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あなたのことはそれほど(あなそれ)第4話ネタバレあらすじ&感想。暴走する涼太の愛と美都の罪悪感

あなたのことはそれほど(あなそれ)第4話ネタバレあらすじ&感想。暴走する涼太の愛と美都の罪悪感

ドラマ「あなたのことはそれほど」3話のお話が終わりましたね

ついに涼太に有島との連絡をみられてしまい、涼太が狂ってしまいます。どのような事態を美都を襲うのでしょうか?

2017年5月9日(火)夜10時放送のドラマ「あなたのことはそれほど」4話のあらすじ(ネタバレ)と感想を紹介していきます。

※以後ネタバレ注意

目次

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」4話のあらすじ&ネタバレ

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」4話のあらすじ&ネタバレ

第3話のラストで、夫・涼太に不倫相手とのメールを見られ“柴犬君事件”が発覚した美都。第4話では、その余波の中で涼太の愛が狂気へと変わり始め、やがて結婚記念日という特別な日のサプライズへとつながっていきます。

ここでは物語の流れを詳しく追い、美都と涼太、有島夫妻それぞれの視点で起きた出来事を整理します。ストーリーの全貌と登場人物の心理の揺らぎが浮き彫りになるはずです。

母の帰郷と涼太への不安

物語の冒頭、美都は母・悦子を眼科に連れて行き、検査が終わると「このまま横浜に帰る」と言い残します。そして「涼太さんは優しいけど怖い人かもしれないよ」と不穏な言葉を残して去ります。

これまで涼太に甘えきっていた美都は、母の発言に胸をざわつかせます。静まり返った家で「私に怒ってもいいんだよ」と感情をぶつけようとしますが、涼太は「喧嘩しないで済むならその方がいい」と笑顔で返し、怒りを表に出しません。美都はそんな彼に物足りなさを感じ、心の奥で不安を募らせていきます。

有島との密会と趣味探し

母が去った後も美都は有島との関係を続けます。バーで密会した際、有島は「妻が日曜日に戻ってくるから今までのように会えない」と告げ、美都は「旅行に行きたかった」と拗ねます。

有島はなだめるように「趣味を持て」と助言し、美都は同僚の勧めで陶芸教室に通い始めることにします。一方、有島の妻・麗華が里帰りから戻る日が近づき、近所の主婦が有島の電話を盗み聞きする場面も描かれ、不倫が外部に漏れる兆しを漂わせます。

陶芸教室で芽生える嫉妬と気づき

陶芸教室に通い始めた美都は、粘土をこねながら無心になる時間に安らぎを見出します。帰宅後「陶芸教室に通おうと思う」と涼太に報告すると、彼は「いいね。カレー皿作って」と笑顔で答えます。

一瞬の穏やかさが流れるものの、実際には涼太が怒りを飲み込みながら妻の行動を観察していることが示唆されます。後日、教室で作品を作っていた美都は、偶然赤ん坊を抱いた麗華と出会います。声をかけて赤ん坊に触れようとする美都に、麗華はそっと距離を置きます。そこで美都は有島の家庭の現実を突きつけられ、嫉妬と罪悪感を抱え込みます。

家庭内ストーカー? 涼太の監視と美都の誕生日

物語後半では、涼太が美都を監視するような場面が強調されます。美都は有島と会い、誕生日と結婚記念日が近いことを告げます。有島は「祝ってあげたいけど妻子がいるから18日にしよう」と提案。

美都は「陶芸教室の人が前祝いしてくれる」と涼太に嘘をつきますが、涼太は「誰さん?主婦?香子は?」と質問攻めにします。部屋で誕生日デート用の服を選ぶ美都を、涼太がドアの隙間から見つめるシーンは、愛情が執着に変わっていく象徴でした。結局、有島は娘の発熱を理由にドタキャンし、二人の間に初めて大きな溝が生じます。

涼太の暴走する愛と結婚記念日のプレゼント

誕生日当日の19日、美都と涼太は高級レストランで結婚一周年を祝います。涼太は普段と違う甘い言葉を口にし、美都は戸惑いながらも応じます。やがて涼太は「君は二番目に好きな人と結婚するって占いを信じていたんだね」と切り出し、涙ながらに本音を吐露します。

さらに「柴犬って呼ばれたことはない。携帯でしか。それも僕宛じゃない」と告げ、自分が美都のメールを覗いていたことを暗に認めます。そして「夜中に呼んだ名前の番号を僕の携帯に登録した。

でもかけない。知ったら僕がどうなるか怖い」と語ります。美都は震えながら「怒るよね」と返しますが、涼太は「どんなことがあっても一生君を愛し続ける。これが僕のプレゼント」と告げます。

その笑顔の裏に潜む執着心に、美都は「夫はちっとも普通ではなかった」とナレーションし、第4話は幕を閉じます。

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」4話の感想&考察

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」4話の感想&考察

「怖い人かもしれない」と母が告げた理由

冒頭で母・悦子が「涼太さんは優しいけど怖い人かもしれない」と言い残して帰った場面は、シリーズ全体を通じて重要な伏線だと感じました。

第3話までの涼太は優しく献身的な夫で、視聴者も同情する側面が大きかったはずです。しかし彼がスマホを覗き見し、妻を監視し続ける姿は、善意と執着の境目があいまいな危うさを孕んでいます。母は娘の幸せを願いながらも、涼太の「怒りの沸点」が見えないことに不気味さを覚えていたのでしょう。結果的に彼女の言葉は的中し、第4話では涼太の「暴走する愛」がついに表面化しました。

嫉妬と自己嫌悪に揺れる美都

美都は有島との関係をやめたいと思いながらも、彼への執着が増すばかりです。陶芸教室で偶然麗華と赤ちゃんに出会ったとき、泥のついた手で赤ん坊に触れようとした姿には、羨望と嫉妬、そして罪悪感が入り混じっていました。一方で家では涼太に「怒ってもいい」と挑発し、彼の感情を確かめようとします。

二人の男性の間で揺れ動く自分を自覚しながらも、人の心を試すような態度を取ってしまうのは、自信のなさと孤独の裏返しなのでしょう。

有島に「趣味を持て」と言われ陶芸を始めた美都ですが、その動機は自分を変えるためではなく、有島に会えない時間を埋める代用品に過ぎませんでした。

だからこそ、初めて作った器で涼太と食事をした場面には一瞬の温かさがありました。しかしすぐに彼女は有島との再会を望み、嘘を重ねます。欲望に誠実ではなく、人の優しさを逃げ場として利用する彼女の姿は、多くの視聴者に苛立ちと同情を抱かせたことでしょう。

涼太の狂気と“永遠の愛”の重さ

第4話のクライマックスは、誕生日と結婚一周年のディナーでの涼太の告白です。彼は「一生愛し続ける」と宣言し、それをプレゼントとして差し出しました。この台詞は一見ロマンティックですが、その裏に潜む支配欲が背筋を凍らせます。涼太は妻の浮気を知りながらも責めず、自分の心が壊れないように怒りや悲しみを外に出さず、「愛し続ける」と言葉で封じ込めようとしているのです。しかしそれは相手の自由を奪う束縛であり、「絶対に離さない」という恐ろしい執着でもあります。

さらに彼は「夜中に呼んだ名前を携帯に登録したけれど、かける勇気はない」と告白します。これは怒りの爆発を恐れながらも、何も知らないふりを続けている証でした。第4話の涼太は被害者であると同時に、加害者へと変貌する可能性を秘めた存在へと変わり始めたのです。彼の「愛」は相手を尊重するものではなく、自分の幸せのために相手を所有する愛へと変質しつつあると感じました。

有島と麗華――家庭と恋の狭間

有島の行動もまた煮え切らないものでした。妻子のいる身でありながら美都に「趣味を持て」と諭しつつ、自分は「美都が趣味だ」と甘い言葉を囁きます。妻の里帰りから戻ると会えなくなると言いながらも、美都の誕生日を祝う約束をし、結局は娘の体調不良を理由にドタキャン。家庭と恋のどちらにも責任を持てない姿勢は、彼の優柔不断さを象徴しています。陶芸教室に赤ん坊を連れて現れた麗華が、美都にさりげなく距離を置いた場面には、妻としての直感とプライドがにじんでいました。

また隣人が有島の電話を盗み聞きしていたり、妻が夫の行動を不審に思う描写が挿入され、二人の不倫が周囲に漏れるのは時間の問題だと感じさせます。麗華がこの現実にどう向き合うのか、有島がどのように責任を取るのかが今後の焦点となっていくでしょう。

終わりに――崩壊に向かう結婚記念日

第4話は、涼太の暴走する愛が顕在化し、登場人物たちの運命が大きく動き出した回でした。美都は有島への執着と涼太への罪悪感の間で揺れ、陶芸という趣味で自己肯定を探しながらも空虚さを埋められず、誕生日を祝うはずだった有島からのドタキャンで自尊心を大きく揺るがされました。涼太は愛を盾にして妻を縛り、恐怖のプレゼントを渡すことで「普通の夫ではない」と自覚し始めます。

ラストで彼が「ずっと君を愛し続ける」と微笑む姿は、愛の言葉が必ずしも救いではないことを示していました。愛とは相手の幸せを願うことなのか、それとも自分の幸せのために相手を縛ることなのか。ドラマは次回以降、愛と執着の境界線をさらに鋭く描いていくでしょう。視聴者としては、一度暴走し始めた感情を誰が止めるのか、そして自分ならどこで踏みとどまるのかを考えさせられる回でした。

次回はこちら↓

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