「見張っていれば、守れる」その前提が、いちばん無残に裏切られる回です。
六つ墓村・水上荘。
毎年1月11日に人が死ぬという噂は、ついに“現実の死”を連れてきました。
鍵のかかった部屋で作家が倒れ、次は全員が見ている前で、もう一人が命を落とす。
呪いなのか。
人の手なのか。
死因は分かれているのに、恐怖だけが同じ形で広がっていく。
この第2話で描かれるのは、「超常現象に負けた」ことよりも、守ろうとして、何も守れなかった夜の後味です。
落ち武者の影が近づく中、六つ墓村の“本当の謎”は、ようやく人間の側へ降りてきます。
トリック(シーズン2)2話のあらすじ&ネタバレ

第2話「落ち武者の謎」は、シーズン2冒頭の“六つ墓村編”の真ん中にあたる回。
舞台は引き続き、山梨の山奥にある六つ墓村と旅館「水上荘」です。
毎年1月11日、決まった部屋に泊まった人間が死ぬ――そんな“呪いの定期便”みたいな噂が、とうとう現実の死を連れてきて、奈緒子と上田は「オカルトに負けた空気」の中に放り込まれます。
呪いの条件が揃う夜、密室で「作家」が死ぬ
前話から続く形で、旅館には“事件の匂い”が濃い面々が集まっています。県会議員の亀岡と秘書の鶴山、売れっ子推理作家の栗栖禎子と付き人の藤野景子。
どこか浮世離れした山伏(松乃上孝雲)と、村の因習に浸った謎の老女(梅竹)が、手毬歌を口ずさみながら“呪いは本物だ”と空気を煽る。ここまで材料が揃うと、もう事件は起きたも同然で、視聴者側も「どうせ何かある」と身構えるんですが、TRICKが上手いのは“身構えたまま、いったん笑わせる”ところなんですよね。
深夜0時を回った頃、栗栖の携帯が鳴ります。非通知、そして本人が登録した覚えのない“手毬歌”の着メロ。こういう「子どもの歌=無垢」のはずの音が、急に“死の予告”として鳴り出すのが、この章の怖さの核です。
藤野に頼まれた上田は、まんまと気合いを入れて「寝ずの番」を宣言。奈緒子も強引に付き合わされ、栗栖の部屋の前で張り込みます。入口の鍵も確認して、出入りはない――条件は完璧。なのに次の瞬間、栗栖は“密室の自室”で死んでいた。上田が一番守りたかった「科学のメンツ」が、いきなり折れるんです。
手毬歌の着信が連鎖し、次の標的が藤野になる
「これで今年の死者は終わりだ」と当主・田島が場を落ち着かせようとするのも束の間、今度は藤野の携帯が鳴る。
こちらも非通知、そして同じ手毬歌。呪いが“単発の不運”じゃなく、“連鎖する仕組み”として迫ってくる瞬間です。
上田は「朝まで全員で固まって藤野を守る。落ち武者が来たらみんなで撃退」と、やけに体育会系の作戦を提案します。ここがTRICKらしい。合理的に見せたいのに、やってることが妙にアナログで、しかも集団心理に頼る。科学者のくせに“人が集まれば怖くない理論”で押し切るのが面白い。
ただ、藤野だけは怯え方が違います。「落ち武者は絶対に来る。防げない」と言い切る。まるで“見えている側”の口ぶりで、視聴者はここで一瞬、奈緒子だけじゃなく藤野にも「本物かも」の匂いを嗅がされるんですよね。
不謹慎な「時間つぶし」が逆に怖い。二人目の死が起きる
夜明けまであと1時間。全員で一室に集まって待つ時間って、普通のミステリーなら緊迫で埋めるところなんですが、TRICKはあえて“変な提案”で埋めます。
口コミでも「死体の前でカラオケ始めようとしたり、死を連想する言葉でしりとり始めるの不謹慎すぎる」みたいなツッコミが出るのが、この回の味。怖さを笑いで薄めてるように見せて、実は「異常な状況に慣れてしまう人間」を見せてるんです。
空気が歪んだまま時間が進み、藤野が突然、何もない空間を見上げて怯え出します。苦しそうに身悶えし、そのまま倒れる。これが二人目の犠牲。
しかも“みんなが見ている前”で。密室より怖いのは、「見張っていたのに守れなかった」という事実で、ここで「呪いが勝った」感が一段上がります。
翌朝、矢部と石原が来て「病死」と「毒死」に分かれる
警視庁の矢部謙三と、部下の石原達也が到着。矢部が現れるだけで空気が一気に“嫌な現実”へ戻るのがいい。オカルトは怖いけど、警察の登場はもっと怖い、みたいな皮肉が効きます。
検死の結果がまた残酷で、栗栖は心臓麻痺=事件性が薄い「病死」。一方、藤野からは毒物が検出され、こちらは明白な「殺人」。
つまりこの回、同じ“落ち武者の夜”に起きた死が、オカルト(っぽさ)と現実(毒)に割れるんですよ。呪いが殺したのか、人が殺したのか。二択に見せて、実際はもっと混ざり合っている――TRICKが一番気持ちいい形で迷路を作ってきます。
矢部は現場検証を進めながら、部屋に貼られたポスター(“チャダ”)なども含めて不審点を洗う姿勢を見せます。あの“チャダのポスター”は、当時から妙に印象に残る小ネタとして語られがちで、視聴者側にも「なんでそこに?」という引っかかりが残る装置になっています。
5年前の「崖から転落」事件が、呪いの起点として語られる
番頭・平蔵の口から出るのが、5年前の出来事。観光開発(レジャーランド計画)が持ち上がり、県会議員の亀岡と秘書たちが中心になって進めようとした。しかし“六つの墓”を動かす必要があり、村は猛反対。
その最中、もう一人の秘書・カワシマが1月11日に崖から落ちて死亡、しかも遺体は見つからなかった。ここで村は「祟りだ」と確信し、開発は中止になる。
この情報が効いているのは、呪いが「昔の落ち武者」だけじゃなく、「現代の欲(開発・金・権力)」にも反応しているように見える点。つまり“祟り”が、村の過去だけじゃなく現在の罪も裁く存在に見えてしまう。視聴者が「もしかして本当に…」と思う方向へ、ちゃんと坂道を作ってくるんです。
平蔵に届く脅迫状、そして平蔵が「襲われる」
その後、平蔵が食事の支度中に見つけるのが、落ち武者からのメッセージめいた貼り紙。「余計なことをするな」「秘密を漏らしたら次の犠牲者はおまえだ」。この“誰かが見ている”圧力が、村全体を締め上げていきます。
そして平蔵は行方不明に。
外を探した奈緒子が倒れている平蔵を発見し、命に別状はないが頭を殴られて気絶していると分かる。つまり“霊に襲われた”ように見せて、現実には暴力で黙らされた可能性が濃くなる。呪いの顔をした人間の手――この回が「オカルト×科学」の綱引きを、かなり露骨にしてくるポイントです。
“落ち武者の手紙”の致命的ミス。矢部が「犯人はこの中にいる」と言い切る
平蔵のポケットから、例の脅迫文が見つかります。矢部はその手紙の“不審点”に気づき、声高に「犯人は致命的なミスを犯した」と宣言。「犯人はこの中にいる」と言い切り、奈緒子たちを煽る。
ここで面白いのが、矢部の推理が“たまにだけ冴える”TRICK特有のバランス。
口コミでも「矢部が“落ち武者の文章に『!』が使われてる=江戸時代じゃない”と判断するエピソードが好き」みたいに、妙に愛されているポイントだったりします。笑えるのに、推理としては強い。だから怖い。
亀岡が上田を罵り、奈緒子が「落選予言」で火に油を注ぐ
被害者が二人、平蔵まで殴られた――この状況で、亀岡が上田に失望して「インチキ先生」とまで言い放つ流れは、すごく人間臭い。自分が怖いから、責任を誰かに押しつけたい。しかも相手は“科学を掲げて外した男”。殴りやすい標的です。
そこへ奈緒子が「次の選挙であなたは落選する」と予言してしまう。奈緒子は霊能力者を名乗っている側だから、こういう“言ってはいけない一言”を平気で投げる。結果、亀岡は激昂して場を荒らす。
この回の奈緒子は、守りより攻め。怖がりながらも、怖がっている相手の弱さを見つけると刺してしまう。だから彼女は「被害者でもあり加害者でもある」主人公なんだと思います。
藤野の荷物から見つかる「上田の本」と“手毬歌の歌詞”
石原が藤野の荷物を調べ、上田の著書が出てきたと報告。しかも中表紙に、上田の筆跡ではない字で“手毬歌の歌詞”が書かれていた。これが一気に「藤野は何を知っていた?」「誰が仕込んだ?」という疑念を生む。
奈緒子が荷物を広げて調べ直すと、テープレコーダーが出てくるのにカセットテープがない。つまり「音を鳴らす装置はあるのに、肝心の“音源”が消えている」。手毬歌の着信も含めて、“音”がこの事件の鍵だと、視聴者に叩き込む配置です。
手毬歌の由来が語られ、奈緒子が「歌詞の違和感」に気づく
松乃上の話で、手毬歌は“殺された落ち武者が残したもの”として言い伝えられていることが強調されます。落ち武者たちは豊臣に敗れ、逃げ延びてきたが、村人が匿うふりをして殺し、財宝を奪った――そういう血の伝説がこの村の背骨になっている。
奈緒子は歌詞を改めて見て、おかしな点に気づく。ここは「奈緒子=手品師」の面が効く瞬間で、上田が理屈で詰める前に、奈緒子が“感覚で引っかかる”のがTRICKの基本フォーマット。
平蔵の過去。美佐子の「駆け落ちの手紙」と、消えた約束
この回の後半で重くなるのが、平蔵が語る過去。水上荘の先代当主・田島要吉との出会い、そして要吉の娘・美佐子との恋。しかし美佐子には嫁入り話が持ち上がり、平蔵は美佐子から「駆け落ちしてほしい」と書かれた手紙を受け取る。
ところが平蔵は、会いに行けなかった。自分が幸せにできると思えなかったから。要吉は村人総出で美佐子を捜索するが、結局見つからない。約束の場所にもいなかった。平蔵は恋と罪悪感を抱えたまま黙り続ける。
ここで「呪い」の輪郭が変わるんですよね。落ち武者の怨霊が怖いんじゃなくて、平蔵が抱えてきた“人としての臆病さ”が、今になって誰かに握られている怖さにすり替わる。超常現象の皮が剥けて、「人間の弱さ」が露出してくる。TRICKの後味の入口です。
奈緒子が“落ち武者の影”を見て追い、蔵へ…(次回へ続く)
奈緒子は栗栖が死んだ部屋を改めて調べ、松乃上に「夜になると絵の中の落ち武者が出て歩き回る」と言われます。半信半疑のまま、奈緒子はその部屋に一人で泊まる決断をする。
夜、気配で目が覚め、突然苦しくなる奈緒子。絵の落ち武者を数えると“一人足りない”。障子の向こうに落ち武者の影が浮かび、勇気を出して開けると消える。
さらに上田のところでも影を見つけ、逃げる影を追い、例の蔵へ追い詰める――ここで第2話は終わります。
つまり「呪いの正体」も「二人の死のつながり」も、“まだ答えは出ない”。ただし「影は実在したように見える」ところまで、しっかり見せて次回へ放り投げる。次の回を押さずにいられない終わり方です。
トリック(シーズン2)2話の伏線

2話は“事件の中盤”なので、答えよりも「引っかかり」が大量に撒かれます。
しかもこの回の伏線は、後で派手に回収されるものだけじゃなく、回収される瞬間に「怖さ」や「後味」まで一緒に押し寄せるタイプが多い。ここでは、2話の時点で判明している“怪しい点”を整理します。
伏線① 手毬歌の着メロが「非通知」で鳴ること
栗栖、藤野――二人の携帯に鳴る手毬歌は、どちらも非通知。
つまり「相手が分からない」ではなく「分からないようにしている」意思が最初からある。霊の仕業なら番号を隠す必要はないので、ここは早い段階で“人間の手”を匂わせるポイントです。
伏線② 密室の死が「病死」扱いになる違和感
栗栖の死因が心臓麻痺(病死)とされるのは、ミステリーとして逆に怖い。殺人なら犯人がいるが、病死は“犯人がいない”ことになってしまう。
ただ、TRICKはここで「病死=安全」にはしない。病死の顔をして“仕組まれた死”があり得るのでは?という疑念を、視聴者の中に残すための配置になっています。
伏線③ 藤野が「絶対に来る」と断言する“恐れ方”
藤野は、みんなの前で守られているのに「防げない」と言い切る。怯え方が“経験者”っぽい。
ここは、藤野が何かを知っている/誰かに脅されている/あるいは自分自身が仕組みに関わっている――どの方向にも転ぶ伏線として効きます。
伏線④ 5年前の“遺体が見つからない転落死”
カワシマの転落死が「1月11日」で「遺体が見つからない」。呪いとして語られますが、ミステリー的には「遺体がない=死の証明が揺らぐ」。
つまりこのエピソード、過去にすでに“消える仕組み”が入っている可能性を提示しているんです。
伏線⑤ 「落ち武者からの手紙」の文体・記号
平蔵を脅す手紙は、落ち武者が書いたにしては不自然な点があると矢部が言い切ります。
視聴者側の記憶に残りやすいのは、「当時の武者が使わないような記号が混じっている」系の違和感。SNSでも“その気づきが好き”と語られるくらい、TRICKの伏線として美味しいポイントです。
伏線⑥ 番頭・平蔵の「秘密」と、美佐子の失踪
平蔵の過去はただの人情話じゃなく、現状の脅迫と直結する“秘密の核”です。
美佐子がいなくなったこと、平蔵が黙ったこと、要吉が怒ったこと――この三点セットが「誰かに握られている」構図を作り、呪いより現実的な脅威として立ち上がってきます。
伏線⑦ 藤野の荷物にある「上田の本」と“手毬歌の歌詞”
上田の著書が藤野の荷物にあるだけでも十分怪しいのに、そこに手毬歌の歌詞が別人の筆跡で書かれている。
この時点で、手毬歌は「村の古い伝承」ではなく「誰かが再編集して利用できる情報」になっている。呪いが“素材化”されている伏線です。
伏線⑧ テープレコーダーがあるのに、テープがない
音を鳴らす道具はある、しかし音源がない。
これは“音そのもの”よりも「音を鳴らしたという事実」が重要だという示唆で、のちのトリック解体に繋がる匂いが濃いです。
伏線⑨ 栗栖の部屋の“チャダ”ポスター
矢部が焦点を当てるポスター(チャダ)は、単なる小ネタに見せつつ、視聴者の記憶に刺さる“異物”として機能します。
部屋に不自然なものがある、という一点だけで「誰かが部屋を触った/仕込んだ」可能性が残る。TRICKはこういう“バカっぽい小道具”を、真面目な伏線として成立させるのが上手い。
伏線⑩ 「落ち武者の絵」から一人消える演出
奈緒子が数えた落ち武者が一人足りない、障子の向こうに影が出る――これは“心霊の証拠”として見せながら、同時に「人数」「位置」「視界」という物理トリックの入口にもなっています。
この回で“影”を見せて終わるのは、視聴者に「本物かも」と思わせたまま次回に連れて行くための強烈な撒き餌です。
トリック(シーズン2)2話の感想&考察

2話を見終わった後に残るのは、「怖かった」の前に「悔しい」が来る感覚でした。
上田が寝ずの番をしたのに、目の前で密室死が起きる。全員で見守っているのに、藤野が死ぬ。科学で割り切りたいのに、割り切れない“負け”が積み重なっていく。TRICKって基本、種明かしでスッキリするドラマなのに、この回はスッキリより先に「人の弱さ」が刺さってくるのが印象的です。
「手毬歌」という選択が、怖さの質を変えている
この章の怖さは、ビジュアルの落ち武者以上に“音”です。
手毬歌って本来、子どもが遊ぶときの歌で、無害で、どこか懐かしい。なのにそれが非通知で鳴るだけで、急に「予告」になる。しかも着信という現代的な仕組みを通すから、心霊の話なのに妙にリアルなんですよね。
考察として面白いのは、ここで“呪い”は一度も証明されていないのに、「呪いだと思わせる条件」だけが積み上がっている点です。音が鳴る、番号が出ない、時間が決まっている、村が信じている。
つまり超常現象の本体ではなく、「信じるに足る環境」そのものが作られている。TRICKが得意な“集団心理の装置”です。
「病死」と「毒死」の二層構造が、視聴者の推理を壊す
栗栖が病死扱い、藤野が毒死。これってミステリー視聴者の脳を一回バグらせる構造だと思います。
普通なら「同じ犯人が同じ手口で殺す」方が推理しやすいのに、手口を割ってくることで「呪い」「人間」「事故」の可能性が同時に残る。しかもそれが“六つ墓村”という因習の濃い舞台と相性が良すぎる。
ここで上田が焦るのは当然なんだけど、上田は焦るほど“口だけは強い”から、奈緒子との温度差がコメディになる。その笑いが入るせいで、視聴者も油断して、次の怖さを真正面から食らう。演出の緩急が巧い回です。
矢部が来ると「怪談」が「事件」になる
矢部と石原が登場すると、村の空気が一気に現実へ引き戻される。
そして矢部が“手紙の不自然さ”に気づいた瞬間だけ、妙にカッコよくなるのがズルい。普段はうるさいのに、たまに核心に触れるから、視聴者の中に「矢部ならやるかも」という期待が芽生える。「その推理が好き」って言われるのも分かります。
ただ、矢部が強い言葉で「犯人はこの中にいる」と言った時点で、物語の焦点は“落ち武者”じゃなく“この場の誰か”に移る。
このスイッチが2話の一番大きい回収ポイントで、怖さが「幽霊が出る」から「人がいる」に変わる瞬間、体感で空気が冷たくなるんですよね。
平蔵の過去が「呪い」を人間の話に落とす
平蔵と美佐子の話が入ることで、六つ墓村編は“ただのホラー回”じゃなくなります。
美佐子の手紙に応えられなかった平蔵の臆病さ、黙ってしまった罪悪感。これが今の脅迫と繋がったとき、視聴者は「呪いの正体=人間の恨みかもしれない」と思い始める。TRICKの“救われない余韻”って、こういうところから生まれるんだと思います。
そして、ここで奈緒子が「落選予言」をぶつけるのも皮肉が効いてる。
奈緒子は霊能力者を名乗りながら、誰かを救うより先に、相手の弱点を突いてしまう。人の心を読めたようなことを言いながら、その実、自分が一番“心の扱い”が雑。だからこそ、奈緒子は「本物か偽物か」じゃなく、「人間のまま」物語の中心に立てるんだと思いました。
ラストの「影」は、TRICKが“断言しない”ための楔
最後、奈緒子が落ち武者の影を追って蔵に追い詰めるところで終わる。
この終わり方、いかにもTRICKで、視聴者に“本物かも”の種を残すための楔(くさび)なんですよね。合理的に説明できる伏線(手紙・音・道具)を積んでいるのに、映像としては「影」を見せてしまう。だから次回まで頭が離れない。
考察としては、2話時点で「呪いを作っているのは村」でもあり「呪いを利用しているのは誰か」でもある、という二重構造が見えてきます。
六つ墓村は“信じることで現象が強くなる”共同体に見えるし、同時に“信じさせることで得をする人間がいる”場所にも見える。ここまで作って、まだ答えを出さずに終えるのが、この回の一番の快感でした。次の話で全部ひっくり返される予感しかない。
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