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ザ・ロイヤルファミリー9話「鐙」ネタバレ&感想考察。翔平の落馬とファミリー失明危機…奇跡への道が揺らぐ衝撃回

ザ・ロイヤルファミリー9話「鐙」ネタバレ&感想考察。翔平の落馬とファミリー失明危機…奇跡への道が揺らぐ衝撃回

第9話は、これまで積み重ねてきた努力が一瞬で崩れ落ちるような衝撃の展開から始まりました。

夢の有馬記念が迫るなか、チームロイヤルを襲う大きなアクシデント。その出来事は、馬に携わる人々の覚悟や“家族”としての絆をより鮮明に浮かび上がらせます。

絶望の向こう側にまだ未来はあるのか――。最終回直前となる今回は、奇跡に挑むための“本当の決断”が描かれる重要な回でした。

目次

ザ・ロイヤルファミリー9話のあらすじ&ネタバレ

ザ・ロイヤルファミリー9話のあらすじ&ネタバレ

第9話では、2年後の有馬記念優勝という大きな夢に向けて結束を強めたチームロイヤルに、想像を超える試練が襲いかかります。

栗須栄治と中条耕一はロイヤルファミリーを最終決戦の舞台へ導くため奔走しますが、その矢先に大きなアクシデントが発生します。

翔平の落馬事故とロイヤルファミリーの危機

有馬記念まで残り1年という段階で、新たな主戦ジョッキーとなった野崎翔平がレース中にまさかの落馬事故に遭います。

翔平はくるぶしを骨折し全治4ヶ月の重傷。さらに競走馬ロイヤルファミリーも大怪我を負い、こちらは全治6ヶ月の治療が必要と診断されました。年内のレース出走は事実上絶望的で、有馬記念への挑戦が一気に暗雲に包まれ、最悪の場合は引退すら囁かれる状況に。2年越しの目標が遠のき、栗須や耕一たちの表情には深い衝撃が走ります。


宿敵ソーパーフェクトの快進撃とルメール騎手の登場

一方その頃、チームロイヤルのライバルである椎名展之も独自の戦いを進めていました

父が果たせなかったクラシック三冠制覇を成し遂げようと、展之は自身の愛馬ソーパーフェクトでクラシック戦線を勝ち進みます。さらに主戦騎手についても攻めの姿勢を見せ、これまで騎乗していた佐木隆二郎から世界的名手クリストフ・ルメールへと大胆に交代させます

劇中にはルメール騎手本人が登場し、皐月賞で勝利を収めたあと展之と固く握手を交わすという豪華な演出も。

ロイヤルファミリー陣営が足踏みする中、ソーパーフェクトは“時代の覇者”として頭角を現し、有馬記念でも最大の障壁となりつつありました。

翔平の復帰とファミリーに迫る失明の危機

落馬事故からしばらく経ち、翔平は治療に専念します。当初は全治4ヶ月とされていたものの、彼は1ヶ月早い復帰を目指し驚異的な速さで騎乗を再開。

しかし精神的ショックは想像以上に大きく、その後出走したレースでは結果が残せず、入着すらできない状態が続きます。

一方ロイヤルファミリーは怪我の早期回復を図るため、北海道の日高にある野崎ファームで放牧療養に入ります。ところがここで新たな問題が発覚。世話をしていた野崎剛史が右目の異変に気付き、診断の結果は角膜実質炎このままでは失明のリスクが高いと判明します。

さらに厄介なのは、競走馬の角膜移植手術を行える獣医師が国内にいないこと。日本で治療する術がほとんどないという厳しい現実が突きつけられます。

担当調教師の広中博は沈痛な面持ちで栗須と耕一に状況を説明します。過去には片目を失明しながら走った馬もいるものの、右回りの有馬記念を片目で走らせるのは危険すぎる——落馬では済まない重大事故につながる恐れすらある、と。

同時に翔平の精神状態への懸念も深まります。

翔平のスランプと「鐙」を変える決意

一方で、翔平は自責の念に押しつぶされそうになっていました。
「自分のせいでファミリーを壊してしまった」と思い込み、騎手としての自信を完全に失ってしまうのです。

栗須は「ジョッキーからも馬からも逃げるな」と真正面からぶつかりますが、翔平の反発は激しい。
「ただ乗ればいいんじゃない。勝たなきゃ意味がない馬なんです」と声を震わせ、牧場の未来まで背負ってしまっている翔平にとって、再び鞍上に戻ることは“許されない選択”のように感じられているのでしょう。

そこで鍵になるのが、サブタイトルにもなっている「鐙」。

隆二郎は翔平に対し、「前には戻れない。前の自分を忘れて、鐙の位置を変えるところからやり直せ」と助言します。

“元通り”にはなれない。
だからこそ、新しいフォームで、新しい自分として戻ってくるしかない――。

翔平は、ホープやファミリーと交わした約束、自分が騎手を目指した原点を思い出し、「誰のためでもなく、ホープとファミリーと自分のために乗る」と静かに再起を誓います。

栗須と耕一の葛藤と下した決断

ロイヤルファミリーと翔平の二重の危機に対し、チームロイヤルの中心である栗須と耕一は、避けて通れない決断を迫られていきます。ある日、馴染みの定食屋で腰を落ち着けた二人は、静かながらも本音をさらけ出す時間を迎えました。

栗須は、翔平の精神的なダメージの大きさを案じながら、「このままでは彼の心が戻ってこないかもしれない。もしそうなら、ジョッキーの交代も考えなければならないかもしれない」と切り出します。生真面目な栗須は、翔平の心を守りたい気持ちと、有馬記念に向けた現実的な判断。その両方の狭間で揺れている姿がにじんでいました。

それを聞いた耕一はしばらく沈黙したあと、ふと問いを投げかけます。

「栗須さん、馬の幸せって何だと思いますか?」

耕一は、広中から示唆されたロイヤルファミリー引退の可能性にも触れ、「片目を失ってまで走ることが本当に幸せなのか、自分にも分からなくなってきました」と素直な胸の内を言葉にします。しかし同時に、「以前にも話しましたが、僕はファミリーが生涯不自由なく暮らせるお金が必要だと思っています。

それが僕なりの“馬の幸せ”で、そのためにはファミリーには走ってもらわないといけない」と揺れる思いを吐露しました。

馬の未来の生活を守るためには賞金が必要。しかしそれは、人間側の都合ではないのか——耕一は、自分の中の矛盾と向き合わざるを得なくなっています。

そんな重い空気の中、競馬新聞記者の平良が二人のもとに駆け込み、「角膜移植手術を行える日本人獣医がフランスにいる」という朗報を届けます。まさに一筋の光。ただし、海外での手術となれば負担もリスクも大きく、耕一はすぐに決断できずにいました。

そこで栗須が、かつて耕造から聞いた言葉を思い出すように語りはじめます。

「耕造社長は、“馬は自分が勝ったことが分かっている”と仰っていました」

勝利の喜びは、馬にも確かに伝わっている。栗須は、「最後まで一緒に考え続けることはできる。だから諦めずにもがき続けましょう」と静かに耕一の背中を押します。その優しい励ましに、耕一の中で覚悟が形を帯びていきました。

「…決めた。栗須さん、決めましたよ。ファミリーと有馬を目指します」

耕一は胸の内の迷いを振り切るように宣言し、「もし次にファミリーが怪我をしたら、僕も一緒にレースを降ります。その時は一緒に考えてくれますか?」と真剣な眼差しを向けます。栗須は静かに頷きました。

耕一にとってロイヤルファミリーは、亡き父・耕造から託された最後の夢。その夢を「叶える意味」を探しながら、彼は決意を固めます。

「ファミリーが有馬で勝つということは、ロイヤルに関わったすべての人の夢なんです。そこに翔平くんがいないことは考えられない」

栗須の言葉は、沈んでいた耕一の心に強く響き、チームの絆をもう一度確かに繋ぎ直していきました。

奇跡を求めて…フランスへの挑戦と栗須のプロポーズ

耕一はロイヤルファミリーを救うため、自らフランスへ向かう決意を固めます。

目指したのは、海外に滞在している日本人獣医・佐渡静。かつて日本で馬の眼疾患治療に尽力していた人物で、耕一がメールで懇願した際にはすでに断られていました。それでも直接会って頼もうと、彼は単身でフランスの大学へ向かいます。

しかし対面した佐渡は、「メールでお断りしたはずですが?」と冷たく応じます。さらに、耕一の父・耕造との因縁があることも知ります。

耕一は、それでも必死に自らの思いを語ります。
「僕には父と過ごした時間がほとんどありませんでした。亡くなる直前にようやくロイヤルファミリーを託されました。父の夢だった有馬記念制覇を、この手で叶えたい。そう思えるようになりたいんです」

さらに続けます。
「お願いしたいのは、ただ馬を治すことじゃありません。今年の有馬で勝つために助けてほしいんです」

父の夢を継ぐため、自らの人生の意味を見つけるため——そのまっすぐな思いに、佐渡の表情がわずかに揺れます。「親子揃って、本当に…」とため息をつきながらも、心のどこかで耕一の熱意に動かされている気配を残しました。フランスでの交渉は、確かな光を帯び始めています。

ファミリーの手術と、日高に広がる「ファミリー」の輪

沢渡はついに北海道・日高へ向かいます。

ファミリーの手術に臨む前、彼女はそっと馬に寄り添い、「あなたを信じている人がいる」と静かに語りかけます。
その言葉は、馬の不安と人間側の願いをつなぐような柔らかさを帯びていて、視聴者としても胸を掴まれる瞬間でした。

そして角膜移植手術は無事成功。

沢渡は「勝たせるのは私じゃない。私はただ、条件を整えただけ」と淡々と告げ、ロイヤルファミリーをチームに託します。

“治療者”としての責任と、“主役は馬と騎手だ”という潔さが同居した、非常に印象的なシーンでした。

さらに胸を熱くするのが、日高の牧場主たちが総出でノザキファームに集まる場面です。

ファミリーの療養を支え、牧場の仕事も分担しようと申し出る彼らの姿は、日高という地域全体が一頭の馬のために動き出す“奇跡”のようでもありました。
かつてスナックで絡んできた相澤までもが「俺たちだって戦わせてくれ」と声を上げる展開には、思わず胸が熱くなります。

ロイヤルファミリーは故郷の日高で甘やかされながら、心身ともに一回り大きくなっていく。
「日高はお前らだけのものじゃない」――その言葉の通り、馬一頭を中心に広がる“ファミリー”の輪が、地域全体へと広がっていく様子が描かれていました。

眼帯が外れたファミリー、そして再び走り出すチームロイヤル

やがて、ロイヤルファミリーの眼帯が外される日が訪れます。

日高での放牧療養を終えたファミリーは、まるで一回り大きく成長したような逞しさを宿した姿でパドックに現れ、そして再び翔平がその背に跨がります。

その光景を見守る栗須と耕一は、思わず肩を抱き合うようにして喜びを分かち合い、加奈子もこらえきれずに涙をにじませます。

落馬事故、長期離脱、失明の危機――ここまで積み重なった絶望の数々を乗り越え、「もう一度、有馬へ向かって走り出せる」という確かな希望が、チームロイヤル全員の胸に灯った瞬間でした。

加奈子の逆プロポーズと、ソーパーフェクトの2冠達成

クライマックスでは、二つの“祝福”が対照的に描かれます。

ひとつは、栗須と加奈子(松本若菜)の関係。
ファミリーのトレーニングを見届けたあと、加奈子はふと「今日のこの景色を覚えておかなきゃ」とつぶやきます。
栗須が「いつでも見られるだろう」と何気なく返すと、加奈子は静かに、しかし確かな意思を込めて「私たち、結婚しようか」と切り出します。

自らの言葉で「結婚してほしい」と伝え、「私が決めるって言ったでしょ」と柔らかく笑う加奈子。
これは、彼女が長い時間をかけて“キングの妻”という立場からではなく、“野崎加奈子”という個人として、自分の人生を選び直した決定的な瞬間でもあります。

重く揺れる物語の中で、この小さく温かい逆プロポーズは、視聴者の心にも確かな灯りを残していきました。

もうひとつの“祝福”は、ライバル陣営に訪れます。

ソーパーフェクトが皐月賞に続き日本ダービーも制し、無敗のまま二冠達成。
展之はその勢いのまま菊花賞、さらには有馬記念まで突っ走り、史上初の「無敗で有馬記念制覇」を狙うと堂々と宣言します。

そして、その背に跨るのは世界的名手クリストフ・ルメール。もはや“最強の馬 × 最強の騎手”のコンビが完全に仕上がったかのような風格です。

チームロイヤルが“ようやくスタートラインに戻ってきた”その瞬間、展之サイドはすでに遥か先へ走り出している。
9話のラストは、夢のゴールへ向けて対照的な道を進む二つの陣営のコントラストを鮮やかに残し、最終章へ向けた高揚感を最大限に高めたまま幕を閉じます。

ザ・ロイヤルファミリー9話の感想&考察

ザ・ロイヤルファミリー9話の感想&考察

第9話は、物語終盤にふさわしい怒涛の展開が詰め込まれた回でした。

落馬事故から馬の失明危機まで、次々と困難が降りかかり、一瞬たりとも目が離せない緊張感が続きます。

見終わった後には、チームロイヤルの絆の強さ、それぞれの登場人物が抱える葛藤が深く胸に刻まれ、筆者も思わずいくつもの考察を巡らせる回となりました。

予期せぬ事故が生む緊張感とドラマチックな展開

まず翔平の落馬事故には、純粋に驚かされました。前話までに耕一と栗須が対立を乗り越え、ようやく2年後の有馬記念に向けてひとつにまとまった矢先の大事故です。しかもジョッキーと馬の双方が長期離脱を余儀なくされる重傷。視聴者としても「ここから巻き返すはずだったのでは……」と思っていたタイミングで地面をひっくり返されるような展開でした。

翔平の落馬により、有馬記念への挑戦は一気に暗雲に包まれ、ロイヤルファミリー引退の可能性まで浮上します。栗須や耕一たちが呆然としながらも状況を飲み込み、必死に夢を繋ごうと奔走する姿には痛々しさと同時に、彼らの本気を見せつけられるような熱がこもっていました。

さらに印象的だったのは、事故後の翔平の心の揺れを丁寧に描いていた点です。

怪我から通常より早く復帰してきたものの、スランプに陥り結果を出せず、自らを責め続ける姿は胸が締めつけられるようでした。

「自分のせいでファミリーを傷つけた」と思い込み、騎乗を拒絶する翔平に対して、栗須が「逃げるな!」と声を荒らげるシーンは、二人の距離の近さゆえの本気のぶつかり合いであり、回の大きなハイライトだったと思います。

翔平が「乗りたくないんじゃない、乗れないと言っているんです!」と涙ながらに吐露する場面では、その心の折れかけた状態が痛いほど伝わり、命がけで走る競馬の厳しさをあらためて実感させられました。

リアルな競馬描写と豪華ゲストによる演出

9話は、重厚な人間ドラマだけでなく競馬シーンの臨場感も圧巻でした。特に視聴者を沸かせたのが、クリストフ・ルメール騎手の本人出演です。これまでの話数でも武豊騎手ほか、実在の名手たちがカメオ出演してきましたが、ここでルメールという“現役トップ”を投入してくるとは思いもしませんでした。

しかも起用のされ方が絶妙で、展之の愛馬ソーパーフェクトの“最強の相棒”として登場させるのはまさにラスボス級の演出。皐月賞をルメール騎手が勝ち、展之と固い握手を交わすシーンは、現実の競馬中継と錯覚するほどリアルで熱量に満ちていました。SNSで「ルメール本人!?」「ここでルメール出すのはずるい!」と歓声が上がったのも当然です。

これまでロイヤルファミリー陣営の前には、天才ジョッキー隆二郎が大きな壁として立ちはだかっていました。しかし展之はその隆二郎すら乗り捨て、あえてルメールを主戦に据えてくる

この采配は、物語の構造的にも“ラスボス格の強化”として完璧で、最終決戦となる有馬記念に向けた緊張感を一気に高めてきます。

一方で、父・善弘が展之に「焦りすぎるな」と忠告する場面も印象的でした。父の世代と息子の世代の価値観の違い、耕造と耕一の関係とどこか重なる“継承と反発”の構図が浮かび上がります。

展之が勢いだけで走り抜けるのか、それともどこかで“驕りの代償”を払う瞬間が来るのか。競馬は良い時にこそ足元をすくわれるスポーツでもあり、ソーパーフェクト陣営の今後も非常に気になるところです。

「馬の幸せ」と人間のエゴ:栗須と耕一の選択

中盤のハイライトとなったのが、栗須と耕一が定食屋で語り合うシーンでした。「馬の幸せって何だと思いますか?」という耕一の問いは、この作品の根幹ともいえるテーマを突いています

競走馬は人間の夢を背負い走り続けますが、それは本当に馬自身の幸せなのか。広中調教師は「片目を失明してまで走らせるのは酷ではないか」と慎重な姿勢を見せ、耕一も「引退も考えるべきかもしれない」と漏らしていました。

馬を第一に考えるなら、無理をさせず余生を穏やかに過ごさせてあげる――そんな選択も“馬思い”に見えます。

しかし栗須は、そこで即座に「じゃあ引退だ」とは言いませんでした。

むしろ耕一に向けて「諦めずにもがき続けましょう」と背中を押したのです。耕造から聞かされた「馬は勝ったことが分かる」という言葉を胸に、栗須は“馬とともに最後まで考え抜くこと”こそが愛情だと感じているように見えました。

その姿勢は、見方によっては人間のエゴかもしれません。けれども“馬と生きる者”としての覚悟でもあり、栗須の言葉には温かさと強さが同居していました。

耕一もまた揺れますが、自分なりの結論として「ファミリーが一生困らないだけの金を稼がせてやりたい」と語ります。競走馬の現実を考えれば、生活を保障するという考え方は極めて現実的。愛情の形はさまざまですが、「この馬の未来を守りたい」と願う気持ちは栗須とも共通していました。

最終的に二人が選んだのは、「夢を追い続ける」道。それは馬を酷使するのではなく、“馬と一緒に最後まで答えを探す”という前向きな決意でもあります。

耕一が「次にファミリーが怪我をしたら僕も引退します」と誓った言葉には、父・耕造の遺志を背負う者としての覚悟と、馬への深い愛情がこもっていました。その思いを静かに受け止めて頷く栗須――二人を結ぶ強い信頼の形が印象的な名シーンでした。

伏線回収と最終回への期待

第9話ではさりげなく張られていた伏線がいくつも回収され、脚本の巧みさを改めて感じさせました。とくに栗須のプロポーズは、冒頭で広中たちに冷やかされていた流れがここに繋がるという美しい回収で、重い展開が続いた物語の中で一筋の光のように作用しました。

これまでどこか距離を置いていた栗須と加奈子の関係が、翔平やファミリーの危機を乗り越える過程で自然と縮まり、静かにプロポーズへとつながっていく。照れくさそうな栗須と、その思いを受け取る加奈子の穏やかな笑顔は、視聴者に深い安堵感を与えてくれました。

さらに、耕造の「馬は勝ちたいと思っている」という名言が、耕一の行動を奮い立たせ、さらにはフランスの獣医・佐渡医師の心を動かすことになるなど、シリーズを通した“意思の継承”が見事に物語を支えています。

耕造 → 栗須 → 耕一 → 佐渡へと、思いが受け継がれていく描写は、本作のタイトルにも通じる“ロイヤルファミリー=家族の物語”そのものと言えるでしょう。

そして物語はいよいよ最終決戦――有馬記念へ。

ファミリーの視力は奇跡的に回復するのか。
重賞勝ちという出走条件をどう乗り越えるのか。
ソーパーフェクトとの頂上決戦に勝ち、耕一は父に証明したい「自分が生まれてきた意味」を掴めるのか。

ここまで困難を乗り越えてきたチームロイヤルの姿を見てきたからこそ、「奇跡を起こしてほしい」という気持ちと、「競馬はそう簡単ではない」という不安が混ざり合います。

原作との違い・アレンジも巧みに効いており、ドラマ版ならではのラストに期待が高まります。

最終回、ロイヤルファミリーとチームロイヤルがどんな“奇跡”を見せてくれるのか。今から待ちきれません。

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