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ドラマ「離婚しない男」7話のネタバレ&感想考察。善意が罠になる夜…渉が追い込まれる“最悪のシナリオ”

ドラマ「離婚しない男」7話のネタバレ&感想考察。善意が罠になる夜…渉が追い込まれる“最悪のシナリオ”

第7話は、「離婚しない男」という物語の中でも、最も“善意が裏切られる怖さ”を突きつけてくる回でした。

これまで渉は、感情を抑え、正しくあろうとすることで踏ん張ってきました。

けれど第7話では、その正しさや優しさそのものが、容赦なく“弱点”として利用されていきます。

人を助けたい気持ち。
子どもを守りたいという父性。
信じたいという感情。

そうした人間らしい温度が、すべて「罠」に変わっていく感覚が、観ている側にも重くのしかかる回です。

さらにこの回では、物語がこれまでの不倫や親権争いを超え、取り返しのつかない局面へ踏み込んだことがはっきりと示されます。

この記事では、ドラマ「離婚しない男」第7話のあらすじとネタバレを通して、渉がなぜここまで追い詰められることになったのか、そして物語が大きく方向転換した理由を整理していきます。

この第7話は、「正しく生きようとする人ほど壊されやすい」という現実を、これでもかと突きつけてくる一話でした。

目次

ドラマ「離婚しない男」7話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「離婚しない男」7話のあらすじ&ネタバレ

第7話は、タイトルの「パイ&パイ」という軽さとは裏腹に、“善意が最大の弱点になる”という残酷さがぎゅっと詰まった回でした。

渉が積み上げてきた親権への道が、たった一夜の「罠」で崩れかける怖さ。

そしてラストに待つ、綾香の「妊娠…」という一言が、また別の地獄を連れてきます

綾香が「渉の本気」を知ってしまう

前回、竹場ナオミの部屋で渉が「離婚して心寧の親権を取りたい」と打ち明けた場面を、綾香は盗み聞きしていました。

そのため第7話の冒頭から、綾香は完全に追い詰められています。

「え、待って……このままだと全部持っていかれる?」という顔

浮気している側なのに、奪われる恐怖だけは一丁前で、そこが綾香という人物の業だと感じさせます。

綾香はすぐに不倫相手・マサトへ報告

するとマサトの反応が、今までの“余裕の男”とは明らかに違う。見たことのない表情を見せ、空気が一気に不穏に変わります。

綾香も一瞬ひるむほどの“本性”が、ここで垣間見えるのが怖いところです。

トキ子&裕が掴む「マサトは同級生、しかも復讐者」

一方で、財田トキ子と探偵・三砂裕の調査は進展します。

マサトが渉の高校時代の同級生であることが判明し、この不倫が単なる偶然ではなく、最初から渉を狙った復讐だった可能性が濃くなります。

トキ子が渉に向けて
「相手はあなたを狙っている」
と釘を刺す場面は、現実味が強く、背筋が冷える瞬間でした。

そして話題に上がるのが“ハニートラップ”。

渉は「まさか…」と思いつつも、心の奥に不安が住みついていきます。

渉は根っこが“人を信じる”タイプだからこそ、そこが狙われる――この構図がじわじわ効いてきます。

竹場ナオミを疑う渉、でも彼女の「キャラ」が強すぎる

渉がまず疑うのは、当然お隣の竹場ナオミ

刺激的な距離感、妙に色っぽいボディタッチ、謎ワード連発の“パイ&パイ”路線。

視聴者としても「この人が刺客でしょ?」と思ってしまう流れです。

ただ、この回で少しずつ見えてくるのは、ナオミが“仕掛け人っぽい”のに、どこか違う匂いがすること。

名前も素性も、意外とそのままっぽい……?「演じてる女」より「素で変な人」に見えてくる不思議さが、逆に不気味です

森野千里が動く。マサトの「指示」の正体

マサトは部下の森野千里に“ある指示”を出します。

詳細を断定しすぎない形で見ると、マサトが動いている理由は「綾香を守るため」ではなく、「渉を壊すため」であることが、はっきりしてきます。

綾香が恋しているのは、優しい男ではなく、目的のためなら手段を選ばない男。

綾香がそれに気づかない、あるいは気づきたくないところが、また切ない。

竹場ナオミからホテルへ呼び出し。渉の警戒心が試される

そして渉は、竹場ナオミから「相談がある」とホテルへ呼び出されます。

会う場所が“ホテル”という時点で危険度はMAX。

正直、画面を見ながら「渉、そこは逃げて…!」と声が出ました。

ただ、渉の立場は本当に難しい。

強く拒絶すれば「何か隠しているのでは?」と疑われ、優しくしすぎれば「浮気だ」と切り取られる

親権を狙う渉にとって、どちらに転んでも地雷の盤面です。

帰り道、梅比良梓のSOS。ここから“本当の罠”が始まる

竹場とのホテルでの待ち合わせを終え、渉が帰る途中で出会うのが、女子高生・梅比良梓

顔に傷を作り、うつむいたまま、
「義父に脅されている」「言うことを聞かないと母親を殺すと言われた」
と訴えます。

渉は迷いながらも、「自分が話をする」と言ってしまう。

ここが渉の“父性”であり、“最大の弱点”。

助けたい、放っておけない、子どもに手を差し伸べたい――その善意こそが、狙われます。

梓の宿泊先のホテルへ…睡眠薬入りジュースの恐怖

梓に案内されて辿り着いたのは、彼女が“今住んでいる”というホテルの一室。

そこで渉に渡されるジュースには、睡眠薬が仕込まれていました。

飲んだ渉の意識が、じわじわと不自然にもうろうとしていく描写が、とにかく怖い。

ここで渉は気づきます。
「そうか……そういうことだったのか……!」と。
竹場ナオミが刺客だと思わせておいて、本当の工作員は梓だったという完全なミスリード

視聴者ごと罠にかけてくる構成が、えげつないほど上手い。

“強姦魔に仕立てる”シナリオ。梓の「演技」が刺さる

梓は、実は“売れない俳優の卵”で、マサトや森野に唆され、この役を引き受けた側面が描かれます

「これ、私がやるべき役じゃん……って!」

と語る梓の様子が、どこか楽しそうなのが逆にゾッとするポイント。

追い詰められながらも、演じることで生き延びようとしている。

仕立てられた筋書きはこうです。

  • 渉が睡眠薬を使って乱暴しようとした
  • 梓が機転を利かせて飲み物を入れ替えて逃げた
  • 警察に通報した

という形で、渉を“犯罪者”に仕立て上げるもの。
ここで一気に渉は、仕事も親権も社会的信用も、すべて失いかねない崖っぷちへ追い込まれます。

トキ子の救出!GPSが“渉を守る鎧”になる

絶体絶命のところで現れるのが、財田トキ子

渉のスマホに事前にGPSを仕込み、居場所を突き止めて乗り込んできます。

渉を救ったのが、渉自身の力ではなく、事前に備えていたトキ子のプロの仕事というのが、痛快であり、同時にリアルでした。

九死に一生を得た渉。

ただし、救われたから終わりではありません。

「敵はここまでやる」――その現実を突きつけられ、戦いは次の段階へ進みます。

衝撃の“裏切り者”発覚へ。トキ子が裕を疑う

第7話のラスト寄りで、空気を凍らせるのがトキ子の一言。

三砂裕に向けて放たれる

「全部知ってたくせに……マサトと組んでるんでしょう」

この瞬間、渉にとって“同じ側”だったはずの裕への信頼が、一気に揺らぎます。

親権の戦いは、相手を倒す前に「味方を信じていいか」を問われる――そのしんどさが、痛いほど伝わってきます。

ラスト:綾香の「妊娠…」で、物語が別方向へ走り出す

そして最大の爆弾。

綾香が突然吐き気を催し、妊娠検査薬で陽性反応。

呆然とした表情のまま「妊娠……」とつぶやいて、第7話は幕を下ろします

怖いのは、命が増えること自体ではありません。

「この子は誰の子なのか?」という疑念が、一瞬で家庭を破壊すること。

渉と綾香の関係は、もはや修復の話ではなく、証拠と感情の戦争へと完全に突入してしまった――そう感じさせる、重すぎる引きでした。

ドラマ「離婚しない男」7話の感想&考察

ドラマ「離婚しない男」7話の感想&考察

第7話を見終わったあと、私の中に残ったのはスッキリではなく、ずっと続くザラザラでした

だってこの回、誰かが誰かを好きとか、守りたいとか、救いたいとか、そういう“人間の温度”を、全部「罠」として利用してくるんだもん…。観ている側の心まで試される感じがして、しんどいのに目が離せませんでした。

渉の弱点は「やさしさ」。父性が武器にされる地獄

渉って、決してヒーローじゃないし、正直どんくさい。

でも、心寧のために生活も仕事も変えて、親権を取ろうと必死に頑張っている。その姿が“父親としての愛”に見えるから、応援したくなるんですよね

ただ第7話は、その応援したくなる部分そのものを、敵が丸ごと利用してくる回でした。

梓のSOSに反応してしまうのも、渉の中の「放っておけない」が発動しただけ。そこを狙われる怖さって、現実でも起こり得るから、まったく笑えない。

「やさしい人ほど、罠に落ちる」
その残酷さを、これほど真正面から突きつけられると、胸が重くなりました。

梓が“嫌いになりきれない”のがつらい

梓は渉をハメる側だった。これは事実として、やっていることは許されない。

でも、梓が“演じること”にしがみつく姿を見ると、どうしても単なる悪役として片づけられなくて…。
売れない俳優の卵で、チャンスが欲しくて、言われた役を必死にやってしまう。
しかも彼女は、「泣く被害者」を演じながら、どこかで“舞台に立てた喜び”も感じているように見える。

その歪みがリアルで、だからこそ怖い。

視聴者が信じてしまった「味方っぽい子」を、容赦なく裏切らせる脚本の強さも相まって、精神的なダメージが大きい回でした。

竹場ナオミは「罠」じゃなく「異物」だったのが面白い

正直、私はナオミが刺客だと疑っていました。

あの距離感、あの言葉選び、あのテンション…怪しく見えない方が無理です。

でも第7話で見えてくるのは、彼女が“工作員”というより、物語に偶然紛れ込んだ「異物」みたいな存在だということ。

官能作家で、名前も本名っぽいと分かってくると、「この人、敵でも味方でもなく、ただ強烈な人間なんだ…」と妙に納得してしまう。

敵の作戦として用意された女ではないのに、結果的に渉を揺さぶってしまう。

こういう“予定外のバグ”が入り込むことで、マサトの計算も狂っていきそうで、今後の火種になりそうだと感じました。

裕の裏切り疑惑が意味するもの

トキ子が裕に放った
「マサトと組んでるんでしょう」
この一言は、第7話最大のゾワッとポイントでした。

渉はこれまで“チーム戦”でここまで来た。その土台が崩れた瞬間、一気に孤独になる怖さがある

さらに、梓が“隠しカメラやレコーダーの場所”に触れる流れも示唆が強く、「情報が漏れている」違和感がしっかり残る。疑いが疑いを呼ぶ展開は、見ているだけで心が削られるけれど、サスペンスとしては非常に効いていました。

綾香の妊娠は、恋愛ではなく「支配」の物語を加速させる

ラストの妊娠で、物語は一気に別の次元へ進みます。

夫婦の泥沼から、“命”の問題へ飛ぶのが本当に怖い。

妊娠って本来は祝福されるものなのに、この作品では「鎖」や「カード」になり得る。
綾香が「妊娠…」とつぶやいたときの表情も、喜びではなく呆然としていたのが印象的でした。

もしマサトの子だったら?
渉にバレたら?
親権の戦いはどうなる?

綾香の頭の中は、愛よりも恐怖が支配しているように見えます。

次回への考察:渉に必要なのは「証拠」より「信じる覚悟」かも

第7話で明確になったのは、敵が“法律”や“倫理”の線を平気で踏み越えてくるということ。

渉がどれだけ正しく戦おうとしても、相手が汚い手を使えば、心が折れるリスクは避けられません。

だから次回以降、渉に必要なのは「証拠の量」だけじゃなく、

  • 誰を味方として信じるのか
  • どこから先は善意を抑えるのか
  • 心寧の前で、父としてどう立つのか

この“覚悟の選択”なのだと思います。

……それにしても、ここまで渉を追い詰めて、最後に妊娠を置いていくなんて、情緒が忙しすぎる。
でも、だからこそやめられないんですよね。

このドロドロの中で、渉がほんの少しでも「報われる瞬間」に辿り着けるのか。
私はそこを信じて、引き続き見届けたいです。

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