『黒崎さんの一途な愛がとまらない』第1話は、初回からインパクト全振りのラブストーリーでした。
おにぎり屋で家族を支える女子高生・小春の前に現れたのは、常連客の黒崎さん。ある日突然、「10億円で僕と結婚してください」と真顔で告げてくる――その瞬間から、平穏だった日常の歯車が大きく動き始めます。
重いのに乱暴じゃない。怖いのにどこか誠実。
黒崎さんの一途さは暴走気味なのに、小春の人生を踏みにじらない形で描かれていくのが、このドラマの不思議な魅力です。第1話は、恋を始めるために“まずは知人から”という、いちばん優しいスタートラインが示された回でした。
※この記事はドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」第1話のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」1話のあらすじ&ネタバレ

第1話は、“おにぎり屋の女子高生”小春の日常に、恋愛経験ゼロの天才小説家・黒崎さんが「10億円で結婚してください」と突撃してくるところから、全部の歯車が回りはじめます。
「重い」のに「ピュア」。
怖いのに、どこか笑ってしまう。
この“矛盾のキュン”が、1話の中にぎゅっと詰まっていました。
おにぎり屋「しらせ」と小春の毎日:家族の温度が最初からまぶしい
主人公の白瀬小春(しらせ・こはる)は17歳。
街の小さなおにぎり屋「しらせ」を手伝いながら、父・秋平と弟たちと暮らしています。
お母さんは早くに亡くなっていて、店は“母が残してくれた大事な場所”。
小春にとっての夢は、この店を守って、おいしくて愛のこもった料理でみんなを笑顔にすることです。
家では母親代わりみたいに弟の世話もして、学校が終わったら店へ。
忙しいのに、小春の「いらっしゃいませ」の笑顔はちゃんとあったかい。
“家族とお客さんの笑顔を見るのが幸せ”って、簡単に言えそうで、実は一番むずかしい毎日だと思うんです。
でも小春は、それを当たり前みたいにやっている。
だからこそ、この平穏を壊す存在が現れた瞬間の落差が、すごく効いてきます。
常連・黒崎さんの「10億円プロポーズ」:初手から規格外で脳が追いつかない
ある日、店に毎日のように来る常連の黒崎さんが、突然こう言います。
「10億円で僕と結婚してください」。
しかも、10億円の入った銀行通帳を見せてくる。
さらに婚姻届まで用意していて、すでに“サインするだけ”の状態。
黒崎さんは、まっすぐな目で「生まれて初めての恋をしています」と畳みかけます。
小春は混乱しつつも、その表情に誠意を感じ取ってしまう。
でも、そりゃそう。
付き合ってもないのに、いきなり結婚はできない。
小春は「お気持ちはありがたいのですが、お断りします!」と、ちゃんと断ります。
このときの黒崎さんが“逆ギレ”しないのが、まず第一の衝撃でした。
納得したようにその場を去るんです。
重いのに、乱暴じゃない。
怖いのに、礼儀がある。
この時点で、ただのストーカー枠に収まらない“ズレたピュアさ”が見えてきます。
「断ったのに止まらない」黒崎さん:翌日からアプローチがエスカレート
問題はここからです。
嵐は過ぎ去らない。
翌日から黒崎さんのアプローチはさらに加速して、あの手この手でプロポーズを繰り返します。
視聴後の感想記事でも、黒崎さんが個人情報が見える身分証を見せるような距離の詰め方をしたり、花束やぬいぐるみを贈ったり…と、勢いが止まらない様子が語られていました。
小春は「お客さんだし、悪い人じゃ無さそう」と思ってしまって、強く出られない。
でも、困っているのも本当。
恋の暴走って、“好き”の量じゃなくて、相手の生活にどれだけ踏み込むかで怖さが決まるんだな…と、ちょっと背筋が伸びる場面でもありました。
家族の防波堤:弟・千冬の「それ、ストーカーじゃん!」が正論すぎる
小春が家族に打ち明けると、弟・千冬はかなり警戒します。
「ストーカーでは?」と心配して、姉を守ろうとするんですよね。
この“家族の視点”が入ることで、物語が甘いだけじゃなくなる。
小春が「優しいから断れない」だけじゃなくて、「家族がいるからこそ軽く受け止められない」っていう現実の重さも、ちゃんと映るんです。
小春が“恋愛未経験”だからこそ、経験で防げない怖さがある。
でも、小春が“家族の中心”みたいな存在だからこそ、守られる強さもある。
第1話は、そこがすごく丁寧でした。
小春が「正式に断る」:両親みたいに“好き”で結婚したい
悩んだ末、小春は黒崎さんにきちんと伝えます。
「結婚するなら、両親みたいに好きな人としたい」。
この言葉って、黒崎さんを否定しているんじゃなくて、
小春の中の“結婚の理想”を、正直に差し出している感じがしたんです。
だからこそ、黒崎さんの心にも刺さるし、小春自身も逃げずに言った分だけ苦しい。
断るって、勇気なんだな…と、まっすぐ伝わってきました。
黒崎さんの告白:天才小説家のスランプと「救われた」記憶
小春の言葉を受けて、黒崎さんは自分の正体を明かします。
実は黒崎さんは小説家で、スランプに陥っていた時期があった。
そのどん底のとき、偶然訪れたおにぎり屋で、小春の優しい接客と、おにぎりのおいしさに救われた。
そして、そこで一目惚れした。
ここ、恋愛ドラマの“告白”としては派手じゃないのに、
妙にリアルで、胸が締まります。
誰かに救われた瞬間って、後から何度も思い返しちゃう。
「自分はあの人に返したい」と思ってしまう。
黒崎さんの恋は、たぶんその“返したい”が爆発して、10億円と婚姻届という形になったんだろうな…という説得力がありました。
ただ、そのまま黒崎さんは店を去ってしまう。
小春は背中を見送るしかできなくて、立ち尽くします。
いなくなった黒崎さん:小春の心に残る「僕はあなたに救われた」
それから、黒崎さんはぱったり店に来なくなります。
“やっと平穏が戻る”はずなのに、
小春の中に残ったのは、黒崎さんの言葉でした。
「僕はあなたに救われた」。
小春は黒崎さんのことばかり考えてしまって、どこか晴れない日々を送ります。
ここ、1話の中でいちばん静かな時間なのに、いちばん恋っぽい。
“いないのに、いる”っていう、初恋のあの感じ。
好きかどうかを決める前に、気づいたら生活に入り込んでいる人。
それが黒崎さんになってしまったのが、小春の現在地なんだと思いました。
常連客トラブルと再登場:黒崎さんは「守る」より先に「支える」
そんなある日、小春は常連客とトラブルになってしまいます。
相手に押しのけられて、よろけた小春。
その肩を抱えて支えたのが、もう来ないはずの黒崎さんでした。
黒崎さんは「忘れられなくて、店のそばに立ち寄っていた」と言います。
そして、小春が落としたおにぎりを口に運んで、「最後に小春さんのおにぎりを食べられてうれしかった」と、また去ろうとする。
ここがね、すごく黒崎さんらしい。
抱きしめるでもなく、慰めるでもなく、“おにぎりを食べる”で気持ちを伝える。
言葉は不器用なのに、行動がまっすぐで、しかも相手の仕事(おにぎり)を尊重している。
このズレ方は、ちょっとずるいです。
「まずは知人から」:恋を始めるための、いちばん優しいスタートライン
今度こそ小春は、黒崎さんの背中を追いかけて呼び止めます。
そして伝えるんです。「まずは“知人”から」。
結婚でも恋人でもなく、まずはお互いを知るところから。
この着地が、ほんとに1話の答えでした。
黒崎さんの一途さは止まらない。
でも小春の人生も止めない。
恋愛ドラマの第1話って、派手なキスとか衝撃の告白で終わりがちだけど、この作品は“関係のルールを作る”ところで締める。
その丁寧さが、逆にキュンとしてしまいました。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」1話の伏線

第1話はラブコメのテンポが軽いのに、実は「ここ、あとから効いてきそう…」が多めです。
特に“黒崎さんの正体”と“救われた過去”は、今後の恋の痛いところに触れてくる予感がします。
ここでは、1話の中で気になった伏線を「小道具/セリフ/沈黙(言わなかったこと)」で整理します。
小道具の伏線:10億円、婚姻届、おにぎりが「関係の段階」を表してる
- 10億円の通帳
黒崎さんの愛情表現が“極端”であることの象徴。お金で買いたいのではなく、「失敗したくない」「確実に幸せにしたい」の焦りが見える小道具です。 - 記入済みの婚姻届
一途さと同時に、“相手の気持ち確認が飛ばされている”危うさも映すアイテム。小春が「順番」を戻す必要がある理由になります。 - おにぎり(落としたおにぎりを食べる場面)
黒崎さんが「小春の人生(仕事)」を尊重している合図。恋愛の中で“奪う人”ではなく“受け取る人”であることを示す伏線に見えます。 - 花束やぬいぐるみ、個人情報が見える身分証(描写として語られている範囲)
“距離感の学習が必要な恋”であることを示す材料。2話以降で、黒崎さんが「好きの伝え方」を矯正されていく流れに繋がりそうです。
セリフの伏線:「救われた」が“愛”にも“依存”にも転ぶ危うさ
- 「生まれて初めての恋をしています」
初恋だからこその不器用さ。恋愛の経験値がない人ほど、相手の反応を読むのが苦手で、結果として“暴走”になりやすい。 - 「僕はあなたに救われた」
この言葉が美しい一方で、今後もし小春が落ち込んだとき、“救った側/救われた側”のバランスが揺れる可能性があります。 - 小春の「好きな人と結婚したい」
これ、黒崎さんへの拒絶ではなく“基準”の提示。今後、黒崎さんがこの基準をどう受け止めて「好き」を積み上げるかが物語の芯になりそうです。
沈黙の伏線:「語られていない過去」と「見えない生活」が逆に怖い
- 黒崎さんのスランプの具体的な理由
“どんな挫折だったのか”はまだ深掘りされていません。ここが明かされるほど、小春の存在の意味も変わってきそう。 - 黒崎さんが「なぜ10億円」まで振り切ったのか
恋愛初心者の勢いだけでは説明できない部分が残っています。背後に“助言者(編集者)”の影があるのも気になるところ。 - 小春が「断れない」癖の根っこ
優しいから、だけじゃなくて、家族のために“揉め事を増やしたくない”習慣があるのかもしれない。今後の恋の壁になる予感がします。
2話への伏線:知人になった“次”に待ってるのは、黒崎さんの正体バレ
公式の次回あらすじでは、黒崎さんが「超有名なベストセラー作家」だと分かり、小春が疑心暗鬼になっていく流れが示されています。
1話で“知人”になって、やっと土台ができたところに、「有名人がなぜ私に?」の不安が襲ってくる。
恋って、安心した瞬間に次の不安が来るんですよね。この作品、そこをちゃんと突いてきそうです。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」1話の感想&考察

正直、最初の「10億円プロポーズ」は笑ってしまいました。
でも見終わる頃には、“笑えるだけじゃない”に変わっていたんです。
黒崎さんの一途さって、キラキラというより、必死。
小春の優しさって、可愛いというより、責任感。
その温度差が、恋の始まりのリアルに重なって見えました。
10億円の本質は「お金」じゃなく「失敗したくない怖さ」だった
10億円って、そりゃ現実だと怖いし、無理です。
でも黒崎さんの表情や言葉を追うと、“買いたい”じゃない。
「僕はあなたを幸せにしたい」っていう、過剰なまでの確信で、逃げ道をふさごうとしている感じがする。
恋って本当は、相手の気持ちも未来も、コントロールできない。
その怖さに耐えられない人が、極端なカードを切ってしまう。
黒崎さんは、そのタイプの“不器用な純粋”だと感じました。
小春の「はっきり拒否できない」は、優しさと生活者の防衛本能
小春は、ちゃんと断っている。
でも、黒崎さんが傷つくのも見たくないし、店の空気も壊したくない。
だから曖昧になってしまって、結果として“追われる”。
この循環、恋愛経験の有無というより、生活者あるあるなんですよね。
家族のために、店のために、日常を守るために。
誰かを強く拒否するのって、実はすごくエネルギーが要る。
弟・千冬が「ストーカーでは?」と心配するのも、完全に正論で。
“恋のキュン”と“現実の危機管理”が同時に走るのが、この作品の面白さだと思いました。
キュンの中心は「おにぎり」だった:救われた恋は、食べ物の記憶に宿る
黒崎さんが恋に落ちたきっかけが、「小春の接客」と「おにぎり」っていうのが良い。
誰かの料理に救われるって、体験として分かりやすいのに、言葉にしづらい。
でも黒崎さんは、それをまっすぐ言える。
しかも、再登場の場面で落としたおにぎりを食べる。
“恋愛のご褒美”としてじゃなく、“あなたの作ったものが好き”を優先するところに、黒崎さんの愛の方向性が見えました。
小春を持ち上げるでもなく、支配するでもなく、ただ「嬉しかった」を渡していく。
これができる人、強いです。
「まずは知人から」のラストが最高:恋は階段を飛ばさないほうが長く続く
1話のラストが“知人”って、地味に見えて、ものすごく大事な一歩でした。
結婚でも恋人でもなく、まずは「お互いを知る」。
恋愛のスピードが合わない2人には、この段差の作り方が必要なんですよね。
ネットの反応でも「初恋のドキドキを思い出す」「爽やかな甘い恋愛」という声が出ていたのが分かる気がします。
次回は、黒崎さんが有名な小説家だと分かって、小春が疑心暗鬼になっていく流れが公式でも示されています。
“知人になれた”安心の直後に、“疑う恋”が来る。
この並び、恋愛のリアルすぎて怖い。
でも、だから見たい。
この2人が、ちゃんと相手の生活を守りながら恋をしていけるのか。
1話で小春が作った「ルール」が、2話でどう試されるのか。
私はそこに一番ドキドキしています。
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