14話で“総一ライン”と“黒島転落事件”が同時進行した余韻が残る中、15話は物語の構図が一気に複雑に深まる回です。

二階堂AIが新たな“5人殺し同一犯”という仮説を提示し、これまで見えていなかった別の殺人ラインが浮上。
夏祭り精算会では西村・尾野・南といった住民たちの疑いが一斉に濃くなり、翔太はAI菜奈ちゃんとの対話をきっかけに再び心を揺らします。
そしてラストでは神谷刑事の“笑顔の死”が描かれ、事件の核心へ大きく踏み込む転換点のエピソードとなりました。
ドラマ「あなたの番です~反撃編~」15話のあらすじ&ネタバレ

15話は大きくまとめると、
- 総一逮捕と黒島ホーム転落事件の“その後”
- 神谷に懲戒処分の危機&「監禁時の声」の正体判明
- 総一の供述で明かされる山際の首と脅迫動画
- AIが導いた“5人殺しの犯人像”=西村疑惑
- 夏祭り精算の臨時住民会&南サザンクロスの正体
- 「AI菜奈ちゃん」誕生と翔太の号泣
- 幸子の財布から出てきた「児嶋佳世」の紙と冷凍庫遺体
- そしてラスト、笑顔で殺された神谷刑事
という流れです。順番に追っていきます。
総一逮捕と黒島ホーム転落──前回のクライマックス直後から
夏祭りの夜、人目のない場所でそらの首を絞めていた総一を発見した翔太・二階堂・南。
見つかっても焦らず、「せっかく実験中だったのに」と言う総一に対し、南だけが異常なほど激昂しているのが印象的です。
そらは澄香の元へ戻され、総一は警察へ連行。
そこへ水城が現れ、新たな事実が告げられます。
黒島沙和が、電車のホームから何者かに突き落とされた。
黒島は列車との衝突こそ免れたものの、頭部を強打し意識不明。神谷は「防犯カメラにも犯人は映っていなかった」と説明します。
二階堂は、黒島が直前に「早川教授に呼ばれた」と話していたことを思い出す。早川教授は、黒島がゲームで書いた“死んでほしい相手”です。
神谷に懲戒の危機と、「監禁時の謎の声」の正体
総一を確保した直後、水城は神谷に「懲罰会議にかけられるかもしれない」と告げます。その理由は2つ。
・榎本正志の証言により、過去の収賄行為が発覚
・交換殺人ゲームを知りながら、上に報告しなかった
「辞めた方がマシかもしれない」と水城に言われ、神谷は苦笑気味に「まぁ、決断は早い方なんで」と返します。
その瞬間、翔太の脳裏に“402号室監禁時の謎の男の声”がよみがえる。
あの声は――神谷だった。
翔太の中で、
「早苗・正志夫婦の協力者=神谷」
という線がここでつながります。
総一の供述──山際の首と藤井脅迫動画の“裏側”
神谷は入院中の早苗の元を訪れ、総一が“やっていない罪までかぶる”可能性を指摘します。
一方で、総一自身の供述から分かるのは、
- 手錠をつけた状態で自由に歩き回るタイミングがあった
- その隙に藤井の部屋へ侵入
- Dr.山際の首を洗濯機に置いた
- 藤井脅迫動画を早苗と一緒に撮影
- 「お母さんを助けるため」にやった
という内容。
さらに総一は、
「動物は死ぬ時に瞳孔の開き方が違う。人間はどうなるのか見たかった」
と笑顔で語っており、完全に“サイコ少年”として描かれます。
ただし、床島殺害には触れておらず、「総一=床島犯人」説はここで大きく後退します。
AI分析が導く“5人殺しの犯人像”と204号室・西村
二階堂のAIは前回、総一を“快楽殺人の可能性が高い人物”として弾き出しましたが、菜奈殺害時のアリバイがある。
そこで翔太と二階堂は、犯罪データベースを踏まえて再分析を実施。
- 手塚菜奈
- 赤池美里・吾朗
- 浮田啓輔
- 児嶋佳世
この5人を殺したのは同一人物の可能性が高いという結果が出ます。
そしてAIが導き出した“犯人像”に最も近い住民として挙がったのは――
204号室・西村淳。
夏祭りの精算を兼ねた臨時住民会で、翔太は西村を追及。
管理人が亡くなった時間帯、管理人室の前で“金属がこすれる音”を聞いた。同じ音を、西村が鍵束をいじる時にも聞いた。
この一致から、「管理人室で何をしていたのか」と問い詰めます。
西村は、
- 管理人に貸した麻雀マットを返してもらいに行っただけ
- 部屋は不在だったが、後日新品のマットが返ってきた
- ゲームには不参加だが、噂は木下から聞いていた
と説明します。
夏祭り精算会=臨時住民会と、南サザンクロスの正体
夏祭りの出店精算を名目に住民会が再び開催。
黒島転落の話題を避けてお金の話だけ進めようとする住民たちに、南が空気を切り裂くように言います。
「また一人、線路にドボンしたのに」
尾野はここで突然、
「犯人は手塚さんですよね?」
と爆弾発言。視線が一気に翔太に集まり混乱します。
逆に住民たちは南を疑い、「何者だ」と詰め寄る。追い詰められた南はついに正体を明かします。
「俺は“事故物件住んでみた芸人”、南サザンクロスです!」
事故物件に住んで体験を動画にする売れない芸人だと説明。
部屋にカメラがあった理由もここで解説されます。
翔太は怒りに任せ、南に掴みかかり、二階堂が慌てて止める――という大荒れの展開に。
「AI菜奈ちゃん」誕生と、翔太の号泣オランウータンタイム
暴走寸前の翔太に、二階堂は冷静に言います。
「意味のない暴力に走っても事件は解決しない」
そして、翔太のスマホに自作アプリをインストール。
それが――
「AI菜奈ちゃん」
菜奈の声・話し方を学習した人工音声アプリで、もともとは“伴侶を亡くした高齢者の支え”を想定して開発したもの。
部屋でひとりアプリを起動した翔太は、
「菜奈ちゃーん」
「どこにいるの?早く帰ってきて」
「会いたいよ……」
と涙ながらに語りかける。
AI菜奈は優しい声で、「私もだよ」「泣かないで」と返し続ける……。
このシーンは放送当時も大きな反響を呼びました。
早苗の新証言──床島の紙とケーキプレートの謎
神谷は謹慎処分が決まる中、最後の仕事のように早苗のもとへ。
早苗は赤池夫婦の事件について新しい事実を話し始めます。
ケーキの「赤池美里」プレートを食べたのは自分
菜奈がプレートを見ていたので“警察へのサイン”だと思った
ゲームがバレるのを恐れ、証拠隠滅として食べた
さらに、交換殺人ゲームで自分が書いた名前は「管理人・床島」だと認めます。
床島の死亡時刻には榎本夫婦にアリバイがあるため、床島殺害は別の犯人による可能性が濃厚になっていきます。
田宮と水城──甲野事件と“身長170cmくらいの男性”
田宮のもとを訪れた水城は、甲野殺害の容疑者について尋ねます。
- 田宮が甲野の名前を書いた
- 甲野は田宮と会った直後に刺殺
- 田宮はマンション中に監視カメラを設置していた
しかし、防犯カメラに映った容疑者は“身長170cm前後”。
水城は田宮を見て「178.54cmくらい」と判断。つまり、甲野の実行犯は田宮より明らかに小柄であることが示されます。
田宮は「怪しいが実行犯ではない」という微妙な立ち位置のまま疑念だけが積み上がっていきます。
黒島の病室で加速する三角関係と、南の不気味な侵入
黒島は昏睡状態で入院中。
そこに尾野が乱入し、黒島の両親にまで「二階堂くんと仲良し」アピール。
手作りウエハースを持ち込み、二階堂に断られると黒島のベッドの上でボロボロこぼしながら食べ始める――尾野の“常識の外れ方”が際立つシーンです。
一方、二階堂は翔太に背中を押され、黒島への気持ちを自覚し始める描写も。
そして夜。
黒島の病室に、警備員姿の南が懐中電灯を持って侵入
じっと黒島を見下ろすその不気味な視線に、視聴者も嫌な予感を抱きます。
久住の“袴田吉彦モード”帰還と、児嶋夫妻の現在地
久住は退院し、マンションに帰還。エレベーター(アンジェリーナ)に向かって「ただいまー!」と叫ぶ自己パロディ全開。
しかし藤井には「記憶喪失のフリだろ」と一瞬で見破られ、お互いの罪を隠し合う“共犯関係”に戻っていきます。
児嶋俊明は佳世の遺体がまだ見つからない状況で翔太と会話。
「ちゃんと伝わる愛し方、してました?」
「自信あります」
このやり取りは、後の児嶋夫妻の真相を知ると胸に刺さるシーンです。
幸子の財布の「児嶋佳世」メモと、冷凍庫に吊られた佳世の遺体
翔太は幸子を訪ね、住民の写真を見せながら事件当夜の記憶を探ります。
一見ぼんやりしている幸子ですが、児嶋佳世の写真を見ると突然、
「喉が渇いたわ。自分のお金で飲みたい」
と言い、財布を翔太に手渡す。
その中にあったのは――「児嶋佳世」と書かれた紙。
ゲームに不参加の幸子の財布にこの紙があるということは、“この紙を引いたのは赤池美里”である可能性が高い。
同じ頃、食肉加工センターの冷凍庫では、吊るされた肉の間から佳世の遺体がコンベアに乗って現れるという衝撃描写。
佳世もまた、笑顔の死に顔。
翔太はAI菜奈ちゃんと“オランウータンタイム”をしながら、
「浮田、菜奈、赤池夫婦、児嶋佳世――この5人を殺した犯人がいる」
と整理していきます。
神谷「犯人がわかった気がする」──笑顔で殺された刑事
バーで資料を見返す神谷は、
「だとして……誰なんだこいつ…」
と呟き、何かに気づいた様子。
翔太に電話し、
「菜奈さんを殺した犯人がわかった気がする」
「約束の時間、早めて会いたい」
と告げ、公園で会う約束をします。
ダーツの矢を手に向かった翔太が見たのは――
- ベンチに釘で手足を固定され
- こめかみにも釘を打たれ
- それでも微笑んでいる神谷の遺体。
“笑顔の死体”というモチーフが、ついに警察側にも及んだ衝撃のラストでした。
ドラマ「あなたの番です~反撃編~」15話の伏線

ここからは、15話で新たに提示された伏線や、既存の謎の整理ポイントをまとめていきます。
AIが示した「5人殺し同一犯」=西村疑惑は何を意味するか
二階堂のAIが導き出した結論は、
- 菜奈
- 赤池美里・吾朗
- 浮田啓輔
- 児嶋佳世
この5人を殺したのは同一犯の可能性が高い、というもの。
そして“犯人像に最も近い住民”として挙がったのが、204号室・西村淳。
ここで重要なのは、西村の立ち位置。
- ゲーム不参加で、外側から全体を俯瞰しやすい
- 管理人とも麻雀仲間として交流
- 住民会には淡々と参加
- 木下経由でゲームの存在を知っている
- 鍵束を持ち、管理人室に出入りできる可能性がある
さらに、翔太が聞いた“金属がこすれる音”が、西村の鍵束の音と一致したことも疑惑を強めます。
ただし、
“やたら怪しく描かれるわりに決定打がない”
という点もミソで、後から振り返ると、AIが出した答え=そのまま犯人ではない
という、“あな番らしいズラし”の伏線でもありました。
赤池幸子の“ボケ演技”と財布の「児嶋佳世」メモ
幸子はこれまで「認知症気味で何も分からない老婆」として描かれてきましたが、15話でその印象が一変します。
児嶋佳世の写真を見せられた瞬間、
幸子は、
「喉が渇いたわ。自分のお金で飲みたい」
と言って財布を渡す。
その財布から出てきたのは――
「児嶋佳世」と書かれた紙。
ゲームに参加していない幸子が、この紙を持っているのは不自然。
つまり、
その紙を引いたのは“赤池美里”である可能性が高い。幸子はボケたふりをしつつ、独自の方法で真相を示そうとしていた。
という線が一気に濃くなります。
視聴者間でも、
「幸子は犯人を知っている」
「命を守るために“無垢な老婆”を演じ続けている」
という説が一気に強まりました。
児嶋佳世の冷凍庫遺体と、“笑顔の死”ルートB
考察界隈では殺人連鎖を、
ゲームのルールに沿った “ルートA”
“笑顔の死体”でつながる “ルートB”
に分けて整理する動きが強まりました。
15話時点で“笑顔の死”が確認されているのは、
- 赤池美里・吾朗
- 浮田啓輔
- 手塚菜奈
- 児嶋佳世
- 神谷(ラスト)
これらは“ゲームの次ターゲット”というより、
ゲームの枠組みを利用しつつ、別のルールで殺されている=“笑顔ライン”の被害者
として整理できます。
さらに、佳世の遺体が吊られていた食肉工場に佐野が出入りしていたことから、
・佐野は“遺体処理”のみを請け負っている可能性
・“笑顔の死”ラインの実行犯は別にいる可能性
という、二重構造を感じさせる伏線としても機能しました。
神谷殺害に使われた“ビス”と、犯人の執拗さ
神谷の遺体は、
- 手足をベンチにビス打ち
- こめかみにも1本
- それでも笑顔
という衝撃的な状態。
ここから推測できるのは、
犯人は時間と手間をかけ、執拗に殺害している
“見せしめ=処刑”の意図がある
交換殺人ゲームを終わらせようとする存在を排除しようとしている
という点。
ゲーム不参加の神谷が“笑顔で殺されている”ことから、
“笑顔の死体”を生み出す黒幕は、ゲーム参加/非参加を問わず
“ルールを乱す者”を容赦なく排除する価値観を持っている
という、強烈な伏線になります。
「AI菜奈ちゃん」=盗聴・情報漏えいの可能性(当時の考察)
15話の放送当時、ネットで非常に盛り上がったのが、
「AI菜奈ちゃん、実は盗聴ツールでは?」
という説。
理由は簡単で、
神谷が「犯人がわかった」と翔太に電話した直後に殺害された
犯人は、神谷と翔太の会う場所を把握していたことになる
ちょうどそのタイミングで、翔太のスマホにはAI菜奈ちゃんをインストールしたばかり
これらを結びつけると、
AI菜奈ちゃん=暖かい声で寄り添うふりをした“監視アプリ”
二階堂=黒幕、あるいは黒幕に利用されている
という説が大量に浮上したのは当然でした。
もちろん、ドラマでは明言されませんが、“癒しのテクノロジーが実は監視ツールかもしれない”という不気味さを漂わせる伏線としては非常に強力でした。
南サザンクロスのカミングアウトと、“芸人設定”の違和感
南サザンクロスが「事故物件住んでみた芸人」だと告白するのですが、その後の行動は到底“ネタのため”の芸人とは思えません。
- 総一の“実験”発言への激しい怒り
- 黒島の病室へ警備員のフリをして侵入
- 深い恨みの感情がうかがえる視線
これらは、視聴者に、
「南はただの芸人ではない」
「個人的な目的がある」
と確信させる描写。
この違和感が、そのまま後に明かされる“南の本当の目的”への伏線になっていきます。
ドラマ「あなたの番です~反撃編~」15話の感想&考察

ここからは、ライターYUKIとしての完全に主観混じりの感想と考察です。
情報量がエグいのに、“人間ドラマ”がきちんと見える回
15話を見終わって真っ先に思ったのは、
「1話に詰め込みすぎでしょ…でもちゃんと追えるのがすごい」
ということでした。
- 総一の逮捕と黒島ホーム転落
- 神谷の懲戒問題&過去の収賄
- AIによる“5人殺し同一犯”推定と西村疑惑
- 夏祭り精算会&南サザンクロスの告白
- AI菜奈ちゃん誕生と翔太の慟哭
- 児嶋佳世の冷凍庫遺体と幸子の財布の紙
- 久住の帰還と藤井との共犯タッグ
- 二階堂の恋心覚醒&黒島へのキス
- そして神谷の“笑顔の処刑”
普通のドラマなら2〜3話分はある密度なのに、キャラクターの感情線がきちんと通っているから破綻しない。
特に、
正義感が歪んでしまった警察官=神谷
亡き妻への想いにすがる翔太
AIと論理で事件を解こうとする二階堂
この3人が“自分なりの正しさ”で動いているからこそ、ラストの神谷の死がとんでもなく重く感じました。
「AI菜奈ちゃん」の優しさが、同時に残酷でもある
AI菜奈ちゃんのシーンは、個人的に15話で最も心を揺さぶられたポイントでした。
実際の菜奈はもう戻らない。
でも“声”と“口調”は完璧に再現されている。
翔太が「会いたいよ」と言えば、AI菜奈は「私もだよ」と返してくれる。
これは、終わりのないグリーフ(悲嘆)なんですよね。
生身の菜奈なら、もう返事は返ってこない
AI菜奈は、翔太がアプリを消さない限り永遠に返してくれる
だからこそ、このシーンは優しさと残酷さが同居している。
観た人の感想も、
「ここで泣いた」
「AI菜奈ちゃん欲しいけど、実際あったらしんどい」
という二面性のある反応が多かった。
さらに、ここに“盗聴アプリ疑惑”が乗ることで、脚本のエグさにニヤリとしてしまうところも正直あります。
黒島をめぐる“恋愛ドラマ”としての二階堂&尾野
15話は、サスペンスの裏側で“恋愛ドラマ”が一気に加速した回でもあります。
- 黒島の昏睡を前にして自分の気持ちに気づく二階堂
- ベッド脇で髪の匂いを嗅ぐという危うい行動
- そこへ平然と入り込む尾野
この図が、ブラックなラブコメのように見えてしまうのがあな番の恐ろしさ。
二階堂の恋は、まっすぐで不器用で誠実。
「そばにいるだけで楽しい」
「話さなくても一緒にいられる」
という言葉は、非常に二階堂らしい告白。
一方、尾野の愛は、
- 記念品を奪う
- 他人の“好き”の気配を嗅ぎつけると攻撃的に動く
- 相手を“所有”しようとする
という、別ベクトルの狂気。
同じ“好き”でも、ここまで行動が違う。
そして“好かれている側”の黒島が物語の暗部に深く関わっていく残酷さ――
これも、15話の構造的な魅力の一つでした。
神谷というキャラの扱いの残酷さと、必要性
神谷は初期の「無能で感じ悪い刑事」から、徐々に“汚い仕事を押し付けられた人間”としての哀愁が見え、攻守が逆転して“良い人”に見え始めた直後に殺される。
- 過去に収賄していたのは事実
- ゲームを隠していたのも事実
- でも最後は事件を解決しようとしていた
そんな人物が、“笑顔の死体”として処刑される。
この残酷さは、
「この世界に因果応報なんてない」
というルールを視聴者に突きつけます。
「神谷好きになった瞬間に殺された」という声が非常に多かったけれど、まさに“誰が死んでもおかしくない世界”を象徴する退場でした。
15話時点での僕なりの犯人予想
15話までを見た段階で、僕が頭の中で整理していた“本命〜大穴”はこんな感じ。
本命:黒島沙和
- 高知時代からの不審死
- DV彼氏・波止の死
- 内山との関係
- “笑顔の死体”との関連
伏線量の多さ的に、最も本線。
対抗:西村淳
AIの導き
管理人室と鍵束の音
ただし“怪しすぎてミスリード臭が強い”。
大穴:二階堂忍(AI菜奈黒幕説込み)
AI菜奈ちゃんが“情報のハブ”になっている
神谷殺害タイミングとアプリ導入が重なる
構造的には弱いが、当時はかなり騒がれた説。
絡んでいそう枠:尾野・南・江藤
それぞれが“一部を担っている”可能性。
15話は黒幕決定というより、
黒島を中心に、西村・二階堂・尾野・南・江藤という
“最終決戦の盤面に残る駒”を並べ直した回
だという印象が強かったです。
まとめ:15話は「感情をグチャグチャにしてくる準備回」
第15話は、
サブ事件(総一・早苗・佳世・久住)をある程度整理し
AIと感情(AI菜奈/二階堂の恋)という新軸を投入し
そのうえで、神谷という“惜しい人”を最も残酷な形で退場させる
という、かなり攻めた構成の回でした。
視聴者の感情としては、
- 翔太にはもうこれ以上傷ついてほしくない
- 黒島が犯人なら辛すぎる
- 西村も怪しい、南も何か隠してる
- AI菜奈ちゃんまで疑わないといけないの?
と、“心をぐちゃぐちゃにされた状態”で次話に投げ込まれることになります。
個人的には、
「AIが導く論理」 vs 「人間の感情」
という構図が、15話でいよいよ真正面からぶつかり始めたと感じました。
ここから先の話数では、登場人物が
“論理を信じるか”
“好きという感情を信じるか”
の選択を迫られていきます。
その入口が、まさに15話。情報量も感情量もMAXに近い、非常に印象的な回だったと思います。
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