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ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』の3話のネタバレ&感想考察。“嘘”が壊す信頼と、正直さが生む衝突

ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』の3話のネタバレ&感想考察。“嘘”が壊す信頼と、正直さが生む衝突

第2話で「現実」を夫婦が共有したあと、第3話が突きつけてくるのは“嘘”というテーマだった。

それは浮気や裏切りの話ではなく、仕事と家庭を回すために、人はどこまで嘘を許せるのかという問いでもある。

司は正直すぎて交渉を壊し、田所は嘘も方便で仕事を取りに行く。

一方、沙也加は夫を思うがゆえに小さな嘘を抱え込み、心の距離を自分で広げてしまう。

第3話は、「嘘をついたかどうか」ではなく、「嘘をついたことで何が変わるのか」を丁寧に描いた回だった。

この記事では、ウチの夫は仕事ができない3話のあらすじとネタバレを整理しながら、正直さとごまかしがぶつかった瞬間、そして夫婦と仕事が一段階進んだ理由を構造的に読み解いていく。

目次

ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」3話のあらすじ&ネタバレ

ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」3話のあらすじ&ネタバレ

第3話の軸は、とにかく「嘘」。

公式も“嘘”をテーマにしていると打ち出していて、夫婦間の小さな嘘と、仕事の現場で起きる大きな嘘(というか“ごまかし”)が、同じ温度で並走します。

サブタイトルどおり、巧みな嘘で乗り越えろ…と言いながら、実際に待っているのは「嘘が生むズレ」と「正直さが生む衝突」。この回で一番ヒリつくのは、実は“嘘をつく”ことではなく、“嘘をつくと決めた瞬間に始まる心の距離”なんですよね。

黒川晶が「男性」だと思っていたサーヤ、いきなり嫉妬の沼へ

沙也加(サーヤ)は、司(つかポン)が職場で慕っている先輩「クロカワアキラ」を、勝手に男性だと思い込んでいます

ところが、司を家まで送ってきたその先輩・黒川晶は、美人で仕事ができる“女性上司”。サーヤはこの事実に衝撃を受け、一人で勝手に嫉妬心を育てていく。

しかもやっかいなのが、サーヤ自身が以前、司のためを思って「飲みニケーションに行くべき」「酔ったら自宅まで送れ」みたいなアドバイスをしていたこと。黒川が女性だと知った瞬間、その“善意のアドバイス”が、自分の首を締める形で思い出されて、モヤモヤが止まらなくなる。

ここからのサーヤの妄想は、笑えるんだけど笑い切れない。

「自分が想像した不安」を「現実と同じ重さで抱えてしまう」タイプの人間が、妊娠という不安定な時期に入ったらどうなるか。ドラマとしてはコミカルでも、心理としては割とリアルです。

パン屋の面接で再会したのは、高校時代の元カレ・名取

そんなサーヤは、近所のパン屋でアルバイトの面接を受けに行きます。そこで偶然出会ったのが、高校時代の元カレ・名取。店員として働いていた名取と再会し、サーヤの心はさらにザワつく。

ただサーヤは、名取に未練があるわけじゃない。むしろ、“司を自分と同じ嫉妬で苦しませたくない”という理由で、元カレと再会した事実を隠す(=嘘をつく)選択をしてしまう。

この発想が、サーヤらしい。
「嫌われたくない」「波風を立てたくない」じゃなくて、相手の痛みを想像して先回りしてしまう。優しさの形なんだけど、同時に“相手の感情を自分が管理しようとする”危うさも含んでる。

司に来た初めてのチャンス:ショッピングモール集客イベントの企画

一方、仕事面では司に大きめの課題が降ってきます。チームリーダー土方から「ショッピングモールの集客イベントの企画を出せ」と言われるんですね。

司は、サーヤと姉のみどりの力も借りて、企画書を“10本”提出する。ここがまず大きい。司は器用ではないけれど、「数を出す」「助けを求める」「手を動かす」ことはできる。

そして皮肉なことに、コンペを通ったのは「本命を引き立てるための捨て企画」――世界的デザイナー、レイジ・カキタニの協力を仰ぐ案でした。

狙って通したわけじゃないのに、いちばん無理そうな案が通る。

こういう“現場あるある”を、コメディに寄せつつも正確に踏んでくるのがこのドラマの強さです。

田所と組まされる司。仕事の進め方が真逆すぎる

この企画を進めるパートナーとして司に付くのが、後輩の田所陽介。田所は皮肉屋で、司を見下し気味。しかも仕事の哲学が真逆です。

田所は「嘘も方便」「大きい風呂敷を広げても、最後に畳めばいい」タイプ。つまり、“取りに行く”のが正義。

対して司は、嘘がつけない。良くも悪くも、目の前の相手に誠実であろうとする。

この“正反対”が、第3話の仕事パートを一気に面白くします。

レイジ・カキタニとの交渉:納期を隠す田所、ばらす司

レイジ・カキタニに企画の協力をお願いしに行く司と田所。ところがレイジは「デザインに2か月ほしい」と言う。

しかし現実の締め切りは2週間。田所はそれを隠し、とにかく“引き受ける”と言わせる方向に持っていこうとします。

ここで司がやらかす。
嘘がつけない司は、スケジュール確認のために出直すと言ってしまい、交渉が崩れる。

その後、司は黒川から「嘘じゃなくなる努力はしたのかよ」と一喝され、ただ正直でいるだけじゃダメだと叩き込まれる。

この黒川の言葉、鋭い。
“嘘をつくな”でも、“嘘をつけ”でもない。「嘘になる状況を、嘘じゃなくなるように変える努力」をしろ。つまり、段取り・交渉・根回し・リカバリーをやれ、という現場の言葉です。

司、工場に飛び込み「嘘じゃなくなる努力」を実行する

司は、Tシャツ工場に出向いて仕事を手伝い、交渉して納期を延ばしてもらいます。結果、締め切りは3週間に。

ここが第3話の仕事パートの肝で、司が「仕事ができない」のに、“仕事をする”方向へ一歩踏み出した瞬間です。
自分の口先では勝てない。じゃあ手を動かす。汗をかく。相手の現場に入る。
このやり方は、派手じゃないけど強い。

再交渉:司の正直が爆発し、田所の怒りも爆発する

改めてレイジの元へ向かった司と田所。田所は2か月待つと言いますが、司は本当の納期が3週間であることを明かしてしまう。

さらに司は、なぜこの仕事をやりたいのかを、全部正直に話します。

8回の異動を経て、肩たたき人事で今の部署にいること
初めて企画を出すことになり、妻や姉の協力で10本出したこと
妻がレイジのデザインが好きで、そのTシャツを着せたいと思ったこと

この“本音の全部載せ”で、レイジは怒る。交渉は決裂。

帰り道、田所は司を罵倒し、ついには胸ぐらをつかむほど激昂する。

でも――この修羅場を、レイジは自宅のベランダから見ていました。

ここがドラマ的に上手い。

交渉のテーブルでは壊れた信頼が、テーブルの外の“剥き出しの人間”によって、別の形で伝わってしまう。

代案探しと黒川の「一流」論。田所のやり方は“二流”だと切る

会社に戻った司と田所は、代わりのデザイナーを探しますがうまくいかない。そこで田所は、「引き受けてもらってから交渉する」やり方がある、と主張します。

しかし黒川は、そのやり方を「二流」だと一刀両断する。

ごまかしてるだけで、二度目がない。大事なのは信頼関係を築いて、「君のために」と言ってもらえること。

黒川の言葉は理想論に聞こえがちですが、実際は超・現実論です。

単発ならだませる。けど継続の仕事は“信用の貯金”がないと回らない。黒川はそれを分かっている。

レイジから届いたFAX:2匹のカバが“バカ2人”を描く

怒りの収まらない田所は司の協力も断ちます。が、その時、レイジからFAXが届く。Tシャツのデザインが送られてきたのです。

届いたデザインは、2匹のカバ。しかも片方がもう片方を叱っている構図で、黒川はそれを見て「お前たちみたいだな」「カバ2人……バカ2人」と言う。

田所は相変わらず手柄を独り占めしようとするんですが、土方は「よくやったな、お前ら」と、司と田所の2人をまとめて評価する。

そして地味に効くのが、田所の名前問題。

周囲が間違って呼ぶ中、司が正しく呼んだことが田所には嬉しかった。あの瞬間、2人の関係が“敵”から“コンビ”に少し寄ります。

夫婦の“嘘”も限界へ:サーヤを追い詰める、あかりの言葉

仕事が少し前進する一方、サーヤは名取の件で嘘をついてしまった罪悪感に沈んでいきます。そこに刺さるのが、マタ友あかりの言葉。

「嘘をつくと関係性が静かに変わる」

サーヤはその言葉に罪悪感を抱え、夫婦の間の“微妙な変化”に不安を感じ始める。

この回のサーヤは、嘘で自分を守っているようで、実は嘘で自分を削っている。

嘘は、相手のためについたつもりでも、まず自分の心を消耗させる――という描き方が丁寧でした。

サーヤの告白、そして司の告白:「僕も嘘ついてる」

最終的にサーヤは、司に正直に告白します。
以前「道を聞かれただけ」と話した男性が、実は高校時代の元カレで、パン屋の面接で再会したのだと。

すると司は怒らない。逆に、自分も嘘をついていると告白します。

司は戦隊モノのヒーローに似ているらしく、信じ込んでいる男の子に対して“本物のブレンジャー”のフリをしている、という嘘。

そして司はサーヤに言います。
優しさでついた嘘なら、あってもいい。気にしないで、パン屋のバイトをしてもいいよ――と。

翌日、サーヤはそのパン屋のバイトは断り、別の仕事を探すことにします。名取とは友達としての距離感に落とし込み、夫婦の嘘はひとまず“清算”される。

第3話のラストは、派手な大団円じゃない。

でも確実に、「黙って抱える」から「話して共有する」へ、夫婦も仕事も一段階進む。
この小さな前進が、のちの回で効いてくる予感が強い回でした。

ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」3話の伏線

ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」3話の伏線

第3話は単独の“嘘回”に見えて、実はこのドラマ全体の骨格――「家庭と仕事を同時に回す」というテーマに、伏線をかなり撒いています。

特に“嘘の扱い方”が、この先の夫婦や職場の関係性を左右していくはず。

黒川晶の「嘘じゃなくなる努力」は、司の成長ルートの起点

黒川が司にぶつけた「嘘じゃなくなる努力はしたのかよ」という言葉。これは第3話の叱責で終わらず、司の“仕事のやり方”そのものを変える号砲になっています。

司は正直すぎて交渉が壊れる。でも、そこで諦めず工場に飛び込み、納期を延ばす。

この「正直×実行」の組み合わせが、今後の司の勝ち筋になりそうです。

田所の“嘘も方便”は、仲間化する前の地雷でもある

田所は「まず引き受けさせる」ために嘘を使うタイプ。黒川に“二流”と切られても、田所の中では合理性がある。

この価値観のズレは、司とのコンビが深まるほど、別の局面で再燃する可能性が高い。
ただし第3話で“名前を正しく呼ばれる”ことで田所がほぐれたように、田所は「認められ方」に飢えている節も見える。

ここが今後、田所が味方にも敵にも転ぶポイント。

レイジ・カキタニとの縁は「一度きり」で終わらない匂い

交渉は決裂したのに、レイジはFAXでデザインを送ってくる。つまり彼は、司たちの“中身”を見て、仕事を動かした。

こういう人物は、ドラマ構造的に「司の価値を外部から証明する装置」になりやすい。

また、レイジのデザインが“2匹のカバ”だったことも象徴的で、司×田所の関係性は今後も“バカ2人”として描かれていく可能性がある。

サーヤの元カレ・名取は「浮気」ではなく「夫婦の秘密」の導線

名取は、サーヤが“嘘をつく”側に回ってしまうトリガーでした。

今回サーヤは告白して清算したけど、名取という存在そのものが「夫婦は全部を共有できるのか?」という問いを持ち込む装置になっている。

このドラマは、浮気そのものよりも、“疑う心”と“言えない心”のほうを丁寧に描くタイプなので、名取はその後も、形を変えて効いてくる気がします。

あかりの言葉「嘘をつくと関係性が静かに変わる」は将来の予告

強調された、あかりの言葉。

これは第3話のサーヤの罪悪感を煽るだけじゃなく、妊娠期・出産前後の夫婦が抱える“静かな変化”そのものの予告に見えます。

嘘に限らず、遠慮、我慢、期待のズレ――そういうものが積み上がると、関係は壊れる前に静かに変わる。
この先、サーヤがまた別の形で同じ言葉に刺される場面が来てもおかしくない。

司の「ブレンジャーのフリ」は、父親になる予行演習

司が告白した“ヒーローのフリ”という嘘。

一見ギャグだけど、妊娠中の物語でわざわざ入れるのは意味があると思っています。

父親って、子どもにとっては半分ヒーローで、半分ただの人間。
司は“仕事ができない”けど、誰かの世界を守るためなら役を演じられる。
この嘘は、司が「父親になる」というテーマを先取りしている伏線に見えました。

ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」3話の感想&考察

ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」3話の感想&考察

第3話は、僕の中では「このドラマの信用が上がった回」です。なぜか。
“嘘”というテーマを、夫婦のラブコメとして消費するだけじゃなく、仕事の現場のリアルな倫理とリスクに繋げて見せたから。

嘘は悪じゃない。でも「嘘のコスト」を払うのは誰か

田所のやり方は、現場では確かにある。
「まず取る」「後で何とかする」。スピードが評価される業界ほど、こういうノリは起きる。

ただ、黒川が言う通り、それは“二度目がない”。

嘘って、成功したら武勇伝、失敗したら信用崩壊。つまりリスクの振れ幅がでかい。しかもそのツケを払うのは、だいたい現場の一番弱い立場の人間です。

田所はたぶん、嘘のツケを払ってきた側でもある。だから「仕事ってそういうもんだろ」と言える。

でも司は、まだそこに慣れていない。だから嘘がつけない。ここは単純に「司=善」「田所=悪」じゃなくて、“育ってきた職場のルール”の差に見えました。

司の正直さは武器。でも「伝え方」が下手すぎて損をする

司は正直すぎる。そこが可愛いし、ドラマの核でもある。

でも仕事の場面で見ていて思ったのは、司は「嘘をつかない」以前に「交渉の順番」が下手なんですよね。
真実を言うなら言うで、相手の気持ちが動く順番がある。

・まずお願いの目的
・次に相手への敬意
・その上で制約(納期)
・そして代替案(工場で手伝って3週にした、など)

こういう段取りを踏めば、正直でも交渉は成立しやすい。
司はそれを“感情のまま”に全部出す。だからレイジが怒る。

ただ、皮肉なことに、その不器用さがレイジに刺さって、FAXが来る。

ここが面白い。
“交渉”としては失敗。でも“人としての信用”が残ったから、結果がひっくり返る。

仕事って、こういう逆転がある。
正解の方程式がないからこそ、司みたいな人間がたまに勝つ。

「嘘じゃなくなる努力」=誠実さを現実に接続する技術

黒川の言葉は、司の人格を否定していないのがいい。

「嘘をつくな」じゃなくて、「嘘じゃなくなる努力をしろ」。

これって要するに、誠実さを“現実に接続する”技術の話です。

・現場に入る
・手伝う
・期限を延ばす交渉をする
・できる範囲を増やす

司が工場に飛び込んだのは、その最初の一歩。

このドラマの面白さは、司が“急に有能になる”んじゃなくて、
“誠実なまま、やり方だけを増やしていく”ところにあると思います。

夫婦の嘘は「相手のため」であっても、心を分断する

サーヤの嘘は、悪意ゼロです。
むしろ、司を傷つけたくないという優しさ。

でも、嘘をつくと関係性が静かに変わる。

嘘って、相手を騙す行為でもあるけど、同時に「本当の自分を相手から切り離す行為」でもあるんですよね。

サーヤは嘘をついた瞬間から、司と同じ部屋にいても“心だけ別室”にいる状態になる。
だからしんどい。
そして、その“別室”の存在が、嫉妬をさらに膨らませる。最悪の循環です。

「ついていい嘘」は“隠し続ける嘘”じゃなく“守るための演技”だと思う

司はサーヤに「優しさでついた嘘はあってもいい」と言う。

このセリフ、甘いだけじゃない。僕はけっこう合理的だと思いました。

嘘の是非って、内容より“目的”と“期間”が大事で、守るための嘘でも、隠し続けたら関係を壊す。

サーヤは最終的に告白した。司も自分の嘘(ブレンジャーのフリ)を告白した。

つまり第3話で描かれた「ついていい嘘」は、

・一時的に誰かを守るために演じる
・ただし、関係を変えてしまう前に言葉に戻す

このセットなんだと思います。

ブレンジャーの嘘が好きだった。父親になる男の“覚悟”が見えたから

最後に、司の“ブレンジャーのフリ”の話。

あれ、めちゃくちゃ良い嘘だと思いました。

子どもにとって、世界はまだ柔らかい。
その柔らかい世界を壊さないために、大人が一瞬だけ“嘘の役”を引き受ける。それは欺きというより、責任に近い。

司は仕事はできない。でも、誰かの世界を守る役はできる。このドラマのタイトルに対して、ものすごく真っ直ぐな回答だと思います。

次回への考察:嘘の問題は終わらない。だからこそ夫婦は“ルール”を作れる

第3話で夫婦は一回、嘘を告白し合ってリセットしました。

でも、嘘の問題はきっと終わらない。仕事も育児も、綺麗ごとだけでは回らないから。

だからこそ次に必要なのは、「嘘をゼロにする」じゃなくて、
“嘘が必要になったときのルール”を夫婦で共有することだと思う。

・隠して苦しくなる前に話す
・相手を守る嘘なら、後で必ず説明する
・仕事の嘘(ごまかし)に巻き込まれたら、どう助け合うか決める

第3話は、その“夫婦のルール作り”のスタート地点に見えました。

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