前回の12話で翔太が拉致されかけた直後から始まる13話は、反撃編の空気が大きく変わる“転換点”の回です。

二階堂が鮮やかなアクションで翔太を救出し、新住民・南雅和の登場によって事件の視点が“外側”へと広がっていきます。
さらに〇〇が3人目の実行犯だったことが明らかになり、赤池夫妻・菜奈・浮田に共通する“微笑む死に顔”の謎も浮上。
総一とそらの不穏な夏祭りフラグ、江藤と幸子の関係など、後半戦を揺るがす伏線が次々と提示される重要回になっています。
ドラマ「あなたの番です~反撃編~」13話のあらすじ&ネタバレ

13話は、前回のラストで拉致されかけた翔太の“続き”から始まり、
・二階堂の華麗な救出
・新住民・南雅和の登場
・桜木るり=「3人目の実行犯」確定
・被害者たちの“微笑んだ死に顔”という共通点
・幸子おばあちゃんの「あの子も一緒なの?」発言
と、重要トピックが一気に詰め込まれた回です。
二階堂、覚醒。拉致されそうな翔太をキレッキレのアクションで救出
12話ラスト、藤井の部屋でシンイーの同居人2人(袴田吉彦殺害の指名手配犯)に襲われた翔太。
エレベーターに押し込まれ、連れ去られそうになったその瞬間、同じエレベーターに偶然乗り合わせていたのが二階堂忍。
・キック中心の軽やかなアクションで2人を次々と制圧
・“コミュ力ゼロのAIオタク”だったはずが、実は格闘がめちゃくちゃ強い
というギャップが鮮烈に描かれます。
騒ぎを聞いて木下と蓬田が飛び出してきますが、気を失っていた翔太は「蓬田さんが助けてくれた」と勘違い。
実際に助けたのは二階堂なのに、蓬田だけが勝手に株を上げていくというコントのような構図で幕が開きます。
一方203号室のシンイーは、恋人クオンだけでも逃がそうと奔走。ここで実行犯2人は逮捕され、袴田事件の“残り1人の共犯者”だけが謎として残ります。
警察側もついに「交換殺人ゲーム」を共有
翔太の証言により、捜査本部ではついに
「蔵前マンション住民会参加者による交換殺人ゲーム一覧」
が作成されます。
・黒島
・藤井
・田宮
・浮田
・北川
・シンイー
・早苗 …
住民たちが書いた紙が警察の目に晒され、マンション内で起きた一連の死が“偶然ではない”段階に突入。刑事たちは「なんだこのふざけたゲームは…」という困惑を隠せません。
臨時住民会と、502号室の新住民・南雅和の登場
マンションでは臨時の住民会が開催されます。
参加者は、
翔太、田宮、石崎、柿沼、黒島、西村、尾野、二階堂、木下、江藤
と、すでにカオスな面々。
議題は「今年の夏祭りに例年通り出店するか」。賛否で空気が割れる中、蓬田が新住民を連れて現れます。
502号室に越してきたのは南雅和(田中哲司)。あの赤池夫妻殺害の部屋を選んだ新住民に、住民たちは一斉に警戒。
初対面から事件の詳細を探るように質問。柔らかな物腰の奥に、薄い笑みと得体の知れない空気。
まるで“取材者”のような目つきに、不気味さが募ります。
二階堂の「黒島、ちょっと変じゃないですか?」→翔太「それ、恋だよ」
住民会後、翔太と二階堂はおなじみの鍋ミーティング。AI分析を進める二階堂は、どうしても気になる点を口にします。
「あの人……匂いが変なんです」
本来“他人の匂いが苦手”な二階堂ですが、黒島の匂いだけは気にならない。
それどころか、
・ソファについた黒島の残り香を嗅ぐ
・黒島の頭に顔を寄せて直接嗅ぐ
という、かなり変態ギリギリの行動を取り始めています。
その話を聞いた翔太は一言。
「その話は、たぶん“恋”だね」
“匂い=本能”という妙に説得力のある指摘。
二階堂本人はピンと来ていませんが、視聴者にはここで「二階堂→黒島」が一気に立ち上がります。
藤井の取り調べと、桜木るりの“捏造アリバイ”
警察では藤井の取り調べが進行。
・交換殺人ゲームで山際の名前を書いた
・早苗に脅されタナカマサオを殺害した
・その後シンイーをも脅した疑い
水城から追及される藤井は、のらりくらりと否認。
神谷が紫タオルのDNA照合のため採取を求めると、藤井は観念しかけ「すべて話す」と言いかけますが、その直後、別の刑事から「タナカ殺害時刻にアリバイがある」と報告が入り、藤井は一旦釈放へ。
しかし本人には当直の記憶がない。
勤務表を確認すると「半勤のはずが丸一日勤務」になっている不自然な改ざんを発見します。
そこに現れたのが看護師・桜木るり。
「警察にあなたの勤務を伝えたのは私」
「カルテを書き換えてアリバイを作った」
と告げ、ポケットにはICレコーダーを忍ばせている様子。
「あの日、何をしていたのか正直に話して」
藤井から“懺悔”を引き出そうとする姿勢は、彼女が事件と深く絡んでいることを強烈に示します。
総一は“自由に動いていた”?そらに近づく危うい影
北川澄香とそらの買い物中、そらに近づく影――榎本総一。
「久しぶり」と声をかけ、そらのポケットには「いっしょにおまつりにいこう」と書かれた紙。
澄香が慌てて探し出すと、そらは入口にぽつんと立っているだけ。しかし視聴者だけが「さっきまで総一と話していた」ことを知る構図。
総一の不穏さが、さらに一段階強まります。
田宮の芝居と、防犯カメラ映像の「何も映っていなかった」
翔太は田宮が出演する舞台を鑑賞。妙に気合の入った芝居をする田宮に、終演後、翔太は本題を切り出します。
「防犯カメラの映像を見せてほしい」
しかし田宮は「何も映っていなかったから処分した」と説明。
本当に何も映っていなかったのか、あるいは“映った何か”を隠しているのか――。
田宮の“正しさへの執着”と“秘密の影”がにじむシーンです。
久住の病室で交錯する人たちと、「微笑んで死んだ」3人の共通点
東京警察病院で久住を見舞う翔太。そこには浮田の仲間・柿沼とあいりの姿も。
・浮田は死ぬ前、久住とよく会っていた
・何か知っているかもしれない
という事実が語られます。
このとき久住の唇はわずかに動いているものの、誰も気づかないというもどかしい演出も。
帰り道、柿沼から「浮田は笑ったまま死んでいた」と聞かされた翔太は、菜奈・赤池夫妻の“微笑んだ死に顔”を思い出し、これが3人に共通する異様な特徴だと気づきます。
二階堂も「偶然ではない」と同意し、2人は赤池夫妻が殺された502号室=南の部屋を訪ねることに。
502号室・南の部屋は「血のシミ」と「カメラだけ」の不気味空間
南の部屋に入ると、床にはどす黒いシミ。クリーニングでも落ちなかったと南は笑いながら説明。
家具は最小限、なぜかカメラが2台。生活感のない空間に、翔太と二階堂は警戒心を募らせます。
南は逆に、
「赤池幸子さんは今どこにいるの?」
と翔太に探りを入れ、わざとらしく話題をぼかして部屋を去ります。翔太は二階堂に「明日、おばあちゃんに会いに行く」と告げます。
幸子の「あの子も一緒なの?似合ってるって褒めてくれて…」
翔太は赤池幸子が暮らす施設へ。
404号室の江藤が付き添いをしていました。
職員から「事件の話は混乱するのでNG」と言われつつも、翔太は隙を突いて幸子に当日のことを尋ねます。
会話はかみ合わないものの、突然幸子はこう呟きます。
「あの子も一緒なの? 似合ってるって褒めてくれて…」
“あの子”とは誰なのか。
“何を似合っている”と言ったのか。
核心に触れそうになった瞬間、幸子は怯えだし「ジュリアーー!!」と叫んで気絶。
この「ジュリア」は、赤池家の誕生日会で流れていた『ジュリアに傷心』とリンクし、“事件当夜の誰かの服装・持ち物”に結びつける考察が一気に広がりました。
久住、目覚める。「佐野ぉぉぉ!!」
同じ頃、意識不明だった久住がついに目覚めます。
第一声は、
「佐野ぉぉぉぉ!!」
501号室の佐野に対する強烈な感情。エレベーター事件の裏で、佐野が何かをしたのでは――という疑惑が一気に膨らみます。
ラストで明かされる「3人目の実行犯」=桜木るり
ラスト、逮捕された2人が袴田吉彦殺害時の回想を始めます。
・黒い覆面の実行犯3人
・うち2人は捕まった男たち
・残る1人は――女性
覆面を外したその顔は、看護師・桜木るり。
・藤井のカルテを改ざんしアリバイを捏造
・藤井から自白を引き出し録音
・袴田殺害にも直接関与
桜木が想像以上の“黒さ”を持った人物だったことが判明します。
13話は、南の登場、死に顔の“微笑み”という共通点、桜木るりの悪役化、という大きなカードが一度に切られ、反撃編の後半戦に向けて物語が一気に加速した回でした。
ドラマ「あなたの番です~反撃編~」13話の伏線

13話は、「そろそろ伏線回収してほしい」という声が出始めた頃の回ですが(笑)、実際には新しい伏線もかなり増えている回です。
ここでは後の展開も踏まえながら、特に重要だと思ったポイントを整理します。
① 502号室の新住民・南雅和=“事件を追う側”の存在
南は、
殺人現場の502号室をあえて選んで住む
住民たちに事件の詳細をしつこく聞こうとする
部屋には家具がほぼなく、カメラだけが置かれている
という、明らかに“ただの一般人ではない”登場の仕方をします。
視聴者的にはこの時点で、実は記者・ルポライター説、心霊研究家・事件マニア説、真犯人説まで幅広く疑われるキャラ付け。
結果的に南は“ある意味で被害者側の人間”として描かれていきますが、13話の時点では、
「このマンションを“外側から追い続けてきた誰か”」
という、新たな視点を提示する役割を担っています。
また、翔太と二階堂が「幸子に会いに行く」きっかけを作ったのも南であり、彼の登場は赤池家事件の過去を掘り起こすトリガーにもなっていました。
② 桜木るり=3人目の実行犯という事実
12話で「菜奈の最後の発信先が藤井の病院」と明かされ、ネットでは桜木が怪しいという声が増えていましたが、13話でその疑いが確定します。
カルテ改ざんで藤井のアリバイを偽造
袴田殺害時の覆面3人組の1人が桜木
この2点から見えてくるのは、
「桜木は“愛情とも支配ともつかない感情”で藤井を追い詰めながら、自身もゲームに深く関わっている」
という構図。
ここで重要なのは、桜木はマンション住民ではない、それでも“3人目の実行犯”として確実に組み込まれている、という点です。
つまり交換殺人ゲームは“マンション外”にも波及していることが、ここで明確になります。
③ 被害者の“微笑んだ死に顔”という不気味な共通点
翔太が気づいた「3人の死者の共通点」。
・浮田
・菜奈
・赤池夫妻
これら全員が、“微笑んだ状態で死んでいた”という事実です。
これはのちの、催眠・薬物・心理操作「死ぬ直前に“何か”を見せられた」可能性とリンクしていく、非常に大きな伏線です。
13話の段階では、
「犯人が死んだ後に口角を動かしたのでは?」
という想像までできてしまうほど、視聴者にとって強烈な“気味の悪さ”を残す情報でした。
④ 幸子の「あの子も一緒なの?似合ってるって褒めてくれて…」
幸子おばあちゃんのセリフは短いながら、情報量の塊です。
「あの子も一緒なの?」
「似合ってるって褒めてくれて…」
この2つから読み取れるのは、
事件の夜、“幸子と赤池夫妻以外にもう1人”がいた。
その人物は、誰かの服装か何かを「似合ってる」と褒めていた
という事実。
ここから先の話数で、
「“あの子”は誰なのか?」
「何が“似合ってる”と褒められていたのか?」
は、赤池夫妻殺害に迫る重要テーマになります。
また、“ジュリアーー!”という叫びが、『ジュリアに傷心』とリンクしている点も、しっかり伏線として機能しています。
⑤ 総一の“夏祭りの約束”と、そらへの接近
総一がそらに渡した「いっしょにおまつりにいこう」というメモ。
これは単なる“友達の誘い”では済みません。
402号室でそらが怯えていた理由が“総一だった”とほぼ確定する
次回予告で「夏祭りの夜、新たな犠牲者が」と煽られる
という流れから、
「夏祭り=総一が何かを起こす日」
という強烈なイメージを植え付ける伏線になります。
視聴者の中では、かなり攻めた考察が飛び交っていたほどです。
⑥ 江藤と幸子の関係、そして“介護する男”の違和感
幸子の面倒を見ているのが404号室の江藤だという点も、さらっと描かれていながら重要。
・赤池家と江藤の関係
・なぜ家族でもない彼が“身内ポジション”にいるのか
・幸子と翔太の会話を制限する立ち位置
これらは後に「赤池家の資産」「遺産問題」へつながる布石になっています。
江藤は“表情の読めなさ”が特徴のキャラですが、13話ではその無表情が不気味さへ変わり始めた回でもありました。
⑦ 田宮の「防犯カメラには何も映っていなかった」
田宮が防犯カメラ映像を「何も映っていなかった」と拒否した件。
これは、本当に映っていなかった、もしくは“自分の信念を揺るがす何か”が映っていたのどちらか。
後の話数で田宮が“正義”を拗らせて暴走していく流れを踏まえると、13話でのこの拒絶は、
「正しさを守るために、事実を隠す」
という、重い伏線に見えてきます。
⑧ 「二階堂の匂い問題」=恋とミスリードの分岐点
12話から続く“二階堂が黒島の匂いを嗅ぎまくる”問題は、13話で明確に言語化されます。
・他人の匂いは苦手なのに、黒島だけは平気
・むしろ気になって何度も確認してしまう
・翔太が「恋だね」と名指しする
この流れは、
・黒島双子説へのミスリード
・二階堂の恋愛フラグの成立
の2つの意味を持つ重要な場面です。
黒島の“闇”と、二階堂の“恋”というまったく異なるベクトルを同時に立ち上げることで、後の「二階堂の裏切り(に見える行動)」に説得力を持たせる下準備が進んでいるのだと思います。
ドラマ「あなたの番です~反撃編~」13話の感想&考察

ここからは完全に、僕の感想と考察です。
全話の結末を知っている前提で、13話を“振り返り視聴”して感じたことを書いていきます。
「情報量が半端じゃない」のに、ちゃんとエモい回
まず単純に、情報量の多さがすごい。
・南の登場
・桜木るり=3人目の実行犯
・微笑んだ死に顔の共通点
・総一とそらの夏祭りフラグ
・江藤と幸子の関係
・久住の「佐野ぉぉぉ!」
これだけ詰め込めば、普通は“整理回”や“説明回”になりがちなのに、13話はキャラクターの感情で物語がちゃんと動いているのが本当に強い。
・翔太が菜奈の死に顔を思い出して胸を締めつけられる
・シンイーがクオンだけでも逃がそうと必死になる
・桜木が藤井に執着し、恋とも支配ともつかない感情を爆発させる
「情報を伝えるための会話」ではなく、「感情が生んだ結果として情報が出る」構造だから、これだけ詰まっていてもスルッと見られるんですよね。
二階堂のアクションと「めんどくさいけど助ける」という距離感
冒頭の二階堂のアクションは、SNSでも話題になっていました。
・イヤイヤ助けてるっぽいのに動きはめちゃキレている
・助けた後もドヤらず、淡々としたまま
この温度差が、二階堂のキャラ性を完璧に説明している。
翔太との距離感も絶妙で、
「親友!」という熱さではなく
「めんどくさいけど放っておけない先輩」
ぐらいの空気感が心地いい。
ここに黒島との“匂いの話”が乗ることで、13話あたりから二階堂は完全に第2主人公のポジションを確立し始めた印象があります。
桜木るりの黒さが、一気に作品の温度を変える
桜木が3人目の実行犯だと明かされた瞬間、作品のトーンが明らかに変化します。
これまでの殺人は、
・交換殺人ゲームの暴走
・追い詰められた人間の破綻
という“素人の犯行”の延長線でした。でも桜木は違う。
・カルテを改ざんして藤井のアリバイを作る
・そのうえで懺悔させ、録音まで残す
この一連の行為は、「弱い男を掌の上で転がす快楽」さえ感じさせる怖さがあって、見ていてゾッとしました。
そしてこのタイミングで、
黒島=静かな闇
桜木=支配的な悪意
尾野=異常な執着
という“若い女性3人の怖さの種類”がはっきりと分かれてくるのも、13話の大きな特徴だと思います。
南は「視聴者目線を代弁するキャラ」にも見える
南は初見だと絶対怪しいのに、やっていることを冷静に見ると、ほぼ視聴者なんですよね。
・事件現場を見に行く
・関係者に片っ端から話を聞く
・生き残りの証言を直接取りに行く
ドラマを見ている僕らが“本当はやりたいこと”を、南は全部やっています。
だからこそ彼は、
「視聴者の化身」
でありつつ
「遺族にとっては危険で不謹慎な存在」
という複雑な立ち位置の人物でもある。
13話ではまだ“ただの怪しいおじさん”に見えますが、終盤の真相を知って振り返ると、この時点の南の乱暴さは全部、復讐と執着の裏返しなんだと分かって胸が苦しくなります。
“微笑んで死んだ人たち”は、視聴者への静かなホラー
個人的に13話で一番ゾッとしたのは、死者の“微笑んだ死に顔”の共通点です。
死体描写そのものではなく
「表情が同じ」
しかもそれが
「笑顔」
という事実は、めちゃくちゃ怖い。
「死後に犯人が口角を上げたのでは?」という想像もできてしまうし、もし「死ぬ直前に快楽を感じていた」のだとしたら、それはそれで異常。
後の展開を知ると、
「人の死と幸福を結びつけてしまう人間」
という、作品の核心に触れるテーマとしても意味を持っていることが分かります。
総一とそらの“夏祭りフラグ”が、あまりにも不穏
総一の「いっしょにおまつりにいこう」というメモ。この一文だけで胃が重くなる。
・早苗は“息子のため”にどこまででも暴走してきた
・その息子が、今度は別の子どもをターゲットにしている
という構図が生々しい。
13話時点ではミスリードの可能性も残っていますが、「子どもを巻き込んだ事件が起きる予感」は明確に植え付けられています。
そらくんだけはやめてくれ…と多くの視聴者が願ったのも分かる回でした。
久住の「佐野ぉぉぉ!!」は、笑いと恐怖のギリギリ
久住が目覚めて第一声が「佐野ぉぉぉ!」なのは、一瞬笑ってしまうテンションなのに(笑)、実はめちゃくちゃ重要。
・自分が落ちた原因に佐野が関わっているのか
・落ちる直前に見た“最後の顔”が佐野なのか
いずれにせよ、佐野が久住の“記憶の最終地点”にいるということ。
この「ギャグっぽいのに重要情報」という匙加減は、あな番の醍醐味だと思います。
13話は、「誰が誰を利用しているか」を一度整理する回
全体として13話は、
「この世界の人間関係を、一度整理し直す回」
という側面があります。
シンイー ⇔ クオン&イクバル … 情と犯罪でつながる関係
藤井 ⇔ 桜木 … 恋愛と支配が混ざった危険な関係
幸子 ⇔ 江藤 … 介護に見せかけた利害関係
そら ⇔ 総一 … 子ども同士に見せかけた、一方的な“獲物とハンター”
そして、
翔太 ⇔ 二階堂 ⇔ 黒島
という三角形は、
探偵バディ
初恋の気配
真犯人をめぐる危うい構図
という三重構造を帯び始めます。
13話は、
南の登場で「事件を外側から見る視点」が増え
桜木るりで「ゲームの外にいるプロの悪意」が入り
“微笑んだ死に顔”で「死と快楽のつながり」が浮かび上がる
という、世界観が一段ダークに深化した回だったと思います。
反撃編を通して見直すと、11〜13話の3話セットは、
探偵チーム結成
→ 情報の地ならし
→ 悪意の幅を広げる
という構成になっていて、特に13話はその“悪意の幅”を一気に広げたターニングポイントでした。
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