第2話で、物語は大きく向きを変えます。
鍵を握るのは、かつて“ミンメイ”と呼ばれていた大葉灯里の存在です。
人骨とボールペンという物証が、「マチルダは本当に殺されたのではないか」という疑念を現実の事件へ引き上げる一方で、
ミンメイの口からこぼれ始めるのは、忘れたふりをしてきた“見た記憶”でした。
悲鳴、うずくまるマチルダ、そして——逃げていった男。
この瞬間から、『ラムネモンキー』は「懐かしい過去を辿る物語」ではなく、誰かが見て、誰かが黙った“未解決の犯罪”を掘り起こす物語へと変わっていきます。
そして残酷なのは、その真相に近づくほど、雄太の現在——仕事も家庭も——が壊れていくこと。第2話は、ミンメイの記憶が物語を前に進める代わりに、雄太の人生を確実に削っていく回でした。
ドラマ「ラムネモンキー」2話のあらすじ&ネタバレ

第2話は、「マチルダは本当に殺されたのか?」という疑問が、“物証”と“証言”で一段だけ現実味を帯びる回でした。
ただ同時に、事件を追えば追うほど、雄太の現在が崩れていく。真相に近づく=人生が壊れる、という嫌な等価交換がここでハッキリします。
人骨の現場へ――「同じボールペン」が、37年をつなぐ
雄太・肇・紀介の3人は、白馬と一緒に人骨が見つかった工事現場へ忍び込みます。
ここで彼らが見つけたのは、中学時代に臨時教師だった“マチルダ”こと宮下未散が使っていたのと同じボールペン。偶然にしては出来すぎた一致で、「人骨=マチルダの死」に一気に傾く決定打に見えます。
この瞬間のポイントは、物語が“思い出話”から“事件”へ完全に切り替わったこと。
彼らが追っているのは、「消えた先生の行方」ではなく、「殺された可能性が濃い人間の真相」です。軽いノスタルジーの顔をしたサスペンスが、ようやく本性を出してきます。
警察は動かない――鶴見巡査の門前払いで、素人捜査が始まる
4人は地元の警察署へ行き、鶴見巡査に捜査を求めます。
ところが、相手にされない。被害届も確定情報もなく、37年前の“同級生の記憶”だけで事件扱いにしてくれるほど、現実は甘くない。
ここで冷たい現実がもう一つ出ます。
3人は当時の友人関係が広くない。記憶は曖昧で、全員が“同じものを見た”と断言できない。むしろ「全部、妄想だったのでは?」と疑いたくなるくらい、過去の輪郭がぼやけています。
白馬が提案するのがSNS。
「記憶」ではなく「情報」に寄せていく。個人の思い出を、集団の証言に変える――この発想で、やっと捜査が“事件らしく”動き始めます。
雄太の現在――贈賄疑惑の余波が、職場と家庭に残っている
事件パートとは別に、雄太の現実が重い。
贈賄事件の容疑による謹慎は解けたものの、彼は閑職へ追いやられます。職場での立ち位置が落ちた、という事実以上に、「疑いは晴れていない」空気が残っているのがキツい。
家庭でも、沈黙が増えています。
料理研究家の妻・絵美も、高校生の娘・綾も、雄太の“事件”の余波をまともに受ける側。外で何を言われているか、学校でどう見られるか、仕事にどう響くか。家の中に「これ以上、余計なことをしないで」という無言の圧が溜まっていきます。
つまり雄太は、過去の事件(マチルダ)を追うことで、現在の事件(贈賄疑惑)を再燃させかねない立場にいる。
この二重の地雷が、のちの“離婚”につながる導線になっていきます。
SNSが過去を呼び戻す――石井洋子の連絡と、マチルダの「噂」
白馬のSNSに、元クラスメートの石井洋子から連絡が入ります。
4人は白馬の働くカフェで対面するのですが、ここがまず怖い。洋子は再会を懐かしむのに、雄太たちは彼女をほとんど思い出せない。名前と顔が一致しない、というレベルで“過去が抜け落ちている”。
そして洋子が語るのが、マチルダの“過去の噂”。
アダルトビデオに出ていた、愛人バンクに登録していた、それが学校にバレて辞めさせられた――。情報としては刺激が強すぎて、雄太たちは言葉を失う。
ここで重要なのは、噂の真偽そのもの以上に、噂が“殺し”の動機になり得ること。
もしマチルダが、田舎の中学で“そういう女”扱いされたなら、彼女を消したい人間は複数いたはずです。もちろん逆に、誰かが彼女を悪者にして追い出すために流した可能性もある。真相はまだ不明ですが、噂が事件の中心に置かれました。
雄太の脳裏に浮かぶ“妙な記憶”――決闘、殺害、沼
そして雄太は、説明不能な“映像”に襲われます。
当時親しかった“ミンメイ”こと大葉灯里とマチルダが決闘し、マチルダが殺され、沼に沈められた――という、あまりに直接的で暴力的な記憶です。
この時点で視聴者は二択を迫られます。
- これは真実の断片なのか
- それとも、噂と恐怖が作った偽の記憶なのか
第2話は、この“記憶の信頼性が揺らぐ”感覚を、ずっと引っ張ります。
“ミンメイ”を探せ――大葉灯里のお好み焼き屋へ
手がかりが噂と記憶しかないなら、次は当事者に当たるしかない。
雄太たちは、ミンメイこと大葉灯里を探し出し、彼女のお好み焼き店へ向かいます。雄太は「今日は帰ろう」と一度ブレーキを踏むのに、灯里は最初から気づいている。ここ、地味に怖いです。彼らが過去を忘れても、相手は覚えている。
3人は灯里にマチルダのことを尋ね、ついでに噂の核心もぶつけてしまう。
「アダルトビデオ」「愛人バンク」――言葉にした瞬間、その場の空気が一段冷たくなるのが分かります。
“常連客”の暴言と、雄太の爆発――正義が火種になる瞬間
灯里の店には、横柄な常連客がいます。
「早くビールを」と急かし、「おばさん」「ババア」と平気で呼ぶ。見ていて胸が悪くなるタイプの雑な暴力です。
雄太は我慢できず、客を外に連れ出してトラブルに。
「謝ってよ!」と頭を下げさせようとする雄太の姿は、“いま目の前にある不正”を見逃せない人間の顔。けれど同時に、ここで声を荒げれば店が潰れるかもしれない現実がある。
灯里が怒るのも当然です。
雄太の正義は、灯里の生活を守らない。むしろ火に油。第2話は「正しいことをしたのに、関係が壊れる」瞬間を、容赦なく描きます。
灯里の独白――「みんな這いつくばって生きてる」
常連客が帰り、ようやく店に静けさが戻る。
雄太は「お前がバカにされてるのが我慢できなかった」と謝ります。ここから灯里が語る人生が、ほんとに刺さる。
バブルを見せつけられて、社会に出た頃には弾けていた。
なんとか就職しても、お茶くみ、セクハラ、愛人枠…そういう扱いを受け、30を過ぎたら仕事を若い子に取られる。店を持ち、別れた夫の借金を返し、娘を育てる。罵られても、もう何も感じない。みんな這いつくばって生きている――。
この独白の凄みは、“過去の栄光”を語ってないところです。
彼女は「中学が人生のピーク」と自嘲しつつ、その先の地獄を普通に生き延びた人間の目をしている。雄太みたいな“勝ち組に見えた男”に憐れまれるのが腹が立つ、と言い切るあたりがリアルでした。
そして告白――噂を流したのは灯里だった
灯里は、マチルダを呼び出した理由を明かします。
マチルダに謝りたかった。噂(アダルトビデオや愛人バンク)を振りまいたのは自分だった、と。全部打ち明けて謝った。マチルダは気にも止めない様子で、灯里はホッとした。
ここ、事件ものとしては超重要です。
- “噂”が誰の手で始まったのか
- マチルダ本人はどう受け止めていたのか
- 二人の間に、恨みが残っていたのか
この3点が一気に更新されました。噂の出どころが判明したことで、マチルダを陥れた“別の誰か”がいた可能性も浮上してきます。
「エイケン」と、マチルダが遺した“言葉”――雄太の原点が開く
灯里はさらに、当時の雄太たちのことを語ります。
雄太がケガをして落ち込んでいると思ったら、すぐ“エイケン(映画研究部)”に入り、変な奴らと変な映画を作り始めた。男ってバカでいいな、と感じた。灯里がミンメイ役を引き受けたのも、嫉妬だけじゃなく、彼らが羨ましくて、好きだったから。
そして灯里は、雄太を叱咤します。
頑固で強情でクソ真面目で、いつも一生懸命。今もそうだから大丈夫。へこたれるな。先頭を走る者には義務がある。背中を見て頑張った人もいる。全部終わらせるな。最後までカッコつけろ――。
白馬が思わず感極まって、灯里が「あなた誰?」と聞き返し、白馬が「引率です!」と言う流れは、重い回の中で唯一、呼吸ができる小さな笑いでした。
USBメモリ――映像が“記憶の鍵”になる
肇がポケットからUSBメモリを取り出し、雄太に渡す。雄太がそれを灯里へ。
中身は映画研究部の映像らしく、夜、灯里はノートパソコンでそれを見て泣きながら見入ります。
この演出が示しているのはシンプルで、「真相は映像の中にあるかもしれない」ということ。
さらに言えば、映像は“記憶を呼び戻す装置”でもある。次の手がかりが、現場ではなくアーカイブから出てくる予感が強いです。
喫茶「ガンダーラ」――プレート裏のイラストで、雄太が思い出す
場所は白馬の職場でもある喫茶店。
そこにある映画研究部のプレート、その裏にマチルダが描いたイラストが残っていた。雄太はそれを見て、「俺、エイケンに入った理由」を思い出します。
回想の中でマチルダは、雄太に刺さる言葉を投げていた。
オタクと言われるのが嫌なの? そういうのはカッコ悪い。泥だらけでも前を向いて歩ける人がカッコいい――。
第2話の構造はここで見えてきます。
“物証”→“証言”→“映像”→“記憶”と、手がかりの種類が段階的に変わり、そのたびに過去が少しずつ解像度を上げていく。サスペンスとしても、かなり丁寧な積み方です。
「私、見たのよ」――灯里が思い出した悲鳴と、逃げた男
雄太のスマホに、灯里から電話が入ります。
「思い出した。私、見たのよ」――ここでようやく“証言”が具体化する。
中学生の頃、帰宅中に女性の悲鳴を聞いた灯里。振り向くと、マチルダがうずくまっていた。そしてマチルダの近くにいた男が、灯里に気づき、足早に立ち去っていった――。
この情報が重いのは、事件が「過去の噂話」から「目撃者のいる犯罪」へ格上げされたから。“逃げた男”が誰か。ここからドラマは、ちゃんと犯人探しのフェーズに入っていきます。
ラスト:雄太の帰宅と、絵美の「離婚しよう」
深夜、雄太が帰宅します。
彼は絵美に謝りつつも、こう言う。「何もせずにいられない」「君たちが困っていたらやれることをやる」「また間違えるかもしれないけど、やれることはやる」。
ここ、雄太としては“家族のための宣言”なんですよね。
でも絵美は、別の結論を出していた。
「私にも謝らせて。ほんとにごめんなんだけど……離婚しよう」
第2話の終わり方がえげつないのは、事件の手がかりより先に、雄太の居場所が消えること。
真相に近づくほど、人生が軽くなるんじゃなく、重くなる。そういう物語なんだ、と改めて突きつけられました。
ドラマ「ラムネモンキー」2話の伏線

第2話の伏線は、「物証」と「記憶」の二本柱です。
特にこの作品は“過去の真相”を、まっすぐ掘らずに、映像・噂・証言を挟んでジワジワ出してくるタイプ。後で見返すと効いてくるポイントを、ここでまとめておきます。
物証の伏線
物証は、嘘をつきません。だからこそ「誰が置いたか/なぜ残ったか」が次の謎になります。
ボールペン=マチルダの痕跡か、誰かの演出か
- 工事現場で見つかった“同じボールペン”は、マチルダが現場にいた(=遺体とつながる)可能性を示す。
- ただし、37年後に出てくる物証は、逆に「誰かが残していた」「誰かが置いた」可能性もある。現場が“建設中”という状況も含めて、事故じゃなく人為を疑いたくなる。
USBメモリ=映像に残る“真実”の爆弾
- 肇が渡したUSBの中身(映画研究部の映像)は、当時の状況を“客観視”できる唯一の素材。灯里が泣きながら見ていたのは、ただの懐かしさではなく、「何かを見た」可能性がある。
- 次回以降、「映像の中に一瞬映る人物」「音声」「撮影場所」が重要な手がかりになる流れ。
プレート裏のイラスト=マチルダの“署名”
- 喫茶店に残った映画研究部のプレート、その裏に描かれたイラスト。これは「マチルダが確かにここにいた」という証拠でもあり、「彼女は何かを残したかった」サインにも見える。
- イラストが、単なる落書きなのか、暗号なのか。次に回収される可能性が高い。
記憶の伏線
このドラマの一番の厄介さは、記憶が“証拠”にも“トリック”にもなることです。
雄太の「妙な記憶」=真実か、記憶の捏造か
- 決闘、殺害、沼に沈める――あまりに具体的なイメージは、実際に見たものなのか、それとも噂から生成された幻なのか。
- もし真実なら、雄太は“加害の現場”にいた可能性すら出てくる。もし偽なら、誰かが意図的に“そう思わせる情報”を流していたことになる。
「同級生を思い出せない」=集団的な空白
- 再会した元クラスメートを思い出せない、というズレ。これは単なる老化では説明しにくい“不自然さ”。
- 事件が起きた日や、マチルダの失踪と関係する“記憶の穴”が、複数人に共有されている可能性がある。
マチルダの言葉が、今になって効く
- 雄太が思い出した「泥だらけでも前を向いて歩く人がカッコいい」という言葉。これは人生論のようで、実は“マチルダ自身の生き方”にもつながっていそう。
- 彼女は、噂で汚されても前を向く人だったのか。逆に、汚されて前に進めなくなったのか。ここが事件の核心に接続する予感。
人物の伏線
人物は“何を言ったか”以上に、“どう振る舞ったか”が伏線になります。
鶴見巡査は「知らない」だけなのか
- 捜査を求めても相手にされない。形式的な対応なのか、何か知っていて止めているのか。現時点では断定できないけど、あまりに壁が厚い。
灯里の告白=噂の出どころが確定した意味
- 噂を流したのは灯里。これは「マチルダを追い詰めた犯人」を灯里に固定する話ではない。
- むしろ、噂が灯里発でも“増幅”させた人間がいる可能性、噂を利用した人間がいる可能性が出る。
横柄な常連客=単なる嫌な役か、町の“空気”の象徴か
- あの店での罵倒は、ただのムカつく演出で終わらない。
- 「弱い立場の人間には何を言ってもいい」という町の空気が、そのままマチルダの噂拡散と同質に見える。
現代パートの伏線
事件の真相とは別に、主人公たちの生活が崩れる“導線”も伏線です。
贈賄疑惑×閑職=事件が大きな力とつながっている可能性
- 工事現場、人骨、そして雄太の贈賄疑惑。町の“開発”と、過去の“埋められたもの”が絡む構図が見える。
- もしここがつながるなら、マチルダ事件は個人の怨恨だけでなく、町ぐるみの隠蔽にも広がり得る。
離婚=雄太が「引き返せない」状態になる
- 絵美の「離婚しよう」は、ドラマの恋愛要素ではなく、雄太が社会的にも家庭的にも孤立するフラグ。
- こうなると雄太は、真相を追うことで失うものが少なくなる。つまり“危険な場所”に踏み込めてしまう。
ドラマ「ラムネモンキー」2話の感想&考察

第2話を見終わって最初に残ったのは、「事件、進んだな」よりも「雄太、もう戻れないな」でした。
物証と証言は増えている。でもそれ以上に、人生の方が壊れるスピードが速い。ここにこのドラマの怖さがあると思います。
ミンメイの独白は“説教”じゃなく、現実の報告だった
灯里(ミンメイ)の独白、刺さり方が特殊でした。
あれって「昔は大変だったのよ」という回顧じゃなくて、「私はこうやって生き延びた」という報告なんですよね。勝ち負けの話じゃない。生存の話。
雄太は、目の前の侮辱に怒ってしまう。
でも灯里は、怒る余裕がない。怒っても生活が良くならないことを知ってる。だから怒らないんじゃなく、“怒りを管理する”ことで店を回している。あの対立は、正義と悪のぶつかり合いじゃなく、正義と生活の衝突でした。
雄太の「謝ってよ」は、過去の自分への叫びにも見えた
雄太の「謝ってよ!」は、表面上は常連客への怒り。
でも、もっと奥に「37年前、何もしなかった自分」への怒りが混ざっていたように見えます。
雄太は“正しい人”なんだと思う。
ただ、第2話で分かったのは、雄太の正しさには副作用があること。正しいからこそ、踏み込む。踏み込むからこそ、家族が耐えられなくなる。善意でやってるのに、結果として周囲を疲れさせる。これは現実でも一番きついタイプの悲劇です。
マチルダの“噂”は、事件の動機ではなく「社会の刃」だった
マチルダの噂(アダルトビデオ/愛人バンク)は、事件の鍵っぽく見えます。
でも個人的には、あれは「犯人の動機の説明」より先に、「この町(この時代)が人を殺せる」ことの描写だと思いました。
噂は誰でも流せる。
いったん流れた噂は、誰の責任か曖昧なまま“真実っぽく”固まっていく。
第2話は、その怖さを「灯里が噂を流した」という形で一回具体化しました。で、そこから先が本当に怖い。噂が灯里発だとしても、彼女一人で“学校を辞めさせる空気”までは作れないからです。
ここに“増幅者”がいる。
もしくは噂を利用した人間がいる。次に疑うべきは、灯里よりも、その噂を武器にできた側だと思います。
逃げた男は誰か――現時点での推理ポイント
ここからは考察です(確定ではありません)。
灯里の証言は重要ですが、彼女が見たのは「男が逃げた」という事実だけ。
つまり、次の推理の軸は「逃げる合理性がある男」になります。
僕が現時点で気になっている条件は3つ。
- 灯里に顔を見られたくない理由がある
→ 身近な大人、先生、地域の関係者の可能性が上がる。 - マチルダの近くに“いた”
→ ただの通行人より、何か介入した側(加害/救助/監視)に見える。 - 37年後に工事現場から人骨が出る
→ 沼や空き地だった場所が開発され、埋めたものが掘り返された構図。
ここに現代の利権(工事・企業・政治)が絡むなら、逃げた男が“今も地元に関係する人間”の線が強くなる。
ただし、最大の罠は「記憶の信頼性」です。
このドラマは“思い出した”がそのまま真実とは限らない。雄太の妙な記憶がそれを示しているので、灯里の記憶も今後、上書きされる可能性はあります。
USBとイラスト――この事件、たぶん「映像」で解ける
第2話が上手いのは、事件を“言葉(噂)”で始めて、“映像(記録)”に移してきたところ。
噂は誰でも作れるけど、映像は嘘をつきにくい。逆に、映像は見落としで真実が隠れる。どっちに転んでもミステリー向きです。
特に気になるのが、灯里が口にした「ミンメイのシーン」の話。
意味が分からない、と言っていた部分が、後で“暗号”として回収される可能性があります。映画研究部の映像は、思い出の記録じゃなく、事件のログなのかもしれない。
離婚エンドが示すもの――このドラマは「再生」じゃなく「再決断」だ
ラストの「離婚しよう」は、普通なら次回への引きとしては強すぎる。
でもこのドラマ、そこを躊躇なくやる。つまり、視聴者に見せたいのは“事件の真相”だけじゃないんですよね。
雄太は、過去を掘ることで未来を失い始めた。それでも引き返さない。
第2話の灯里の言葉を借りるなら、雄太は「最後までカッコつけろ」のフェーズに入った。もう“正しい父親”にも“穏当な夫”にも戻れないかもしれない。
だからこそ、次回以降の見どころは二つ。
- 事件としての「逃げた男」の正体
- 人間としての「雄太は何を失い、何を取り戻すのか」
この二本が、同じ速度で進むはずです。事件が進めば進むほど、人生も動く。
第2話は、そのルールを視聴者に叩き込む回だったと思います。
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