結婚はゴールなのか、それとも奪い合いの始まりなのか。
ドラマ「略奪奪婚」は、幸せの象徴であるはずの結婚生活が、たった一つの出来事によって音を立てて崩れていくところから始まります。
夫を奪われた妻、選ばれたつもりの若い女、そして欲望に流される男。それぞれが「自分は被害者だ」と信じたまま、感情の刃を向け合っていく復讐サスペンスです。
ここからは、ドラマ「略奪奪婚」のあらすじや作品の見どころ、物語を読み解くポイントを詳しく紹介していきます。
2026年1月~3月の火曜ドラマは「略奪奪婚」に決定!

2026年冬クール(1月期)のテレ東「ドラマチューズ!」枠で、内田理央さん主演の新ドラマ「略奪奪婚」の放送が決定しました。
初回放送は2026年1月6日(火)深夜24:30(24:30〜25:00)スタートです。
放送局・放送日時(公式発表)
・テレビ東京/テレビせとうち/テレビ北海道
2026年1月6日(火)スタート
毎週火曜 深夜24:30〜25:00
・テレビ大阪/テレビ愛知
2026年1月12日(月)スタート(月曜深夜帯で放送)
・BSテレ東
2026年1月10日(土)スタート
毎週土曜 深夜24:00〜24:30
配信については、放送後にTVerで見逃し配信が行われ、さらに各話放送終了後からPrime Videoでの見放題独占配信も用意されています。テレビ放送で追うことも、配信で一気見することもできる編成です。
また、本作の空気感を掴むうえで注目したいのが“ジャンル感”。公式では、嫉妬・承認欲求・自己肯定・勝ち負けといった感情がむき出しになる、復讐ドラマの系譜に連なるノンストップサスペンスとして紹介されています。
オープニングテーマは、Faulieu.「LOOP」。
ドラマ「略奪奪婚」のあらすじ

主人公は千春。夫・司が研修医時代から、千春はパートを掛け持ちして家計を支え続け、二人で長年積み上げてきた生活がありました。30歳を過ぎ、子どもを強く望んで不妊治療にも向き合うものの、なかなか授からない日々が続いています。
そんな千春の前に現れるのが、司の元患者で資産家の娘・えみる。えみるは司の子を妊娠したと告げ、千春の人生は一気に転落していきます。
「夫の子を身ごもった若い女性が現れる」という衝撃的な出来事から物語が始まる点は、公式でも強く打ち出されています。
夫を奪われ、離婚へ。千春は多額の慰謝料を受け取るものの、虚しさから自暴自棄になっていきます。しかし、あるきっかけを境に、千春はえみるへの復讐を決意し、司を「奪い返す」ことを選びます。
元嫁と今嫁の感情が正面衝突し、誰かを愛するほどに誰かを傷つけてしまう“泥”が深くなっていく。恋愛や結婚の綺麗事だけでは回らない現実を、加速する展開で叩きつけるスパイラルサスペンスとして描かれていきます。
ドラマ「略奪奪婚」は原作はある?

原作はあります。
山田芽衣さんによる漫画「略奪奪婚 ~デキた女が選ばれる~」(ぶんか社)が原作で、本作はその実写ドラマ化作品です。
公式リリースでも、2022年に電子コミックとして配信され話題になった同名作の実写化であることが説明されています。
原作があるタイプのドラマのため、展開の骨格は原作をベースにしつつ、映像ならではの“間”や表情、音楽・演出によって感情の湿度を高めていく構成が期待できそうです。
ドラマ「略奪奪婚」の予想ネタバレ&考察

ここからは、公式で公開されている設定や人物関係をもとにした予想です。放送前の考察としてお楽しみください。
1:千春の復讐は「司を取り戻す」だけでは終わらない
千春は、えみるに復讐し、司を略奪し返そうと決意するところから物語が動きます。
ただし、“奪い返す”という行為はゴールに見えて、実はスタートになりがちです。取り戻した瞬間に訪れるのは、勝利の快感よりも「では私は何を手にしたかったのか」という虚無。この地点まで描かれると、物語は一気に深くなります。
終盤は、単純な勧善懲悪ではなく、千春自身が「愛」と「自尊心」をどう回復させるのかに着地していく可能性が高いと考えられます。
2:司は“悪役”というより、欲望の弱さが招くトラブルメーカー
司は千春の夫で精神科医。毎晩の「子どもを作ろう」という圧に嫌気がさし、自分を必要としてくれるえみるに心が動いた人物として描かれています。
ここで重要なのは、司が「加害者」でありながら、本人の中では“逃げた”という感覚が強い点です。責任を取れない、状況を好転させる決断ができない、それでも「誰かに必要とされたい」。この弱さが、千春とえみる双方の引き金となり、三者全員を不幸に落としていく構図が見えてきます。
3:えみるは「資産家の娘」でも精神的には不安定、依存が暴走しそう
えみるは司の元患者で資産家の娘であり、司を“王子様”のように見なして依存を深めていく人物です。
このタイプのキャラクターは、幸せの象徴に見えて、実は「失う恐怖」に支配されやすい。妊娠という事実で司を縛れている間は安定していても、千春が“奪い返す”側に回った瞬間、えみるの側はさらに過激化していく可能性があります。
千春の復讐がえみるの不安を煽り、えみるの暴走が千春の復讐心を加速させる。そんな負のスパイラルこそが、作品タイトルの“奪婚”感を強めていきそうです。
4:キーマンは“外部の協力者”たち。復讐は一人では成立しない
公式発表では、千春が利用する元ホスト・ナオ、えみるの元カレで人気ライバーの海斗、千春のお気に入りでNo.1ホストのヒロキ、司の母・相葉藍子、千春の母・佐久間早苗といった人物が物語を動かす存在として示されています。
特にナオは、「千春の復讐に条件を出して協力していく」という関係性が示唆されています。
復讐は協力者が増えるほど強くなる一方で、利害がズレるほど崩れやすい。千春が誰を信じ、誰に裏切られ、どこで一線を越えるのかが、毎話の大きな見どころになりそうです。
5:海斗の「もう一つの顔」は、暴露・拡散の導火線になりそう
海斗は人気ライバーで、表と裏の二面性を持つ人物として描かれ、「物語の鍵を握る存在」とされています。
ここは、現代的な“拡散”の怖さを物語に接続できる強力なパーツです。
・妊娠や不倫の情報がネットで広がる
・切り取りによって真実がねじ曲がる
・誰かの人生が「炎上」一つで壊れる
こうした展開は、復讐ジャンルのスリルを一段階引き上げます。海斗がどちらの陣営につくのか、あるいは自分の利益だけで動くのかが、後半の大きな分岐点になるかもしれません。
ドラマ「略奪奪婚」のキャスト
主要キャスト(公式)
・千春:内田理央
夫・司との間に子どもを授からず悩む中、夫の子を妊娠した女性・えみるが現れ、人生が一変する主人公。
・司:伊藤健太郎
千春の夫で精神科医。千春との関係に疲れ、えみるへ心が動いていく。
・えみる:中村ゆりか
司の不倫相手。元患者として司と出会い、依存を深め、やがて妊娠する。
物語を動かすキーパーソン(公式)
・ナオ:松本大輝
千春が利用する元ホスト。千春の復讐に条件付きで協力していく。
・梅田亜衣:川島鈴遥
司の病院の事務員。
・海斗:ISSEI
えみるの元カレで人気ライバー。明るい顔と“もう一つの顔”を持つ。
・ヒロキ:小野塚勇人
千春のお気に入りでNo.1ホスト。
・相葉藍子:街田しおん
司の母で、司の兄・隆に強い愛情を注ぐ。
・佐久間早苗:野村真美
千春の母。金銭感覚がだらしなく、千春の金銭を頼りにしている。

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