2026年冬ドラマとして放送される「元科捜研の主婦」は、かつて科学捜査の最前線にいた女性が、家庭という場所に戻ったあとも“考えること”をやめなかったところから始まる物語です。
捜査会議室ではなく、リビングや食卓で交わされる何気ない会話が、事件の違和感に触れていく。その視点の置き方が、本作を単なる刑事ドラマとも、単なるホームドラマとも違うものにしています。
科学的な推理力、刑事である夫の現場感覚、そして子どもの素直な疑問。
それぞれが重なり合い、家族の中から少しずつ真相が立ち上がっていく過程は、本作ならではの見どころです。事件を追う物語でありながら、同時に描かれるのは、夫婦の役割分担や働き方、家族の形そのもの。
ここからは、ドラマ「元科捜研の主婦」について、作品の概要やあらすじ、見どころを順に紹介していきます。
2026年1月〜3月の金曜ドラマは「元科捜研の主婦」に決定!

2026年冬クールのテレビ東京系・金曜よる9時枠(ドラマ9)で放送されるのが「元科捜研の主婦」です。
初回放送日は2026年1月16日(金)。毎週金曜21:00〜21:54の放送で、初回は15分拡大(21:00〜22:09)と案内されています。
放送局は、テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送。
さらに、各話放送終了後からPrime Videoで見放題独占配信、TVerなどでの見逃し配信も予定されています。
本作の魅力は、科学捜査を軸にした“本格ミステリー”と、夫婦・家族を描く“ホームドラマ”が融合している点です。
主人公は、かつて「科捜研のエース」と呼ばれた人物。現在は専業主婦として家事と育児に向き合いながら、夫が刑事として持ち帰る事件相談をきっかけに、家族ぐるみで真相へ迫っていく――そんな新感覚の家族ミステリーとして描かれます。
ドラマ「元科捜研の主婦」のあらすじ

主人公・吉岡詩織(演:松本まりか)は、かつて“科捜研のエース”と称された元研究員。現在は科捜研を退職し、5歳の息子・亮介を育てながら、家事に追われる専業主婦として日々を過ごしています。
一方、夫の吉岡道彦(演:横山裕)は、捜査一課に異動したばかりの新米刑事。
捜査経験は浅いものの、ときどき核心を突く直感を見せるタイプで、現場での悩みや違和感を、無意識のうちに自宅へ持ち帰ってしまう。
そんな道彦が、何気なく詩織に事件の相談をしたことから物語が動き出します。
詩織の武器は、科学的根拠に基づいた冷静な分析力。家事や育児の合間でも、証拠や状況を整理し、「何が起きたのか」を論理的に組み立てていきます。
さらに、好奇心旺盛な息子・亮介も、子どもならではの素直な疑問や視点で捜査に関わる存在として描かれます。
家族それぞれの立場と感覚が噛み合ったとき、事件の真相が浮かび上がる――本作は「家族と科学が真実へ導く、一家総動員の本格ミステリー×ホームドラマ」として展開していきます。
ドラマ「元科捜研の主婦」は原作はある?

結論から言うと、既存の小説や漫画の映像化ではありません。
本作は、テレビ東京と講談社が共同で企画・開発したオリジナルストーリーです。
公式情報でも、原作欄には「元科捜研の主婦(テレビ東京・講談社)」と記載されており、企画段階から共同で物語を作り上げた形になります。
また、スタッフクレジットには「プロット協力・小説:新藤元気」の表記もあり、放送に合わせてノベライズなどの展開が出てくる可能性も考えられます。
ただし、現時点ではあくまで“共同開発によるオリジナル作品”という位置づけです。
ドラマ「元科捜研の主婦」の予想ネタバレ&考察

ここからは、公式あらすじ・制作コメント・キャラクター設定を踏まえた予想です。
放送前のため、以下は確定情報ではありません。
事件は「家庭の中」で進むからこそ、推理が日常に刺さる
本作は、夫が家に持ち帰った事件相談が“入口”になる構成です。
捜査会議室ではなく、リビングや食卓で事件が語られ、推理が始まる。この設計は、他の刑事ドラマと大きく異なるポイントになりそうです。
詩織の科学的推理、道彦の現場感覚(直感)、亮介の無邪気な疑問。この三つが噛み合ったときに、ふっと真相へ辿り着く瞬間が、毎話の見せ場になるはずです。
科捜研サイドの「歓迎と反発」がドラマを厚くする
詩織の元職場である科捜研には、理解者の所長・小沢や同期の北村、詩織を慕う若手の倉田がいる一方で、詩織の出入りを快く思わない副所長・加藤の存在も示されています。
この構図があることで、毎話「協力してくれる人」と「壁になる人」が明確になり、ミステリー面とホームドラマ面の両方が立体的に描けます。
加藤が単なる敵役で終わらず、後半で反発する理由や過去が明かされると、物語はさらに厚みを増しそうです。
テーマは「夫婦の役割分担」
最終回は“詩織の決断”が軸になる
制作側のコメントでは、子育てや夫婦の役割分担に悩みながら着想した企画であること、そして最終回までに詩織がどんな決断をするのかを描きたいという意図が示されています。
この流れから考えると、終盤の焦点は「詩織がどんな生き方を選ぶのか」に集約される可能性が高いです。
例えば、
・科捜研に復帰する
・別の形で科学捜査に関わる
・家庭を最優先にする
・夫婦の働き方そのものを組み替える
といった“家族の再設計”が、クライマックスに置かれる展開が考えられます。
捜査一課側に「不穏な闇」
単発事件で終わらない可能性
捜査一課課長・金田誠也について、「上層部に不穏な闇がある」ことを匂わせる設定も示されています。
この伏線が回収されるなら、毎話完結の事件とは別に、組織的な隠蔽、利権、あるいは過去の未解決案件が“縦軸”として走る展開もあり得ます。
家族ドラマの温度感を保ちつつ、後半に向けてサスペンスの濃度が上がっていく構成になれば、金曜21時枠らしい見応えのある作品になりそうです。
ドラマ「元科捜研の主婦」のキャスト
現時点で発表されている主な登場人物とキャストは以下の通りです。
吉岡家
吉岡詩織:松本まりか
専業主婦/元科捜研 法医係
吉岡道彦:横山裕
夫/神奈川県警 捜査一課の刑事
吉岡亮介:佐藤大空
長男/幼稚園生
科捜研サイド
小沢普作:遠藤憲一
科捜研所長/元刑事/詩織の理解者
北村さくら:島袋寛子
科捜研 化学係/詩織の同期
倉田歩人:大内リオン
科捜研の若手研究員
加藤浩紀:小手伸也
科捜研副所長/詩織の出入りを快く思わない人物
神奈川県警 捜査一課サイド
太田洋平:八嶋智人
道彦のバディとなる先輩刑事
岡部一郎:入江甚儀
捜査一課の後輩刑事
金田誠也:渡辺いっけい
捜査一課課長
その他
真理子:高山一実
亮介が通う幼稚園の先生

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