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ドラマ「夫に間違いありません」の5話のネタバレ&感想考察。右手のホクロが暴く真実、日常に入り込む包囲網

ドラマ「夫に間違いありません」の5話のネタバレ&感想考察。右手のホクロが暴く真実、日常に入り込む包囲網

第5話は、これまで“家庭の中の歪み”として隠されてきた問題が、外部の人物の登場によって一気に表へ引きずり出される回でした。

暴力や権力ではなく、右手のホクロや過去の目撃、口座という生活に近い証拠が、静かに包囲網を狭めていく。

真実を知りたい気持ちと、知れば壊れる現実。その矛盾を抱えたまま、聖子と一樹は引き返せない地点へ近づいていきます

※この記事は第5話の内容を、結末まで含めてまとめています。未視聴の方はご注意ください。

目次

ドラマ「夫に間違いありません」5話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「夫に間違いありません」5話のあらすじ&ネタバレ

第5話は、「隠したい情報が、想定外の角度から漏れ始める回」です。

聖子が必死に守ってきた“夫の生存”は、紗春の何気ない一言で一気に現実味を帯び、同時に光聖の足元も記者・天童にすくわれていきます。ここから先は、5話の流れをラストまでネタバレありでまとめます。

葛原紗春が気づいた“右手の二つのほくろ”と、妙に明るい距離の詰め方

朝比家を訪れた紗春は、家に飾られた朝比一樹の写真を見て目を止める。右手の甲に並ぶ二つのほくろ——それは、紗春の夫にもある特徴だった。

普通なら「なぜ同じ?」と警戒に振れそうなのに、紗春は意外にも疑いを強めない。むしろ、朝比聖子と共通点が多いことに“運命”めいたものを感じているようで、聖子の方が落ち着かない。聖子は内心、遺体の取り違えと保険金の件が頭をよぎり、「関われば関わるほど危ない」とブレーキを踏みたくなる。

ただ、この時点で怖いのは、紗春の“反応の読みづらさ”だ。怯えているのか、確かめに来ているのか、それとも別の目的があるのか。聖子の不安だけが先に膨らんでいく。

「店で働かせてほしい」…罪悪感を突く、週3パートの成立

数日後。聖子が「もう来ないでほしい」と牽制したにもかかわらず、紗春は再び家に来る。そして突然、「店で働かせてほしい」と切り出した。

理由は、勤務先のスーパーでシフトを減らされたから。聖子は「雇う余裕はない」と断るが、紗春が語ったのはさらに切実な事情だった。行方不明の夫が加入している生命保険の保険料が、もう払えそうにない——

ここで聖子の中の罪悪感が勝ってしまう。夫の行方不明で苦しむ紗春に対し、聖子は「自分は誤認で保険金を受け取ってしまった側」でもある

結局、紗春を週3日のパートとして受け入れることに。聖子が守りたかった“距離”が、仕事という形で崩れていく。

店内の写真が火種に…「立ち飲み屋の前で見た」目撃証言

店で働き始めた紗春は、店内に飾られた一樹の写真を見て、思わぬことを言い出す。

一樹が行方不明だった時期、立ち飲み屋の前で見かけた男性が「この人に似ていた」。聖子は心臓が跳ねる。咄嗟に「別人だと思う」と否定し、夫は酒を飲まないタイプだと話をそらすが、内心の動揺は隠せない

聖子は一樹に連絡を取り、事実確認を迫る。

すると一樹は、紗春の“見かけた”という話に思い当たる節があると認める。つまり、紗春が見たのは本当に一樹だった可能性が高い。聖子は「顔をはっきり覚えられた以上、接触だけは絶対に避けて」と釘を刺す。

「家の外に出ない」「見つからない場所にいる」——これまで成立していたはずのルールが、紗春の記憶ひとつで壊れ始める。

クリスマスイブの記憶と“財布”の違和感が、遺体取り違えに線を引く

一樹が思い出したのは、ある冬の日の出来事。立ち飲み屋の近くで客に絡まれた記憶とともに、免許証などが入った財布を失くしたことまで浮かび上がる。日付はクリスマスイブの日曜日

聖子はその情報に凍りつく。

なぜなら、紗春側にも“夫の失踪”に絡む曜日の話があるからだ

紗春は「夫がいなくなった曜日は仕事を入れない」と語っていたし、そのクリスマスイブも「夕方からずっと夫を待っていた」と話していた。にもかかわらず、一樹の記憶ではその日に外で揉めて財布を落としている。

もし財布を拾ったのが紗春、もしくは紗春の周囲だったら?

 「一樹の身分証が別人の手元にあった」ことが、遺体確認のズレを生んだ可能性が現実的になる。聖子は、紗春の言葉と一樹の記憶が食い違っている点に引っかかりを覚え、疑念を飲み込めなくなる

貴島光聖と一樹の決裂。電話口で露わになる“共犯の温度差”

同じ頃、聖子の弟・光聖は、一樹と鉢合わせする。場所はパチンコ店

光聖は、姉を巻き込んだ一樹を強く拒絶し、「あなたを軽蔑する」「家族を裏切らない」と言い切って、その場から追い払うように“どこかへ行ってくれ”と迫った。

一樹は「人はいつも正しくはいられない」と正当化めいた返しをするが、光聖の怒りは引かない。ここは、姉弟が同じ“秘密”を抱えたことで、逆に一樹が“よそ者”として切り分けられた瞬間でもある。

さらに一樹は直後、聖子へ電話をかけ、光聖に話が伝わったことに苛立つ。

聖子は「光聖は一緒に背負うと言ってくれた」と答え、家族の中で“共犯の輪”が広がっていることを一樹に突きつける形になる。守るための連帯が、いつか誰かの首を絞める——そんな予感が漂うやりとりだ

朝比栄大が動く。名刺と動画で「嘘」を確信する

さらに危ういのが、聖子の息子・栄大の存在。

栄大は店で天童弥生の名刺を見つけたことをきっかけに、光聖の説明に綻びがあると気づく

確認のため、栄大は同級生から“動画データ”を受け取る。

そこには、聖子が一樹のアパートへ入っていく様子が残っていて、光聖が語っていた内容と噛み合わない。大人たちが口裏を合わせるほど、子どもの目は逆に冴えていく。栄大の疑念は「家族の中の秘密」に直撃し始める

紗春は本当に“ただの被害者家族”なのか。スーパーでの会話が残す不穏

聖子の家族側でも、紗春の輪郭がじわじわ変わっていく。

買い物で紗春の職場(スーパー)を訪れた朝比いずみと朝比亜季は、紗春と短い会話を交わす。いずみが席を外した瞬間、紗春は亜季に「おばあちゃん大丈夫?」と問いかけ、いずみがときどき「お父さんを見た」と言うことまで聞き出そうとする。

子どもの無防備な言葉から情報が漏れるのは、この作品がずっと描いてきた怖さだ。そして紗春の表情には、同情だけでは説明できない“計算”が混ざって見える。聖子の不信が強まるのも無理はない。

九条ゆりの圧力と、天童の追及。「不正の証拠」が光聖を追い詰める

一方で光聖も、義母・ゆりから逃げられない。ゆりが求めるのは、銀行員である光聖の立場を使った“法人口座”絡みの案件。

断れば、九条まゆと生まれてくる子どもの人生ごと壊されかねない。光聖は「家族」を人質に取られ、言いなりになるしかない状況に追い込まれていく。

そこへ天童が接触。

天童は、稲代建設の帳簿を示しながら「銀行に出した数字と実態が違う」と追及し、さらに“支店長の許可を得ないまま作られた口座”の存在まで突きつける

情報源には、光聖と対立する銀行内部の人間がいることも匂わせ、逃げ道を塞いでくる。

光聖は否定できない。記事が出れば、職も家族も終わる。天童は「欲しいのは金じゃない、スクープだ」と言わんばかりに、翌日の掲載を示唆して去っていく

「犯人を知っている」——守るための取引が、最悪の形で次回へ

追い詰められた光聖は、天童を追いかけて最後の手段に出る。

「キャバクラ嬢殺害事件の犯人を知っている。教える代わりに、汚職の件を記事にしないでほしい」——守りたいのは家族。だが、差し出そうとしているのは“別の誰かの罪”だ。

天童が食いつき、光聖が名前を口にしかけたところで第5話は幕を閉じる。

聖子が抱える“夫の罪”と、光聖が抱える“不正の罪”。どちらも隠し通すには、もう周囲の目が増えすぎた。次回、暴かれるのは誰の秘密なのか——最悪の緊張感を残して、物語は次へ進む。

ドラマ「夫に間違いありません」5話の伏線

ドラマ「夫に間違いありません」5話の伏線

第5話は、物語の“核心”に直結する手がかりが一気に増えた回でした。

ポイントは大きく2つで、①遺体取り違えに関わる「物証(ほくろ・財布)」、②秘密が漏れる「経路(記者・子ども・新たな当事者)」です

ここでは第5話で提示された伏線を、事実(描写)と推測(読み)を分けながら整理していきます。

右手の甲「二つのほくろ」:身元確認の“錨”が揺らぐ

まず分かりやすいのが、朝比一樹の写真に写っていた右手の甲の「二つ並んだほくろ」。

葛原紗春はそれを見て明確に反応します。ただ、反応したのに「怪しむ方向へ進まない」点が逆に不気味で、朝比聖子だけが警戒心を強めていく。

このほくろは、作中で“身元確認の錨(アンカー)”として機能してきたはず。だからこそ、同じ特徴を別の人間が持っている(あるいは、持っているように見える)だけで、遺体確認の根っこがぐらつきます。

ここはまだ断定できないものの、「ほくろが一致=本人」という単純な線引きが成立しない世界に、物語が入り始めた合図だと思いました。

もう一段いやらしいのは、この“共通点”が会話の入口として強すぎること。ほくろの話題は、そのまま「失踪当日の行動」「所持品(財布)の行方」「遺体確認の手順」へ自然に繋がります。つまり紗春が何気なく質問を投げるだけで、聖子側は過去の説明を強制される。沈黙すれば怪しいし、答えれば矛盾が増える——この詰み筋が、ほくろの伏線の怖さです。

立ち飲み屋の目撃と「財布」:遺体取り違えの“経路”が具体化

第5話最大の伏線は、紗春が語った“目撃”です。店に飾られた写真を見た紗春は、一樹が行方不明だった時期に立ち飲み屋の前で「似ている男を見た」と言い、聖子は動揺しながら否定するものの、一樹に確認すると「本人の可能性が高い」感触に変わっていく。

さらに怖いのは、そこから“財布”へ繋がるところ。

一樹は当時、立ち飲み屋周辺で揉めた記憶があり、その日に免許証入りの財布を失くしたと話す。聖子も、遺体確認の際に「一樹の財布」が遺品にあったことを思い出す。つまり、遺体取り違えの決定打は「身体的特徴(ほくろ)」だけでなく「所持品(財布)」でも補強されていた。

ここで発生するのが“時系列の矛盾”です。一樹が覚えているのは「一昨年12月24日(日曜)の夜」。しかも本人は有馬記念での大負けまで理由にして記憶の確かさを主張する

一方で、紗春はその日「夕方からずっと夫を待っていた」という前提の話をしている。この食い違いは、紗春が「事実のどこかを伏せている」可能性を強く示唆します

財布が動いたルート候補(ログ戦で考える)

ここから先は推測ですが、財布が遺体側へ渡ったルートは大きく3本に分けられます。

  • ルート1:一樹が落とす/奪われる→第三者が拾う→偶然、遺体の所持品になる
  • ルート2:一樹が落とす→紗春が拾得→夫へ渡る→遺体へ
  • ルート3:一樹から盗られる→第三者が“意図して”遺体へ入れる(誤認誘導)

どのルートでも鍵になるのは「誰が財布を持っていた時間があるか」。防犯カメラ、移動履歴、当日の目撃証言など“ログ”が出た瞬間に、一直線で回収されるタイプの伏線です。

ここまでの整理(確定/推測)

  • 確定:一樹は失踪中の時期に財布を紛失している/遺体側にその財布があった可能性が浮上した
  • 推測:財布が“偶然移った”のではなく、誰かが意図して動かした(=遺体確認を誤らせる仕掛け)可能性がある

紗春の“情報収集モード”:距離が縮むほど、情報は漏れる

紗春が「店で働かせてほしい」と申し出て、週3のパートとして入り込んだのは、物語構造としてかなり危険です。

聖子側の秘密は、家の外へ出した瞬間に“共有財”になりやすい。雇用は、断れない連絡や同席を増やし、相手の観察時間も増やします。加えて「週3」という頻度が絶妙で、毎日だと不自然、週1だと薄い。週3は“顔を覚える”“家庭の空気を読む”“小さな変化に気づく”のにちょうどいい回数です。紗春が本気で探りに来ているなら、この設定自体が伏線になり得ます。

そして、紗春は偶然を装いながら「家族情報」に触れにいく。スーパーで朝比いずみが席を外した一瞬に、朝比亜季へ“お父さんを見た”発言を引き出す流れは、ただの世間話よりも踏み込んでいる。

ここが第5話の嫌なところで、紗春が善人でも悪人でも、「情報が入る配置」に立った時点で、聖子側は守り切れなくなるんですよね。

栄大が拾った名刺と動画:子どもの“ログ戦”が口裏合わせを壊す

もう一つの爆弾は朝比栄大です。店で天童弥生の名刺を見つけ、さらに学校で「聖子がアパートに入っていく動画」を再確認して、光聖の説明の綻びに気づいていく。

大人たちは口で誤魔化せても、ログ(名刺=存在証明、動画=行動証明)は誤魔化しにくい。しかもログは“複製”されるので、1回見られたら終わりです。大人の嘘は日々アップデートできても、動画は当日のまま固定される。栄大がその固定データを握った時点で、家族の嘘は「誰が、いつ、どこにいたか」という一点で崩れる危険があります。

この作品の怖さは、「家族を守る嘘」が、いちばん守りたい子どもに最初に刺さる構造にあります。栄大が動けば、秘密は“外部”ではなく“内部”から崩れます。

光聖を追い詰める二重の爆弾:義母の指示と天童の証拠

貴島光聖サイドは、逃げ道が塞がる描写が丁寧でした。義母・九条ゆりからは「架空の法人口座」を作るよう迫られ、断れば家庭が壊れかねない圧力がかかる。

そこへ天童が「本物の帳簿」や「許可なく作った口座」の証拠を突きつけ、記事公開の時間まで宣告する。しかも証拠はコピーで、奪っても無意味。さらに“明日12時”という締め切りが付いたことで、ここからはカウントダウン形式になります。

時間制限があるサスペンスは、だいたい誰かが焦ってミスをする。証拠を消す動き、口裏合わせ、移動——その全部が新しい目撃やログを生みやすいので、天童は「追う」より「待つ」だけで勝てる局面に入っています。

さらに嫌なのが、情報源が“銀行内部”だと示される点。つまり光聖は、家の外でも職場の中でも守られていない。

ここまで追い込まれると、誰かの秘密を売ってでも延命したくなる。次の伏線(取引)に繋がる心理として説得力がありました。

ラストの取引「犯人を知っている」:裏切り宣言か、逆転の布石か

ラスト、光聖は天童を追いかけて「キャバ嬢殺害事件の犯人を知っている」と切り出します。これがそのまま“姉家族を売る”宣言なのか、あるいは別の狙い(時間稼ぎ/取引材料のコントロール)なのかで、次回以降の印象が大きく変わるはず。

ここで効いてくるのが、光聖の回想に出てきた「新しい家族ができたら、お姉ちゃんより家族を大切にするんだよ」という言葉。第5話は、光聖が“姉か自分の家庭か”を選ばされる布石を、台詞で固定してきました。

つまり次回は、犯人の名前そのものより「名前を言う/言わない」「言った後に引き返せるか」が見どころになりそうです。ここで一度でも口にしたら、たとえ撤回しても“知っている人”として巻き込まれる。情報は武器になると同時に、鎖にもなる——この構図が回収されるはず。

未回収伏線チェック(優先度つき)

  • 【優先度:大】水死体が一樹の財布を所持していた理由(拾得/奪取/植え付けのどれか)
  • 【優先度:大】紗春の「12月24日」の証言の食い違い(嘘の動機は“守り”か“攻め”か)
  • 【優先度:大】光聖が天童に告げる“犯人の名前”と、その代償(記事は止まるのか/両方出るのか)
  • 【優先度:中】栄大が掴んだ名刺&動画が、誰にどう繋がるか(家族内リークの起点)
  • 【優先度:中】紗春が“週3”にこだわった理由と、店の中で得た情報の使い道(誰に渡るのか)
  • 【優先度:中】天童の情報源(支店長代理)と、銀行内部の“潰し合い”の深さ

第5話は、伏線が増えたというより「証拠の出どころ」が見え始めた回でした。

財布・帳簿・動画——全部“物”なので、今後は言い訳よりも現物が強くなる。つまり、誰かが感情で踏みとどまっても、物証は待ってくれない。ここから先は“守り”より“処理(消す・動かす・奪う)”の選択が増えるはずで、そこがいちばん怖いところです。


ドラマ「夫に間違いありません」5話の感想&考察

ドラマ「夫に間違いありません」5話の感想&考察

第5話は、派手などんでん返しよりも「じわじわ詰む」タイプの恐怖が強かったです。

罪を隠す側に“物証”と“目撃者”が同時に増え、しかもその増え方が全部、善意や生活の延長線にある。だから見ている側は、正論で切り捨てられないまま息が詰まっていきます。

感想:聖子の優しさが、いちばん危険なトリガーになる

個人的に刺さったのは、聖子が紗春を雇ってしまう流れです。

「これ以上関わりたくない」と思いながら、相手の生活(保険料の支払い)が見えた瞬間に引き返せなくなる。ここ、善人ほど負ける構図なんですよね。しかも雇用は“会う頻度”だけじゃなく、“話す理由”まで生む。聖子の優しさが、秘密の防波堤を自分で削ってしまった感覚があって、見ていて苦しかったです。

それと、紗春が「怪しむ」ではなく「運命を感じる」方向へ寄せてくるのも怖い。善意っぽい言葉で距離を詰められると、拒絶する側が悪者になってしまう。聖子が気まずさごと抱え込んでいくのが、すごくリアルでした。

感想:一樹の“言い訳の解像度”が、家族を一番壊す

一樹の怖さって、暴力よりも「説明が上手い」ことだと思います。

12月24日(日曜)の夜の記憶を、有馬記念での大負けまで引っ張って“確かさ”を補強する。あの瞬間、一樹の中では「自分の記憶=事実」になっていて、そこに他人(紗春)の証言の矛盾が混ざった途端、周りの人間だけが混乱する。

しかも、この“確信の強さ”が、聖子にとっては逃げ道を塞ぐんですよね。

「紗春は嘘をついてるかもしれない」まで踏み込むと、聖子側の罪(遺体取り違えと隠蔽)がさらに濃くなる。つまり一樹は、言い訳で自分を守りながら、家族の倫理だけを削っていく。正直、こういうタイプがいちばん家庭を壊します。

考察:紗春は“被害者の妻”か、それとも計画が狂った当事者か

ここからは考察です。まず第5話で確定した情報だけ並べると、

  • 紗春は一樹の写真のほくろに反応している
  • 立ち飲み屋周辺で「似た男」を見たと語っている
  • 一樹はその日に財布を失くし、遺体側に財布があった可能性が浮上している
  • 12月24日の“過ごし方”に、紗春の話と一樹の話で矛盾がある

この4点だけでも、紗春が「何かを隠している」可能性はかなり高い。

じゃあ紗春は何者なのか。現時点の描写だけで分岐を作るなら、私は2ルートだと思っています。

A:紗春は普通の被害者だが、保険や家庭の事情で“言えないこと”がある
矛盾が出る理由としては一番現実的で、例えば「夫の失踪当日に自分が外に出ていた」「夫婦関係が破綻していた」など、世間体や捜査への恐れで嘘をつくのは起こり得ます。
ただこの場合、聖子へ近づく動機が“生活のため”に寄りすぎていて、物語の推進力としては弱い。

B:紗春は、遺体と財布の線を最初から知っていて“確認しに来た”
第5話で一気に濃くなったのはこっち。
雇用で距離を詰め、家族の弱点(祖母の発言)にも触れ、矛盾する日付の話を抱えたまま聖子の生活圏に入り込む。これを「偶然の連続」と見るのは少し厳しい。

まだ断定はできませんが、紗春は“善意の顔”のまま主導権を取りに来ている気がします。怖いのは、真意が金でも復讐でも、聖子がそれを拒絶しにくい立場にいることです。

考察:水死体が財布を持っていた理由を「成立条件」で見る

このドラマの謎は感情よりも、まず物証の流れで整理した方が早い。財布が遺体側にあったなら、成立条件は大きく3つです。

1)偶発(スリ/拾得/喧嘩)
一樹が揉めて落とす → たまたま第三者が拾う → さらに別人の所持品になる、という流れ。成立はするけど、偶然が重なるほど“誰かの意図”が疑われるのが難点。

2)紗春ルート(拾って夫へ)
一樹自身が「拾ったのが紗春で、夫に渡ったのでは」と推測していたように、ドラマ的には筋が通る。
ただしこのルートが成立するほど、12月24日の矛盾は“嘘”として重くなります。

3)第三者ルート(財布を“使った”)
財布が「身元確認を誤らせる道具」だった場合。ここに入ると、遺体取り違えそのものが“事故”ではなく“事件”寄りになる。現時点では材料不足ですが、物語のスケールは一段上がります。

私は今のところ、2)か3)を本命で見ています。理由は単純で、今作は偶然で苦しむというより「誰かの都合で地獄が増える」構造で走っているからです。

考察:光聖の取引は合理的。でも“詰み”やすい

光聖が天童に持ちかけた取引は、気持ちは分かるんです。
不正の証拠を握られ、記事が出れば家庭が壊れる。ならば、相手が欲しがる別の特ダネを渡してでも止めたい。論理としては筋が通る。

ただ、現実的には詰みやすい。天童は「コピーだから奪っても無駄」と言い切っていて、握り潰しが効きにくい相手です。さらに、光聖が“犯人を知っている”と口にした時点で、光聖自身も事件の当事者ラインに近づく。守りたい家族のために動いた結果、別件で家族を危険に晒す可能性すらある。

第5話の回想台詞(新しい家族を優先しろ)が示す通り、光聖は次回「姉家族」より「自分の家庭」を選びかけている。でもそれは、正しさの問題じゃなく“追い詰められ方”の問題なんですよね。だからこそ、見ていて胸が痛い。

感想:天童が怖いのは「正義」より「仕事」だから

天童って、善悪の天秤に乗らないタイプの恐さがあります。相手が泣こうが土下座しようが、「欲しいのは金じゃなくスクープ」「証拠はコピー」と言い切って締め切りまで宣告する。これ、交渉相手として最悪なんですよね。相手の良心に訴える余地がゼロだから。

しかも天童は、一つのネタに固執しているというより、“繋がるものは全部繋げる”仕事の仕方をしている。汚職の線と殺害事件の線が同じ人物の周りで回っている以上、今後は「別件だから助かる」が成立しにくい。視聴者としては、天童が近づくほど「いつバレるか」ではなく「どの順番で破裂するか」を見せられている感覚になります。

ただ、天童も万能ではなく、証拠の出どころが汚いほど記事は刺さる一方で反撃も食らう。だからこそ光聖が持ち出した「犯人の名前」は、天童にとっても裏取り必須の爆弾で、そこで一瞬だけ時間が止まる可能性はあります。

考察:栄大が真実に近づくほど、聖子は“母”として逃げられなくなる

栄大が名刺と動画で嘘に気づいた時点で、もう「大人だけの共犯関係」は成立しません。

栄大が動くのは正しさからでも反抗からでもなく、“家の空気が変”だから。ここがいちばん残酷で、母親としての聖子は「説明する」「黙らせる」「守る」のどれを選んでも傷が残る。だから次回以降、聖子が追い込まれるのは外部の捜査より、家庭内の視線かもしれません

まとめ:第5話は「守る」が増えるほど、壊れるものも増える回だった

第5話は、秘密がバレそうになったからピンチ、という単純さではありませんでした。

助けたい/守りたいという感情が、他人の秘密に触れる許可証になってしまう。雇用、家族、妊娠、子どもの受験——全部が“まともな生活”の要素なのに、それが犯罪の隠蔽と直結していく。だからこの作品は怖いし、続きが気になってしまいます。

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