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TRICK/トリック(シーズン3)8話のネタバレ&感想考察。亀山歌の正体と闇十郎の真相とは?祟りが崩れた旧家殺人の結末

TRICK/トリック(シーズン3)8話のネタバレ&感想考察。亀山歌の正体と闇十郎の真相とは?祟りが崩れた旧家殺人の結末

シーズン3第8話は、前回から続く亀山家編のクライマックス。

「亀山歌」が殺人を予告し、闇十郎の祟りとして片づけられた連続死は、本当に怪異だったのか。それとも、信じたい空気が生んだ人為的な殺しだったのか。

言葉遊びの暗号と旧家の相続争いを軸に、上田と奈緒子が“祟りの物語”をひっくり返していく、TRICKらしさ全開の解決編です。

目次

トリック(シーズン3)8話のあらすじ&ネタバレ

トリック(シーズン3)8話のあらすじ&ネタバレ

シーズン3第8話は、前回(第7話)から続く“亀山家編”の解決編。

「和歌(亀山歌)が殺人を予告する」という怪談めいた仕掛けの上に、名門旧家の相続争い・因習・見栄が折り重なっていきます。超常現象の顔をした連続死が、どこまで“本当に怪異”で、どこからが“人間の都合”なのか――その境界線を、上田と奈緒子がギリギリまで引っ張る回です。

前回まで:亀山家で連続死が起き、「闇十郎」が犯人扱いされる

事件の舞台は、古いしきたりを残す亀山家の屋敷。家の伝統として語り継がれるのが、掛詞や韻を駆使する独特の和歌「亀山歌」です(“駄洒落”と切り捨てたくなる言葉遊びが核)。その亀山歌が“殺人予告”の形で現れ、歌の内容になぞらえて一族の継承者が次々と死んでいく――という、いかにも「祟り」案件の導入。

前回の段階で、亀山家の人間はすっかり「先祖・亀山闇十郎が甦って復讐している」という物語に飲み込まれています。闇十郎は“歌の力で雨を降らせるほどの強力な力を持っていた”という伝説を背負った人物として語られ、怪異の象徴になる存在。

実際に起きた最初の死は、屋敷内での突然死。蔵の中でロウソクが消え、背中を刺されて倒れる――という、暗闇と恐怖の演出がベタに効くやつです。しかも遺体のそばに「闇十郎」名義の亀山歌が置かれ、「闇十郎が殺した」空気を固めてくる。ここで“真相は超常”の線が一気に濃くなります。

8話冒頭:千里の死で「祟りの物語」が完成してしまう

第8話の冒頭、藤二郎・麗香に続いて、千里までもが死んだことが確認されます。人数が増えれば増えるほど、「人間の犯行」より「闇十郎」のほうが説明として“楽”になる。亀山家はそれを選びます。

ここが怖いのは、幽霊が怖いというより、“疑うべき相手”を見失っていく集団心理の怖さ。誰かが「闇十郎がやった」と言い、周りが同調し、異論を言う人間が浮いていく。奈緒子がまさにその立場になります。

奈緒子の直感:「歌には、もう一つの意味がある」

奈緒子は、亀山歌をただの“殺人予告”として読むのをやめます。言葉遊び=掛詞の文化があるなら、「表の意味」と「裏の意味」が必ずある。つまり、歌は「いつ・誰が死ぬ」だけでなく、「どこで・どうやって」まで暗号化できる――と推察するんですね。

ここで奈緒子が確信するのは、犯人は“屋敷の外”ではなく“亀山家の中”にいる、ということ。けれど亀山家の人々は耳を貸さない。祟りというストーリーに乗ってしまった集団は、理屈より“安心できる説明”を選ぶからです。

奈緒子が襲われ、監禁される:次の「亀山歌」は奈緒子の死を告げる

そして、奈緒子が“異物”として排除されるように、何者かに襲われます。第8話はここから一気に加速する。

奈緒子は手を縛られ、密閉に近い空間へ監禁。そばでは練炭が燃やされ、酸素が奪われていく――つまり「窒息死」の状況が作られます。

そのタイミングで見つかる“次の亀山歌”が、奈緒子を閉じ込めて窒息死させることを示す内容になっている、とされるのが恐ろしいポイント。歌=予告=実行のループが完成し、「やっぱり闇十郎が……」と一族の確信はさらに固まる。

上田が動く:「桂の下」しか手がかりがない

奈緒子が消えたことに気づいた上田と矢部は、千鶴とともに奈緒子を探しに行きます。残された手がかりは、歌の中の言葉――「桂の下」。このワンフレーズだけで救出まで持っていくのが、TRICKの“推理の快感”の中でもかなり気持ちいい部類。

「桂の下」=掛詞で場所が出る:かつら→薄い毛→臼池

上田が解くのは、まさに掛詞の鎖。
「桂」を“木”ではなく“鬘(かつら)”と読み替える。すると「桂の下」=「かつらの下」=(当然)“薄い毛”になる。そこから“薄い毛(うすいけ)”という音に寄せて、地名・場所へつなげる――という言葉遊びの連鎖で、奈緒子がいる場所を絞っていきます。

TRICKが上手いのは、これが単なるダジャレでは終わらないところ。

「駄洒落=くだらない」と笑っていた奈緒子が、その“くだらなさ”の構造を理解した瞬間から、歌が「殺意の設計図」に変わってしまう。怖さの質が変わるんです。「意味が分かったら、もう逃げられない」タイプの怖さ。

奈緒子救出:間に合うかどうかのギリギリを攻める

上田たちは手がかりをたどって現場へ急行し、奈緒子を発見。

練炭による一酸化炭素中毒(窒息)という“現実的な殺し”が、霊だの祟りだのを一気に地面へ引きずり下ろします。超常の皮を被っていたのは、結局「密室で息を奪う」という、人間の手口

救出シーンの肝は、奈緒子が“自分で何とかする”タイプの主人公ではなく、上田が“言葉”を手繰り寄せて辿り着くことで助かる構図になっている点。普段は口喧嘩と金の貸し借りで成立してる二人が、こういう局面では妙に強いバディ感を出す。TRICKの関係性の美味しさが、ここに出ます。

救出直後、さらに犠牲が出て「闇十郎」像が強化される

奈緒子を救い出した直後、屋敷側でも新たな被害が出て混乱が深まります。人が死に、歌が現れ、疑うことを放棄した空気がさらに濃くなる。解決編なのに“出口が見えない”感じが続くのが、亀山家編の意地悪さです。

上田の仕掛けた罠:「闇十郎」は甦ったのではなく“演じられる”

ここから上田は、いつもの“推理で殴る”だけではなく、相手の物語の上に乗って逆利用する手を使います。闇十郎は“いる”と信じられている。ならば、その「いる」を利用して犯人を炙り出す。

そして明かされるのが、千鶴が「闇十郎を捕まえた」と言い出した人物の正体。実はそれは上田で、罠だった――つまり、千鶴の言動そのものが“犯人しか言えない嘘”として浮かび上がってくる。ここで真犯人が千鶴だと示されます。

「闇十郎がいる」という共同幻想の中では、犯人は“幽霊の仮面”を被るだけで、屋敷中の視線と推理を支配できる。TRICKがずっと描いてきた「権威/空気/信じたい気持ち」の怖さが、最もわかりやすい形で結実する瞬間です。

アリバイトリック:川の流れが“時間”をずらす

さらに上田は、最初の殺し(藤二郎殺害)のアリバイについても説明していきます。ポイントは、死体が川(沢)の流れで移動し、“発見場所”と“殺害場所(あるいは時間の認識)”をズラしたこと。これで「その時間にはここにいたはず」という言い逃れが成立してしまう。

殺人のロジックとして派手さはない。でも、地味だからこそ怖い。

幽霊がどうこうではなく、「水が流れる」という当たり前の自然現象が、嘘を“もっともらしく”支えてしまう。TRICKのトリックって、こういう“超常の外観”と“現実の手触り”の接着が上手いんですよね。

動機の芯:旧家の相続と、家の「物語」に取り憑かれた人間

千鶴が犯人だと示されることで、この事件は「祟り」から「相続」に着地していきます。誰が継ぐのか、誰が邪魔なのか。家系図の上でのポジション争いが、闇十郎伝説と亀山歌の“演出”を必要とした。

そして皮肉なのが、ここまで血で争ってきた“亀山”という看板そのものが、すでに空洞化している可能性が匂わされること。遺言が突きつけるのは、家の誇りや資産が思ったほど残っていない、という現実です。

最後のオチ:「本当の市松模様の扉」を開けたら、宝じゃなくて春画

解決編の締めが、TRICKらしさ全開。

前回から「市松模様の扉がある」「開かずの扉に宝がある」的な期待を煽っておきながら、案内されたのは“市松(いちまつ)模様”ではなく“一本の松(いちまつ)”。言葉遊びの肩透かしをまず一発入れる。

そして最後に、屋敷に“本当に”市松模様の扉が存在していたことが判明。ところが開けてみると中身は「春画コレクション」。宝でも秘宝でもなく、江戸期のエロ。シリアスに積み上げた空気を、下ネタで全部ぶち壊す。上田が思わず「イチモツ模様…」的な方向に転ぶのも含めて、TRICKの真骨頂です。

エピローグ:怖さが残るのに、なぜか笑ってしまう

亀山歌の暗号、闇十郎の仮面、旧家の相続争い――素材だけ見れば横溝正史っぽい湿度と血の匂いが強いのに、最後は春画で落とす。

視聴後に残るのは「え、そこ?」という呆れと、「でもTRICKってこうだったわ」という妙な納得。SNSでも、シリアスから急にエロギャグへ振り切る温度差にツッコミが入るタイプの回です。

トリック(シーズン3)8話の伏線

トリック(シーズン3)8話の伏線

8話(解決編)は、“伏線を回収する回”であると同時に、“伏線の見え方そのものを変える回”でもあります。

前回まで「怪異の証拠」に見えていたものが、解決編では「人間が作った演出」に反転していく。その反転が気持ちいいので、仕込まれていたポイントを整理しておきます。

亀山歌は「殺人予告」ではなく、場所・手段を隠す暗号でもある

最大の伏線は、亀山歌そのもの。
歌が“次は誰が死ぬ”を示すだけなら、犯人にとっても視聴者にとっても単なる予告状です。でも実際は、掛詞の文化があるからこそ、言葉を二重に読める。つまり、歌は「予告」ではなく「指示書」にもなり得る。

8話で奈緒子が「もう一つの意味」を見抜くことで、歌が“怪異の証拠”から“犯人の筆跡”へ変わります。ここが回収の核。

「桂の下」=“かつら”の下=薄い毛:言葉遊びが地図になる

救出に直結した「桂の下」は、伏線回収として一番わかりやすい快感ポイント。

桂(木)ではなく、鬘(かつら)と読む発想が出た瞬間に、歌は暗号として機能し始めます。そして「薄い毛」→地名(音)へつなげる連鎖で、場所が特定される。

TRICKは“くだらないダジャレ”を、いざという時の鍵にするのが上手い。笑いが、救出のロジックに変換される。

闇十郎は「実在する怪異」ではなく、「信じさせる装置」

闇十郎の仮面・目撃談・亀山歌の署名――これらは全部、「闇十郎が犯人だ」と思わせるための装置として配置されています。最初の殺害現場に闇十郎名義の歌が置かれていたのも、その典型。

8話で「闇十郎を捕まえた」と言われる人物が実は上田だった(=演じられていた)と明かされ、怪異の輪郭が一気に崩れます。怪異は“いる”のではなく“作れる”。これが回収。

川(沢)の流れを使ったアリバイの伏線

派手な瞬間移動や超能力ではなく、川の流れという自然現象でアリバイを成立させるのが、この章の現実味。

「死体が移動する」ことで、発見時刻から逆算する推理を狂わせられる。前回の時点ではただの不気味演出だったものが、8話で“トリックの構造”として回収されます。

遺言「亀山を捨てよ」:相続争いの虚しさを刺す伏線

一族が血眼で守ろうとしている「亀山」という名前や屋敷が、実は思ったほど“残っていない”かもしれない――という虚しさ。ここを示すのが遺言や資産の空振りです。

犯人の動機を相続に寄せたうえで、その相続自体が空っぽかもしれない、という二段落ち。視聴後に胃が重くなるタイプの伏線回収です。

「市松模様の扉」:終盤のバカバカしい大回収

散々引っ張った“市松模様の扉”が、実は「一本の松」という肩透かしだった、という小ネタ回収がまず一発。

さらに本物の市松模様の扉が“別の場所”に存在し、開けたら春画――という、TRICKの品のなさ(褒め言葉)で大回収。緊張を最後にぶち壊すためだけに伏線があった、と言っていい。

トリック(シーズン3)8話の感想&考察

トリック(シーズン3)8話の感想&考察

解決編を見終わって一番残るのは、「怖かったはずなのに、最後は笑ってしまった」という感情のねじれです。

亀山家編って、TRICKの中でも“湿度が高い”章なのに、最後に春画で全部かっさらう。この振り幅が好きかどうかで、TRICKの味わい方が分かれる気がします。

「横溝正史っぽい」空気を借りて、TRICKが見せた“人間の怖さ”

この章は、明らかに“名門旧家の連続死”という日本的ミステリのテンプレを踏んでいます。湿った屋敷、家系図、遺言、因習、仮面、そして「祟り」の言い訳。

でも、TRICKが本当に描きたいのは幽霊じゃない。

“幽霊を信じることで責任を回避する人間”とか、“空気が出来上がると疑うことをやめる共同体”とか、そういう人間側の弱さです。闇十郎が甦ったかどうかより、「甦ったことにしたほうが都合がいい」状況が怖い

亀山歌が残酷なのは、「言葉」が殺しの道具になるから

言葉遊びって、本来は遊びで、余裕の文化のはずなんですよ。

でも亀山家編では、その“余裕”が殺意に変換される。掛詞があるから暗号にできる。韻を踏むから記憶に残る。記憶に残るから、犯人の演出が強くなる。

そして何より残酷なのは、奈緒子が「ダジャレじゃん」と笑っていたものが、「場所の特定」に役立ってしまうこと。笑いが、命を救うロジックになる。その瞬間に笑いは“無害”じゃなくなる。TRICKの“笑い×不穏”のバランスが一番鋭く刺さるのが、この回だと思います。

奈緒子が一番“現実的”なのに、一番孤立する構図

奈緒子はこの章で、ずっと「人間がやってる」と言い続けます。

それは彼女が霊能力者でも天才でもなく、場の空気に飲まれない人間だから。けれど共同体は、正しい人間より“安心させてくれる物語”を選ぶ。結果、奈緒子が孤立し、標的にされる。

この構図は、TRICK全体を貫くテーマにも繋がっていて、「信じたい」気持ちが“救い”にも“凶器”にもなる、という話なんですよね。

上田の推理は、論理だけじゃなく「演出」になっている

上田の推理って、いつもロジックだけで殴るわけじゃない。

この回は特に、“相手が信じている物語(闇十郎)”を逆手に取って罠を張る。「闇十郎は実在しない」ではなく、「闇十郎は演じられる」を見せつけて、相手の足場を崩す。

これ、現実でもよくあるんですよ。陰謀論でもカルトでも、信じてる世界観に対して正面から否定すると逆効果になる。むしろ、その世界観の中で矛盾を起こして、“信じてる側”に気づかせる必要がある。この回の上田は、まさにそれをやっている。

そして最後は春画:なぜTRICKは「下世話」で締めるのか

ここが好き嫌いの分岐点。

連続死と因習と相続で、空気はかなり重い。犯人が誰で、どうやって、まで解いた。それでも、残るのは後味の悪さ(人間の欲と恨み)です。そこでTRICKは、最後に春画を出して笑わせる

この“下世話”って、ただのギャグじゃなくて、救命措置なんだと思うんですよね。

重さを重さのまま終えると、視聴者は疲れる。だから最後に一度、バカバカしい方へ振る。そうすると、後味の悪さは残るのに「まあ、これがTRICKか」と受け止められる。SNSでもこの温度差にツッコミが入るのは、まさに“置いていかれた感”が強烈だからだと思います。

人気回として語られる理由:怖いのに“クセになる”

この亀山家編は、シリーズの中でも人気エピソードとして名前が挙がりやすい章です。投票企画でも上位(1位)になったことがあるくらい。

人気の理由を自分なりに分解すると、たぶん3つ。

  1. オカルトに見える要素(歌・祟り)と、現実の殺意(相続)が綺麗に接続している
  2. 言葉遊びが“推理の鍵”になる快感がある
  3. シリアスの底で、最後はバカバカしさで締めるというTRICKの作法が極まっている

視聴後に「何を見せられたんだ…」となるのに、なぜかもう一回見たくなる。TRICKが“中毒ドラマ”と言われる理由が、この章には詰まっています。

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