ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」7話は、小春が自分の初恋を認めた瞬間から、バレンタイン当日まで一気に駆け抜ける“心拍数MAX”の回でした。
恋愛経験ゼロの二人が、デートの距離感も、手つなぎも、間接キスも、全部が初めて。だからこそ一つひとつの出来事が重くて、小春の視点に寄り添うほど呼吸が浅くなる。
ここでは第7話の出来事を時系列で整理しつつ、告白に向かって高まっていく小春の気持ちの動きも丁寧に追いかけます。
※ここからドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」第7話のネタバレを含みます。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」7話のあらすじ&ネタバレ

第7話は、小春が自分の初恋を認めた直後から始まり、バレンタイン当日まで一気に駆け抜ける回でした。
恋愛経験ゼロの二人が“デート”という言葉の重みを知らないまま、一つひとつの距離の近さに戸惑い、手つなぎや間接キスに翻弄されていきます。
私としては、告白に向かって心拍数が上がり続ける小春の視点が、見ている私の呼吸まで浅くし、手を握ってしまうくらい、最後まで途切れなかったのが印象的でした。
ここでは第7話で起きた出来事を、できるだけ時系列で整理しながら、場面ごとの気持ちの動きも添えて、じっくり振り返っていきます。
前回までの続き:玲の噂が小春を揺らし、バレンタインへ背中を押した
第7話冒頭の小春の高鳴りは、前回の出来事で残った胸のざわつきが、そのまま引きずられています。小春は、有名女優の有栖川玲と黒崎さんの噂を耳にして、頭では否定しながらも動揺してしまい、思考が空回りしていきます。玲が黒崎さんとの“におわせ”のような投稿をしたことで、不安が一気に現実味を帯びます。小春は本当のことを聞きたくても聞けず、眠れない夜を過ごしてしまいます。
そんな中で小春は、黒崎さんから映画の打ち上げに誘われ、場違いだと思いながらも「行かないと分からない」と精一杯おしゃれをして向かいました。会場では、ジャケットで決めた黒崎さんの隣に、華やかなドレスの玲がべったり寄り添っています。周囲も二人を恋人同士だと思い込み、「お似合いだよね」とささやく空気が小春を追い詰めました。小春は声をかけられないまま会場を後にし、玲が追いかけてくる流れで、心が限界まで揺さぶられ、逃げたいのに立ち止まれない状態になります。
この一件で小春は、「住む世界が違う」からこそ、黙って身を引くのか、それとも隣を望むのかを突きつけられました。小春の中で黒崎さんは“気になる人”のままではなく、確実に“好きな人”へ変わっていきます。だから第7話のバレンタインは、ただのイベントではなく、気持ちを言葉にするための舞台になりました。小春が最初から最後まで落ち着かないのは、その舞台に立つ覚悟を、すでに前回で作られていたからです。
親友の美香と莉々が小春の変化に気づけたのも、前回の揺れが小春の態度や表情の端々に出ていたからだと思います。黒崎さんの一途さも、玲の存在で一度“現実”に晒されたことで、より鮮明に見えてきます。第7話はその揺れを抱えたまま、二人が初めて同じ方向を向き、言葉で確かめ合うまでが描かれます。ここから先は、バレンタイン当日の小春の行動を、改めて追いかけます。
初恋の自覚と、親友たちの「好きの先」講座
黒崎さんのことを好きになってしまった小春は、店の手伝いをしながらも胸のざわつきを持て余し、いつもの作業だけでは気持ちを落ち着かせられませんでした、どうしても。家のこととおにぎり屋のことが最優先だった小春にとって、恋は“考える時間すらなかったもの”で、突然降ってきたみたいに、身体だけが先に熱を帯びていきます。そんな小春の様子をすぐに察したのが、親友の美香と莉々でした。二人は小春の初恋を全力で応援するテンションで、黒崎さんとの距離が縮まっていることを喜びます。
ただ、美香がさらっと「いつ告白するの」と聞いた瞬間、小春の顔色が変わります。莉々も「コクハク、ツキアウ」と単語だけで畳みかけ、好きになった“その先”を急に突きつけました。小春は好きになったこと自体で精一杯で、付き合う未来を具体的に考えたことがなく、言葉に詰まります。そして勢いのまま「告白ってどうしたらいいんですか」と口にして、恋の初心者ぶりを隠せません。
美香と莉々は、いきなり完璧にやろうとしなくていいと伝えつつ、まずは二人きりで会える“デート”を作るのが近道だと勧めます。小春にとってデートは特別なイベントで、予定を立てるだけでも心臓が忙しくなるのに、告白まで同時に考えることになります。それでも小春は、逃げ続けるより一歩進みたいと思い、背中を押される形で計画を練り始めます。この時点で小春の中には、怖い気持ちも抱えたまま、黒崎さんのまっすぐさに応えたいという決意が小さく芽生えていました。
告白のタイミングとして浮かんだのが、バレンタインデーでした。
いつもなら家と店のことで季節行事は流れていくのに、今年だけは「渡したい」が先に立ちます。美香と莉々から具体的なアドバイスを受けた小春は、チョコを渡して気持ちを伝える流れを頭の中で何度もシミュレーションします。そして小春は、黒崎さんをデートに誘うところから動き出すことにしました。
デートの誘い:道ばたの偶然を、勇気に変える
小春が行動に移せたきっかけは、帰り道の何気ない路上で黒崎さんと偶然出くわした瞬間でした。普段の小春なら、相手の都合を先に考えて引っ込めてしまうのに、この日は言葉が先に出ます。小春は遊園地へ行く提案を、ほとんど勢いに背中を押されるように、自分から口にしました。それは“告白のための舞台”というより、まず二人で過ごす時間を作るための必死の一歩でした。
このところ慌ただしい日々を送っていた黒崎さんは、誘いを聞くとすぐに快諾します。迷いなく「行きましょう」と受け止める姿に、小春は安心と緊張を同時に抱えることになります。約束が成立しただけで、小春の中ではもうバレンタインが“イベント”から“勝負の日”へ変わっていきました。一方で黒崎さんも、恋愛経験がないからこそ、デートそのものを真剣に受け止めている様子が伝わります。
約束を取りつけた後の小春は、いつもの生活に戻ったはずなのに、心だけが先走ります。おにぎりを握りながらも、頭の中には「当日、何を話す」「どこで渡す」という段取りが渦巻きました。告白がうまくいかなかったら、黒崎さんのまっすぐさに泥を塗ってしまう気がして、手が止まりそうになります。それでも小春は、逃げないために準備をするしかないと自分に言い聞かせていきます。
小春が選んだのは、黒崎さんのための手作りチョコでした。
誰かに本命を渡すのも、気持ちを形にして差し出すのも、小春にとっては初めてです。美香と莉々の助言を思い出しながら、味や見た目だけではなく、言葉を添える覚悟も同時に固めていきます。こうして小春のバレンタイン計画は、「誘う」「作る」「渡す」「伝える」という四段階で動き始めました。
チョコ作りと唯央:弟だと知らずに受け取ったヒント
迎えたバレンタインデー当日、小春はおにぎり屋の店頭に立ちながらも上の空で、湯気や匂いに包まれていても心ここにあらずでした。
お客さんへの笑顔は作れるのに、心の中では黒崎さんに渡すチョコのことばかり考えてしまいます。「失敗したらどうしよう」という不安が、作業の手元にも少しずつ滲みます。それでも小春は、今日が自分の初恋を前へ進める日だと自覚していました。
そんな小春の変化に気づいたのが、店のアルバイトとして働く唯央でした。唯央は小春の様子を見て、「そんなに一生懸命考えてもらえるなんて、CUROは幸せだね」とさらりと言います。小春は唯央が黒崎さんの弟だとは知らないまま、その言葉に驚きます。さらに唯央は「喜んでくれると思うよ、あの人チョコもらったことないだろうし」と意味深な一言を重ねました。
黒崎さんがチョコをもらったことがないという情報は、小春の中で静かに重みを増していきます。ただのイベントではなく、誰かが誰かを思って動いた証として、チョコが特別になる気がしたからです。小春は唯央の言葉に背中を押され、「喜んでもらえるように作ろう」と気持ちを切り替えます。
そして材料をそろえ、黒崎さんのために心を込めてチョコを手作りしました。
小春が作ったのは、想いを詰め込めるような本命のチョコでした。箱に入れて持ち歩く間も、壊れないか、溶けないか、ばれていないかと気が気ではありません。それでも小春は「渡す」と決めた瞬間から、少しだけ呼吸が深くなるのを感じます。こうして小春は、告白を決意したチョコを手に、遊園地へ向かいました。
待ち合わせ:遊園地にいたのは“コアラ”の黒崎さん
遊園地に着いた小春は、時間が近づくほど呼吸が浅くなり、待ち合わせの時点で緊張がピークに達していました。
初めてのデート、初めての本命チョコ、初めての告白という三つの“初めて”が重なっているからです。黒崎さんが現れるまでの数分が、妙に長く感じられます。小春はチョコの箱を何度も確認し、深呼吸して落ち着こうとします。
そんな小春の前に現れた黒崎さんは、顔を隠すためのコアラのマスクをつけていました。眩しさを隠すつもりが、逆に周囲の注目を浴びてしまう姿で、小春は驚きます。声がこもって聞こえることにも戸惑いながら、小春は思わず笑いそうになってしまいます。黒崎さんは真面目な顔で変装を成立させようとするのに、状況だけがコミカルに転がっていきました。
それでも二人は気持ちを切り替え、遊園地デートをスタートさせます。
小春はときめきを隠そうとするほど、動きがぎこちなくなるのが自分でも分かっていました。黒崎さんは普段の“猪突猛進”なアプローチとは少し違って、今日は小春の反応を一つひとつ確かめるように歩きます。二人きりで並ぶだけで空気が変わり、告白前なのにもう特別な時間が始まっていました。
小春は「どのタイミングでチョコを渡すか」を考え続けながら、目の前のアトラクションに集中しようとします。黒崎さんは小春の様子を見て、気まずさを作らないように会話をつなぎます。
その優しさが逆に小春の心臓を追い詰め、胸の鼓動が耳の奥まで響くようでした。そしてこの後、黒崎さんの無邪気な行動が、小春の“初めて”を次々と更新していきます。
コアラマスクの余波:周囲の視線と、二人の歩幅
コアラマスクの黒崎さんは、入場ゲートでも売店でもやたらと目を引いてしまい、思い通りに“隠れられない”状態でした。小春は人目が気になり、まだ告白前なのに二人の関係を覗かれているようで落ち着きません。
黒崎さんは気づくと人の流れの外側へ小春を導くように立ち位置を変え、自分の影に入れるようにして、さりげなく視線を遮ります。その行動が守るためだと分かっても、小春はますます胸がざわつきます。
マスク越しの声は少しこもって聞こえ、小春は聞き返したくても言い出せず、会話の間が少しだけ伸びます。それでも黒崎さんは丁寧に話しかけ、質問を投げて、小春が困らないように言葉を置いていきます。小春はその優しさに助けられる一方で、「今、手をつないでいる」という現実を何度も思い出してしまいました。二人の歩幅がそろうたび、告白の台詞が頭の中で大きくなっていきます。
小春がふっと笑ってしまうと、黒崎さんは少し照れたようにうなずき、場の緊張がゆるみます。変装が完璧ではないからこそ、デートが“特別すぎない”雰囲気になり、小春の肩の力も少し抜けました。黒崎さんは人目を避けたかったのか、人気の少ない場所を選ぶようにルートを作っていきます。その選び方が結果的に、後で告白をするための空気を整えることにもつながっていました。
小春は黒崎さんの気遣いを感じるほど、「私もちゃんと応えたい」という気持ちが強くなります。一方で黒崎さんは、デートを成功させることに集中しているのか、小春の内側の嵐には気づききれません。
小春は笑顔を作りながら、チョコの箱の角が指に当たる感触で現実に戻されます。こうして二人は、周囲の視線と自分たちの気持ちの両方を抱えたまま、アトラクションへ向かいました。
初体験の連続:手つなぎと、お揃いカチューシャ
デートの途中、黒崎さんは人混みではぐれないようにという顔で、不意に小春の手を取ってつなぎました。
小春は予告なしの手つなぎに驚き、顔の熱さをごまかすように視線を泳がせます。黒崎さんは照れを隠すような素振りもなく、むしろ自然なことのように歩調を合わせます。そのまっすぐさが、小春には嬉しいのに怖いほどで、心臓が落ち着く暇がありません。
次に黒崎さんが提案したのは、お揃いのカチューシャでした。小春は「カチューシャ」という単語だけで胸がざわつき、恋人っぽいことをしている実感に飲み込まれます。黒崎さんは真剣に似合うものを選ぼうとし、小春の頭にそっと乗せるように手を伸ばしました。猫耳のような可愛らしいモチーフも混ざり、遊園地の空気に二人の距離が溶けていきます。
黒崎さんは無邪気に次のアトラクションへ進み、小春はそのテンポに引っ張られながらも笑顔になります。
小春は手をつないだまま、チョコを渡すタイミングを探すのに必死で、うなずき一つにも間が空いて、会話の相づちが少し遅れます。それでも黒崎さんは小春の緊張を責めず、うれしそうに「楽しいですね」と感想を重ねました。小春はその言葉に救われつつ、好きがばれてしまいそうで、喉の奥が乾いていきます。
デートの流れの中で、飲み物やお菓子をシェアする場面もあり、思いがけず“間接キス”の形になります。小春は動揺しながらも平静を装い、告白まで心臓がもつのか不安になりました。黒崎さんは小春の変化に気づききれないまま、純粋にデートを楽しんでいます。小春の中で「好き」は確信に変わるのに、言葉にする手前でずっと足踏みが続きました。
告白までのカウントダウン:笑顔の裏で、台詞だけが先に走る
手つなぎやカチューシャで距離は縮まったのに、小春はまだチョコを渡せていませんでした。タイミングを逃すほど、告白の言葉が重くなり、口を開く勇気が削られていきます。小春はアトラクションの列に並びながらも、頭の中で「好きです」を何度も小さく唱えます。笑っているのに、胸の内側だけはずっと走っているようでした。
黒崎さんはデートを純粋に楽しんでいて、その顔を見るほど小春は“壊したくない”が強くなります。もし断られたら、この楽しい一日そのものが思い出せなくなる気がして、足がすくみました。それでも小春は、好きになった以上は何かを変えたいと思い、会話の端で少しずつ気持ちを匂わせます。黒崎さんは気づいたのか気づいていないのか、いつもより静かに小春の表情を見ていました。
小春は人混みの真ん中で渡すのは無理だと悟り、少し落ち着ける場所を探し始めます。
でも遊園地はどこも賑やかで、告白のために静かな場所を探すほど、逆に浮いてしまう感じがしました。小春は笑顔のままうなずきながら、胸の奥では「今日しかない」と何度も自分を奮い立たせます。その焦りを知らない黒崎さんは、次に行きたい場所を無邪気に指差します。
小春はその提案を断れずに受け入れ、デートを楽しむふりを続けます。ただ、楽しむふりをするほど心臓は速くなり、告白の台詞が喉の奥に溜まっていきました。黒崎さんは小春の手を離さないまま、「次はここに行きましょう」とジェットコースターの方向へ歩き出します。小春はその背中を追いかけながら、「この後こそ、渡す」と心の中で決め直しました。
ジェットコースターとチュロス:黒崎さんの素顔がこぼれる時間
黒崎さんの提案で二人が向かったのは、ジェットコースターでした。黒崎さんは普段クールに見えるのに、「悲鳴を上げる経験をしてみたい」という理由で乗りたがり、小春は意外な好奇心のギャップに驚きます。いざ動き出すと、小春は怖さよりも隣の黒崎さんを意識してしまい、手に力が入ります。黒崎さんも揺れに身を預けながら、いつもと違う無邪気な表情を見せました。
乗り終えた後の二人は、少しだけ息を切らしながらも、同じ体験を共有したことで空気が柔らかくなります。小春は胸の高鳴りを落ち着かせようとするのに、黒崎さんは「また乗れそうです」と平然としていました。休憩がてら二人は甘いチュロスを味わい、手が汚れないように気遣いながら同じ味を楽しみます。こういう何でもない瞬間が一番恋人っぽくて、小春は告白前なのに頬がゆるみそうになります。
ひと休みしているとき、黒崎さんは中学時代にこの遊園地へ来たことがあると話し始めます。当時の黒崎さんは一人で時間を過ごしていたと明かし、その言い方が淡々としているほど小春は胸が締め付けられます。黒崎さんは「僕がいたら楽しい雰囲気を壊してしまうことが多かった」と、複雑な表情をのぞかせました。デートのきらきらした景色の中で突然差し込まれた陰りに、小春は言葉を探します。
小春は黒崎さんの過去を真正面から否定するのではなく、「私はちゃんと黒崎さんの隣にいます」と伝えます。その一言は告白ではないのに、黒崎さんの心に触れるような強さがありました。小春はバッグの中のチョコを確かめ、渡すタイミングが近づいていることを覚悟します。ここまで積み重ねた一日の温度が、いよいよ“言葉”へ変わる直前まで来ていました。
黒崎さんの孤独が言葉になる:「不必要なピース」という自己否定
楽しい時間の途中でふと静かになった黒崎さんは、小春に中学時代の話を続けます。遊園地に来たのに誰とも笑えず、楽しそうな輪の外にいる感覚だけが残ったと語りました。黒崎さんは当時の自分を振り返り、家でも学校でもどこでも居場所がないと思っていたと明かします。そして、胸の奥から搾り出すように「どこでも不必要なピースでした」と言いました。
小春はその言葉をすぐに否定できず、笑顔を作ることも忘れて固まります。黒崎さんの声は淡々としているのに、言葉の重さだけが強く残りました。小春は今の黒崎さんを作ってきた痛みを想像してしまい、胸がきゅっと縮みます。それでも小春は、同情ではなく、自分の気持ちとして何かを返したいと考えます。
小春が選んだのは、黒崎さんの過去を塗り替える言葉ではなく、今の隣に立つ言葉でした。小春は「私はちゃんと黒崎さんの隣にいます」とまっすぐ伝えます。黒崎さんは驚いたように目を見開き、すぐに視線を落として小さく息を吐きました。その仕草が、黒崎さんの中で何かがほどけた合図のように見えて、小春は少しだけ安心します。
空気が重くなりすぎないように、小春は話題を切り替えようとしつつ、チョコの箱に指を添えます。黒崎さんもまた、これ以上小春を困らせないようにしたのか、いつもの穏やかな笑顔に戻っていきました。小春は「今なら渡せるかもしれない」と感じ、胸の鼓動を落ち着かせます。そして小春は、黒崎さんの手にチョコを渡す瞬間を、もう一度だけ心の中で作りました。
告白:「気になる人」を越えて、「好きな人です」へ
小春は思いを込めて作った本命のチョコを、指先が冷たくなるほど緊張しながら、ついに黒崎さんへ差し出しました。「黒崎さんのために、気持ちを込めて作りました」と伝えながら手渡す手は、小春自身が一番震えていたはずです。黒崎さんはチョコを受け取ると目を輝かせ、その反応だけで小春の緊張が少しほどけます。同時に小春は、ここで言葉を続けなければ“ただのイベント”で終わってしまうと感じます。
しかし黒崎さんはうれしそうにしながらも、「気になる人チョコですね」と口にしました。小春はその言い方に一瞬だけ迷います。「気になる」で済ませたら、きっと安全で、関係も壊れないかもしれません。それでも小春は決心を固め、「違います、黒崎さんは好きな人です」と、隠してきた気持ちを言葉にしました。
告白を受けた黒崎さんは一瞬言葉を失い、周囲の視線を意識した小春も我に返ります。二人は騒ぎにならないよう、人目につかない場所へ移動することにしました。小春は歩きながら、告白したことで黒崎さんの表情が変わっていないかを気にしてしまいます。黒崎さんが黙ったままなのが怖くて、小春は「やっぱり言わなきゃよかった」という後悔を飲み込みます。
落ち着ける場所に着くと、小春は止められない気持ちをもう一度言葉にしようとして、呼吸を整えます。一方の黒崎さんも、小春の告白を真正面から受け止めたまま、視線を外しません。
小春は「私の存在が黒崎さんの足を引っ張っちゃったりしたら」と、現実的な不安まで口にしてしまいます。この不安に対する黒崎さんの返答が、二人の関係を決定的に変えていきました。
恋人へ:黒崎さんの返事、崩れたチョコ、初めてのキス
小春の「足を引っ張ったら」という言葉に、黒崎さんは迷いなく返しました。「たとえ困難が訪れようと、小春さんを思えばどんなことでも乗り越えていけます」という言葉は、慰めではなく決意に聞こえます。小春はそのまっすぐさに、胸の奥の固い部分がほどけていくのを感じました。そして小春は、「そんな黒崎さんが好きです、私黒崎さんに恋をしました」と改めて告げます。
黒崎さんは小春の言葉を聞くと、思わず笑顔になり、うれしさを隠しません。移動中にチョコが崩れてしまい、小春は自分で食べようと手を伸ばします。その手から黒崎さんが直接口にしてしまい、小春は驚きと照れで固まります。黒崎さんは「小春さんの気持ち、全て受け取りました」と告げ、チョコだけではなく告白そのものを受け止めたことを示しました。
その流れのまま、今度は黒崎さんが「僕の恋人になってください」と小春に告白します。
小春にとっては、自分が告白した直後に返事をもらう形になり、時間が一気に進むようでした。言葉にできずにいた“両片思い”が、ここで一つになります。二人はぎこちない口づけを交わし、寒空の下でもあたたかい空気に包まれていきました。
恋人になったことで小春はほっとした表情を見せ、黒崎さんもまた言葉少なに幸せを噛みしめているようでした。
視聴後には「ピュアすぎて浄化された」という声もあり、二人のやり取りが心を軽くした人が多かった印象です。次回は、恋人になった二人がスケートリンクへ出かけ、黒崎さんが「小春さんを独り占めさせてください」と張り切る一方で、思うようにいかない気配が見えます。さらに唯央が黒崎さんに“忠告”をする流れが示され、甘いだけでは終わらない次の壁を予感させました。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」7話の伏線

※ここからは第7話の内容を踏まえた「伏線」整理です。第7話はとにかく甘い回ですが、その甘さの中に“この先に効いてくる情報”が、さらっとした台詞や小道具としていくつも混ざっていました。
私は、恋人になった瞬間よりも、恋人になった後のほうが試される物語だと感じています。ここでは第7話で提示された要素を、回収済みと未回収に分けて見ていきます。
恋愛ドラマの伏線は、事件の謎解きとは違って「言葉の選び方」「小道具の意味」「言わなかったこと」が、後からじわじわ効いてきます。第7話はバレンタインデートという分かりやすい舞台だからこそ、細部が後で刺さりやすい回でした。特に“弟・唯央”の存在は、今の幸せを揺らす爆弾にも、守る盾にもなり得る配置です。一つずつ整理しながら、次回以降の見どころも一緒に考えます。
回収済み:第7話の中で答えが出た伏線
第7話の序盤で投げられたのは、「好きになった後、どうするのか」という問いでした。小春は“好き”を抱えたまま止まりかけますが、親友に促されて「誘う→渡す→伝える」へ進みます。この問いは、終盤の「好きな人です」という告白で、きちんと答えに変わりました。恋の初心者が言葉を選び直すまでが、回収のプロセスになっていました。
「気になる人チョコ」という黒崎さんの一言も、実は小さな伏線でした。黒崎さんは無邪気に言っただけなのに、小春はそこに“まだ恋人ではない現実”を突きつけられます。小春が「違います」と即答できたことで、二人の関係は曖昧さを脱ぎ捨てました。言葉のグラデーションを、一段階上げた瞬間だったと思います。
さらに、小春が「私の存在が足を引っ張ったら」と口にした不安も、同じ回の中で回収されます。黒崎さんの返答は「大丈夫」ではなく、「困難が来ても乗り越える」という未来形でした。ここで黒崎さんが“守る側”としての覚悟を言語化したことで、小春の告白は一方通行ではなくなります。二人の関係が対等になったサインにも見えます。
移動中に崩れたチョコも、ただのハプニングでは終わりませんでした。黒崎さんが小春の手から直接口にして「全部受け取りました」と言うことで、チョコは“本命”から“約束”に変わります。そして黒崎さんの「僕の恋人になってください」が、最終的な回収として配置されました。第7話は回収が多いからこそ、見終わった後に安心が残る回でした。
未回収:甘さの裏で、次回以降に残った火種
未回収で一番大きいのは、唯央が黒崎さんの弟だという事実を、小春がまだ知らない点です。唯央は「CUROは幸せだね」と自然に言いますが、その距離感は“家族の内側”にいる人のものでもあります。小春がこの事実を知ったとき、今の幸せがどう見え方を変えるのかが、次の焦点になりそうです。真実そのものより、知った瞬間の感情が物語を動かします。
また、唯央の「チョコもらったことないだろうし」という言葉も、まだ答えが出ていません。黒崎さんは中学時代の孤独を語りましたが、家族や学校で何があったのかは描かれ切っていない印象です。「不必要なピースだった」という自己認識が、恋人になった後も簡単には消えない可能性があります。むしろ幸せになったときほど、過去の影が濃くなることもあります。
そして「人目につかない場所に移動する」という行動も、今後の示唆に見えます。黒崎さんは人気小説家で、表に出れば注目される立場です。恋を守るために“隠れる”必要があるなら、二人はいつか「公にする/しない」の選択を迫られます。第7話の移動は、そのテーマの予告編だったのかもしれません。
次回予告で示された唯央の“忠告”も、まだ中身が分からない未回収要素です。恋人になったばかりの二人の前に、身内から言葉が投げられる構図は、甘さの後に来る現実の匂いがします。私はこの忠告が、黒崎さんを守るための忠告なのか、小春を守るための忠告なのかで、物語の方向が変わると見ています。どちらに転んでも、二人の関係性が試されるのは確実です。
物と行動のサイン:コアラ、カチューシャ、手つなぎの意味
第7話で象徴的だった小道具は、やはりコアラのマスクでした。隠すための変装なのに、逆に目立ってしまうというズレが、黒崎さんらしい不器用さを映します。「恋は隠したいのに、感情は隠しきれない」という二人の状態を、あのマスクが先に語っていた気がしました。笑えるのに切ない、絶妙なサインです。
お揃いのカチューシャは、二人が“同じ側に立った”ことを視覚的に見せる小道具でした。小春は照れながらも受け入れ、黒崎さんは当たり前のように提案します。この差があるのに、同じアイテムを身につけることで距離が一気に縮まるのが、この回の甘さでした。恋人になる前から、もう片足は恋人の側に乗っていた感じがします。
手つなぎや間接キスのような“身体の距離”も、行動の伏線として効いていました。言葉にする前に距離が縮まると、告白の失敗がより怖くなります。小春が最後まで逃げずに言葉を選び直せたのは、行動で積み上げた時間があったからだと思います。だからこそ、告白が一瞬の勢いではなく、必然に見えました。
そして崩れたチョコは、“完璧じゃない告白”の象徴にもなります。小春の恋は初めてで、不器用で、予定通りにはいかないのに、それでも前に進みます。黒崎さんがその欠けたチョコを受け取ったことで、二人は「完璧じゃなくても大丈夫」という約束を交わしたように見えました。この約束が、次の壁にぶつかったときの支えになってほしいです。
次回予告が示した伏線:「独り占め」と「忠告」の温度差
次回予告で黒崎さんが口にした「小春さんを独り占めさせてください」は、ただ甘いだけの言葉には見えませんでした。恋人になったばかりの高揚の裏に、「取られたくない」「不安が消えない」という本音が混ざることがあります。独り占めという言葉は、愛情と同時に、未熟さや怖さも映してしまう危険なサインです。第7話で語られた「不必要なピース」という自己否定が残っているなら、独占欲はその裏返しとして出てきやすいです。
さらに唯央が黒崎さんへ“忠告”をする流れが示されたことで、甘い空気の外側に現実が立ち上がります。唯央は小春の努力を目の前で見てきたからこそ、黒崎さんに対して言える言葉があるはずです。この忠告が「恋人としてこうしてほしい」なのか「小春を傷つけるな」なのかで、唯央の立ち位置が決まってきます。どちらにせよ、恋人になった直後の二人には少し痛い刺激です。
私は、第7話で二人が人目につかない場所へ移動したことが、ここにもつながると思っています。隠れる恋が続くと、独り占めの気持ちは強くなりやすいし、周囲の介入も増えます。「好き」と言えた二人が、次は「好きの形」をどう整えるのかが問われるフェーズに入ったのだと思います。バレンタインで結ばれたからこそ、今度は日常の中での距離感が試されます。
そしてもう一つ、唯央が黒崎さんの弟である事実を、小春がまだ知らないままという状態が続いています。この秘密が明かされるタイミングが、忠告の重みをさらに増幅させそうです。次回予告の温度差は、「甘い恋」を「続けられる恋」に変えるための、次の課題の提示に見えました。第7話の幸福感が大きいほど、次の揺れはしっかり心に残りそうです。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」7話の感想&考察

※ここからは私の感想と考察です。第7話はバレンタイン回として王道なのに、二人の恋愛経験の少なさが“王道を新鮮にする”仕組みになっていました。
手つなぎも告白もキスも、慣れている人のイベントじゃなくて、怖いくらい真剣な挑戦に見えたんです。だから胸が鳴るのに、見ていて変に疲れない優しさがありました。
私が特に好きだったのは、甘いだけで終わらせずに、黒崎さんの孤独の影を一度しっかり挟んだところです。遊園地という明るい場所で「不必要なピースだった」と言うのは、かなり残酷なくらい正直です。
その正直さを小春が受け止められたからこそ、告白は“恋人になりたい”ではなく“隣にいたい”に変わったと思います。ここからは、心が動いたポイントを順番に書き残します。
遊園地デートの胸キュンは、全部「初めて」だから強い
第7話の胸キュンは、派手なセリフよりも「距離が縮まる瞬間」に集中していました。コアラマスクで現れる時点でズルいのに、その不器用さが黒崎さんらしくて、笑ってしまうのにときめきます。恋愛経験ゼロの二人が遊園地で手をつなぐだけで、こちらまで息が浅くなるのが第7話の魔力でした。手をつないだ瞬間、小春が言葉を失うのも、視聴者の気持ちを代弁していたと思います。
そしてお揃いカチューシャの破壊力が、予想以上に大きいです。似合うかどうかを真剣に選ぶ黒崎さんと、照れて逃げたい小春の温度差が、甘さとして成立していました。恋人じゃないのに恋人っぽいことをしてしまう、あの背徳感みたいなドキドキが、バレンタイン回にぴったりでした。間接キスのような近さも、言葉より先に身体が距離を縮めてしまう怖さをちゃんと見せてくれます。
私が好きだったのは、胸キュンの直後にちゃんと“陰り”を挟んだところです。ジェットコースターや甘いお菓子で笑った後に、黒崎さんが過去の孤独を語る流れが、ただのサービス回で終わらせませんでした。甘さの中で孤独を語られると、優しさが必要な恋だと一気に実感させられます。だからこそ小春の「隣にいます」が軽くならず、救いとして響きます。
最後に告白とキスまで描いてくれたのは満足度が高いけれど、私は「ここからが始まり」とも感じました。初めてのデートで初めての告白ができた二人は、次は“恋人としての普通”を作っていかなきゃいけません。第7話の胸キュンは、次の現実パートに入るための、最高のスタート地点でした。この温度のまま二人がどう成長するのか、楽しみが増えました。
小春の告白は「勝ちたい」じゃなくて「隣にいたい」だった
小春は親友に「いつ告白するの」と聞かれて初めて、恋の次の段階を意識します。そこからデートに誘って、チョコを作って、告白に向かう流れは王道です。でも第7話の小春は、王道の中でずっと“怖い”を抱えていて、その怖さが逆にリアルでした。うまく言えない、失敗したくない、変に思われたくないという感情が、全部顔に出ているのが愛おしいです。
私が胸を打たれたのは、「私はちゃんと隣にいます」という言葉の位置です。あれは告白の言い換えにも見えるし、黒崎さんの過去を否定せずに寄り添う宣言にも見えます。恋の言葉って、相手を変えようとするより、相手のまま受け入れようとした瞬間に強くなるんだなと思いました。小春は恋愛経験がないからこそ、飾らない言葉で勝負できたのかもしれません。
「気になる人チョコ」という黒崎さんの言葉に対して、小春が「違います」と返した場面も良かったです。あの瞬間、小春は一度だけ“関係を壊さない逃げ道”を見たのに、それを選びませんでした。私はここで、小春が黒崎さんの一途さを受け取る側に回ったんだと感じました。好きの定義を自分で決め直す強さが、恋の主役の顔でした。
告白の後に「足を引っ張ったら」と不安を口にしたのも、私には誠実に見えます。恋が叶うほど、相手の生活や立場のことを考えてしまうのが大人っぽいし、黒崎さんが“有名人側”である現実も透けます。小春の不安は弱さではなく、相手を大事にしようとする想像力でした。その想像力が、恋人になった後の二人を支えていく気がします。
黒崎さんの優しさは、不器用だからこそ刺さる
黒崎さんの「困難が来ても乗り越える」という返事は、甘い言葉じゃなくて責任の言葉でした。しかも、その根拠が「小春さんを思えば」というところが重いです。相手を好きだから強くなる、という単純さを、黒崎さんはまっすぐに信じているように見えました。恋愛経験ゼロの人が言うと、変にテクニックっぽくならないのが強みです。
一方で、遊園地で語られた「不必要なピース」という自己評価は、軽い過去ではありません。だから私は、今回の告白で“全部解決”とは思っていません。黒崎さんは恋人ができても、自分が誰かの邪魔になるかもしれない不安を、ふいに抱え直す瞬間が来るはずです。そのとき小春が同じ言葉で支えられるかが、次の見どころになりそうです。
それでも第7話が幸せだったのは、黒崎さんが受け取る側でもあったからです。崩れたチョコを口にして「全部受け取りました」と言ったのは、告白の受理であり、気持ちの同意でもあります。私はこの一言で、二人の恋が“片方が追いかける恋”から“二人で作る恋”に切り替わったと感じました。キスがぎこちないのも、むしろ二人らしくて安心します。
そして「僕の恋人になってください」という告白は、丁寧で、押しつけがましくなくて良かったです。猪突猛進な黒崎さんが、最後だけはきちんと相手の返事を待つ形にするのが、すごく大事です。好きの一途さって、強引さじゃなくて、相手の意思を尊重する形で出たときに一番美しいと思います。第7話の黒崎さんは、その美しさに届いていました。
恋人になった後に来る「現実」を、どう二人で越えるか
予告で描かれたスケートリンクの場面は、甘い“その後”のリアルを見せてくれそうです。黒崎さんは「独り占めさせてください」と張り切りますが、うまくいかない様子も示されました。恋人になった瞬間より、恋人として過ごす日常のほうが、黒崎さんには難しいのかもしれません。一途な人ほど、加減が分からずに空回りすることがあります。
そこに唯央の“忠告”が入ってくるのが怖くもあり、楽しみでもあります。唯央は小春のそばにいて、小春の頑張りも弱さも見てきた存在です。だからこそ唯央の言葉は、黒崎さんの味方でも、小春の味方でも、どちらにもなり得ます。そして小春が「弟」という事実を知ったとき、二人の距離に一瞬だけ亀裂が入る可能性も考えてしまいます。
私は、第7話が“神回”と呼ばれやすい構造だとも思いました。初めての手つなぎ、初めての間接キス、初めての告白、初めてのキスが一話に詰まっているからです。でも詰め込みなのに成立しているのは、二人がちゃんと「怖い」と「好き」を同時に抱えているからだと思います。その温度が保たれるなら、次にどんな障害が来ても、見ている側は二人を信じて待てる気がします。
もう一つ気になるのは、恋人になった二人が“人目につかない場所”へ移動したことです。これはロマンチックにも見えるけれど、黒崎さんの立場を考えると、恋を守るための処世術にも見えます。二人がいつか、隠す恋から堂々とした恋へ進めるのか、それとも隠したまま守るのかが、今後の大きなテーマになりそうです。第7話の幸福感を土台に、次回は少しだけ現実が混ざる気配がして、私はそこも含めて見届けたいと思っています。
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