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あなたのことはそれほど(あなそれ)第3話ネタバレあらすじ&感想。嘘に溺れる美都と涼太の狂気の始まり

あなたのことはそれほど(あなそれ)第3話ネタバレあらすじ&感想。嘘に溺れる美都と涼太の狂気の始まり

ドラマ「あなたのことはそれほど」2話のお話が終わりましたね

どんどん涼太が美都に対して、どんどん怖くなってきました‥。しかし、美都はそんな涼太の気持ちろ裏腹に有島にどんどんのめり込んでいきます。

このまま二人の関係はどんどん泥沼にいってしまうのでしょうか?

2017年5月2日(火)夜10時放送のドラマ「あなたのことはそれほど」3話のあらすじ(ネタバレ)と感想を紹介していきます。

※以後ネタバレ注意

目次

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」3話のあらすじ&ネタバレ

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」3話のあらすじ&ネタバレ

第3話は、前回の温泉旅行で有島光軌に置き去りにされた渡辺美都の苦い帰路から始まります。彼女は“運命の再会”が裏切りで終わったことにショックを受けつつ、再び日常へ戻ります。

しかし、罪悪感は形を変えて彼女を襲い、周囲の人々の温かさがかえって身を刺す回でもありました。ここでは出来事の流れを追いながら、登場人物の心情も交えて整理します。

温泉旅行の余韻と母の事故

有島との温泉旅行が突如終わりを迎えたのは、彼の妻・麗華が出産したという知らせが入ったからでした。取り残された美都は、再会を「運命」だと信じていた自分の甘さに落胆します。

温泉土産を持ち帰ろうとしていた矢先、今度は母・悦子が階段から落ちて病院に運ばれたとの電話が入り、不安に駆られる姿が描かれます。美都は慌てて病院へ向かいますが、そこには既に夫・涼太の姿があり、彼が先に母を迎えに来ていたことを知ります。

涼太と悦子との同居生活

涼太は母の骨折を心配し、骨が治るまで自宅に同居しようと提案します。美都は母に対して複雑な感情を抱いており、同居に抵抗しますが、母と涼太が喜んでいる姿を見て断れません。

家に戻ると、母の足は思ったより深刻ではなく、緑内障による視野の狭窄で踏み外した可能性があると医師から言われます。涼太は美都に「君の病院で診てもらった方がいい」と優しく言い、彼女は素直に感謝の言葉を口にします。この同居生活は、美都に罪の意識を募らせるきっかけとなり、後に重要な伏線となります。

麗華の出産と有島家の温かさ

一方、有島家では麗華が女の子を無事に出産します。家族は赤ちゃんの名前について話し合い、麗華は「『ありがとう』と『ごめんなさい』が言える子に育ってほしい」と願います。

名前に対して控えめな麗華に対し、母や夫の光軌は「その名前が好きだ」と励まし、有島家には温かい空気が流れます。麗華は夫がまだ赤ちゃんを抱っこしていないことを指摘し、抱かせて実感を持たせようとするなど、夫婦の連携が描かれます。この穏やかなシーンは、美都の家庭との対比として印象的です。

香子への告白と揺れる心

温泉旅行から戻った美都は、親友の香子の元を訪れます。彼女は有島の妻が妊娠していること、旅行中に子どもが生まれたため彼が帰ってしまったことを告白。

香子は「最低。でも早く気付いて良かったじゃない」と突き放し、不倫相手には忘れられないでいる美都を「動物みたいだ」と嘆きます。美都はそれでも「嫌いになれない」と涙ぐみ、ここで初めて自身の弱さと向き合い始めます。

涼太への罪滅ぼしと食事会

涼太の優しさに罪悪感を募らせた美都は、彼の同僚・小田原を招いて手料理を振る舞うことを提案します。母の協力を得て買い出しに出かける彼女ですが、途中で有島からランチの誘いが届き、迷った末に「ランチだけなら」と応じてしまいます。

しかし予定より長引き、彼女はまたもホテルの客室に消えていきます。帰宅後はデパ地下の惣菜を並べ、本格的な料理を作ったかのように装います。

食事会では、小田原が「奥さんは料理ができないと思っていました」と驚き、美都は自分でも作った料理の味に驚くふりをします。涼太と母も演技に加わり、嘘の宴は何とか切り抜けますが、内心では綱渡りのような緊張感が続きます。

禁断の再会と別れの決意

美都は「このまま忘れられるかもしれない」と自分に言い聞かせ、有島からの連絡を断ち続けます。しかし、心の奥では彼に惹かれ続け、ランチ後のホテルで再び抱きしめられると「これで最後の思い出にしよう」と言い訳して身を委ねます。

エレベーター内での抱擁や「忘れられるわけない」と自問自答するシーンは、欲望と理性のせめぎ合いが端的に表現されていました。

柴犬君事件――涼太が不倫の証拠を発見

その夜、疲れ切った美都はメールを削除するのを忘れて眠ってしまいます。風呂から上がった涼太がソファの下に落ちていた彼女のスマホを拾うと、そこには有島とのメールが残っていました。

いつもスマホをチェックしても何も出てこなかった涼太は、ついに「有島光軌」の名前を目にし、メールに書かれた「柴犬君」という呼び名を見て愕然とします。美都は不倫相手との会話で夫を柴犬に例えていたのです。この「柴犬君事件」は物語の重要な転換点となり、涼太の愛情が狂気へ変わる伏線として機能します。

麗華の病気と夫婦の絆

一方、有島家でも波風が立ち始めます。麗華は検査で卵巣腫瘍が見つかったことを夫に告げ、「片方だから大丈夫」と明るく話します。驚いた有島は妻が一人で検査に行き、一人で結果を聞いていたことに気付き、自分の身勝手さを反省します。

麗華は夫の良いところとして「単純で調子に乗りやすいけど、大事なところに気づいてくれる」と微笑み、二人の間には温かな信頼が存在することが示されます。この場面は、嘘と隠し事の中で揺れる美都とは対照的に、夫婦の絆を象徴しています。

子どもへの価値観と夫婦の溝

クライマックスでは、涼太が夕食のうどんを食べながら「柴犬から秋田犬になっちゃうよ」と冗談交じりに言い、美都は意味が分からず笑います。しかし涼太の握りこぶしは怒りに震え、笑顔の裏で憎悪が膨らんでいることが描かれます。

その後、彼は突然「子ども欲しくない?」と尋ねますが、美都は「今は欲しくないし、ずっと要らない」と答えます。涼太は表面上は理解を示しますが、二人の価値観の違いが浮き彫りになり、視聴者は彼の心の内で何かが変化していることを感じ取るでしょう。こうして第3話は、嘘が暴かれる直前の危うい均衡を残して幕を閉じます。

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」3話の感想&考察

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」3話の感想&考察

第3話を観終えて感じたのは、登場人物の心情がそれぞれ少しずつ変化し、嘘と真実の狭間で揺れ動いていることです。

美都は有島との関係が運命だと思いながらも罪悪感に苛まれ、涼太は愛を装いながら妻を束縛し、有島は家庭と欲望の間で揺れ、麗華は夫の不誠実さを感じつつも家族の絆を信じています。ここからは、いくつかのテーマに分けて感想と考察を深めます。

欲望と罪悪感のバランス

美都の行動原理は「好きだから仕方ない」という欲望と、夫や母への罪悪感とのせめぎ合いにあります。

温泉旅行後に母が怪我をした知らせを受け、「お天道様は見てるのかな」と反省する彼女は、心から悔いているように見えました。しかしほんの数日後、有島からの誘いに乗ってしまうのだから、欲望の力は計り知れません。

香子に「それじゃ動物だよ」と言われても、美都は「嫌いになれない」と涙を滲ませます。この矛盾した感情が彼女のリアリティであり、視聴者は「愛情」と「執着」の違いを自問することになります。

罪悪感は彼女を「良い妻」に振る舞わせます。第3話で彼女が自ら食事会を企画し、手料理を振る舞おうとしたのはその象徴でした。惣菜を買い並べてでも涼太を喜ばせようとする姿には、どこか健気さがあり同情を誘います。

にもかかわらず最後には不倫相手とのメールを削除し忘れ、全てが露呈する危機に陥る——彼女はどこまでも不器用であり、欲望を制御しきれないまま周囲を傷つけてしまいます。

涼太の愛と狂気

涼太は第2話に続き、不気味なほど優しい夫として描かれています。母の骨折を心配し同居を提案する姿は理想的な婿そのものですが、美都のスマホをチェックするなど執拗な監視も続けています。

彼がついに有島の名前を見つけ、「柴犬君」と自分が呼ばれていることを知った場面は衝撃的で、彼の愛情が怒りや憎悪へと変貌する兆しでした。

興味深いのは、彼が怒りを表に出さず笑顔で「柴犬から秋田犬になっちゃうよ」と冗談を飛ばしたことです。

彼は爆発的な感情を抑圧し、皮肉を込めて妻を刺しているのです。この抑圧された怒りは後の物語で恐ろしい形を取ると予感させ、「優しさ」が容易に「狂気」に変わることを示します。視聴者としては、涼太の行動に同情すべきか恐れるべきか、複雑な気持ちを抱かざるを得ません。

家族・母親の存在

美都の母・悦子はこれまで自由奔放な母親として描かれてきましたが、第3話では彼女の存在が一層重みを増します。

階段から落ちたのは緑内障が原因であり、病院へ連れて行ってくれたのは涼太でした。同居生活では、母は涼太の味方をしながらも娘に「せめてバレないようにしなさいよ」と忠告します。これは不倫を肯定しているわけではなく、過去に自分も既婚者と付き合った経験を持つからこその実感が滲んでいます。

母と娘の関係は、世代間で価値観が微妙に異なりながらもどこか似通っていることを示しています。美都は母に反発しつつも、その恋愛観に影響を受けています。母も「腐っても親子だね」と言い放ち、二人の複雑な絆を象徴しました。家族はしばしば「自分を映す鏡」であり、美都は母を見ることで自分の未来を恐れているのかもしれません。

子どもというテーマと女性の人生

この回では「子どもを持つかどうか」が重要なテーマとして浮かび上がりました。

有島家では麗華が出産し、赤ちゃんを抱いた夫婦の温かいシーンが描かれました。一方、美都は吐き気を催した姿を見た涼太から妊娠を疑われますが否定し、最終的には「今もこれからも子どもはいらない」と宣言します。この対比は、女性がどのように生きたいのか、選択の自由と責任について考えさせます。

美都が子どもを欲しがらない理由は明確には語られませんが、彼女が「今の自由を手放したくない」という気持ちを抱えていることは想像に難くありません。

仕事を続け、自分の好きな人と恋愛を楽しみたい。それは個人の自由ですが、夫婦関係を続けながら別の男性を愛することは誰かを傷つける矛盾を孕みます。対して麗華は、夫に小さな不満を抱きながらも家族として歩む覚悟を決めています。ドラマはこの二人の女性を通じて、現代の結婚観と母性観を静かに問いかけています。

終わりに――運命への依存から自立へ

第3話は、これまで「運命」に振り回されてきた美都が初めて自分の選択に向き合う兆しを見せた回でもあります。彼女は香子に「嫌いになれない」と泣きつきつつも、有島との関係を断とうと決意し、ランチ後には「これが最後の思い出」と自分に言い聞かせました。

しかし、欲望は彼女を再び同じ過ちへと導きます。運命を言い訳にして自由に生きてきた彼女が、どこかで自分自身の弱さと向き合わなければならない日が来るはずです。

涼太は柴犬から秋田犬へと変わる冗談で怒りを覆い隠し、有島は妻への愛と欲望の板挟みで迷い、麗華は夫を信じる強さと自身の病気への不安を抱えています。

誰もが完璧ではなく、それぞれの弱さを抱えて生きているということが、ドラマの魅力です。第3話の終盤で浮かび上がった不穏な空気は、次回以降に大きな爆発を迎える予感を残しました。視聴者としては、彼らがどのように答えを出すのか見守りつつ、自分ならどうするかと胸に手を当てたくなる作品でした。

次回はこちら↓

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