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「ぼくたちん家」7話ネタバレ&感想考察。すれ違う“親心”と選び直す“ふたりの未来”…揺れながら進む家族のかたち

「ぼくたちん家」7話ネタバレ&感想考察。すれ違う“親心”と選び直す“ふたりの未来”…揺れながら進む家族のかたち

6話で恋人として歩き出した玄一と索。

その余韻を抱えたまま迎えた7話は、日常の幸福と、小さな“ひずみ”が同時に生まれる静かな始まりでした。

母の上京、家族のような団欒、未来を語るふたりの会話——そのどれもが温かいのに、どこか不安が影を落とす。

愛する人を想うことと、自分の人生を選ぶこと。その両方が試される一日が、そっと幕を開けます。

目次

ぼくたちん家7話のあらすじ&ネタバレ

ぼくたちん家7話のあらすじ&ネタバレ

7話は、「ハッピーエンドまであと3歩」というサブタイトル通り、幸せに手が届きそうなのに、現実がじわじわと揺さぶりをかけてくる回でした。

恋人になった玄一と索。

やっと「好き」が言葉になった二人の前に現れたのは、余命宣告を受けた母と、パートナーシップ制度と、警察の赤色灯。静かな日常の中で「親孝行って何だろう」「幸せって誰のものなんだろう」がじりじりと浮かび上がっていきます。

恋人同士になった玄一と索、トントン拍子に進む「家」とパートナーシップ

始まりは、ほたるの一言。

「つまり……両想いってことでいいんですか?」

とうとう恋人同士になった玄一と索。

アパートの一室で三人並んで座る空気は少し照れくさくて、それでもあたたかい温度が満ちていました。

索はさっそく「家を買う」「一緒に暮らす」未来を本気で進めていきます。パートナーシップ制度、区役所への予約、玄一の両親への挨拶、物件探し——すべてを一気にリストアップ。

テンポよく語る索に、玄一はついていくのがやっと。

「こんなにトントン拍子に進んでいいのかな」

嬉しさと同じくらい「索が無理してるんじゃないか」という不安が胸の奥で小さく鳴り始めます。

一方ほたるは、まだ「自分の好きなもの」が見つけられていない。だからこそ、2人の恋がうらやましくてたまらない。

「いつ好きになったんですか?」
「どこが好きなんですか?」

好奇心と切なさが混ざった質問攻めの裏で、ほたるの心には不安がよぎります。二人が家を買って出ていけば、大切な“親子のフリ”はどうなってしまうのか。喜びと取り残される寂しさが同時に胸に滲んでいました。

北海道から母・千代子が上京 BLにハマった理由と「余命4ヶ月」の告白

そんなタイミングで、玄一の母・千代子が北海道から上京。

「索に会うため」と言いつつ、スーツケースには弾けるようなワンピースと“ときめき”がぎゅうぎゅうに詰まっています。

アパートの食卓には、玄一・索・ほたる・千代子。この組み合わせだけで胸がいっぱいになる光景です。

千代子は今、BL漫画に夢中。特に「はち」先生の作品が大好きで、サイン会に参加するための上京であることもさらりと明かします。

そしてもうひとつの目的——病院の話題になったとき、千代子は静かに告げます。

・がんで余命4ヶ月と診断されていること
・まもなく施設に入る予定であること

意外と平気なのだと明るく話す千代子に、玄一は「覚悟してたから」と静かに頷くだけ。

明るく振る舞う声の背後に「あと少ししか一緒にいられない」現実が滲み、見ているこちらまで胸がきゅっと締めつけられます。

鯉登&矢倉カップルの大ゲンカと、逃げ出した亀「どら」

パートナーシップ制度を理解するために、玄一・索・ほたるは鯉登と矢倉の家を訪ねます。

テーブルに広がる分厚い契約書には、家事分担・金銭管理・医療や相続……そしてなぜか「卵の使い方」まで細かく明記。

この卵がまさかの爆弾に。

鯉登が買った卵をすべてゆで卵にしてしまい、矢倉が激怒。玄一たちが見守る前で大ゲンカが始まり、矢倉は荷物をまとめて飛び出します。

「追いかけたほうがいいですよ!」

背中を押され外へ走る鯉登。ベランダから見守る玄一たちの前で矢倉は鯉登を一発殴り、それでも互いに向き合おうとする姿を見せます。

制度や家という“かすがい”があっても、ぶつかる日常は避けられない——
そのリアルが描かれていました。

アパートでは、今度は亀・どらが行方不明に。部屋中を探してもおらず、玄一は遺失物届を出しに警察へ。

そこで住人・松 梅子が「波多野玄一」という本名を見て驚きます。玄一の“素性”が初めて外へにじむ瞬間でした。

BLサイン会で語られた、「誰を好きになっても幸せになれる」という真実

その頃、千代子とほたるはBL漫画家・羽毛先生のサイン会へ。列に並ぶ中、ほたるが尋ねます。

「どうしてBLにハマったんですか?」

千代子はゆっくりと語り始めます。

・玄一に“ゲイだ”と打ち明けられたとき泣いてしまった
・息子が幸せになれないのではと恐れていた
・本やネットで調べ続けるうちBL漫画に出会った

BLに描かれる“人と人の恋”は性別を超えていて、そこに住む人たちが本当に幸せそうだった——

「誰を好きになっても、人間は幸せになれるんだって気づいたの」と。

サイン会で千代子が羽毛先生に感謝を告げる場面は、偏見や恐怖と向き合ってきた母の祈りそのものでした。

「息子さんは幸せそうですか?」と問われ、ほたるが「めちゃくちゃ幸せそうです」と即答したのも素敵でした。

パートナーシップ成立と、吉田の失恋

その頃、玄一と索は区役所でパートナーシップの手続きを進めています
玄一は「嬉しすぎて怖い」とこぼし、索は「最初はハッタリだったけど、二人で信じたら本物になる」と静かに語ります。

証明書を受け取った二人は肩を寄せ、記念写真。玄一の崩れた笑顔がすべてを物語ります。

しかし帰宅すると、索の元恋人・吉田が待っていました。
“やり直さないか”と迫る吉田に、索は落ち着いて答えます。

「今日、玄一さんと届けを出しました」
「家をかすがいにすることを本気で信じてみようと思ってる」
「あなたの幸せは、もう私が決めるものじゃない」

吉田はショックを受けながらも、その静かな言葉を受け入れるほかありません。

ほたるが見つけた「好きなもの」と、赤色灯の夜

部屋では玄一がほたるにギターを教え、二人の音を索と吉田が静かに聞く穏やかな夜が流れます。

翌日、千代子が北海道へ帰る日。

何度も「大丈夫?」と尋ねる玄一に、千代子は「今、めちゃくちゃ幸せよ」と微笑みます。

やがて、どらは羽毛先生に拾われ警察へ届けられていたことが判明。

アパートでは玄一と索がほたるにパートナーシップ証明書を見せ、「これからも親のフリは続ける」「ほたるがいなかったらパートナーになっていなかった」と伝えます。

ほたるは静かに告げます。

「私、好きなもの見つかった。ギター作りたい」

迷っていた少女が、自分の手で未来を選び始めた瞬間でした。

索は玄一を抱きしめながら言います。

「波多野さんも、いつか死ぬんですよね」

死を自覚したうえで「それでも好きだ」と抱きしめる索。玄一は「やっと言ってくれた」と小さく笑い返します。

甘い余韻が流れるなか、松に呼ばれ外へ出た玄一の前をパトカーの赤色灯が横切ります。

次の瞬間、玄一は松に付き添われパトカーへ。呆然と立つほたる。幸せなリビングの空気を“赤”だけが静かに塗り替えていくラストでした。

ぼくたちん家7話の感想&考察。

ぼくたちん家7話の感想&考察。

7話を見終わったあと、私はしばらくリモコンを握ったまま、ソファから動けませんでした。

「親孝行って何だろう」
「幸せって、誰のためのものなんだろう」

そんな問いが、じんわりと胸の内側で広がっていく回だったからです。

「親孝行って何だろう」という問いが、静かに刺さる

公式あらすじの「親孝行って何だろう…。自分に何ができるだろう…。」という一文は、7話全体の空気そのものでした。

玄一は、
・余命宣告された母のそばにいたい
・でも索との新しい生活も大切にしたい

という、“息子”と“恋人”の間で揺れる立場にいる。

千代子もまた、
・息子の恋を心から応援したい
・でも自分がいなくなる後のことが怖い

という、“母として手放せないもの”を抱えています。

親孝行は「親の望む人生を生きること」ではありません。

けれど「自分のやりたいように生きればいい」と簡単に割り切れるほど、心は器用ではない。

玄一がパートナーシップ証明書を手にしながら、母の余命を思ってふと立ち止まる姿は、「親のため」と「自分の幸せ」の境界線がどこにあるのか、私たち自身の迷いを写していました。

BLで学ぶ母・千代子の姿が、今の親世代へのエールみたいだった

個人的に一番泣いたのは、サイン会で千代子が語った“理解しようとした軌跡”の話でした。

息子から「ゲイだ」と打ち明けられ、思わず泣いてしまった。その涙は嫌悪ではなく、「この子が傷つけられるかもしれない」という恐れだった。

その恐れを抱えた自分を反省し、“良い母でいたい”と、本やネットで必死に調べ始めた千代子。そこで出会ったのがBL漫画。

BLに描かれていたのは、“男同士”ではなく“人と人”の恋

千代子は、そこで初めて「誰を好きでも幸せになれる」と心から感じ取っていく。

これは知識のアップデートではなく、“感情の理解”でした。

不器用でも進もうとする親の姿は、今の親世代にとっても大きなエールになると感じました。そして千代子が「今が一番幸せ」と言い切る姿は、このドラマそのものの希望に見えました。

「かすがい」から「自分の幸せへ」 索と吉田、それぞれの決断

索と吉田の中庭シーンも、美しく切ない時間でした。

吉田は「家」をかすがいにして索とやり直そうとする。それは少し前の索と同じ思考で、“何かを挟めば関係は保てる”という幻想でもある。

けれど索は、玄一との時間の中で、
「かすがいは本物にはならない。二人で信じ続けたときにだけ、意味が生まれる」
と気づき始めている。

だからこそ吉田に対して冷静に言えたのでしょう。

「それは、あなたの幸せじゃないでしょう」

恋愛ドラマで「あなたの幸せじゃない」と言う失恋シーンは珍しい。誰かの幸せにすがる恋から、それぞれが“自分の幸せを選び直す”地点へ進んだ瞬間でした。

ほたるが選んだのは、「弾く」じゃなく「作る」こと

ほたるの「ギターが好き。でも弾くほうじゃなくて、作るほう」という告白は、胸に深く刺さりました。

ギターを弾くことは、誰かの作った音をなぞる行為でもある。でも“作る”は、世界にまだない音を自分の手で形にすること。

ずっと誰かの物語に巻き込まれてきたほたるが、
「私は脇役じゃない」と、自分の人生の舵を握り始めた証に思えました。

玄一と索が、未成年であるほたるを“守る”だけでなく、
“ひとりの人”として尊重しているからこそ生まれた選択でもあります。

パトカーの赤色灯が連れてくる、“社会の目”の怖さ

ラスト、パトカーの赤色灯がアパート横をゆっくり通過した瞬間、空気が一変しました。

玄一・索・ほたるにとって「親のフリ」は、
・3000万円のため
・ほたるの居場所を守るため
・そして自分たちが救われるため

という“愛情に近い嘘”でもあった。

でも社会が見れば——
・未成年との同居
・親子のフリ
・横領されたお金

これらは“犯罪”のシルエットとして浮かび上がってくる。

善意と正義が簡単に日常を壊す、その怖さが描かれていました。

赤色灯に照らされる玄一の姿は、「選んだ家族」が「社会のルール」とぶつかる瞬間の象徴のようでした。

「血」じゃなく、「一緒に居たい」気持ちで繋がる家族

7話まで来て確信したのは、このドラマが描く“家族”は、血ではなく“意志”で繋がる共同体だということ。

玄一、索、ほたる、千代子。
同じ苗字でも、同じ戸籍でもない。
それでも深く互いを思い合っている。

彼らが作る“ぼくたちん家”は、
書類よりも、ギターの音や、同じ部屋で見た夜景や、サイン会の道のりで形づくられる。

だからこそ赤色灯が日常を切り裂いたとき、私たちは余計に怖くなる。
そして、「どうか壊れないで」と願ってしまう。

7話は、
・母の涙
・恋人たちの誓い
・少女の小さな決意

その全部が同じ画面に重なった回でした。

「ハッピーエンドまであと3歩」というタイトルは、
“まだ3歩もある”という現実と、
“もう3歩まで来た”という希望の両方を示している気がします。

私はこの回を見て、大切な人たちに「あなたの幸せをちゃんと願えているだろうか」と、少し立ち止まって考えました。

幸せは、誰かにもらうものじゃない。自分が選び、そして一緒に歩いてくれる人と何度も選び直すもの。

ぼくたちん家7話は、その当たり前で難しいことを、BLサイン会のざわめき、ギターの弦の響き、パトカーのサイレンと一緒に、胸にそっと置いていく一話でした。

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