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【ネタバレ】VIVANT(ヴィヴァン)第3話あらすじ・感想考察。社内裏切り者の正体は誰?

【ネタバレ】VIVANT第3話あらすじ・感想考察。社内裏切り者の正体は誰?

第2話では日本大使館での攻防や“VIVANT=別班”の衝撃の真相が描かれ、物語は大きく動き出しました。そして迎えた第3話では、その続きとしてさらなる試練と転換点が待ち受けています。

2023年夏の日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』第3話が放送され、物語はいよいよ大きな転換点を迎えました。主人公・乃木憂助(堺雅人)たちが命懸けで挑む“死の砂漠”の横断から、日本に舞台を移して巨大企業内部の陰謀に迫る展開へ。

前半は極限状況でのサバイバルと人間ドラマに手に汗握り後半はハイテクを駆使した潜入捜査と衝撃の真相発覚が描かれ、まさに盛りだくさんの内容となりました。

さらに、第1話・第2話で提示された数々の謎がここで動き出し、物語はついに新章へ突入。息をもつかせぬドラマチックな第3話の見どころ、あらすじ、ネタバレ、そして感想・考察を綴っていきます。

目次

VIVANT(ヴィヴァン)第3話の見どころ…死の砂漠からの生還と社内の裏切り者

「VIVANT」第3話の見どころ…死の砂漠からの生還と社内の裏切り者

第3話の最大の見どころは、絶体絶命の砂漠脱出劇と、ついに社内の“裏切り者”が浮かび上がる点です。

序盤は前話から続く砂漠での決死の逃避行、そして後半は日本での潜入捜査と陰謀解明が描かれ、物語は新章へと進みました。


命懸けの砂漠横断とラクダの名演技

乃木(堺雅人)たちは脱出手段を失い、地元民すら避ける“死の砂漠”を渡る決断を下します。

ラクダに水や食料を積み、昼夜をかけた過酷な横断が始まる中、薫(二階堂ふみ)が落馬して行方不明になるハプニングが発生。

野崎(阿部寛)は「生存は望み薄」と諦めるよう促しますが、乃木は「命の恩人を見捨てられない」と単身で捜索へ。人格“F”の冷徹な声が脳裏に響くも振り払い、砂に埋もれた薫を発見・救出しました。

特にラクダが最後の力を振り絞り薫の居場所を知らせる場面は大きな感動を呼び、SNSでも「ラクダがMVP」と話題になりました。極限のサバイバルに優しさが差し込まれた名シーンです。

国境でのどんでん返しと頭脳戦

砂漠を越え国境付近へたどり着いた一行を待ち受けていたのは、執念深いチンギス率いる警察部隊。絶体絶命の危機かと思われた瞬間、モンゴル国境警備隊の戦車が現れ、状況は逆転します。

実は野崎が事前にGPS情報を書き換える作戦を仕掛けており、チンギスが拘束した場所はすでにモンゴル領。

国境侵犯となった警察部隊は撤退を余儀なくされました。銃撃戦ではなく、巧みな頭脳戦での逆転劇に「痛快すぎる」「国境を使う発想がすごい」と驚きの声が集まりました。公安の底知れぬ組織力を感じさせる名場面です。

白帽ハッカー東条の登場と潜入ミッション

モンゴル経由で日本に帰還した乃木と野崎は、不正送金事件の真相究明へと動きます。ここで新登場するのがサイバー犯罪対策課の白帽ハッカー・東条翔太(濱田岳)。彼は丸菱商事の送金システムを過去に構築した人物で、裏サーバーに改ざんの痕跡が残っていることを明かします。

乃木・野崎・東条は、深夜の社内データセンターに潜入。監視カメラの映像を偽装し、協力者の山本巧(迫田孝也)が警備を引きつけ、乃木はサーバールームに潜入しました。床下に隠れてガードマンをやり過ごすなど緊迫感とコミカルさが同居するシーンもありました。

結果、送金システムには「入力額に桁を一つ追加する」改ざんが仕掛けられていたことが判明。誤送金は人為ミスではなく計画的な犯行だったことが明らかになります。

VIVANT(ヴィヴァン)第3話のあらすじ

「VIVANT」第3話のあらすじ

第3話は、バルカ共和国からの脱出劇と日本での潜入ミッションという二部構成。

前半は“死の砂漠”を舞台にした極限サバイバル、後半は誤送金事件の真相を追うスリリングな社内潜入が描かれ、物語は大きな転換点を迎えました。以下では、二つの展開を順に整理していきます。

大使館崩壊と死の砂漠への決断

乃木(堺雅人)たちは日本大使・西岡(檀れい)の裏切りにより大使館での保護を失い、警察の包囲に追い込まれます。通常の脱出ルートは絶たれ、残されたのは現地人ですら避ける“死の砂漠”を突破するしかありませんでした。

野崎(阿部寛)、現地協力者のドラム(富栄ドラム)と共に、彼らはラクダに水や食料を託して決死の横断を開始します。

薫の失踪と乃木の決断

砂漠の旅路で重大な事態が発生します。日本人医師・薫(二階堂ふみ)がラクダから転落し、暗闇の中で行方不明になってしまったのです。野崎は「既に数時間経過しており、全員が危険だ」と捜索を拒否。しかし乃木は「命の恩人を見捨てられない」と強く主張し、単身引き返すことを決意しました。

極限状態の中で乃木の脳裏には再び“もう一人の自分=人格F”が現れ、「他に優先すべきことがある」と冷徹に諭しますが、乃木はその声を振り払い、砂に埋もれた薫を必死に救出しました。最終的に野崎も乃木を見捨てず、約束の時間が過ぎたところでドラムと共に迎えに戻り、4人は再び合流を果たします。

国境での逆転劇

満身創痍の一行はゴビ砂漠を越えて国境へ到達。しかし自由目前で執念深いチンギス隊に捕捉され、再び絶体絶命の危機に。

ところが直後、モンゴル国境警備隊の部隊が現れ、情勢は一変します。実は野崎はあらかじめGPS情報を操作しており、チンギス隊が彼らを拘束した場所はすでにモンゴル領。

国境侵犯となったチンギスは手出しできず、悔しさを滲ませつつ撤退しました。知略で逆転する展開は痛快であり、日本の公安の組織力の高さを印象づける場面でした。

日本への帰還と新たな協力者

モンゴル経由で帰国した乃木たちでしたが、乃木には依然として「テロリスト疑惑」が付きまといます。そんな中、公安刑事の野崎は乃木を陰ながらサポートしつつ、誤送金事件の裏に巨大な陰謀が潜んでいると確信。

新たな協力者として警視庁サイバー犯罪対策課のエース・東条翔太(濱田岳)を招き入れました。

社内潜入と不正送金の証拠

東条は「誤送金は乃木の操作ミス」と断定しますが、乃木の強い否定を受け、さらに裏に高度なハッカーが関与している可能性を指摘。システム内部には裏サーバーが仕込まれており、そこに改ざんのログが残っていると判明します。
乃木は同期で信頼する山本巧(迫田孝也)を協力者に選び、深夜の丸菱商事データセンターに潜入。

野崎と東条が監視を欺き、山本が警備を引きつける中、乃木は特別サーバールームに侵入しました。人感センサーの作動など緊迫したハプニングを切り抜け、ついに送金データの抜き取りに成功。

誤送金が単なる人為ミスではなく、社内に仕掛けられた改ざんによる計画的犯行だったことが証明されました。

VIVANT(ヴィヴァン)第3話の簡単なネタバレ

「VIVANT」第3話の簡単なネタバレ

第3話の後半では、誤送金事件の真相に迫る重要な局面が描かれました。乃木と野崎が手に入れた証拠から、社内に潜む“真の内通者”が姿を現し、物語は大きな転換点を迎えます。

プログラム改ざんの衝撃の真実

特別サーバールームから持ち帰ったUSBを解析した乃木と野崎は、送金プログラムに仕掛けられた細工を突き止めます。

誰が操作しても金額が一桁増えるよう改ざんされており、誤送金は偶然ではなく計画的犯行だったのです。

経理部長・原に疑惑、そして…

ログのアクセス元は経理部長・原智彦(橋本さとし)のPC

しかし原本人はITに疎いうえ、当日は福岡出張で社に不在。自ら実行した可能性は低く、真犯人が“なりすまし”をしていたことが浮かび上がります。

監視映像が映し出した意外な人物

乃木たちは当夜の監視カメラ映像を解析。

原のデスクに座る人物の顔は暗闇で確認できませんでしたが、窓ガラスに映った反射を拡大すると、それは財務部の若手社員・太田梨歩(飯沼愛)でした。乃木と親しく接していた彼女が、まさかの実行犯候補として浮上したのです。衝撃的な事実に乃木も野崎も言葉を失いました。


浮かび上がる黒幕の影

不正の実行犯として太田が挙がったものの、若手社員一人が高度なハッキングを仕組むとは考えにくい状況。

野崎は「至急、太田梨歩を確保しろ!」と指示を出しますが、視聴者の間では「背後に黒幕がいるはず」との声が相次ぎました。特に小日向文世演じる長野専務が怪しいとの憶測も広がり、太田は“駒”にすぎないのではとの考察が飛び交います。


巨大商社を舞台にした新たな戦いへ

こうして第3話は、海外テロ組織との対決から巨大商社内部の疑惑へと物語の焦点を移しました。真の黒幕は誰なのか。

誤送金事件の決着は次回に持ち越され、視聴者を大いに惹きつけるラストとなりました。

VIVANT(ヴィヴァン)第3話の感想・考察

「VIVANT」第3話の感想・考察

第3話は約69分の拡大枠。前半は“死の砂漠”の極限サバイバル、後半は日本での社内潜入へと一気にギアを変え、緊張と謎解きが波状に押し寄せる構成でした。

SNSでも「映画のよう」「ラクダの場面で泣いた」「社内に内通者がいたのが衝撃」と賛否を含む熱量の高い声が噴出。

情報量の多さは本作の特徴で、考察の余地を残しつつ、物語を新章へと押し出した回だったといえます。ここから、特に印象的だった論点を整理します。

誤送金改ざんの真犯人と黒幕の影

9000万ドルの誤送金は“入力額を一桁増やす”プログラム改ざんによる計画的犯行であることが確定しました。実行の手がかりとして浮上したのは財務部の若手・太田梨歩

とはいえ、企業の中枢システムに手を入れる高度な工作を、若手一人が独力で遂行したとは考えにくい。社内の権限や物理的アクセスの手配、ログ隠しまで含めれば、少なくとも複数名の関与か、より上位の指示系統の存在が妥当です。


また、ログの発信元が経理部長の端末だった点は、“なりすまし”と“責任転嫁”の二重の仕掛けを示します。顔見知りで警戒心を解きやすい若手を“駒”に据え、上層の誰かが遠隔で誘導—という構図は企業サスペンスの王道。

第3話は“実行役の特定”までで止め、黒幕の正体を次回に委ねることで、視聴者の推理を最大化する設計になっていました。


乃木憂助の正体は? “別班”との関連

砂漠で何度も現れる“もう一人の自分=F”は、単なる妄想の域を超え、極限状況での意思決定を最適化する“訓練の痕跡”として説得力を増しています。

多言語運用、環境適応力、潜入での身体操作や状況認識の高さは、商社マンの枠を明らかに逸脱。社内の同期・山本が「別班」という語を口にする描写は、乃木の素性に関する“噂”が組織内で流通していることの示唆でもあります。

一方で、乃木自身は“F”を抑え込むのではなく使いこなしているように見え、善悪の二分では測れない“境界の人物”として厚みが出てきました。テロ組織と企業不正という二つの線が同時に進む中、乃木がどの陣営とも言い切れない“第三の立ち位置”にいる可能性は、ドラマの先行きをより不穏かつ魅力的にしています。

死線を越え芽生える信頼と絆

薫の落馬失踪に対し、野崎が合理性を理由に捜索へ反対する一方、乃木は“命の恩人を見捨てない”と単騎で砂漠に戻る。この対照は二人の価値観の衝突であり、同時に関係性が深化する導火線になりました。

結果として野崎は約束の時間を破ってまで迎えに戻り、合理主義の内側にある情の厚さを露わにします。乃木と薫の間にも、恩義を超えた信頼が芽生えたことが明確で、以降の日本編での“チーム”の土台がここで醸成されたと言えるでしょう。

また、ドラムの役割はコメディリリーフに留まらず、物流・水配分・移動判断など運用面での要。現地知と機転で生存確率を押し上げる“縁の下の力持ち”として、物語のリアリティを支えています。さらに敵方のチンギスも、執念・規律・判断力で存在感を放ち、単純な“悪”に堕さない厚みを示しました。

演出と言葉—ラクダが映した“生きている”

ラクダが最後の力で鳴き、薫の位置を知らせ、乃木が水を分け与える一連の場面は、第3話の象徴。

自然と人、利害と情、合理と非合理が同じフレームで共存する。タイトルの“VIVANT(生きている)”が、単なるスローガンではなく、極限下で互いの生を支え合う態度そのものとして可視化された瞬間でした。アクションの緊張線の中に“静の慈しみ”を差し込む、演出の呼吸が見事です。


総評 — 日本編突入で物語は新章へ

第3話は、海外脱出のクライマックスと企業サスペンスの幕開けを一話に内包したターニングポイント。実行犯の特定という即時的なカタルシスを与えつつ、黒幕と乃木の正体という中核の謎は巧みに温存しました。だからこそ、視聴後の“考察の余白”が大きい。

今後は、社内の権限構造・利害関係・政治的思惑が絡む“人間の戦場”へ。別班の影、テロ組織の資金ルート、日本の公安の動線が交差するとき、誰が何のために動いているのか—その動機の線引きが焦点になるはずです。第4話で誤送金編に一区切りが付くとの予告どおり、太田の背後にある“意思”が明かされるのか、それとももう一段階上の黒幕が顔を出すのか。

砂漠で掴んだ“生きて帰る”という意思が、日本編で“どう生きるか”という問いに反転していく—第3話はその橋渡しでした。次回以降も、アドベンチャーとサスペンスの二重螺旋がどこまで高密度に絡み合うのか、期待は高まるばかりです。

【関連】第4話についてはこちら↓

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