊婦の女性は、菜穂の存在が現実になった以上、「徹に会わないでほしい」というニュアンスをにじませます。直接的な言い方ではなくても、“妻”としての立場と“母になる立場”が、菜穂を押し返してくる。菜穂は、その圧に抗えません。

妊婦の言葉が残すのは怒りじゃない――菜穂の中に沈む罪悪感

この場面がつらいのは、菜穂が責められたからではなく、責められなくても“私が悪い”にしか辿り着けないからです。徹が既婚者であることを知らなかったとしても、知らなかったで済ませていいのか、という問いが残ってしまう。

菜穂は、省吾の不倫に傷つけられてきた側なのに、同じように誰かを傷つける側にも立ってしまった。被害者の顔をして泣きたいのに、加害の影も背中に張り付いてくる。その感覚が、菜穂の心をじわじわ締め付けていきます。

妊婦の女性は、お腹の子を守るために菜穂の前に来たのかもしれません。夫の心がどこにあるのか確かめたかったのかもしれない。理由がどうであれ、“現実を持っている人”が目の前にいる以上、菜穂の恋はもう「私のもの」ではなくなります。

菜穂はその日から、徹の言葉を思い出すたびに“妻の顔”が重なってしまう。優しさをもらった記憶が、罪悪感に変わっていく。その変化が、菜穂の中で止まらなくなっていきます。

“被害者のままではいられない”――菜穂は徹の真相を確かめに行く

妊婦の女性と対面したあと、菜穂の中に残るのは混乱でした。徹が既婚者だと分かった瞬間に恋は終わるはずなのに、頭と心が同時には動いてくれない。徹と過ごした時間が確かに“救い”だった記憶が、簡単には消えてくれないからです。

それでも菜穂は、自分の中で線引きをしなければいけないと分かっています。省吾の不倫に対しては、証拠を集めて、真実を突きつけてきた。なのに徹のことだけ見ないふりをしたら、それは菜穂が一番嫌ってきた「都合のいい嘘」になります。

菜穂は、徹に連絡を入れます。会って話したい、と。徹がどんな言い訳をするのか、どこまでが本当なのか、そして自分はどうするのか。全部を一度に決められなくても、せめて“現実”だけは確かめたい。

呼び出すまでの時間が長く感じるのは、菜穂の中で答えがもう半分出ているからかもしれません。徹が既婚者だった時点で、関係を続ける理由はない。そう分かっているのに、徹の顔を思い出すと胸が痛む。その矛盾が、菜穂の足取りを重くします。

ここで菜穂が抱えるのは、失恋だけではありません。妊婦の女性の目の前で、何も言えなかった自分への後悔。誰かの家庭を壊したかもしれない恐怖。省吾の不倫を責める資格が、自分にあるのかという揺らぎ。色々な感情が折り重なって、菜穂は“自分の居場所”そのものを見失いかけていきます

徹の告白――「子どもがいなければ結婚しなかった」という残酷な本音

菜穂に呼び出された徹は、逃げずに現れます。

けれどその空気は、すでに“謝る空気”ではなく、“告白する空気”でした。徹は、菜穂と再会した日から「すべてが動き出した」と言い、自分が隠していた事実を口にします

徹が語ったのは、妊婦の女性が妻であること、そして子どもができなければ入籍しなかったということ。最低だと分かっているけれど、菜穂にこれ以上嘘をつきたくない――徹はそう言って、自分の罪を“言葉”にしてしまいます。

この告白は、菜穂にとって二重に残酷です。ひとつは、徹が既婚者だったという事実。もうひとつは、妻の人生が「子どもができたから選んだ」程度のものに聞こえてしまうこと。徹の“正直”は、誰かを救う正直ではなく、誰かを傷つける正直にもなり得るのだと突きつけられます。

菜穂はその場で激しく責めることもできるのに、言葉が出ない。怒りが湧く前に、現実を飲み込むので精一杯だからです。徹に対する信頼が崩れる音がして、同時に、自分が“間違った場所”に足を踏み入れていた事実が重くのしかかってくる。

徹は、自分が最低だと分かっている、と口では言う。けれど、その“最低さ”を一番背負わされるのは、妊婦の妻であり、菜穂であり、そして生まれてくる子どもです。徹の告白は「これ以上うそをつかない」という形を取っていても、全員を救う答えにはなりません。

「戻ろう、あの頃に」――徹の提案が“救い”ではなく“圧”になっていく

徹は、遠距離で別れたことが間違いだった、だから戻ろう、と菜穂に言います。まるで過去の恋がそのまま続いていたみたいに、“今”の現実を飛び越えようとする言葉でした。

さらに徹は、自分は離婚に向けて話し合いが進んでいる、と伝えます。そして菜穂に「次は菜穂の番だ」と、離婚を促す。言葉の形は優しいのに、内容は強引で、菜穂の心はむしろ重くなっていきます

徹が言う“離婚協議”は、本当に進んでいるのか。進んでいるなら、なぜ最初から結婚を隠したのか。菜穂の頭の中には疑問が次々と浮かびますが、徹はその疑問に全部答えるというより、菜穂を「こちら側」に引き寄せようとしているようにも見えます。

徹の「次は菜穂の番」という一言は、菜穂にとって“優しさ”ではありませんでした。離婚は、夫婦の問題であり、菜穂の人生の問題です。徹が口を出すほど、菜穂の中で「私は誰の人生を生きているんだろう」という混乱が広がっていきます。

それでも徹は、菜穂が欲しかった言葉を知っている。あなたを選びたい、戻りたい、守りたい。菜穂の心が一瞬だけ揺れてしまうのは、徹の言葉が“正解っぽく”聞こえるからです。

でもその正解っぽさは、誰かの不幸を上書きする形でしか成立しない。徹の妻の妊娠を知った今、徹の言葉は“私だけの恋”ではなくなる。菜穂はその事実に、何度も立ち止まります。

徹は「離婚したら一緒になれる」という未来を語ります。けれど菜穂が怖いのは、離婚が成立するまでの間に、妻と子どもがどうなるのか、ということ。徹の言葉の中で、その部分は曖昧なままです。曖昧なままの未来に、菜穂は乗れない。だから菜穂は、徹の愛情にすがりたい気持ちと、すがれない理性の間で揺れ続けます

徹の妻の存在が、菜穂の罪悪感を固定する

徹の妻の言葉は、その後も菜穂の中に残り続けます。「忘れられない人がいる」と聞いていた――その事実は、徹が家庭の中でも“何か”を隠し続けていた証拠です。

菜穂は、徹が自分にしてくれた優しさを思い出すたびに、同じ優しさが妻に向かなかった理由を考えてしまう。徹が選ばなかったのは妻なのか、それとも家庭なのか。徹の中で何が大事なのかが見えないほど、菜穂は怖くなっていきます。

そして皮肉なことに、菜穂自身も省吾に“選ばれていない”側でした。夫婦なのに、夫は綾香を選んでいる。徹の妻も同じように、夫の心が別の誰かに向いているのを知りながら、現実を抱えている。その共通点が見えてしまうほど、菜穂の罪悪感は強くなっていきます。

「私は、徹の妻と同じ場所に立ってしまうのかな」。そんな不安がよぎると、菜穂は息が詰まる。でも同時に、だからこそ“夫婦の形”に執着してしまう自分もいる。矛盾が矛盾のまま増えていくのが、第6話の苦しさでした。

家に戻っても落ち着けない――菜穂の中で、世界の色が変わっていく

徹の妻に会い、徹の告白を聞いたあと、菜穂は「いつもの家」に戻ります。けれど、家はもう“いつもの場所”ではありません。省吾がいるというだけで、胸がざわつく。たった一言をかけるだけでも、心臓がうるさくなる。

省吾は省吾で、仕事のことや綾香のことを抱えたまま、家庭では平然としようとする。その平然さが、菜穂の感情をさらに置き去りにしていきます。話し合いたいのに、話し合いの入口にすら立てない。

菜穂が黙るほど、省吾は“都合よく”沈黙を使える。

省吾が黙るほど、菜穂は“勝手に”考え続けてしまう。夫婦の会話が減っていくのは、喧嘩を避けているようでいて、実は崩壊の速度を上げているのかもしれません

徹の「戻ろう」という言葉も、綾香の笑みも、徹の妻の目も、全部が菜穂の中で混ざり合っていく。

人を信じたいのに信じられない。疑いたいのに疑い切れない。心がずっと宙に浮いたままの状態で、菜穂は“次に何が起きてもおかしくない”場所に立たされていきます。

一方の省吾――昇進の裏で「家庭円満」を命じられる

菜穂が徹の“秘密”に揺さぶられる一方で、夫の省吾にも別の圧力がかかります省吾は念願の昇進が決まり、仕事の面では順調に見える状態にいます。

けれど、その昇進は「家庭円満」が条件のように突きつけられる上司から、夫婦関係を整えるように厳命され、外の世界では“良き夫”としての体裁を求められてしまうのです

省吾にとって最悪なのは、家庭を整える=菜穂と向き合う、ではないこと。省吾が欲しいのは、関係の修復ではなく、外面の維持です。だからこそ省吾は、菜穂の気持ちを回収する努力ではなく、“黙らせる方法”を探してしまう。

省吾が昇進するということは、職場での立場が上がり、周囲の目も厳しくなるということです。私生活が崩れている人間は、簡単に足元をすくわれる。その恐怖が、省吾の判断をますます“保身”に寄せていきます。

夫婦の不和が表に出れば、昇進に傷がつく。つまり菜穂の痛みや怒りは、またしても“夫の都合”で封じられる可能性が高くなる。ここから、菜穂が「離婚」というカードを切ることが、ますます難しくなっていきます。

綾香の妊娠告白――省吾の人生を揺らす“現実”が来る

昇進の話が出た矢先、綾香は省吾に、人生を大きく左右する告白を突きつけます。綾香が告げたのは、自分が妊娠したという事実でした。

綾香はただ「できた」と言うだけではなく、自分の意思として「生みたい」と示す。省吾は、その言葉を受け止めるしかなくなり、逃げ道が消えていきます。

ここが第6話のいちばん皮肉なところで、菜穂は“徹の妻の妊娠”を突きつけられ、省吾は“綾香の妊娠”を突きつけられる。どちらも「命」という重さで、もう誤魔化しが効かない状況に追い込まれるのです。

省吾にとって致命的なのは、仕事で「家庭円満」を求められている今、この妊娠が表沙汰になれば一気に立場が崩れることです。だからこそ省吾は、綾香の妊娠を前にしても、すぐに責任を取る方向へ動けない。守りたいのは家庭ではなく、体裁と出世。そんな本音が透けてしまいます。

綾香は、省吾の弱さをよく知っています。省吾が“社会的な評価”を優先する男だと分かっているからこそ、妊娠というカードが効く。綾香がどこまで計算していたのかは分からなくても、省吾が追い込まれていくのは確かです。

夫婦の会話が“終わりの宣告”に変わる――省吾の身勝手な告白

第6話の終盤、追い詰められた省吾は、菜穂に真正面から話す方向に舵を切ります。ただしそれは、菜穂を守るための会話ではなく、自分の人生を守るための会話でした。

省吾は、自分の不倫を認めながらも、離婚はしないと言い切ります。理由は「出世のため」。夫婦の関係ではなく、キャリアの都合が、離婚の可否を決めてしまう。菜穂にとって、これは裏切りの上塗りです

省吾は、菜穂が何に傷つき、何を失いかけているのかを丁寧に拾い上げません。むしろ「離婚はしない」という結論を先に置き、その理由として出世を掲げてしまう。

菜穂は、夫婦の話し合いが“説得”ではなく“押し付け”に変わったことを悟ります。

徹から「次は菜穂の番だ」と言われたばかりの菜穂にとって、夫の口からも実質的に同じ結論を突きつけられる形になるのが残酷でした。離婚するかしないかを、自分の意思で選ぶ余白がどんどん消えていく。菜穂は、立っている場所ごと崩れていくような感覚に包まれます。

省吾の言葉は、“お願い”の形をしていても、実際には“通告”です。菜穂が泣こうが怒ろうが、夫の結論はもう出ている。しかも省吾は、不倫を反省するのではなく、開き直るような態度を見せてしまう。その身勝手さに、菜穂は大きなショックを受けます。

ここで菜穂は、徹の嘘に傷ついた直後に、省吾の開き直りにも傷つけられる。外では徹の妻に現実を突きつけられ、内では夫に尊厳を踏みにじられる。

逃げ道がない。

四面楚歌という言葉が大げさに聞こえないくらい、菜穂は四方から現実を突きつけられます。ひとつの嘘を見つけたら、別の嘘が出てくる。信じたい気持ちが残っているほど、傷も深くなる回でした。

第6話のラストは、菜穂が“正しい側”に立とうとすればするほど、矛盾と罪悪感が増えていく痛さを残しました。誰かを責めたいのに、自分の足元にも泥がついている。その状態で、夫婦も恋も、どちらも簡単には切れない。だからこそ、省吾の「離婚はしない」という一言が、菜穂をさらに追い詰める決定打として残りました。

この回で明らかになったのは、「嘘をついていたのは省吾だけじゃない」という事実です。

徹は既婚者で、しかも妊娠中の妻がいる。その現実が露わになったことで、菜穂は夫の不倫を責める立場でありながら、自分も誰かの家庭に踏み込んでしまった立場になってしまいます。

さらに省吾は、昇進と綾香の妊娠を前にしても、菜穂の気持ちを最優先にする選択はしませんでした。出世のために離婚はしない――その宣言は、菜穂の人生を“夫の都合”に押し込める言葉でもあります。

省吾、綾香、徹、徹の妻。それぞれがそれぞれの事情を抱えたまま、菜穂の前に立ちはだかる

菜穂は誰か一人を選べば済む状況ではなくなり、選ぶたびに別の誰かを傷つけてしまう場所に立ってしまいました。第6話は、その“出口のなさ”を突きつける形で終わります。

そして物語は、次回へ続きます(第7話へ)。

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話の伏線

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話の伏線

第6話は、これまで“匂わせ”で積み上げてきた嘘が、いくつも「事実」として現れた回でした

特に写真の件が動いたことで、菜穂が「疑っているだけの人」から「巻き込まれた当事者」へ押し出された感覚があります。

ここでは、6話時点での伏線を「回収済み」と「未回収」に分けて整理します。混ざると追いづらくなるので、あえてバッサリ分けます。

回収済み伏線

第6話で回収されたのは、「写真は何だったのか」「徹は何を隠していたのか」という部分。ここが動いたことで、物語のフェーズが一段階変わりました。

物(小道具)

  • 徹と妊婦の親密な写真
    綾香が菜穂に渡した写真の“妊婦本人”が現れ、写真が示していた関係(徹の妻であり妊娠中)が明確になりました。

セリフ

  • 徹の「これ以上うそをつきたくない」
    徹が隠していた「妻がいて妊娠中」という事実を、菜穂に告白することで回収。
  • 徹の「子どもができなければ入籍しなかった」
    徹の結婚が“望んだ形ではなかった”ことが言葉として提示され、彼の行動原理(身勝手さ)が輪郭を持ちました。
  • 徹の「戻ろう…あの頃に」/「次は菜穂の番」
    徹が“関係を取り戻したい”だけでなく、“次の段階(離婚)”まで踏み込む意思を見せたことで、今後の火種としても意味を持つ回収でした。

タイトル

  • 第6話「四面楚歌」
    菜穂が「徹の妻」「徹」「省吾」「綾香」それぞれの事情に囲まれ、逃げ場がない状態へ追い込まれる展開そのものが、タイトル回収になっています。

沈黙(言わなかったこと/隠したこと)

  • 徹が既婚であることを菜穂に言わなかった沈黙
    菜穂側からすると“最重要情報”が沈黙として隠されていたことが確定し、関係性の土台が崩れました。
  • 省吾の「家庭」を仕事のために使う沈黙
    仕事の評価と家庭円満が結びつく圧が表に出て、これまで曖昧だった省吾の価値観が言語化され始めました。

未回収の余白(続編・解釈が割れる点)

第6話は“答え合わせ”が進んだ一方で、もっと大きい爆弾が残されました。ここからは次回以降に持ち越された、未回収のポイントです。

物(小道具)

  • 写真はどこまで存在するのか(追加の証拠)
    1枚で終わるのか、まだ別の物証があるのか。出てくる“順番”次第で、誰が先に壊れるかが変わります。

セリフ

  • 徹の「離婚に向けて協議が進んでる」
    本当に進んでいるのか、進んでいるとしても“どの程度”なのか。妻の言葉との温度差もあり、まだ確定しきれていません。
  • 省吾の「出世のために離婚はしない」
    これは宣言として出ましたが、実際に省吾が何を選ぶのか(綾香との関係をどうするのか、菜穂とどう暮らすのか)は未回収です。

沈黙(言わなかったこと/隠したこと)

  • 綾香の妊娠告白の“真意”
    妊娠が事実だとしても、綾香がそれをどう扱うのか。もし“武器”として使うなら、誰を狙っているのか。まだ沈黙が大きい部分です。
  • 徹の妻がどこまで知っているのか
    菜穂に会いに来た時点で、彼女は何を掴んでいて、これから何をするのか。ここも次回以降の焦点になりそうです。

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話の感想&考察

ドラマ「この愛は間違いですか~不倫の贖罪」6話の感想&考察

第6話を見終わって、いちばん強く残ったのは「菜穂の逃げ場が、静かに消えていく感覚」でした

誰かが怒鳴るわけでも、殴るわけでもないのに、言葉と事実だけでじわじわ追い詰められていく。

この回って、正義の人がいないんですよね。だからこそ“誰を責めたらいいのか分からない苦しさ”があって、見ている側も気持ちの置き場を失います。

徹の「秘密の告白」——一途さの裏にある怖さ

徹が菜穂に秘密を告白する場面、表面だけ見たら「正直に話してくれた」とも取れます。でも私には、それが“誠実さ”というより“自分の気持ちのための告白”に見えました。

だって、徹は「子どもができなければ入籍しなかった」と言ってしまう。妻の人生を巻き込んでおいて、菜穂に寄りかかるような形で本音を吐く。それは優しさじゃなくて、ただの荷卸しにも見えるんです。

視聴後には「無責任すぎる」「怖い」という声が出たのも、すごく分かる。徹の一途さって、甘い言葉の形をしてるけど、相手を逃がさない圧にもなり得るから。

徹の妻の言葉が刺さる:被害者が増えていく構図

徹の妻が語った「過去の人だと思って受け入れてた。でも繋がってるって知ったら耐えられなかった」という言葉、あれが一番リアルで、一番痛かったです。

菜穂はもちろん傷ついている。でも同じくらい、徹の妻も傷ついている。しかも妊娠中って、身体も心も不安定になりやすい時期なのに、その状態で“夫の心が別の場所にある”現実を突きつけられるのは、残酷すぎる。

不倫ものって、どうしても「サレた側/した側」で整理しがちだけど、この回は“サレた側が増えていく”怖さがありました。誰かが救われるほど、別の誰かが沈んでしまうみたいな。

省吾の昇進と“家庭円満”の呪い

省吾が上司から「家庭円満」を厳命されるの、怖いくらい現実的でした。会社の都合で、家族が“信用の看板”になる瞬間って、本当にある。

でも、ここで私が腹立たしかったのは、プレッシャーそのものより、そこに“菜穂の意思”が存在していないことです。夫婦って本来、二人で作るものなのに、勝手に「家庭円満でいろ」と言われて、勝手に「離婚しない」と決められる。

そして省吾は、出世のために離婚しないと言い切る。愛や反省より、外側の評価を優先する男になってしまったんだな…と、冷たく突きつけられた回でした。

綾香の妊娠告白:真実でも嘘でも地獄

綾香の「妊娠した」という告白、あれは“衝撃”って言葉じゃ足りないくらいの破壊力でした。

もし本当なら、そこには命がある。省吾はもう「遊びだった」では済まなくなるし、菜穂の人生にも確実に影響する。いわゆる“不倫の清算”が、そんな簡単にできない方向に行ってしまう。

逆にもし嘘だったとしても、それはそれで恐ろしい。綾香は写真という物証を扱える人で、盤面を作れる人です。妊娠という言葉が“鎖”になる可能性を、私はどうしても疑ってしまいました。

どっちに転んでも、菜穂は巻き込まれる。綾香の告白は、省吾の人生を揺らすだけじゃなく、菜穂の心の逃げ道を塞ぐ一手にも見えました。

タイトル「四面楚歌」が示した、菜穂の“逃げ場のなさ”

第6話のタイトルが「四面楚歌」なの、見終わってからじわじわ来ました。菜穂って、誰かに守られているようで、実は誰にも守られていない。

  • 徹は「戻ろう」と言いながら、妻と子どもの現実を抱えたまま迫ってくる。
  • 省吾は「離婚しない」と言い切って、菜穂の意思を置き去りにする。
  • 綾香は写真と妊娠で、人生のルールそのものを変えてくる。
  • 徹の妻もまた、被害者であるがゆえに菜穂に近づかざるを得ない。

この四方向からの圧が、まさに“囲まれている”感覚を作っていました。菜穂がどこに逃げても、誰かの事情にぶつかってしまう。

次回に向けて私が気になること(焦点)

次回(第7話)の焦点は、菜穂が「泣き寝入りしない」と思えるかどうかだと感じています。省吾の言葉に傷ついたまま終わるのか、それとも自分の人生を取り戻すために動けるのか。

あと、徹が“離婚に向けて協議が進んでいる”と言った言葉の真実も、すごく気になります。菜穂にとって、徹は救いのようで、別の檻にもなり得るから。

そして綾香。妊娠という爆弾を落としてきた以上、次は「それをどう使うか」が来る。愛なのか、支配なのか、復讐なのか。第6話の時点ではまだ、怖いくらいに読めません。

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