2026年10月期の日曜劇場ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』は、妻夫木聡さん主演で、馬と人間の絆を20年にわたり描く壮大な物語です。
舞台となるのは競馬界。夢や情熱に生きる大人たちの姿を背景に、主人公・栗須栄治(妻夫木聡)が人生の大きな転機を迎えるところから物語が始まります。
第1話では、これまでの歩みと彼を取り巻く人々との関係が丁寧に描かれ、競馬に懸ける強い想いや葛藤が浮かび上がります。豪華キャストが織りなす人間模様は見応え十分で、放送前からすでに大きな注目を集めています。
これから先、栄治がどのような道を歩み、馬との絆をどう育んでいくのか。20年に及ぶ物語の幕開けとして、第1話は視聴者の期待を大きく高める導入回となっています。
ここからは日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』のあらすじ、1話の予想考察などをしていきます。
ザ・ロイヤルファミリー1話のあらすじ&ネタバレ

多くの人にとって「競馬」といえば馬券売り場の喧騒やパドックの風景を思い浮かべるかもしれません。しかし『ザ・ロイヤルファミリー』第1話は、馬と人との絆、そして家族の物語に私たちを引き込みました。
主人公は大手税理士法人で働く栗須栄治(妻夫木聡)。彼は尊敬する父のような税理士になるべく大手事務所に就職するものの、ある失敗をきっかけに自信を失い、人生の目標を見失っていました。そんな彼のもとに、ある依頼が舞い込みます。
依頼主は人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」の創業者にして馬主の山王耕造(佐藤浩市)。彼が立ち上げた競馬事業部は赤字続きで、息子の優太郎(小泉孝太郎)は事業撤廃を目論んでいました。競馬嫌いの妻・京子(黒木瞳)も同意見で、耕造は孤立無援。こうして栄治は競馬事業部の実態調査を任され、北海道の競り会場へ向かいます。
競馬の世界との出会い
栄治は初めて足を踏み入れた競馬の世界で、いきなり遅刻をしてしまいます。会場では耕造が手に入れたかった名血馬を、宿命のライバルである馬主・椎名善弘(沢村一樹)に競り負け、耕造は栄治の遅刻を厳しく叱責。
それでも耕造は彼を連れて厩舎を回り、自慢の愛馬を紹介します。厩舎の匂いや馬の温もり、騎手たちの真剣な眼差しに触れるうちに、栄治は競馬が単なるギャンブルではなく「夢を乗せる仕事」であることを少しずつ感じ始めていきます。
旧友との再会と心の揺らぎ
驚いたのは、北海道で旧友であり元恋人の野崎加奈子(松本若菜)と再会したことでした。
彼女は今や実家の牧場を手伝いながら馬を育てており、その姿に栄治は戸惑いと懐かしさが入り混じる複雑な感情を覚えます。過去の恋が思い出に変わったかと思えば、競走馬への情熱をまっすぐに語る加奈子の姿に、栄治は何か大切なものを取り戻したようにも感じました。
理想と現実の狭間で
調査を終えた栄治は、予定通り競馬事業部撤廃を進言する報告書を提出しますが、心のどこかに引っかかるものがありました。
そこで彼は加奈子に連絡を取り、競走馬の世界がいかに過酷か、勝てなければ馬が殺処分になる現実を教えられます。この残酷な事実に栄治はショックを受け、人と馬の運命がビジネスの論理だけで決まってしまうことに疑問を抱くのです。耕造と加奈子が語る「馬への愛」と「家族のように馬と過ごす日々」の話は、彼の心を大きく揺さぶりました。
再び走り出す決意
そして栄治は、再び北海道へ戻る決意を固めます。税理士としての冷静な数字の世界と、馬に夢を託して駆ける熱い世界。その狭間で揺れていた彼は、耕造や加奈子の情熱に触れ、自分の生き方を見つめ直します。
「自分も馬と共に走りたい」と思い始めた栄治の表情には、確かな光が宿っていました。こうして第1話は、挫折を味わった男が競馬という新しい世界に飛び込み、新たな夢を見つけようとするまでを描いています。
ザ・ロイヤルファミリー1話の感想&考察

初回を見終えて、胸が熱くなりました。税理士として冷静に数字を扱ってきた栗須栄治が、馬を前にして心を動かされていく過程が丁寧に描かれていて、観る側も彼と一緒に馬の魅力に取り憑かれていくようでした。
特に、北海道の競り会場で馬に触れたときの栄治の表情は、まるで少年のように素直で、仕事に疲れ希望を見失っていた30代の男に再び光が差した瞬間だったと思います。
栄治と耕造、対照的な二人の生き方
印象的だったのは、栄治と耕造の対照的な姿です。耕造は競馬という夢に人生を賭け、家庭との軋轢を抱えながらも前へ進む豪快な男。対する栄治は都会で挫折し、現実と理想の間で迷子になった男。
二人の世代と価値観のギャップが、同じ馬への愛によって徐々に埋められていくさまは、「血」ではなく「情熱」で家族が作られていく過程のようでした。
耕造の妻・京子が競馬を嫌う理由や、息子・優太郎が企業としての合理性を重んじる理由も理解できる一方で、耕造が「馬は家族だ」と言い切る姿に心動かされ、栄治がどちらの道を選ぶのか気が気ではありませんでした。
視聴者の反応とSNSでの共感
SNSでは「競馬は全然分からないけど面白かった」「馬主側の世界が新鮮」といった声が多く、JRA全面協力による本物の競馬場や牧場の映像が臨場感を生んでいることも高く評価されていました。
また、「主人公と一緒に馬の魅力に引き込まれて泣いてしまった」「北海道の風景や馬の瞳に癒やされた」といった感想も目立ち、視聴者の多くが栄治の成長物語として感情移入していることがうかがえます。
一方で、「税理士の話や数字が難しかった」「一般向けすぎて毎週見るか悩む」といった意見もあり、専門性と分かりやすさのバランスに課題を感じた人もいたようです。複雑な家族関係や競馬業界の用語が多い分、集中して見ないと置いていかれる部分もありますが、そこに骨太なドラマの魅力があると感じました。
栄治と加奈子の再会が描く“もう一つの物語”
個人的に心に残ったのは、栄治と加奈子の再会シーンです。
若い頃の淡い恋が過去になり、今はそれぞれ別の道を歩む二人。加奈子がさりげなく馬の世話をする姿に、栄治は胸の痛みと憧れを感じます。「私は馬と生きる」と決めた彼女と、「数字で生きる」と決めた彼。
その二人が再び同じ馬を見つめている——この瞬間に、まだ何も始まっていない恋の芽のようなものが、そっと息づいた気がしました。加奈子が栄治に「馬は人間の夢を背負って走っている」と語る場面は、恋愛ドラマの甘さではなく、人生のパートナーを見つけるような深さがあり、その後の二人の関係を自然と期待してしまいます。
馬の命と向き合う現実の重み
また、第1話では馬の厳しい現実——勝てなければ殺処分になることや、馬主の資金繰りの難しさ——も描かれていました。
耕造や加奈子が涙をこらえながら語る場面では、命に対する責任や重圧を感じ、胸が締めつけられました。栄治がこの残酷な現実を知って心を動かされたのも当然でしょう。
彼が「誰かに感謝される仕事をしたい」と父に言われた過去を思い出し、馬と人のために働くことを決意する流れは、合理的な世界から情熱の世界への一歩として説得力がありました。
今後の展開と“ロイヤルファミリー”の意味
物語の軸としては、栄治の成長と再生、耕造と優太郎の親子対立、そして恋の再燃という三つの火花が同時に散り始めています。
目黒蓮演じる謎の青年がナレーションを務めていることからも、後に時間を超えた視点が加わる予感がしますし、20年という時間軸の中で登場人物たちがどう変わっていくのかが楽しみです。
タイトルにある「ロイヤルファミリー」とは、血縁だけではなく、夢を共有する仲間たちのことなのかもしれません。競馬という大きな舞台で、彼らがどんな家族を作っていくのか、今から期待が高まります。
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