2015年放送のドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』第7話は、物語が大きく動き出す衝撃の展開となりました。
第6話でカラの巧妙な罠によって里見と夕貴の信頼関係が決定的に崩れ、夕貴はついにカラの手に落ちてしまいます。

その余波を受けた今回、松坂桃李さん演じる里見偲と木村文乃さん演じる猪熊夕貴のバディ刑事コンビに、菜々緒さん扮する謎の美女・橘カラが遂に牙を剥きます。
カラの魔の手が夕貴に迫り、里見は恋人を救うため孤独な戦いに挑むことに…。今回は第7話「悪女が恋人に牙をむく…驚愕禁断の過去」の見どころ、あらすじネタバレ、そして感想・考察をが綴っていきます。
サイレーン(ドラマ)7話の見どころ…完全悪女カラ遂に牙をむく衝撃回

ここからはサイレーン7話の見どころについて紹介していきます。
カラがついに夕貴へ牙をむく
第7話最大の見どころは、“完全悪女”橘カラの狂気がついに爆発する点です。
これまで親しげに振る舞っていた夕貴に対し、本性を現したカラは突如として拉致・監禁を敢行。「恨みは一切ないです。でも殺します」と不気味な笑みで告げる姿には、視聴者も背筋が凍る思いでした。
警察官である夕貴もここで初めて里見の警告が正しかったと悟りますが、時すでに遅し。完全悪女の罠に嵌ってしまいます。
里見の孤独な追跡と新たな謎
一方、里見は単独でカラの過去を追跡し、彼女の出身地を訪ねます。
そこで判明したのは、かつてカラに“十和田幸(とわだ・さち)”という親友がいたという驚きの事実でした。
この手掛かりはカラの正体に迫る重要な伏線であり、物語は一層謎めいた方向へ進みます。しかし里見は同僚や恋人からも信用されず、孤立無援の中で危機的状況に追い込まれていきました。
息を呑む緊張と今後への期待
夕貴の命は救われるのか、そして里見は真実へとたどり着けるのか。第7話は一瞬たりとも気を抜けない緊張感に満ち、シリーズ屈指の衝撃回といえる内容でした。
完全悪女カラの恐怖と、孤独に立ち向かう里見の姿が鮮烈に描かれ、次回への期待が大きく高まるエピソードとなっています。
サイレーン(ドラマ)7話のあらすじ&ネタバレ

第7話では物語が二つの軸で進みます。
ひとつは、橘カラに監禁された猪熊夕貴の命が危険に晒される軸。もうひとつは、里見偲がカラの正体を暴こうと孤独に奔走する軸です。それぞれの場面で驚きの事実が明らかになり、クライマックスに向けて物語は一気に加速しました。
カラが夕貴を監禁し本性を現す
休暇と偽り、誰にも告げずにカラと行動を共にした夕貴は、カラの同居人・渡の山荘で不意を突かれゴルフクラブで殴打されます。目を覚ますと地下室に縛り付けられ、目の前にいたのは心配そうに寄り添っていたはずのカラでした。彼女は穏やかな声で「恨みは一切ないです。でも殺します」と告白。夕貴への殺意に個人的な恨みはなく、あくまで“儀式”として命を奪うつもりなのです。
カラは「殺した相手の長所を自分に取り込める」と妄信し、8年前に最初に殺した元恋人からは“優しさ”を、キャバクラ仲間からは“自信”を奪ったと淡々と告げます。衝撃的だったのは殺人衝動の原点。幼少期、実の父親を橋から突き落とし殺害した過去を語り、それが「殺人に目覚めた瞬間」だったと笑うのです。
さらにカラは夕貴に警察制服のコスプレを強要し、自らは過去に殺した友人・乃花の服を身にまとう異様な儀式を開始。サバイバルナイフで少しずつ夕貴を刺し、時間をかけて痛みと恐怖を与えます。苦悶する夕貴を前に狂気の笑みを浮かべる姿は、まさに“完全悪女”そのものでした。
苦しむ夕貴と現れる月本圭
夕貴は自分がカラに欺かれてきたこと、そして唯一カラの正体を疑い続けていたのが里見だったと悟ります。しかし時すでに遅く、彼女は命の危機に直面。
さらに同僚で里見の協力者だったレナまでもが地下室に捕らわれており、カラは二人を同時に殺すつもりでした。
絶望的状況の中、夕貴が助けを求めたそのとき、現れたのはなんとカラが殺したはずの整形外科医・月本圭でした。憔悴した姿で現れた月本の存在は、第7話をさらに混沌とさせ、次回への不気味な布石となります。
里見、孤立無援の捜査と襲撃
一方の里見は、カラの過去を探ろうと単独で行動。署内では「暴走」と扱われ孤立し、謹慎処分を受けても諦めませんでした。手掛かりを求めて訪れたカラの出身校・栄西高校では、彼女に“十和田幸”という親友がいたこと、そして現在の姿に整形や入れ替わりの疑念があることを知ります。
その矢先、夕貴の母親から「娘と連絡が取れない」と知らされ、さらに協力者のアイからも「レナが行方不明」と報告が入ります。すべてがカラに繋がっていると直感した里見は、急いで東京に戻り夕貴の父・克郎を訪ね、唯一の理解者として協力を取り付けました。
渡の裏切りと里見への襲撃
しかしここで立ちはだかったのが、カラに心酔する渡公平でした。彼は「警官にストーカーされている」とカラから吹き込まれており、里見を危険人物だと誤解。里見が真実を訴えても全く耳を貸さず、逆にカラへ通報してしまいます。操られた渡は「カラちゃんのため」と称し、里見を背後からバットで襲撃。不意を突かれた里見は石段から転落し、意識不明の重体となってしまいました。
勝ち誇る渡の姿を背に、里見は救急搬送され昏睡状態に。夕貴もまたカラに監禁されたまま誰にも助けを求められず、絶体絶命の状況に追い込まれます。物語は二人同時の危機という緊迫した構図で幕を閉じ、カラの真意と過去をめぐる謎を残したまま第8話へと続きました。
サイレーン(ドラマ)7話の感想&考察

第7話は緊迫感とショッキングな描写が連続し、視聴後も心臓が高鳴ったまま落ち着かないほどのインパクトを残す回でした。
ここからは、論理的に物語を振り返りつつ感想と考察を述べます。
悪女カラの狂気と菜々緒さんの怪演
最も圧倒されたのは橘カラの狂気が極限まで描かれたことです。夕貴に警察制服を着せ、自分は殺した女性の衣装を纏う異様な儀式。
そしてナイフでじわじわと痛めつけながら「恨みはない」と言い切る猟奇性は、ドラマ史上でも稀に見る恐怖でした。菜々緒さんの演技は美しさと残忍さを同時に体現し、視聴者を震え上がらせる迫力がありました。
SNS上でも「菜々緒怖すぎ」「怪演が凄い」と絶賛の声が多く、悪女役のハマり具合に改めて驚かされました。役者の力量がキャラクターを怪物級に押し上げた好例だと感じます。
夕貴と里見の信頼崩壊と伏線回収
夕貴と里見の関係性にも大きな試練が訪れました。里見が必死にカラを疑ってきたにもかかわらず、夕貴はカラを信じ続けてしまい、その代償として監禁される最悪の展開に。監禁中に「もっと早く里見を信じていれば」と涙する場面は胸に刺さりました。一方で、二人の愛情の深さを逆説的に浮かび上がらせる描写でもあり、次回以降の救出劇への期待が膨らみます。
また、第7話ではこれまで散りばめられてきた伏線もいくつか回収されました。里見が追っていた栄西高校の手掛かりや「十和田幸」という存在は、カラの過去と現在を繋ぐ重要な糸口として提示されました。さらに、第2話以降消息を絶っていた月本圭が生存していた事実は衝撃的で、事件の構図を一気に揺るがします。「現在の橘カラは本物ではないかもしれない」という疑念も浮かび、物語の核心が近づいていることを強く感じさせました。
視聴者の反応と今後への期待
視聴者の反応も熱く、「怖すぎるけど続きが気になる」「心臓に悪いけど最高」といった声がSNSで溢れました。特に里見までもが渡に襲われ重傷を負う展開は、主人公がここまで追い込まれるドラマは珍しいと話題に。だからこそ次回以降の逆転劇に期待が高まっています。
注目すべきは速水の存在です。これまでお調子者に見えた彼ですが、第7話以降はキーパーソンになる予兆が描かれました。ファンの間では「チビデカちゃん(速水)が実は有能」「次回は速水が活躍するに違いない」と盛り上がっており、彼の動きが夕貴救出のカギになるのではと推測されています。
まとめ
第7話は“完全悪女”カラが牙を剥き、主人公二人を絶体絶命に追い込む衝撃回でした。
恐怖と狂気、そして伏線の収束が同時に描かれ、物語はいよいよ最終局面へ。夕貴と里見の愛と信頼はこの危機を乗り越えられるのか。カラの正体と目的はどこに行き着くのか。第8話以降も目が離せません。
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