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サイレーン(ドラマ)第9話(最終回)のあらすじ&ネタバレ感想。衝撃の双子トリックと完全悪女カラの正体と末路

サイレーン(ドラマ)第9話(最終回)のあらすじ&ネタバレ感想。衝撃の双子トリックと完全悪女カラの正体と末路

第8話ではカラの過去と正体がついに暴かれ、里見と夕貴が壮絶な死闘の末に生還するも、多くの謎と不穏な伏線を残して幕を閉じました。

2015年放送のドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』が迎えた最終回(第9話)は、刑事コンビと完全悪女の宿命の対決が描かれ、誰も予想できなかった真相が明らかになる衝撃の展開でした。

松坂桃李演じる里見偲と木村文乃演じる猪熊夕貴のコンビが挑む最後の戦いは、生き残りを懸けた極限状態。そして菜々緒演じる謎の美女・橘カラとの因縁がついに決着します。

放送当日、Twitter上では関連ワードが瞬く間にトレンド1位となり、「面白すぎる」「期待どおり」「ヤバすぎる」と大盛り上がり。ラストで明かされた“黒幕”の正体には視聴者から驚きの声が上がり、続編を望む声も相次いだほどです。

本記事では、『サイレーン』第9話(最終回)の見どころやあらすじ(ネタバレ含む)を振り返り、物語の結末とその考察をまとめていきます。完全悪女・橘カラの恐るべき計画と真相、そして里見&夕貴コンビの運命はいかに――最後の戦いに注目して解説します。

目次

サイレーン(ドラマ)9話(最終回)の見どころ…宿命の対決と明かされる衝撃の真相

サイレーン(ドラマ)9話(最終回)の見どころ…宿命の対決と明かされる衝撃の真相

第9話(最終回)は、序盤からクライマックスさながらの緊迫したアクションと予想外のストーリー展開が続く内容でした。ここでは最終回で特に印象的だったポイントを整理して見ていきます。

極限の死闘!刑事カップル vs “完全悪女”の最終決戦

物語は、里見と夕貴が宿敵・橘カラの元へ挑むクライマックスから始まります。監禁された夕貴を救うため、里見は単身でカラと激しい肉弾戦を繰り広げました。

衰弱した夕貴を発見したものの、脱出の途中で拘束したはずのカラが復活。背後から斧を振りかざして襲いかかるカラに対し、夕貴が咄嗟に発砲し、その胸を撃ち抜くという緊迫のシーンが描かれます。

燃えさかる別荘から間一髪で脱出した二人は、駆け付けた警察に保護され、一連の猟奇事件はついに終結したかに見えました。恋人を守り抜いた夕貴の勇気と、完全悪女に下った結末が鮮烈に残る最終決戦となりました。

二重の入れ替わりトリックが生む驚愕の展開

しかし、物語はここで終わりません。最終回では「カラの計画はまだ終わっていなかった」ことが明らかになります。夕貴を救い出した後、里見は病室で再会した夕貴に微妙な違和感を覚えます。

母・尋恵でさえ「顔は夕貴なのに何か違う」と口にするなど、不穏な空気が漂い始めました。実は救出された「夕貴」は本人ではなく、カラが誰にも気付かれぬよう入れ替わっていたのです。

ここで、過去の伏線が回収されます。

カラの高校時代を知る人物が「今の橘カラは、いつも一緒にいた十和田幸に似ている」と証言していたことが繋がり、カラ=十和田幸が夕貴に成り代わった可能性が浮上します。終盤で明かされたこの二重の入れ替わりトリックは、視聴者に計り知れない衝撃を与え、ドラマをサスペンスの極致へと押し上げました。

明かされた真相と完全悪女の末路

最終回最大の見どころは、橘カラこと十和田幸の正体と動機が白日の下に晒される場面です。里見の調査によって、幸と夕貴が幼い頃に生き別れた一卵性双生児の姉妹であり、ともに養女として育った過去が明らかになります。

さらに、幸(=カラ)は高校時代に同級生だった「本物の橘カラ」を殺害し、その戸籍を乗っ取ったうえで整形手術を受け、彼女の顔を手に入れていたことも判明。つまり、菜々緒演じる“橘カラ”は他人の人生を奪って成立した偽りの存在だったのです。

驚くべきは、幸が双子の妹・夕貴の存在を以前から知っており、初めて顔を合わせた際に「自分と生き別れた姉妹だ」と気付いて強い執着を抱いていたという真相でした。幸は「自分も夕貴のように正義の心を持ちたい」と歪んだ願望を抱き、ついには姉妹そのものに成り代わろうと企んでいたのです。

最終的に里見との直接対決によって幸の狂気は制圧され、完全悪女としての野望は潰えました。警察に無事逮捕された幸=カラの末路は、望んでいた“猪熊夕貴”という人生を永遠に手に入れることなく幕を閉じます。こうして長きにわたる猟奇事件の真相がすべて明らかになり、物語は大団円を迎えました。

サイレーン(ドラマ)9話(最終回)のあらすじ&ネタバレ

サイレーン(ドラマ)9話(最終回)のあらすじ&ネタバレ

第9話では、第8話までに張り巡らされた伏線が一気に回収され、想像を超える真相が次々と明らかになりました。

ここではストーリーを時系列で振り返りながら、クライマックスまでの展開を詳しく解説します。

第9話あらすじ:別荘での死闘、夕貴の救出とカラの最期

意識不明だった里見偲(松坂桃李)が病院で目を覚ますと、拉致された恋人・猪熊夕貴(木村文乃)の行方を急ぎ追跡。

夕貴の所持品から手がかりを掴み、カラが出入りしていた渡公平(光石研)の別荘へアイ(佐野ひなこ)と急行する。地下室で衰弱した夕貴を発見し脱出を図るが、取り押さえたはずの橘カラ(菜々緒)が背後から奇襲。

斧を振り上げ迫るカラに、夕貴が咄嗟に発砲して胸を撃ち抜く。二人は燃え上がる別荘から間一髪で脱出し、駆け付けた警察に保護される。焼け跡からはカラの遺体も見つかり、連続猟奇事件は終幕を迎えたかに見えた。

病院での再会と芽生える違和感

病室で再会を果たした里見と夕貴は、アイとレナ(入山杏奈)の無事も確認し、束の間の安堵を得る。二人きりになると、里見は「生きた心地がしなかった」と抱き合い、互いの無事を確かめ合う

しかしその直後、里見の胸中に説明のつかない違和感が芽生える。動機の整合性、言葉遣いの僅かなズレ、触れ合った瞬間の“何かが違う”感覚――積み重なる微差が、里見の直感に火を点けた。

追いかける違和感と単独捜査

里見は「嫉妬だけでここまで用意周到な犯行を繰り返せたのか」という疑念を拭えず、再び独自の捜査へ踏み出す。そんな折、夕貴の母・尋恵(山本未來)も「顔は夕貴なのに、どこか違う」と不安を吐露。

さらに、夕貴が長年苦しんできた食物アレルギーに“治癒の兆し”が見えるという不可解な変化が伝わり、里見の違和感は確信へと傾く。

DNA鑑定と“タコ”の矛盾

里見は疑念を打ち消すため、病室の夕貴の髪と自宅に残るブラシの毛髪を使いDNA型鑑定を実施。

結果は一致し、表面的には「本人で間違いない」という結論が出る。

だが間もなく、尋恵から「夕貴が平然とたこ焼きを食べていた」との電話が入る。幼い頃からタコが食べられなかったはずの夕貴が…。DNAでは否定できない“同一性の穴”が露呈し、里見は「一卵性双生児ならDNAが同じでも不思議ではない」という可能性に到達する。

暴かれる双子の真実

里見は栄西高校を訪れ、卒業アルバムや当時の関係者の証言から「橘カラ」と“十和田幸(とわだ さち)”の密接な関係を再確認

帰路で繋がる情報を組み替えた里見は、夕貴と幸が生年月日まで同じ“生き別れの双子”である蓋然性に行き着く。

さらに山中の捜索で白骨遺体を発見――それが“本物の橘カラ”である可能性が濃厚となり、「現在“橘カラ”を名乗っていたのは十和田幸だった」という仮説が現実味を帯びる。

最後の対決――月本クリニックへ

里見が証拠集めを進める最中、背後から“夕貴の顔をした女”が現れる。正体は十和田幸=橘カラ。彼女は里見の動きをGPSで追尾しており、先回りしていたのだ。幸はスマホ画面に埋められた夕貴の映像を映し出し、「夕貴は殺した」と冷笑。

激情に飲まれ幸の首を絞めかけた里見は、地元警察に制止され取り逃がしてしまう。

一方幸は、度重なる整形で壊死が始まった額の痛みに耐えかね、頼みの綱である月本圭(要潤)のクリニックへ。そこへ満身創痍の里見が突入し、最終決戦の幕が上がる。幸は「守るものがある人間は弱い」と挑発し、「正義感さえ取り込めれば私は完全に夕貴になれる」と本心を吐露

里見は「他人のために何ができるか分からない者に真の正義は宿らない」「お前が一番消し去りたいのは、自分自身だ」と言い放ち、彼女の内面を撃ち抜く。わずかな動揺――その隙を突き、里見は幸を組み伏せる。

人質の夕貴と逆転の包囲

しかし幸は切り札を切る。近くのストレッチャーに横たわるのは、気絶させられた“本物の夕貴”。里見は息を呑み、動きを止めざるを得ない。

そこへ警察部隊が到着して包囲網を展開。里見は機転で夕貴を引き離し、制圧は成功。十和田幸=橘カラはついに逮捕され、里見は夕貴を抱き締める。長い悪夢に終止符が打たれた瞬間だった。

入れ替わりの全貌――二重のトリック

事件後の捜査で明らかになったのは、想像を超える“二重の入れ替わり”。幸はかつての親友“本物の橘カラ”を殺害し戸籍を乗っ取り、整形でカラの顔を得て“完全悪女”として暗躍。

さらにキックボクシングジムで出会った槙村真昼を替え玉に仕立て、偽の“橘カラ”として同行させていた。別荘の死闘で里見たちが対峙した“カラ”は実は真昼で、あの場で発砲した“夕貴”は夕貴に成り代わった幸本人――救出劇そのものが、幸の周到な舞台装置だったのである。

月本圭は当初から“夕貴への成り代わり”を完遂させるために活かされていた共犯者で、幸の身体は無理な改造の代償に蝕まれていた。幸の目的は“夕貴という人生を丸ごと乗っ取ること”。嫉妬や復讐の次元を超え、存在そのものを置換する計画が、冷徹な手順で実行されていた。

エピローグ――それぞれの“その後”

事件終結後、速水翔は功績を認められて捜査一課へ異動

里見と夕貴は機動捜査隊に残り、改めてバディとして歩む道を選ぶ。秘密だった恋人関係は、死線を越えたことでより強固な絆へ。二人はただ寄り添うのではなく、互いの“弱さ”も“強さ”も知ったうえで並び立つ関係へと成熟した。

こうして、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』は、愛と狂気、そして“入れ替わり”がもたらすアイデンティティの崩壊と回復を描き切って幕を下ろす。最後に残るのは、里見の静かなまなざしと、夕貴の確かな鼓動。宿命の対決の果てに、二人が選んだのは“生きて、共に在る”という最もシンプルで力強い答えだった。

サイレーン(ドラマ)9話(最終回)の感想&考察

サイレーン(ドラマ)9話(最終回)の感想&考察

最終話を観終えてまず感じたのは、「想像をはるかに超える真相と怒涛の展開に圧倒された!」という興奮でした。

序盤の夕貴救出劇で一度事件が解決したかに思わせておきながら、そこからさらに二転三転していくストーリーは見事としか言いようがありません。

以下では、第9話の展開について感じたことや考察ポイントをいくつか挙げていきます。

双子トリックの衝撃と巧みな伏線回収

橘カラ=十和田幸と猪熊夕貴が双子の姉妹だったという種明かしには、本当に驚かされました。正直なところ、「双子オチ」は全く予想していなかった視聴者が大半ではないでしょうか。

私自身、第9話の前半では「もしかして夕貴はもう殺されていて、病院の夕貴は偽物なのでは…?」と不安を抱きつつも、まさか本当にその通りだとは思わずに観ていました。それだけに、カラの正体が夕貴と瓜二つの存在=生き別れの双子だったと判明した瞬間のインパクトは絶大で、思わず声を上げてしまったほどです。

しかし振り返ってみると、この双子設定は決してご都合主義の後出しではなく、物語序盤から綿密に伏線が張られていたことに気付きます。夕貴が猪熊家の養女だという設定は第1話から示唆されており、当初は彼女の家庭環境に関する掘り下げ程度に受け取っていました。

しかし「養女」というキーワード自体が伏線であり、カラ=幸も養子だったこと、そして二人が血の繋がった姉妹であったことへ繋がっていく巧妙さには感心させられます。

さらに、橘カラの過去について「高校時代の友人・十和田幸」の存在が示唆されていたり、カラ(幸)が夕貴に異常な執着を見せる理由が最後まで明かされず残っていたりと、重要なピースが散りばめられていました。最終回でそれらが一挙に繋がり、見事に大きな絵(真相)を浮かび上がらせる構成は見応え抜群です。

DNA鑑定の結果が一致したことで里見も一度は騙されてしまうシーンも秀逸でした。一卵性双生児ならDNA型が同じという科学的事実を巧みに利用し、視聴者にも「やはり考えすぎか」と思わせておいてからのアレルギーという人的な要素で覆す流れは緩急が効いていました。橘カラ(幸)の用意周到ぶりと脚本の緻密さが光る場面であり、「まさかここまで仕掛けていたとは…」と唸らされました。

橘カラの狂気と歪んだ動機の真相

完全悪女・橘カラこと十和田幸の狂気は、最終回でその真髄が明らかになりました彼女は幼少期に双子の妹だけが良い家(猪熊家)に引き取られ自分は虐待同然の人生を送り、その不公平な運命に強烈な憎悪とコンプレックスを抱いていたと言えます。

幸にとって夕貴は、自分がなれなかった「もう一人の自分」であり、奪うべき人生の象徴でした。同じ顔に整形し他人の人生を乗っ取るという戦慄の計画は、究極的には「自分自身を消し去りたい」という自己否定から来ている点が興味深いです。「お前が一番消したい人間はお前自身だ」という里見の指摘はまさに的を射ており、幸=カラの心の闇を端的に表現していました。

幸は「正義感を手に入れれば完全に夕貴になれる」と語りましたが、それは裏を返せば自分には正義も愛もなく、夕貴のように誰かのために生きる人生に激しい飢餓感を抱いていたことを意味するでしょう。

幼少期から愛情を知らずに育ち、他者を思いやる心すら歪んでしまった彼女にとって、双子の妹・夕貴は自分にないすべてを持っている存在でした。嫉妬や羨望だけでは片付けられない、もっと根深い承認欲求と自己喪失感こそが、彼女を完全悪女へと駆り立てた原動力だったのです。

菜々緒の怪演も相まって、橘カラというキャラクターは終始圧倒的な存在感を放っていました。不気味な微笑と冷酷さで人を翻弄する悪女像は背筋が凍るほどで、ネット上でも「怖すぎる」「菜々緒ハマり役すぎ」と評判になるほどの説得力でした。最終回では木村文乃演じる「偽夕貴」としても登場し、一人二役のような難しい立ち回りでしたが、微妙な表情の違いや不気味さで視聴者に違和感を抱かせた演技は見事でした。

カラ(幸)の動機自体は歪んでいながらも、双子という設定によって彼女なりの哀しさや孤独も匂わせており、単なる勧善懲悪では終わらない深みを感じさせます。

手に汗握るスリリングな展開と演出の妙

最終回の脚本と演出は、最後までスリルとサスペンスを途切れさせない巧みさが光りました。序盤の別荘での死闘から、病院での心理戦に至るまで、次々と局面が変化していく展開は息つく間もありません。里見と夕貴が一度は幸せな再会を果たしてから奈落に突き落とされる構成は、視聴者の感情を大きく揺さぶりました。里見が夕貴(偽者)に違和感を覚え始めるシークエンスでは、演出上も不穏なBGMやカメラワークが用いられ、謎解きの緊張感が高まりました。

中盤、里見がついに幸の正体に気付き対峙する山中のシーンでは、携帯の写真に写る夕貴が生き埋めにされている描写がショッキングで、里見と共に画面のこちらまで震え上がる思いでした。

主人公が激情に駆られて犯人を殺しかけるという展開も異例で、「このままでは里見が取り返しのつかない一線を越えてしまうのでは?」とハラハラしました。結果的に彼は踏みとどまりましたが、正義の主人公ですら狂気に引きずり込むカラの存在の恐ろしさが際立った場面です。

終盤の病院での攻防では、幸(偽夕貴)と里見のセリフの応酬が圧巻でした。先述したように「正義感vs自己否定」というテーマが言葉としてぶつかり合い、それがそのまま肉体的な格闘戦にリンクしていく様子は、単なるアクション以上のドラマ性がありました。

里見が幸を論破するシーンでは思わず拳を握りしめ、「里見、負けるな!」と応援してしまったほどです。そして人質となった本物の夕貴を前にしてからの一連の流れも緊迫感満点でした。里見が幸に銃を向けながらも引き金を引けないもどかしさ、警察突入のタイミング、最後は里見が決死の覚悟で夕貴を救い出すスピーディーな展開など、映像としての見せ場も多く、最終回に相応しい盛り上がりでした。

一点、細かいところではありますが、SNS上で話題になっていたのが「菜々緒と木村文乃の身長差どうなってるの問題」でした。菜々緒さんは172cm、木村文乃さんは164cmと約8cmの差があります。双子で顔が同じでも身長ってそんなに変わるものだろうか…というツッコミが散見され、私自身も「月本先生の整形技術すごすぎ!」と思わず笑ってしまいました。劇中ではヒールの高さやカメラアングルで極力違和感を隠していたようですが、細かい部分はご愛嬌というところでしょう。それだけ物語自体が面白く、多少の無理設定は勢いで押し切ってしまうパワーがあった証拠だと感じます。

原作との差異とドラマオリジナルの結末

ドラマ『サイレーン』は原作コミックとは結末が大きく異なるオリジナル展開となりました。原作では双子設定は無く、カラ(=幸)の最期もドラマ版とは違うため、原作ファンも先の読めないスリルを楽しめたのではないかと思います。

第8話放送後にはネット上で「黒幕は誰だ?」と大予想大会が繰り広げられていたほどで、「橘カラが生きているなら黒幕はカラ」「もしかして里見?」「夕貴も怪しい?」といった憶測が飛び交っていました。制作サイドが当初より「ドラマ版は原作と違う衝撃のラストになる」と宣言していたこともあり、最終回直前の盛り上がりは相当なものでした。

結果的に“黒幕”は橘カラ(十和田幸)以外の誰でもなく、双子という大胆などんでん返しで視聴者の虚を突いた形です。中には「双子は反則だろう」という声もあったかもしれませんが、大半の視聴者は良い意味で裏切られた感覚を味わい、満足度の高い結末だったのではないでしょうか。実際、最終回放送後のTwitterでは数十万件もの関連ツイートが投稿され、「期待どおりの面白さ!」「裏切られた!最高!」と賞賛のコメントが多数見られました。中には「菜々緒、脱獄しないかな…(続編希望)」という冗談交じりの声もあり、完全悪女・橘カラの強烈さがいかに支持されたかを物語っています。

終わってみれば、本作はラブサスペンスとして恋愛要素とサイコスリラー要素を絶妙に織り交ぜつつ、最後まで緊張感を持続させた秀逸なドラマでした。

里見と夕貴の秘密の恋人バディという新鮮な設定が序盤から視聴者を惹き付け、回を追うごとに橘カラの計画と狂気がエスカレートしていく構成に毎回ハラハラさせられました。「善と悪」「愛と狂気」「正義と復讐」といった相反するテーマの“線”が交錯するストーリーは、タイトル『サイレーン(SIREN/サイレン、そして境界線のダブルミーニング)』にも相応しく、最終回で見事に集約されたように思います。

ラストシーンで里見と夕貴が再び穏やかな日常を取り戻し、夕貴が「今度は私が里見を守る番だね」と微笑んだ姿が印象的でした。幾多の試練を乗り越えた二人の絆は以前にも増して強固でしょうし、“恋人刑事コンビ”は健在です。視聴後には筆者も「ぜひこの続きを見たい!」と思ったほど、充実した最終回でした。SNSでも「今期一番面白かった」「毎週ドキドキさせられた」といった声が多く、物語として有終の美を飾ったと言えるでしょう。

以上、ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』最終回(第9話)のネタバレ感想と考察でした。最後までスリリングかつ論理的に展開した本作は、まさに期待を裏切らない結末で視聴者を魅了しました。

松坂桃李さん、木村文乃さん、菜々緒さんをはじめとするキャストの熱演も相まって、心に残る傑作サスペンスドラマとなったのではないでしょうか。今後もし仮に続編やスピンオフが作られるなら、あの“完全悪女”橘カラが再びどんな狂気を見せるのか…想像すると少しゾッとしつつも、また画面で会える日を密かに楽しみにしたいと思います。最後までハラハラドキドキをありがとう、『サイレーン』!

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