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TRICK/トリック(シーズン2)6話のネタバレ&感想考察。サイ・トレイリング編!人面タクシー失踪事件と“必ず見つける男”の正体

TRICK/トリック(シーズン2)6話のネタバレ&感想考察。人面タクシー失踪事件と“必ず見つける男”の正体

噂話だったはずの怪談が、誰かの人生を止めた現実として目の前に現れたとき、人は“信じたくない力”にすがってしまう。

霧の夜に消える「人面タクシー」。

失踪者を必ず見つけ出すという男・深見博昭。
彼の能力は奇跡なのか、それとも最悪の“遺体探索装置”なのか。

この第6話は、トリックを暴く物語ではなく、希望が一つずつ削られていく過程そのものを見せる回だ。

目次

トリック(シーズン2)6話のあらすじ&ネタバレ

トリック(シーズン2)6話のあらすじ&ネタバレ

シーズン2第6話「失踪者を必ず見つけ出す男」は、“人の持ち物から意識の痕跡を追って居場所を突き止める”という超能力めいた技「サイ・トレイリング」を掲げる男が登場する回

噂話のような都市伝説「人面タクシー失踪事件」が、現実の痛み(失踪・遺体・後悔)として迫ってくる導入編です。

霧の夜に消える「人面タクシー」──噂が“頼みの綱”になる

冒頭から不穏。霧の晩にタクシーへ乗ると二度と戻れない――そんな「人面タクシー」の噂が巷を回り、いかにも怪談めいた空気が漂います。

ところがTRICKらしいのは、この“怪談”が最初から笑いではなく、誰かの人生を止めた出来事として置かれること。だから怖い。

いつもの極貧スタート:パンと財布と、見られてはいけない現場

一方で、山田奈緒子はいつも通りの極貧。

腹が鳴り、目の前でパンを捨てる子どもに心が動き、さらに神社で拾った財布に“思わず飛びつく”。……が、その瞬間をよりによって上田次郎に目撃される。上田は「迷わずネコババか」と説教しつつ、いつものように奈緒子を半ば強制連行して研究室へ。ギャグなのに、この回は“財布=他人の人生の痕跡”というモチーフが後で効いてくるのが巧いです。

岡本宏の依頼:消えた婚約者・小早川恭子を探したい

研究室にやって来た依頼人は岡本宏。依頼は「とある人物の能力が本物か鑑定してほしい」というもの。その人物こそ、マスコミでも話題になっているパラサイコロジーアカデミー学長・深見博昭。

岡本は、深見が本物なら、3年前に失踪した婚約者・小早川恭子の行方を“サイ・トレイリング”で探させたいと言います。

ここで刺さるのが、岡本の後悔です。恭子が“人面タクシーに乗り込む瞬間”を目撃していながら止められなかった。その「もし、あの時…」が、3年経っても消えない。TRICKはオカルトの皮を剥ぐドラマだけど、この回は先に“心の傷”を見せてくる。だから、超能力の真偽よりも先に、依頼が重いんですよね。

パラサイコロジーアカデミーへ:深見博昭の“理屈の鎧”

上田と奈緒子は、深見主宰のアカデミーに乗り込み鑑定開始。館内にはスプーン曲げやテレパシーなど、“それっぽい”訓練の部屋が並びます

深見は意識をめぐる理屈を堂々と語り、「サイ・トレイリング」は“もっとも呪われた能力”だとも言う

学位と専門用語で武装したタイプの権威で、上田の「暴いてやる」といういつもの立ち位置が、ここではすんなり通らないのが面白い。

財布で試す奈緒子、マジックで負ける奈緒子

奈緒子は深見を煽り、拾った財布を材料に「それで持ち主を探してみろ」とサイ・トレイリングを要求。深見は財布に手を置き、あっさり持ち主を特定してみせます。

奈緒子も対抗してカードマジックで“痕跡を読む”ふりをするけれど、タネを瞬時に見破られて完敗。深見は奈緒子を「低俗」だと罵り、怒って去り際に「もう二度とサイ・トレイリングはしない」と言い放ちます

ここ、痛快でもあり怖い場面。奈緒子はいつも“暴く側”の人間(イカサマを見抜く側)なのに、今回は“見抜かれる側”に回る。しかも相手は、宗教家でも詐欺師でもなく、学位と理屈を携えた男。TRICKの空気が一段暗く切り替わる瞬間です。

奈緒子のリベンジ:テレビに引きずり出す「公開対決」

深見を怒らせた結果、岡本は絶望し奈緒子を責めます。ここで奈緒子が取るのが、いかにもTRICKらしい“裏口”の一手。

上田出演の番組「どんと来い!超常現象」に深見をゲストとして呼ばせ、公開対決の形でリングへ引きずり出す。深見は奈緒子を見ただけで帰ろうとするが、挑発に乗って勝負を承諾。奈緒子はそこでなんとか面目を取り戻し、恭子のサイ・トレイリングを引き受けさせることに成功します。

「被害者は既に殺害されている」──希望が遺体捜索に変わる瞬間

ところが深見は、恭子の写真に手をかざした直後、淡々と宣告します。
「被害者は既に殺害されている」
さらに、恭子だけではないこと(同時期に複数の女性が失踪している)も言い当て、遺体を見つけると宣言。

その報酬として現金1000万円を要求します。希望の探索が一瞬で“遺体探し”に変わる、あの冷たい切り替え。TRICKの“後味の悪さ”が、ここで真っすぐ来ます。

スポンサーの登場:叔父・小早川辰巳と“父親不明”の余韻

1000万円なんて払えない――と岡本が青ざめる中、突然現れる男が「自分が払う」と名乗り出ます。

彼は恭子の叔父・小早川辰巳。恭子の母・律子は未婚で恭子を産み、父親の名を明かさないまま亡くなった。

恭子の肉親は辰巳のみ。だからこそ、妹の代わりに金を出すという理屈は通っている。……のに、岡本が“明らかに嫌がる”という引っかかりが残る。ここ、次回へ繋がる匂いが濃いポイントです。

深見の「ゾーン」理論:死者の意識は消えないのか

さらに深見は、望まない死を迎えた者の意識は“ゾーン”と呼ぶ領域に焼き付いて残る、と説きます。

火災現場に焼き付く影の比喩まで使い、サイ・トレイラーを「呪われた才能」と言い切る。理屈っぽいのに、話している内容は呪術に近い。視聴者の足元をグラつかせる言葉選びが絶妙です。

そして深見は最後に失踪した被害者から追跡を開始。持ち物から“最後にいた場所”を特定し、追跡班は山奥へ。深見は次々と遺体の場所や死因を当て、実際に遺体が見つかっていく。残るは小早川恭子のみ――というところで6話は幕を引きます。事件は動いたのに、救いは一切見えてこない。次回への不気味な引きが強烈です。

トリック(シーズン2)6話の伏線

トリック(シーズン2)6話の伏線

6話は“サイ・トレイラー編”の導入回で、トリックそのものより「構造」を仕込む回でもあります。誰が何を信じ、誰が何を欲しがり、誰がどこで嘘をつくのか。次回の回収へ向けて、さりげなく刺さる糸が多いです。

伏線1:財布を拾う奈緒子=「痕跡」テーマの宣言

冒頭の財布は単なる貧乏ギャグに見えて、「持ち物には持ち主の人生が染みつく」という回のテーマ宣言になっています。深見の“持ち物から追跡する”能力に、物語が乗り換えるための助走。笑いがそのまま伏線になるのがTRICKの強み。

伏線2:「人面タクシー」=怪談の形をした“仕掛け”予告

「霧の晩」「二度と戻れない」「人面」という要素は、オカルトに見せるための材料である一方、視界・認知・錯覚を連想させます。

TRICKが得意な“見え方の操作”で崩れる予感を、6話の時点で十分に匂わせています。

伏線3:深見の学位と理屈=権威の種類が違う

上田は『どんと来い』で“暴く側の権威”になった人物。

でも深見は、学位と専門用語で信者を作るタイプの権威。権威対権威の構図にすると、いつもの上田の強みが一度ひっくり返る。奈緒子のマジックがあっさり見破られるのも、その「格付け」の演出です。

伏線4:岡本の「止められなかった」後悔が、事件の芯になる

サイ・トレイリングは“便利な能力”のように見えて、実際には「見つけたい」という弱さを増幅させる装置でもある。岡本の後悔が強いほど、真相がどんなに理屈で説明できても“救い”にはならない。ここが、この章の後味を決める下地。

伏線5:小早川家の事情(父親不明/叔父だけが血縁)

恭子の父親が明かされない、母はすでに亡い、肉親は叔父だけ――この情報は、動機の地図を作るための材料です。

さらに岡本が辰巳の登場を露骨に嫌がることで、「この二人の関係、ただの“依頼人と被害者家族”じゃないな」と読者に疑いを植え付けます(答えは次回)。

伏線6:1000万円という“現金条件”

深見が求めるのは善意でも協力でもなく、キャッシュ1000万。

ここで「能力者=救い」ではなく「能力者=ビジネス」側の顔が強調されます。金が入ることで“誰が得をするか”がはっきりし、真相が金の流れに引っ張られていく準備が整う。

伏線7:「ゾーン」=超常を匂わせる“わざとらしい言葉”

深見のゾーン理論は、オカルトの香りが強すぎるぶん、逆に怪しい。視聴者に「もしかして本物?」と思わせつつ、同時に「いや、怪しすぎるだろ」と疑わせる。TRICKがよく使う“揺らぎ”の仕込みで、次回の“種明かしの快感”を増幅させる言葉です。

トリック(シーズン2)6話の感想&考察

トリック(シーズン2)6話の感想&考察

6話を見終えると、いつものTRICKよりも少し息が浅くなる感覚が残ります。

笑えるのに、怖い。暴けそうなのに、暴けない。導入回なのに“見つけたもの”が救いじゃない。この矛盾が、サイ・トレイラー編の良さだと思いました

“サイ・トレイリング”が怖いのは、能力より「倫理」が見えないから

超能力者が出る回は過去にもあったけど、深見が嫌なのは、信者を煽る教祖タイプではなく“理屈の顔”で近づいてくる点。理屈があるから信じたくなるし、学位があるから疑いにくい。しかも彼は、依頼人の感情に寄り添う素振りをほぼ見せない。写真に手をかざして一言「もう死んでいる」。冷静すぎて、優しさがない。

この冷たさって、実はTRICKがずっと描いてきた「信じたい側の弱さ」を、真正面から切る刃なんですよね。救いを買いに来た人が、現実(遺体)を買わされる。

奈緒子が“負ける”導入の気持ちよさ

奈緒子がカードマジックで完敗する流れ、めちゃくちゃ良い

いつもは奈緒子の瞬発力が事件の突破口になるのに、今回は逆に「奈緒子の仕事(マジック)」が“浅い”と断罪される。視聴者としては悔しいのに、物語としてはワクワクする。

この“負け”で深見が強敵として立ち上がり、しかも奈緒子が次に取るのが「テレビで公開対決」というド直球のメタ技。TRICKが「現場」と「舞台」を行き来するドラマであることを、導入回から思い出させてくれました。

テレビという舞台装置:暴く側も、煽る側も同じ穴

深見を呼び出すのが“テレビ”なのが皮肉でいい。テレビは真偽を裁く場じゃなく、盛り上げる場。だから深見は、能力が本物かどうか以前に「キャラ」として成立してしまう。

一方で奈緒子も、視聴者の前で勝負することで深見を動かす。つまり、この回は「嘘を暴く者」も「嘘を売る者」も、同じ装置(テレビ)を使ってる。TRICKの世界では、正義も悪も、まず“見世物”になる。そこが怖いし、面白い。

「ゾーン」は超常現象というより、“残ったもの”の比喩に見える

深見が語るゾーン理論は、信じるか信じないかで言えば胡散臭い。けれど、この回を見ていると、ゾーンは「死者の意識」よりも「生き残った側の後悔」を指しているようにも感じました。

岡本の“止められなかった”が、3年経っても消えない。あれこそゾーンでしょう。燃え跡に影が残るように、人生に焼き付いた一瞬は消えない。だから人は、能力者に金を払ってでも「終わらせたい」。でも深見が見つけるのは、終わりじゃなく遺体。救いより先に、決着が来てしまう。

視聴者の声に共感:怖いのに笑ってしまう“顔芸”の妙

ファンの感想でも「能力使用中の顔がじわじわくる」みたいな反応が出がちなの、分かります。深見の“能力発動モード”は、笑っていいのか怖がるべきか迷うギリギリの線を突いてくる。

別の感想でも深見を「ゾーンおじさん」と呼んでいて、あの決め台詞の耳残りも含めて、怖さの中毒性がある回だなと。

次回への期待:この回は“救いの準備”ではなく“地獄の入口”

6話は、事件を解決してスッキリする回じゃない。むしろ「遺体が見つかる」という最悪の形で“進展”してしまう回です。

でも、それでも見てしまう。だってTRICKは、タネが分かった瞬間に安心させてくれる作品じゃなく、タネが分かった後に「じゃあ、これは誰のための嘘だったの?」と突き返してくる作品だから。

この章の導入である6話は、その“突き返し”の準備が完璧。金、後悔、権威、そして人面タクシーという怪談の形。次回、どこから崩れて、誰が何を失うのか。嫌な予感がするほど、続きを見たくなる終わり方でした。

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