第6話は、小春が「信じたい」のに揺れてしまう現実に、ずっと息を詰めていた回でした。
玲の匂わせ投稿と「ホテル密会」噂は、真偽より先に小春の心を削っていく。確かめたいのに聞けない、聞いた瞬間に壊れそうで怖い――その迷いが、パーティー会場で“住む世界の違い”として突きつけられます。
けれど小春は逃げませんでした。「恋人じゃないのに嫌だと思ってしまう」自分を責めながらも、ついに「黒崎さんの隣は絶対に譲れません!」と宣言する。
そこから黒崎さんの行動が大きく動き、壇上での静かな逆転と、車の中でこぼれる本音が、物語の温度を一段深くしていきます。
※ここから先は、第6話のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」6話のあらすじ&ネタバレ

第6話は、小春が“信じたい気持ち”と“揺れてしまう現実”の間で、ずっと息を詰めていた回でした。
噂の正体は誰の言葉だったのか、そして小春が初めて口にした「譲れない」という本音が、黒崎さんの行動を大きく動かしていきます。
噂と“におわせ”が、小春の心を削っていく
前回、有名女優・有栖川玲から「後悔させてあげる」と挑発された小春。第6話は、その予告通りの“精神戦”から始まります。
小春の耳に入ってきたのは、黒崎さんと玲がホテルで密会したという噂でした。頭では「そんなはずない」と分かっているのに、玲がSNSに上げた“匂わせ”の投稿を見てしまうと、心のほうが先に反応してしまう。小春は黒崎さんを信じようとしながらも、胸のざわつきが収まらず、落ち着かない時間を過ごします。
しかもつらいのは、確かめたいのに確かめられないことでした。黒崎さんに聞けば一瞬で終わる話かもしれないのに、聞くのが怖い。答えを聞いてしまったら、もう戻れない気がする。小春はその不安の中で、夜も眠れなくなっていきます。
黒崎さんからの招待「初雷の恋」打ち上げパーティーへ
そんなとき、黒崎さんが小春を呼び出します。黒崎さんの小説『初雷の恋』の映画打ち上げパーティーに、小春を招待したのです。
突然の誘いに小春は気後れします。自分はただのおにぎり屋の娘で、まだ高校生で、華やかな世界とは遠い場所にいる。そう思うほど、会場に行く勇気が出ない。
それでも黒崎さんは、小春の迷いに向き合うように言葉を返します。
「小春さんはあの小説にはなくてはならない人」
その一言で小春は、誘いを受けることに決めます。けれど同時に、小春の中にはまだ“確認できない疑い”が残ったままでした。玲の投稿を見たことがないように見える黒崎さんに、噂の真偽を聞き出すことはできない。小春は答えを抱えたまま、パーティーへ向かいます。
千冬の心配と、唯央の意味深なひと言
小春がひとりで抱え込んでいることに気づいたのが、弟の千冬でした。姉の様子がいつもと違うことに不安を覚え、千冬はおにぎり屋のバイト・唯央に「姉が黒崎さんに振り回されているんじゃないか」と漏らします。
ここで唯央が口にしたのが、やけに強い一言でした。
「大丈夫だよ、そんなことさせないから」
千冬は、唯央が黒崎さんの弟であることを知りません。そのまま困惑して去っていく千冬の背中を見つめ、唯央が意味深な表情を浮かべる――このカットが、静かに刺さります。
唯央はただの“バイト仲間”ではなく、小春と黒崎さんの間に起きていることを、別の角度から見ている人になっていました。
会場で突きつけられる“住む世界の違い”
パーティー当日。小春は場違いだと思いながらも、精いっぱいおしゃれをして会場へ向かいます。
でも、そこで見たのは「想像以上に遠い景色」でした。
ジャケットでビシッと決めた黒崎さんの隣に、華やかなドレス姿の玲がぴったりと寄り添っている。2人は親しげに言葉を交わしていて、その距離感だけで“噂が真実に見える”空気ができてしまう。
小春は近づくどころか、視線を向けるだけで精一杯になります。周囲の人たちが「恋人同士なんだ」と思い込んで、「お似合いだよね」とひそひそ話す声まで聞こえてしまう。
ここで小春の中に生まれるのは、単なる嫉妬ではありません。
「私は恋人じゃないのに、嫌だと思ってしまった」
その自分の感情に、さらにふさぎ込んでしまうのです。小春は会場にいられなくなり、黒崎さんに声をかけられないまま、思わず外へ飛び出してしまいます。
玲の追撃「お似合いなのは私」そして小春の反撃宣言
会場を出た小春の後を追ってきたのが、玲でした。
玲は「黒崎さんにお似合いなのは自分だ」と、はっきり言葉にして小春を追い込みます。さらに玲は、自分のSNS投稿が世間の噂を作り、黒崎さんや映画の評判を高めたのだと勝ち誇るように語ります。
小春にとって苦しかったのは、“嘘か本当か”よりも、玲がその噂を「使えるもの」として平然と扱っているところでした。自分の心が削れる音がしているのに、相手はビジネスみたいに笑っている。
それでも小春は、玲のある言葉でスイッチが入ります。
玲が黒崎さんを「つまらない男」だと語り、外見や小説家としてのスペックだけを評価していると知ったとき、小春は黙りませんでした。小春は「それだけじゃない」と反論し、そしてついに、秘めていた思いを言葉にします。
「黒崎さんの隣は絶対に譲れません!」
小春の“反撃開始”は、勝ち負けのためじゃなくて、自分の気持ちを自分で守るための宣言でした。
グラスの瞬間、黒崎さんが割って入る
小春の宣言に、玲は憤慨します。
そして玲が手にしていたグラスの中身を、小春に浴びせようとしたその瞬間――2人の間に黒崎さんが現れます。
小春が自分で立ち向かった“最後の一撃”を、黒崎さんが体で止めるような形になりました。ここで黒崎さんが現れたことで、小春は一瞬だけ救われたようにも見えるし、逆に「見られてしまった」という恥ずかしさも重なって、息ができなくなるような空気になります。
玲もまた、黒崎さんの登場には驚きを隠せません。
“交際発表”の提案と、黒崎さんの静かな逆転
場が荒れそうだと感じた玲は、黒崎さんに提案します。自分たちが交際していると、パーティーで発表しよう――そう言えば噂は“確定”になり、周囲は納得してしまう。
そこで黒崎さんは、あっさりこう返します。
「そういたしましょう」
玲を連れて会場へ戻る黒崎さん。小春から見れば、ここは一番苦しい流れでした。自分が必死で守ったものが、数分で奪われてしまうような感覚。
けれど、ここから黒崎さんの“逆転”が始まります。
壇上に並ぶ黒崎さんと玲の2ショットに、会場は色めき立ちます。誰もが「交際発表が来る」と思った、そのタイミングで――黒崎さんは、予想と真逆の言葉を口にします。
「僕は有栖川さん…ではなく別の女性をお慕いしています」
小春の名前は出さない。それでも、
「彼女以外を選ぶことなど、未来永劫ありません」
と断言し、交際の噂をきっぱり否定しました。玲をフォローする言葉を続けながらも、黒崎さんの態度は揺らがない。あの場にいる全員の前で、黒崎さんは“誰を想っているか”だけを、まっすぐ示します。
車の中でこぼれた本音、「お願いです、どうか僕に甘えて」
騒ぎが大きくなる前に、黒崎さんは小春を車で送り届けることにします。2人きりになった車中で、小春は「迷惑かけちゃって…」と謝ります。
そこで黒崎さんが小春の肩を抱き、優しく言うのです。
「迷惑なんていくらでもかけていい…。お願いです、どうか僕に甘えて」
この言葉で、小春の涙が止まらなくなります。小春は第6話の間ずっと抱えていた感情を、初めて言葉にしてこぼしていきます。玲が近づいたことが怖かったこと、噂に振り回されたこと、そして何より――自分が黒崎さんに釣り合わないと考えてしまったこと。そのくせ、そう思ってしまう自分が嫌だったこと。
小春は“弱い自分”を隠したまま、ずっと頑張ってきました。誰にも迷惑をかけないように、誰も悪者にしないように、ひとりで抱え込む形で。
その小春に対して黒崎さんは、小春の優しさを「愛おしい」と言います。そして小春は泣きじゃくりながら、黒崎さんへの一途な思いに気づいていく――第6話は、この涙の時間で幕を閉じました。
第6話のラストと次回への引き
第6話の終わりは、「噂の決着」よりも「小春の気持ちの自覚」が大きな到達点でした。黒崎さんの言葉で救われたのは、誤解の解消だけではなく、小春が自分の気持ちを“恥じゃない”と思える方向へ背中を押されたことだったと思います。
次回は、小春がバレンタインデーに黒崎さんをデートに誘う展開へ。
周囲の応援も受けながら、2人きりの甘い時間が描かれ、ついに小春の“恋”が言葉になっていく、と示されています。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」6話の伏線

第6話は、玲との“対決回”でありながら、実は後半に向けての種がいくつも置かれた回でもありました。ここでは、6話時点で「回収されたもの」と「まだ残っている余白」を分けて整理します。
回収済み伏線
まずは第6話の中で、ある程度“答え合わせ”まで進んだポイントからです。
- 「黒崎さんと玲が密会した」という噂
- 噂が小春を揺らす導火線になったものの、壇上で黒崎さん自身が「玲ではなく別の女性をお慕いしている」と明言し、交際の噂を否定しました。
- 玲の“におわせ投稿”の狙い
- 玲は投稿が世間の噂を作り、黒崎さんや映画の評判を高めたと語っており、“恋愛”というより“盤面づくり”として噂を利用していたことが示されています。
- 小春が抱えていた「私は恋人じゃないのに嫌だ」という感情
- 会場で黒崎さんと玲が恋人だと噂される状況を前に、小春は「嫌だ」と思ってしまった自分にふさぎ込み、飛び出してしまいます。この時点で小春の気持ちは“ただの尊敬”ではなく、恋に近い感情だと明確になりました。
- 「黒崎さんの隣は譲れない」宣言が、黒崎さんの行動を引き出す
- 小春が玲に対してはっきり言い返した直後、玲がグラスの中身を浴びせようとした瞬間に黒崎さんが現れる流れは、小春の“言葉”が状況を動かした回収ポイントでした。
- 黒崎さんが“守る側”に立つ覚悟
- 車中で小春の肩を抱き、「迷惑なんていくらでもかけていい」「僕に甘えて」と伝えた場面で、黒崎さんは“自分の恋心を押し付ける人”ではなく、“小春の弱さも抱える人”に変わっていく兆しが描かれました。
未回収の余白
次に、第6話の時点では「まだ説明されていない」「次回以降に効いてきそう」なポイントです。
- 唯央の「そんなことさせないから」と意味深な表情
- 千冬が去ったあとに唯央が浮かべた表情は、ただの優しいバイトの顔ではありませんでした。唯央が黒崎さんの弟であることを踏まえると、“家の事情”や“黒崎さんの過去”に関わる線が残っています。
- 黒崎さんが壇上で“小春の名前”を出さなかった理由
- 「別の女性をお慕いしている」「未来永劫ありません」と断言しつつ、名前は出しませんでした。守るためなのか、立場への配慮なのか、それとも小春の意思を待っているのか。ここは解釈が割れやすい余白です。
- 玲の次の一手
- 第6話では小春に押し切られ、噂も否定されました。それでも玲がここで終わるタイプには見えず、次回以降も“別の方法”で揺さぶってくる可能性が残っています。
- 「初雷の恋」映画化の影響
- 今回の騒動は映画打ち上げの場で起きました。黒崎さんの創作活動(=表舞台)と、小春の生活(=おにぎり屋の日常)が交差するほど、外部の目が2人の距離を試してくる構図が強くなります。
- 小春の“恋”が言葉になるタイミング
- 小春は第6話で気づき始めましたが、まだ黒崎さんに「好き」とは言っていません。次回予告ではバレンタインのデートをきっかけに、言葉へ変わっていく流れが示されています。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」6話の感想&考察

ここからは私の感想と考察です。第6話は、恋のライバル回というより、“小春が自分の気持ちに触れてしまう回”でした。
泣いて、やっと呼吸できるようになる恋ってあるんだな…と、見終わったあともしばらく胸が熱かったです。
不安って、事実より“想像”が心を傷つける
小春がつらかったのは、噂そのものより「噂が本当だったらどうしよう」という想像でした。頭では信じたいのに、玲の“におわせ”が視界に入った瞬間、心だけが置いていかれる。
あの感じ、恋をした人なら一度は覚えがある気がします。確かめたいのに、確かめたら終わりそうで怖い。信じていたいのに、信じきれない自分が嫌になる。小春の揺れが、すごく生々しかったです。
玲が怖いのは“悪意”より、正しい顔で噂を使うところ
玲の言動って、露骨にいじわるをしているようで、実は「評判のため」「作品のため」という“もっともらしい理由”を纏っています。だからこそ厄介で、抵抗しづらい。
噂を作ることも、誰かを不安にさせることも、本人の中では「結果的に得になるから」という正しさで処理できてしまう。玲の怖さは、そこにありました。
そして玲が黒崎さんを「つまらない男」と言った瞬間、私は「あ、ここは小春が黙ったら終わる」と思ってしまったんです。黒崎さんを“飾り”として扱う言葉だったから。小春が反論したのは、黒崎さんを守りたかったのと同時に、自分の恋を守りたかったんだと感じました。
「黒崎さんの隣は譲れません」小春が初めて自分を守った瞬間
小春が言った「黒崎さんの隣は絶対に譲れません!」って、告白じゃないのに、告白より強かったです。
それは“勝ちたい”じゃなくて、“私の気持ちを、私が否定しない”という宣言に見えたから。釣り合わないとか、住む世界が違うとか、そういう言葉で自分を追い出すのは簡単で、でも小春はそこで踏みとどまりました。
あの瞬間から小春は、ただ守られるヒロインじゃなくなったと思います。自分の恋に自分で責任を持つ側に、足を踏み入れた。
黒崎さんの“名前を言わない宣言”は、優しさでもあり、次の課題でもある
壇上で黒崎さんは、玲との交際を否定し、「別の女性をお慕いしている」と言いました。あれって、めちゃくちゃ格好いいんです。
でも同時に、名前を言わなかったことが「小春の気持ちが追いつくまで守る」という配慮にも見えたし、「公にするにはまだ段階がある」という現実にも見えました。
恋って、気持ちだけじゃなくて、立場とか環境とか、いろんな“現実”が混ざってくる。第6話は、黒崎さんがその現実を理解した上で、小春のほうを選んだ回だったんだと思います。
「お願いです、どうか僕に甘えて」=恋のスタートライン
私が第6話で一番泣きそうになったのは、車の中です。
小春は「迷惑をかけちゃった」って言うけど、黒崎さんは「迷惑なんていくらでもかけていい」と返して、「僕に甘えて」と言う。これは甘い言葉というより、“小春の生き方”をほどく言葉だった気がします。
小春って、お母さんが亡くなってから家のことを背負ってきた子で、きっと「甘える」って最初に手放した感情なんですよね。だから黒崎さんが差し出したのは、恋の告白じゃなくて、“安心して弱くなれる場所”だった。
泣きじゃくりながら本音をこぼした小春が、ようやく恋に追いついた瞬間でもありました。
唯央の意味深な表情が刺したもの
そして私は、唯央の場面がじわじわ残っています。
「そんなことさせないから」って、弟目線で黒崎さんを止めたいのか、それとも小春を守りたいのか。あるいは“家族の問題”が別にあって、黒崎さんの恋がそちらに触れてしまうのか。
第6話は“玲との決着”を描きつつ、次の不安として“家族”や“秘密”の影を置いた回に見えました。甘いだけで終わらないのが、このドラマのずるいところです。
次回、バレンタインが“気持ち”を言葉に変える
次回は小春がバレンタインデーにデートへ誘い、周囲の応援もありながら2人きりの甘い時間を過ごす流れが示されています。
小春が恋を言葉にするなら、私は「強がり」でも「勢い」でもなく、今回みたいに泣いたあと、呼吸が整ったあとに言ってほしいです。黒崎さんの前で、自分の弱さを出せた小春なら、きっと“好き”も、ちゃんと自分の言葉で渡せるはずだから。
その瞬間を待つために、第6話は必要だった。私はそう感じました。
ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」の関連記事
全話ネタバレについてはこちら↓

過去の話についてはこちら↓




コメント