「夫に間違いありません」――それは、家族を守るために選んだ、あまりにも重い一言でした。
ドラマ「夫に間違いありません」は、行方不明になった夫の“遺体”を引き取った妻のもとへ、死んだはずの夫本人が帰ってくるところから始まります。
間違いだったのは遺体の身元なのか、それとも、あのときの判断なのか。
保険金、家族の生活、世間の目、そして真実――守ろうとすればするほど、事態は取り返しのつかない方向へ転がっていきます。
本作が描くのは、派手なトリックや単純な犯人探しではありません。
「正しい選択」と「間違いないと思い込むこと」の危うさ、そして“家族のため”という言葉が人をどこまで追い詰めるのか。
静かな恐怖と人間の弱さが、じわじわと浮かび上がるサスペンスです。
2026年1月〜3月の月10ドラマは「夫に間違いありません」に決定!

カンテレ・フジテレビ系の月曜よる10時枠(全国ネット)で、2026年1月期ドラマとして「夫に間違いありません」の放送が決定しました。
初回放送は2026年1月5日(月)で、初回は15分拡大。以降は毎週月曜よる10時に放送されます。
公式サイトも開設されており、物語やキャスト情報が順次公開されています。
本作の最大のフックは、夫の遺体だと“確信してしまった”妻の一言から始まる、取り返しのつかない選択。
家族の平穏を守ろうとするほど真実が歪み、周囲の視線や疑念が絡み合っていくヒューマンサスペンスとして、月曜の夜にじわじわ効く緊張感を届けてくれそうです。
ドラマ「夫に間違いありません」のあらすじ

主人公は、朝比聖子(松下奈緒)。
日々の生活に追われながらも、家族を守るために懸命に生きてきた女性です。そんな彼女のもとに、ある日突然、人生の歯車を狂わせる“知らせ”が届きます。
夫・朝比一樹が行方不明になり、ほどなくして警察から「川で遺体が見つかった」と連絡が入る。
聖子は所持品や体の特徴などから“夫だ”と判断し、遺体を引き取ってしまいます。彼女が口にするのは、取り返しのつかない一言。
「夫に間違いありません」――。
そして、夫の死による保険金を受け取ったあと、物語は最悪の方向へ転がり始めます。死んだはずの夫が、ある日、何事もなかったかのように帰ってくるのです。
では、聖子が引き取った遺体は誰だったのか。
夫はなぜ消え、なぜ今戻ったのか。
保険金はどうなるのか。
家族の平穏を守るための“選択”が、少しずつ家族の日常をむしばんでいく――。本作は、人間の醜さと美しさが交錯するサスペンスとして描かれます。
さらに物語には、行方不明者家族の会で聖子と交流する葛原紗春(桜井ユキ)や、真相を追うゴシップ雑誌のライター・天童弥生(宮沢氷魚)といった人物が絡み、真実はますます見えにくくなっていきます。
ドラマ「夫に間違いありません」は原作はある?

結論からいうと、本作は原作となる小説や漫画の映像化ではなく、完全オリジナル作品です。脚本はおかざきさとこさんが担当しています。
ただし、設定の着想として「実際に起きた衝撃的な事件」にヒントを得ていることが明かされています。
遺体が誤って別の家族へ引き渡され、のちに本人が帰宅して取り違えが発覚した、という趣旨の出来事を入口に、フィクションとして物語を構築している形です。
つまり、本作は実話再現ドラマではなく、現実の不条理を起点にしたオリジナルのヒューマンサスペンスと捉えるのが近いでしょう。
ドラマ「夫に間違いありません」の予想ネタバレ&考察

ここから先は、公式で発表されている設定や人物相関から読み取れる範囲での予想と考察です。放送前の推測として楽しんでください。
考察ポイント1:戻ってきた夫は本当に“夫”なのか
本作最大の仕掛けは、「死んだはずの夫が帰ってくる」という一点にあります。
・本人が戻ったが、失踪の理由を隠している
・本人ではあるが、何者かに“帰らされた”
・そもそも別人(あるいは戸籍・身分のなりすまし)
このどれでも成立し得るのが怖いところです。
タイトルが断定形であるぶん、視聴者に「あなたはどこで“間違いない”と思い込んだ?」と問い返してくる構造になりそうです。
考察ポイント2:遺体の正体は“事故”ではなく“事件”かもしれない
誤認のきっかけが「所持品や特徴」だったとすると、そこを狙って“誤認させる”ことも理屈上は可能です。
もし遺体の身元がなかなか判明しない展開なら、
・身元を隠したい誰かがいる
・夫の失踪と遺体が同じ線上にある
・保険金とつながる第三者がいる
といった線が疑われます。
サスペンスとしては、警察のミスだけで終わらない可能性が高いと感じます。
考察ポイント3:保険金は“守るための金”から“縛る金”へ
保険金は、子どもたちの生活を守るために必要だった。けれど、夫が戻った瞬間にそれは「返還」や「不正受給の疑い」へ一気に色合いが変わります。
ここで聖子が選ぶのは、法律上の正しさよりも家族の安全かもしれない。
そうなると物語は、「犯罪に巻き込まれる」よりも、「自分で踏み込んでしまう」緊張感へ移行していきそうです。
考察ポイント4:天童弥生(ゴシップ記者)は味方か、刃か
天童弥生は、ゴシップ雑誌「週刊リーク」のライターとして怪しい人物を追う存在。彼女の取材が入ることで、家族の問題が一気に「社会に晒される」恐怖が生まれます。
・真相に近づくほど、聖子の生活は壊れていく
・報道(暴露)が正義とは限らない
というテーマを背負う立ち位置になりそうです。
考察ポイント5:貴島光聖と九条家が握る“金と権力”の匂い
聖子の弟・貴島光聖は大手銀行の融資課勤務。
婚約者の九条まゆは国会議員の一人娘で、母・九条ゆりも現職の国会議員です。
保険金、融資、政治――。
この並びは偶然に見えて、ドラマとしては「個人の悲劇が、より大きな利害と接続される」装置になりがちです。
・保険会社や金融の圧力
・“世間体”を守るための揉み消し
・家族内の格差・価値観の衝突
後半に効いてくる火種を、九条家が抱えていそうです。
ドラマ「夫に間違いありません」のキャスト
主要キャスト
・朝比聖子:松下奈緒
・朝比一樹:安田顕
・葛原紗春:桜井ユキ
・天童弥生:宮沢氷魚
朝比家・身近な人物
・貴島光聖(聖子の弟):中村海人
・朝比栄大(聖子の息子):山﨑真斗
・朝比亜季(聖子の娘):吉本実由
・朝比いずみ(聖子の義母):朝加真由美
九条家(政治家親子)
・九条まゆ(光聖の婚約者):松井玲奈
・九条ゆり(まゆの母、国会議員):余貴美子
取材側・周辺人物
・薩川景虎(若手カメラマン):大朏岳優
・山上仁(「週刊リーク」編集長):前川泰之
葛原家・子どもたち
・葛原希美(紗春の娘):磯村アメリ
・藤木快斗(栄大のライバル):二井景彪
その他
・藤谷瑠美子(キャバ嬢):白宮みずほ
スタッフ(参考)
・脚本:おかざきさとこ
・音楽:桶狭間ありさ
・演出:国本雅広、安里麻里、保坂昭一
・制作著作:カンテレ

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