2026年冬ドラマとして放送される「パンダより恋が苦手な私たち」は、恋愛がうまくいかない大人たちに向けて、「そもそも恋って何だろう？」と問い直す物語です。
舞台は出版社と大学研究室。
一見かけ離れた場所で交差するのは、人間の恋に悩む編集者と、動物の求愛行動しか信用しない研究者という、ちぐはぐな二人でした。
本作のユニークさは、恋愛の答えを人間同士の駆け引きではなく、動物たちのシンプルな生存戦略に求める点にあります。
仕事、恋、人生の選択に迷う登場人物たちが、動物の“恋のかたち”を通して少しずつ自分の気持ちを言語化していく。その過程が、笑えて、切なくて、妙に刺さるドラマです。
ここからは、ドラマ「パンダより恋が苦手な私たち」について、作品の概要やあらすじ、見どころを順に紹介していきます。
2026年1月〜3月の土曜ドラマは「パンダより恋が苦手な私たち」に決定！
2026年冬クールの日本テレビ系・土曜21時枠は、上白石萌歌さんと生田斗真さんがW主演を務める新土曜ドラマ「パンダより恋が苦手な私たち」が放送予定です。
放送情報を整理すると、以下の通りになります。
- 放送局：日本テレビ系
- 放送開始日：2026年1月10日（土）予定
- 放送日時：毎週土曜 21:00〜
- 原作：瀬那和章『パンダより恋が苦手な私たち』（講談社文庫）
- 脚本：根本ノンジ
- 音楽：MAYUKO
- 演出：鈴木勇馬／松田健斗／苗代祐史
本作の最大の特徴は、恋愛ドラマでありながら「動物の求愛行動」を人生や恋の攻略法として扱う点にあります。
恋・仕事・人間関係に悩む現代人が、動物たちのシンプルで合理的な“恋の作法”から、生き方のヒントを見つけていく新感覚のアカデミック・ラブコメディです。
タイトルに登場する“パンダ”も、単なる可愛さ要員ではありません。恋が苦手と言われがちな一方で、限られたチャンスを確実につかみ、種を残す存在として、作品テーマに深く関わっていきます。
ドラマ「パンダより恋が苦手な私たち」のあらすじ
主人公は、出版社「月の葉書房」で生活情報誌『リクラ』を制作する編集者・柴田一葉（上白石萌歌）。
学生時代から憧れていたファッション誌が休刊となり、望まない部署で3年目を迎えています。
さらに、一葉には大学時代から5年間付き合っている恋人がいるものの、関係はすっかりマンネリ化。仕事も恋も「なんとなく」続けている状態で、自分の人生が停滞していることに薄々気づきながらも、動けずにいます。
そんな一葉に舞い込むのが、恋愛コラムの新企画。取材のために「恋を研究する専門家」を訪ね、大学へ向かうことになります。
そこで出会ったのが、人間の恋愛には一切興味を示さず、動物の求愛行動だけを研究している准教授・椎堂司（生田斗真）です。人間の恋を「非合理で無駄」と切り捨てる椎堂と一葉は、当然のように最初から噛み合いません。
さらに、一葉の運命を大きく揺さぶる存在として登場するのが、カリスマモデルの灰沢アリア（シシド・カフカ）。
恋愛相談コラムに関わることになった一葉は、アリアの強烈な女王様気質に振り回され、ときにはゴーストライターとして原稿まで背負わされることに。
追い詰められた一葉が頼る先にいるのが、椎堂司。
こうして、動物たちの恋のかたちが「人間の悩みの解き方」へと翻訳されていきます。
恋愛だけでなく、仕事への迷い、他人との距離感、コンプレックスなど、誰もが抱えがちな“こじれ”が、動物の求愛行動をヒントに少しずつほどけていく。そこが本作の大きな見どころになりそうです。
ドラマ「パンダより恋が苦手な私たち」は原作はある？
原作はあります。
本作は、瀬那和章による同名小説『パンダより恋が苦手な私たち』（講談社文庫）をドラマ化した作品です。
原作では「恋愛×仕事×動物の求愛行動」という要素が絡み合い、軽やかな語り口の中に、現代人の生きづらさが丁寧に描かれています。
ドラマ版では、原作のエッセンスを活かしつつ、映像ならではのテンポとキャラクター表現で再構築されていく形になりそうです。
ドラマ「パンダより恋が苦手な私たち」の予想ネタバレ＆考察
ここからは、公開されている設定やキャラクター情報をもとにした予想と考察です。放送前のため、以下はあくまで推測としてお楽しみください。
一葉の恋は「マンネリ彼氏」と「価値観を揺さぶる出会い」で揺れる
一葉には、大学時代からの恋人・牧野真樹（三浦獠太）がいて、現在は同棲中。しかし関係は安定している一方で、ときめきは薄れています。
ここに椎堂司という、「恋愛そのものを無駄だと思っている男」が現れることで、三角関係のドロドロというより、
- 自分は本当に恋をしているのか
- 惰性で関係を続けているだけではないか
- 安心できる相手と、人生が動く相手は同じなのか
といった、一葉自身の生き方を問い直す流れが強くなりそうです。
恋が「感情」ではなく「人生の選択」に直結していくタイプのラブコメになる予感があります。
椎堂司は「人間嫌い」のまま恋に落ちるのか
椎堂は、人間の恋愛に興味がなく、無口なのに動物の話になると饒舌になるというギャップを持つ人物です。
このタイプのキャラクターは、恋愛感情を自覚するまでが遅い反面、一度スイッチが入ると一気に距離が縮むのが王道。
- 一葉の悩みが“研究対象”から“守りたいもの”に変わる瞬間
- 椎堂自身が抱えている孤立や過去が描かれる回
- 「人間は無駄」と切り捨ててきた椎堂が、初めて“無駄を肯定する”瞬間
このあたりが、物語の大きな山場になりそうです。
アリアの「隠している過去」が物語のギアを上げる
灰沢アリアは、自由奔放で圧倒的な存在感を放つ一方、過去に何かを抱えていることが示唆されています。
この設定が、
- 一葉が憧れてきたファッション業界の光と影
- 恋愛コラムを引き受ける理由、あるいは拒む理由
- アリアが表舞台から離れていた3年間の意味
と結びつくことで、一葉の仕事観や人生観を大きく揺さぶる展開になりそうです。
アリアは物語を動かす“事件”であり、一葉の背中を押す“鏡”のような存在になるのではないでしょうか。
毎話「動物の求愛行動」が人間ドラマに刺さる構成
本作の核は、「動物の恋の戦略を、人間の悩み解決へ転用する」点にあります。
- 選択肢が多すぎて決められない
- 傷つきたくなくて踏み出せない
- 世間体や常識が邪魔をする
- 頑張り方が分からない
こうした悩みに対し、動物たちの“本能的でシンプルな正解”が提示されることで、ラブコメでありながら妙に刺さる回が生まれそうです。
ドラマ「パンダより恋が苦手な私たち」のキャスト
公式サイトで公開されている主なキャストと役どころを、関係性が分かるように整理します。
主人公・一葉／椎堂研究室
- 柴田一葉（25）：上白石萌歌
月の葉書房『リクラ』編集者。仕事も恋も中途半端な中、恋愛コラム企画に関わる。 - 椎堂司（37）：生田斗真
北陵大学 生物学部准教授。動物の求愛行動を研究し、人間の恋愛には興味がない。 - 村上野乃花（24）：片岡凜
椎堂研究室の助手。変わり者の椎堂をうまく扱える存在。
月の葉書房（『リクラ』編集部）
- 紺野幸子（37）：宮澤エマ
編集部のエース。一葉の先輩で、仕事は完璧だが恋に距離を置いている。 - 藤崎美玲（48）：小雪
新編集長。数字と効率を重視する凄腕。 - 高木莉奈（25）：佐々木美玲
一葉の同期編集者。器用に仕事をこなし、推し活に全力。 - 大堀麻利絵（32）：佐々木史帆
既婚の先輩社員。夫を好きなのに“ときめき”がないことに悩む。 - 杉田蓮（24）：髙松アロハ（超特急）
一葉の後輩。クールに距離を取るタイプ。 - 斉藤和正（50）：平山祐介
副編集長。熱血だが、上と下の板挟みにあっている。
モデル・芸能サイド／一葉のプライベート
- 灰沢アリア（35）：シシド・カフカ
トップモデル。恋愛コラムをきっかけに仕事復帰するが、過去を隠している。 - 宮田真悟（34）：柄本時生
アリアのマネージャー。翻弄されつつも彼女を支える存在。 - 橘環希（28）：仁村紗和
プロカメラマン。恋愛より仕事を優先するタイプ。 - 牧野真樹（25）：三浦獠太
一葉の大学時代からの恋人。同棲中だが、関係に違和感を抱いている。
コメント