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僕たちがやりました(僕やり)の9話のネタバレ&感想考察。“最高の自首”が始まる夜、4人は罪を世界に晒す決断をする

僕たちがやりました(僕やり)の9話のネタバレ&感想考察。“最高の自首”が始まる夜、4人は罪を世界に晒す決断をする

市橋の死は、4人にとって“取り返しのつかない一線”でした。

忘れたふりも、幸せで上書きすることも、もうできない。第9話でトビオたちが選んだのは、警察に出頭するという単純な行為ではなく、「罪を世界に可視化する」という、あまりにも過激で切実な方法でした。

輪島の力でも消せない形で、真実を残すにはどうするのか。

友情、恋、家族、未来――それぞれが何かを手放しながら、「最高の自首」という一つの答えに集約していく第9話は、最終回に向けた“設計図”そのものです。

ここでは、第9話で起きた出来事と4人の覚悟を、ネタバレ込みで丁寧に整理していきます。

目次

ドラマ「僕たちがやりました(僕やり)」9話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「僕たちがやりました(僕やり)」9話のあらすじ&ネタバレ

第9話のサブタイトルは「僕ら…世界の中心で自首を叫ぶ」。

第8話の衝撃、市橋の死が、ついに4人を“逃げる若さ”から“選ぶ若さ”へと押し出します。

トビオは錯乱の果てに「自首」を決意。伊佐美、マル、パイセンもそれぞれの理由で腹を括る。

ただ警察に出頭しても、輪島に再び揉み消されるだけ――そう読んだ4人は、パイセンの全財産を投じて“世の中がひっくり返る最高の自首”を仕掛けることになります。

冒頭――「俺が殺した」から「自首する」まで

市橋の遺体を前に崩れ落ちたトビオは、飯室に「君は今“自由”だもんね」と突き刺され、「俺が殺した」と錯乱します。
蓮子は、彼が“ただならぬ秘密”を抱えていることを悟る。

やがてトビオは、“本当の自由”とは逃げ切ることではなく、自首することだと結論づけます。

翌日、学校に集まった4人は、同時に覚悟を固める。
彼らが選んだのは、静かな出頭ではなく、世間に向けて罪を告白するという方法でした。

パイセンの「全財産」――作戦の前提が整う

警察に行っても輪島に潰される。ならば、輪島が潰せない場所で、潰せない規模でやるしかない。

ここでパイセンは、全財産を投入すると宣言します。4人は「社会的に死んで」罪を引き受けるため、“世間に届く自白”を成立させる設計へと踏み出していきます。

仕掛け①:ネットに“告白動画”を先行公開する

4人はまず、事件の真相を語る告白動画をネットに流す計画を立てます。

可視化 → 炎上 → 無視できない世論。

この導線を先に作り、あとから現場での行動を重ねる二段構えです。

「一次情報」を自分たちの言葉で出すこと。

それ自体が、もみ消しへの最大の対抗策でした。

仕掛け②:舞台は“人が集まり、ニュースになる場所”へ

パイセンの資金で、人目と話題性を同時に担保できる場所が押さえられます。

それが、人気バンドの野外ライブ会場。
人が集まり、撮影され、拡散される場所。
ここで何かが起きれば、隠しようがない。

※第9話では「最高の自首」計画を固め、動線を敷くところまでが描かれ、実際の乱入と急展開は最終回へ持ち越されます。

それぞれの“最後の夜”――別れと再会のモンタージュ

トビオ × 蓮子

トビオは蓮子を水族館デートに誘い、胸の内を明かす代わりに、別れを告げます。
幸福を装ってきた自分への、静かなけじめでした。

伊佐美 × 今宵

妊娠を告げられ、「二人で」と願う伊佐美に、今宵は「この子が“犯罪者の子”と言われる未来は嫌」と別れを突きつける。

伊佐美は名前を「明日男(トゥモロオ)」に、と未練と祈りを残して去ります。

マル

覆面暴行で“日常回帰の仮面”を剥がされたマルは、水前寺に報復を試みるも不発。

「今ほしいのは金じゃない、友だちだ」と泣き崩れる姿は痛烈でした。

パイセン

父・輪島との対面で突きつけられた「愛されなかった」という事実。

その空洞は埋まらない。

だからこそパイセンは、“自分の意志で終わらせる”作戦に賭けます。

立花菜摘ライン――“暴走”を止める理性

単独復讐に失敗した菜摘は、第9話で“自首計画”の存在を察知します。

教師として、そして被害者遺族の友として、彼女は自己陶酔と暴走に歯止めをかける存在として配置されました。

クライマックス直前――「最高の自首」へ、4人が再び1つになる

“出頭”ではなく、“世間に向けて罪を名乗る”。

4人はネット動線と現場動線を二重化し、消されない記録と、消せない目撃を同時に作る設計で腹を括ります。

「最高の自首」とは、輪島のもみ消し能力を正面から無効化するための、構造そのもの。

ラストの気配――“会場”へ

計画決行の朝、4人は“ニュースになる場所”へ向かう。
ここから先の乱入と急転は、最終回の領分。

第9話は、
罪を可視化するための設計図を描き切り、4人が再び“同じ方向”を向くまでを描いて幕を下ろしました。

ドラマ「僕たちがやりました(僕やり)」9話の感想&考察

ドラマ「僕たちがやりました(僕やり)」9話の感想&考察

第9話は、「罪の可視化」をどう設計するかという、ほとんど社会工学的な回でした。

4人がやろうとしているのは、司法手続きの外側で、世論と記録を使って罪を逃げ場のない形に変換すること。

ここを“盛り上げ”で済ませず、論理で積み上げるからこそ、この回は強い。以下、7つの視点で噛み砕きます。

「自由」の定義が反転する——飯室の一撃

飯室の「君は今“自由”だ」は、法的な自由ではなく、倫理の無重力を指す言葉でした。

それは“自分だけが軽くなる自由”であり、“誰かの重さの上に立つ自由”でもある。この残酷な自由を突きつけられたことで、トビオは初めて気づく。軽さのまま生き延びることこそが、いちばん卑怯なのだと。

だから彼は、“重力を取り戻す自由”として自首を選び直す。
逃げる自由ではなく、引き受ける自由。
この反転が、本作の倫理の背骨になっています。

“最高の自首”=可視性×不可逆性の設計

輪島のもみ消しに対抗するために必要なのは、正義感ではなく設計でした。

可視性(多人数の目撃と拡散)と、不可逆性(消去不能な記録)。

ネットに流す告白動画は不可逆性を担保し、人が集まり、必ずニュースになる場所は可視性を担保する。

この二つを同時に発火させることで、「消せない罪の構造」を社会の中に作る。

ここにパイセンの資金投入が論理として噛み合い、金が“逃げ道”ではなく“露出装置”に転化する設計が成立します。

“最後の夜”の意味——幸福の剥離としての別れ

水族館の静かな青の中で、トビオは蓮子に別れを告げます。それは感傷的な決断ではなく、倫理的な再配置でした。

第7話までのトビオは、
「幸せになればトントン」という等価交換で罪を薄めようとしていた。

しかし第9話では、幸福を剥がしても、罪は残るという事実を受け入れる。

幸福を手放すことで初めて、罪と一対一で向き合う場所に立つ。この選択は、未熟さではなく成熟として描かれています。

今宵の論理——“母になる”という主体の回復

今宵が伊佐美に別れを告げる理由は、「この子を“犯罪者の子”にしない」という、社会言語への抵抗でした。

恋を続けることより、生活の尊厳を守ることを選ぶ。

語りの主語を「私」から「私と子」へ移すことで、今宵は“守られる存在”から“決める存在”へ変わります。

ここで物語は、贖罪を感傷で包まず、生活の重量として叩きつけてきます。

マルの「友だち」——利害共同体の崩壊と痛みの共同体

「今ほしいのは金じゃない、友だちだ」。
この一言で、マルが立っていた地面が崩れます。

これまでの彼の人間関係は、軽さと利害で成り立つ砂地でした。

第9話のマルは、初めて“痛みを共有する共同体”に滑り込もうとする。

軽薄なキャラクターに、孤独の輪郭を与える脚本の精度が際立つ場面です。

パイセンの“空洞”から“責任”へ

輪島という父が与えてきたのは、
愛ではなく管理でした。

金は与えられたが、意味は与えられない。

だからパイセンは、
意味のほうを取り返すために、
持てる金をすべて“罪の可視化”に投じる。

「愛されなかった子」が、
「責任を引き受ける子」へ変わる。
この転位が、静かに、しかし確かに描かれます。

“連続する山場”の設計——9話は起爆装置であり設計図

ネット動画という不可逆装置、ライブ会場という話題化装置。

脚本はこれらを持続音として立て、最終回で一気に爆ぜる構造を組んでいます。

第9話はクライマックスではなく、設計図と合意の回。

乱入や混乱は次回に委ねられ、ここでは「なぜ、そうするのか」が徹底的に描かれました。

総括

第9話は、「出頭」ではなく「公開」というルートで、罪を社会化しようとした攻めた一話でした。

自分たちを“ニュース化”するという手段は、軽薄に見えて、実は倫理を可視化するための技術です。

何より良かったのは、別れを“お清め”にしなかったこと。

トビオと蓮子、
伊佐美と今宵、
マルの孤独、
パイセンの空洞。

どれも痛みを残したまま、その痛みこそが4人を同じ方向へ押し出す推進力になっている。

第9話は、“逃げる若さ”を終わらせるための、静かで苛烈な着火でした。

次章、
「自白は届くのか/届かないのか」の検証へ。
設計図は完成した。
ここからが、本当の審判です。

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