第3話は、「距離が縮まったからこそ起きてしまった出来事」を真正面から描いた回でした。
知人から友人へ。その小さな前進が、黒崎さんの世界を明るく照らした一方で、想いは制御できない速さで外へあふれ出してしまいます。
守りたい気持ちと、守られる不安。優しさが暴走した夜に、小春と黒崎さんは初めて“恋の試練”と向き合うことになりました。
※この記事は、ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」第3話のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」3話のあらすじ&ネタバレ

第3話は、「知人」だったはずの2人が、ちゃんと“友人”として向き合い始めたからこそ起きた事件回。
小春の言葉が黒崎さんの背中を押し、黒崎さんの言葉が世間を揺らしてしまう——そんな“優しさの連鎖”が、初めての試練を連れてきました。
「友人になれた」だけで、黒崎さんの世界は明るくなる
物語は、少しずつ距離が縮まっていく小春と黒崎さんの空気から始まります。
最初は“突然のプロポーズ”に戸惑うばかりだった小春も、黒崎さんの真っ直ぐさを前に、気づけば「今は……友人になれたらって……」と、心の置き場所が変わってきていました。
黒崎さんにとって、その言葉は「世界が変わる」くらいのニュース。
知人から友人へ。たったそれだけなのに、黒崎さんは子どものように喜んで、全力で受け取ってしまうんです。
桐矢編集のSOS。授賞式直前、黒崎さんが消えた
そんな中で訪れるのが、黒崎さんの小説の授賞式。場所は都内のホテルです。
ところが黒崎さんは、受賞スピーチを目前にして、緊張のあまり「やはり僕には無理です」とホテルのバスルーム(※室内にこもる形)に閉じこもってしまいます。
担当編集者の桐矢は頭を抱えます。
このままだと授賞式は台無し、黒崎さんの評判も落ちてしまう。だから桐矢が助けを求めたのが——小春でした。
桐矢が急きょ白瀬家まで来て、小春に「力を貸してほしい」と頼み込む流れも、“黒崎さんがどれだけ小春を頼りにしているか”がにじむ場面でした。
小春の言葉で“扉”が開く。バスルーム越しの説得
ホテルへ駆けつけた小春は、バスルームの中の黒崎さんに呼びかけます。
そこで小春が伝えたのは、「完璧にできるかどうか」じゃなくて、「伝えたいと思った気持ち」のほうでした。
「失敗してもガッカリしません」「黒崎さんが頑張ったことが素敵だと思う」——小春の言葉は、まっすぐで、逃げ道を優しく塞いでくれる。
“できない自分”を責めて縮こまっていた黒崎さんが、少しずつ顔を上げていくのが分かります。
それにしても黒崎さん、緊張で閉じこもっていたはずなのに、小春が来ると別方向の想像が止まらない(小春のドレス姿を思い浮かべてしまう)あたりが、もう黒崎さんらしさ全開でした。
授賞式へ。スーツと“前髪アレンジ”で現れた黒崎さん
小春の言葉に背中を押された黒崎さんは、「逃げずに壇上から感謝の気持ちを伝えたい」と決意します。
そして授賞式へ。ビシッとスーツを着こなし、小春がすすめた前髪アレンジで登場する姿は、緊張しているのにどこか誇らしげにも見えました。
それでも、壇上の黒崎さんはやっぱり黒崎さん。
マイクにぶつかってしまったり、言葉を探す“間”があったり、見ている側が思わず「大丈夫だよ」って心の中で手を振りたくなる不器用さがあります。
感謝のスピーチが、恋の告白に変わる。「大好きです」の破壊力
黒崎さんはまず、献身的に支えてくれた桐矢への感謝を口にします。
でも、感情が高ぶった黒崎さんは、そこで止まれなかった。
「僕は逃げずに伝えたい」と決めたはずの“伝えたい相手”が、読者ではなく——小春だったんです。
そして、会場には大勢の記者。
その目の前で黒崎さんは、あろうことか小春へ「大好きです」と公開告白してしまいます。しかも勢い余って、おにぎり屋さんのことまで口にしてしまい、会場が一気にざわつく。
小春の顔から、血の気が引くのが分かるような瞬間でした。
うれしいとか、恥ずかしいとか、その前に「え、今それ言う!?」の大波が来て、身体ごと固まってしまう感じ。
逃げる小春、追いかける黒崎さん。撮られてしまった“ふたり”
公開告白の直後、小春は会場を飛び出します。
混乱の中で逃げてしまう小春を、黒崎さんは追いかける。
ここが、2人にとっての“最初の試練”の入口でした。
慌てて会場から出た2人の姿は、しっかり記者に撮られてしまいます。
この時点で、小春は「自分が黒崎さんの足を引っ張ってしまうかもしれない」不安に飲まれていくし、黒崎さんは「守りたい」の温度を上げていく。
同じ出来事でも、受け止め方が違うのが切なかったです。
「お祝いに何が欲しい?」——黒崎さんが望んだのは“触れること”
授賞式を終えたあと、小春は黒崎さんに“お祝いのプレゼント”として、欲しいものを聞きます。
ここ、自然に聞いてるようで、小春の中にも「ちゃんとおめでとうを伝えたい」気持ちが育ってきた感じがして、じんわりしました。
そして黒崎さんが出した答えが、「少しだけ、触れてもいいですか…?」。
物じゃなくて、“距離”を望むのが黒崎さんらしくて、まっすぐすぎて、ずるい。
黒崎さんは柱に手をついて、小春を逃がさない距離まで近づく(いわゆる“柱ドン”の形)。
小春が思わず目を閉じてしまうのも、分かる。分かりすぎる。
でも黒崎さんがしたのは、キスじゃなくて——優しく頭を撫でるだけ。
小春の中に「頭…?」っていう、拍子抜けと物足りなさが生まれてしまうのも、恋が育ってきた証拠みたいに見えました。
スピーチの余波で「しらせ」は大繁盛。うれしさと怖さが同時に来る
黒崎さんのスピーチは、現実を動かします。
“黒崎さんが愛するおにぎり屋”として店名が知られ、店には人が押し寄せて大繁盛。
ただ、小春は素直に喜べない。
店が混むほどに、黒崎さんと自分の距離が、世間に勝手に測られてしまう気がしてしまうから。
そんな中でも黒崎さんは相変わらずマイペースで、いつものおにぎりを注文しようとする。
騒がしくなっても“日常を守ろうとする”黒崎さんの姿は、小春にとって救いでもあり、危うさでもありました。
「2人の写真が撮られた」——不安を現実にする“記事”の存在
桐矢から、小春に告げられる事実。
「2人の写真が撮られた」。この一言で、小春の世界がぎゅっと狭くなっていきます。
案の定、粘着質な記事が出回り、小春は怯えることに。
“恋”がきれいなものほど、外側からの視線は簡単に汚してくるんだなって、胸がざらつく展開でした。
記者に追い詰められる小春。黒崎さんの表情が変わる
さらに、小春は2人の関係を張っている記者に捕まり、困ってしまいます。
答えようとすると言葉が足りなくて、黙ると“認めた”みたいに取られてしまう。高校生の小春に、これは重すぎる。
そこに現れた黒崎さんは、いつもの柔らかい顔ではありませんでした。
小春を守るために、黒崎さんはその記者と契約している社長へ直接連絡し、記者を解雇に追い込むほどの圧をかけます。
「許さない」という怒りが見える瞬間は、キュンより先に“怖さ”が来るはずなのに、なぜか小春は安心してしまう。
守られる側の心って、こういう矛盾だらけなんだな…って、見ていて苦しくなりました。
守った代償。転びそうな小春を支えて、黒崎さんの手首が…
契約解除を逃れたい記者は、その場を去ろうとします。
でもその際に小春の肩にぶつかってしまい、小春は転倒しそうになる。
咄嗟に身を挺して助ける黒崎さん。
小春を守り切った代わりに、黒崎さんは手首(手)を怪我してしまいます。
この“怪我”は、ただのアクシデントじゃなくて、これからの試練の形にも見えました。
小春が「守られるだけじゃダメかもしれない」と感じ始めるきっかけになっていきそうで、胸がぎゅっとなります。
黒崎家の不穏。テレビの前で笑えない弟・唯央
場面は変わり、テレビでは授賞式での公開告白が報道されています。その映像を見つめるのが、黒崎さんの弟・唯央。
兄が幸せそうに笑う姿が、唯央には許せない。
その視線には、家族というより“監視”に近い冷たさが混じっていて、空気が一気に不穏になります。
そこへ帰宅する黒崎さん。
弟に対してガチガチの敬語を使う黒崎さんの態度が、2人の過去に何かあったことを匂わせて、ラブコメのはずなのに背筋がすっと冷えました。
3話ラスト——“試練”は2人の恋をどう変える?
第3話のラストは、公開告白の余波と、記者の追跡、そして黒崎家の不穏が一気に押し寄せて終わります。
小春と黒崎さんは「好き」という気持ちを育て始めたばかりなのに、世界のほうが先に騒ぎ出してしまった。
でも、ここまでの出来事を見て思うのは——小春はもう“逃げるだけの子”じゃない。
黒崎さんもまた、“守るだけの人”で終われない。試練は苦しいけれど、2人の形をはっきりさせていく予感がしました。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」3話の伏線

第3話は、事件が起きた分だけ“次につながる匂い”も濃い回でした。
ここでは、3話の中で残された違和感や、後で回収されそうなポイントを「伏線」として整理します(※現時点では確定ではなく、今後の展開で意味が変わる可能性があります)。
物 小道具で残ったサイン
- 授賞式会場の“記者の数”とカメラ
告白そのものより、「撮られる」ことが試練の始まりになった回でした。ここから“追う側”が固定化していく可能性が高いです。 - スマホ1本で流れを変える黒崎さん
記者を追い込めるほどの“連絡先”を持っている点が、恋愛ドラマとしては不自然なくらい強い。黒崎さんの背景(家・人脈・金の出どころ)に、まだ明かされていない層がありそうです。 - 黒崎さんの“手首(手)の怪我”
ただのアクションの結果というより、次回以降の「小春が支える側になる」導線に見えました。あの“折れた?”みたいな音のニュアンスも気になります。
セリフが先に未来を言っている
- 小春の「失敗してもガッカリしない」
この言葉は、黒崎さんを壇上に立たせた“鍵”でした。同時に今後、黒崎さんが失敗したり傷ついたりしたとき、小春が同じ覚悟で支えられるかの伏線にも見えます。 - 黒崎さんの「大好きです」
公開告白は、恋の宣言でありながら「世間に対しての宣戦布告」にもなりました。2人の恋が“外側に晒される”展開は、ここから戻れない。 - 黒崎さんの「許さない」
守るための怒りが、今後“支配”や“独占”にすり替わらないか。優しさの形が変質する可能性を残したセリフでした。
沈黙 言わなかったことが一番こわい
- 黒崎さんは、なぜ弟に敬語なのか
家族なのに上下関係があるように見えた点は、かなり強い違和感。黒崎家の過去が、黒崎さんの自己評価(卑屈さ)につながっている匂いがします。 - 唯央は“何に”苛立っているのか
兄の幸せが気に入らないだけなのか、それとも小春の存在が“邪魔”なのか。まだ目的が言語化されていないからこそ、次回の動きが怖い。 - 小春の中の“物足りなさ”の正体
頭を撫でられただけなのに、心がざわついた小春。ここには「恋愛」の入口だけじゃなく、「自分も欲しがってしまう」未来の伏線があるように見えました。
これから回収されそうな「関係性の火種」
- “恋”が公になったことで、学校/家族に波及する可能性
まだ決定的には描かれていないけれど、記事と目撃の流れがある以上、小春の生活圏が揺れるのは時間の問題。 - 黒崎さんの“守り方”は正しいのか
記者を排除できたとしても、小春の気持ちを置き去りにした守り方になっていないか。ここが次回以降の揉めポイントになりそうです。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」3話の見終わった後の感想&考察
第3話、キュンの糖度は高いのに、胸の奥にちゃんと“苦み”も残る回でした。
恋って、優しいだけじゃ続かないし、好きって言った瞬間から、世界が簡単に壊しに来る。そんな現実が、ふわっと忍び込んできた気がします。
小春の言葉が、黒崎さんを“壇上”に連れていった
小春が黒崎さんに伝えたのは、「上手くやって」じゃなくて「頑張ったことが素敵」でした。
あの言葉って、恋人に向ける応援というより、人としての肯定なんですよね。だから黒崎さんの心の奥に届いた気がしました。
そして、黒崎さんが“感謝”から“告白”に飛んでしまうのも、ある意味では納得で。
黒崎さんの中で、小春はもう「人生を立て直してくれる存在」になっているから、言葉があふれてしまったんだろうなと感じました。
「触れてもいいですか?」が、少女漫画の中で一番誠実だった
柱ドンって、どうしても強引さが先に来がちなんですけど。黒崎さんは、ちゃんと許可を取った。あれ、すごく大事。
しかも結果が“頭なでなで”で終わるのが、黒崎さんの不器用さであり、優しさであり。
小春の「物足りない」が生まれてしまう瞬間って、視聴者側も一緒に恋に巻き込まれた気分になりました。
ここからが本当の試練。恋が「外」に晒される怖さ
公開告白はキラキラして見えるけど、現実的には“リスク”の塊でもあります。
撮られて、書かれて、追われて、本人たちの気持ちと無関係に“物語”を作られてしまう怖さが、今回すごくリアルでした。
小春って、基本は真っ直ぐで強い子だけど、相手が世間に知られた存在だと、強さだけでは守れない部分も出てくる。
あの不安そうな顔は、“恋をしてしまった自分”への怖さにも見えました。
黒崎さんの「守り方」は、優しさと危うさが背中合わせ
黒崎さんが記者に対して見せた怒り、あれは確かに頼もしかった。でも同時に、スマホ一本で相手をねじ伏せられる“強さ”があることが、ちょっと怖くもあって。
小春を守るために動いたのは真実だけど、守ることで小春の選択肢まで奪ってしまう可能性もある。
このドラマの面白さって、黒崎さんの一途さが“美しさ”にも“刃”にもなり得るところだと思うんです。
そして、身を挺して助けた結果の怪我。
あれは「守った」証拠でもあるけれど、小春にとっては「私のせいで傷ついた」になってしまう。恋が苦しくなる入口が、ここに置かれた気がしました。
唯央登場で、空気が一段暗くなる。黒崎家の“鍵”はここ
弟・唯央の目が冷たかったの、かなり印象に残りました。
兄の幸せを見て苛立つって、普通の兄弟喧嘩の温度じゃない。
さらに、黒崎さんが弟に敬語を使っていたこと。
ここに、黒崎さんの“自己肯定感の低さ”の根っこがあるように見えて、ラブコメなのに胸が痛いんです。
次回以降、唯央が小春に接近してきたら、黒崎さんの一途さは「守る」より「囲う」に傾いてしまうのか。
その境界線が、これから一番の見どころになりそうです。
余談:右上の“きゅんシーン”表示、私はちょっと複雑
画面の右上に「きゅんシーンが今から◯個」みたいな表示が出る演出、私は正直ちょっと気が散るタイプでした。
キュンって、人によって刺さるポイントが違うから、数で予告されると“受け身”になってしまう瞬間もあって。
ただ、公式側が「第3話は7個」みたいに遊び心として提示していたり、制作陣が反応を見ながら楽しんでいる空気もあって、嫌い切れないのも本音。
「これがこの作品の個性なんだ」と思えば、慣れてくるのかもしれません。
第3話は、甘さだけじゃなく、恋が現実に触れた瞬間の痛さも描かれた回でした。
でもそれでも、小春の言葉が黒崎さんを立たせて、黒崎さんの行動が小春を守った。その事実だけは、ちゃんと温かい。
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