2016年夏シーズン注目の月9ドラマ「好きな人がいること」の第9話が終了しました。

一時はどうなることかと思った美咲と夏向のダイニングアウトが無事に終了しましたね。夏向のまっすぐな思いがきっと美咲に伝わったのかなと思います。
そして、千秋はやはりいつまでたっても優しいなと感じました。第10話はついに最終回です。東村がどのように関わってくるのでしょうか。
最終章を迎えた月9ドラマ「好きな人がいること」の最終回(第10話)(9月19日放送)のあらすじと感想を紹介したいと思います。
※以後ネタバレ注意
「好きな人がいること」10話(最終回)のあらすじ&ネタバレ

千秋の背中押しと夏向の冷たい態度
第9話のラストで、美咲が夏向への想いを伝えたにもかかわらず、「もう、お前のことが好きじゃなくなった」と冷たく突き放された。
最終回は、このまま二人がすれ違ったまま終わるのか、それとも本当の想いが届くのかが描かれる。
冒頭、美咲は千秋と夏向の兄弟からそれぞれ告白を受けるが、千秋は美咲と夏向の絆を理解し、身を引いて二人を応援すると宣言する。
その夜、美咲は夏向に「付き合ってほしい」と答えるが、夏向は再び「もう、お前のことが好きじゃなくなった」と言い放つ。翌日も夏向は仕事を理由に冷たく距離を取り、理由を尋ねる千秋や冬真にも何も語らなかった。
ニューヨーク行きの誘いと美咲の決意
ダイニングアウトの成功をきっかけに、美咲はプロデューサーの大橋からニューヨークの老舗パティスリーで働かないかと誘われる。
美咲は「Sea Sons」で働き続けたいと考え一度は断るが、大橋は「これはキャリアのチャンスだ」と説得する。その頃、夏向は店に新しいパティシエを面接しており、美咲は自分が必要とされていないことにショックを受ける。
さらに夏向が「店のために優秀な人材を雇っただけだ」と突き放し、美咲は自分の実力不足を痛感。兄の千秋に相談すると、「チャンスがあるなら挑戦してみろ」と背中を押され、「挑戦したい」と退職を決意する。
夏向は「別にいいだろ」と素っ気なく見送り、冬真は「本当に行かせていいのか」と憤るが、千秋は「夏向が必死に気持ちを我慢している」と察し、その選択を尊重した。
旅立ちの日、すれ違う二人
送別会の翌朝、美咲は黙って家を出る。千秋と冬真が見送る中、夏向は現れず、海辺でサーフィンをしながら出会った夏の日を思い返していた。
美咲は最後に「Sea Sons」を訪れ、厨房で夏向との思い出を噛み締めた後、空港へ向かう。途中、偶然すれ違った夏向に「冷たい人だね」と笑いながらも、「あなたのおかげで、ありえないくらい楽しい夏だった」と別れを告げて飛行機へ向かう。
真実の想いと空港での再会
その頃、夏向は厨房で美咲の置き手紙「ありがとう。直接言えなくてごめん」と店の鍵を見つけ、彼女の存在の大きさを痛感する。千秋は夏向に美咲の搭乗便が書かれたメモを手渡し、「急げば間に合う」と背中を押す。夏向は店を飛び出し、タクシーで空港へ。
一方、美咲は搭乗ゲートへ向かう途中、子供にぶつかって服を汚し、ロビーへ戻っていた。締め切りのアナウンスが流れる中、彼女は未練を抱えながらも歩き出す。そこへ夏向が駆けつけ、美咲を抱きしめて「お前が好きだ。俺がずっと側にいてやる」と告白する。
美咲が「ニューヨークに行く」と言うと、夏向はキスで遮り、「どこにいようと関係ない。俺が側にいる。だからお前も側にいろ」と想いを伝える。美咲は涙を浮かべながら「ずっと側にいる」と答え、二人は強く抱き合う。
エピローグ ― 遠距離恋愛と未来
二人はそれぞれの夢に向かって歩みながらも、心で繋がり続ける。クリスマスには夏向がニューヨークにいる美咲のもとを訪れ、「つべこべ言わずに付いてこい」と手を差し出す。不器用でクールな夏向と、まっすぐで素直な美咲。海辺から始まった物語は、海を越えて再び繋がり、ハッピーエンドを迎えた。
「好きな人がいること」10話(最終回)の感想&考察

夏向の“嘘つきな優しさ”
最終回の鍵は、夏向が美咲を突き放した理由にある。ダイニングアウトの成功でニューヨーク行きのチャンスを掴んだ美咲に、夢を諦めてほしくなかった夏向。
彼女が自分に縛られることを恐れ、あえて「もう好きじゃない」と嘘をついた。新しいパティシエを面接していたのも、美咲が自由に羽ばたけるようにするための計らいだった。不器用でぶっきらぼうな夏向らしい“優しい嘘”が、静かな感動を呼ぶ。
千秋と冬真が何も言わなかったのも、夏向の本当の想いを理解していたから。家族愛と恋愛の両方を貫いた兄弟の絆が、この作品をより深く印象づけている。
美咲の成長と「自分の道を歩む」決意
物語の序盤、美咲は千秋への憧れから「Sea Sons」にやってきた。
しかし最終回の彼女は、自分の意思で夢を掴み取り、恋と仕事の両方に向き合える女性へと成長していた。空港での「あなたのおかげで、ありえないほど楽しい夏だった」という言葉には、過去の自分への別れと前進の覚悟が込められている。
最終的に美咲は、夢を諦めずに恋を選ぶ現代的なヒロイン像を体現した。遠距離恋愛を恐れず、自分の生き方を大切にする姿勢は、多くの女性の共感を呼んだ。
兄弟愛と千秋の器の大きさ
千秋は最後まで兄としての愛情を貫いた。美咲と夏向を引き合わせるために、自らの想いを押し殺し、空港の便名を書いたメモを夏向に渡す。
「急げば間に合う」と送り出すその背中には、兄としての誇りと優しさが宿っていた。彼の器の大きさが、最終回の静かな感動を支えている。
海辺から空港へ、夏が生んだ奇跡
初めて出会った海辺、ぶつかり合った厨房、花火大会、東京の夜景。そして最終回の空港とニューヨーク。二人は夏の思い出を胸に、距離や時間を超えて“心で繋がる関係”を築いた。夏向がサーフィンをしながら過去を思い返す描写や、美咲が写真を見つめて涙する場面は、青春ドラマの余韻を完璧に締めくくっている。
クリスマスに再会した二人が手を取り合うラストシーンは、「夢を追うことも、愛することも諦めなくていい」というメッセージそのもの。仕事も恋も全力で生きる2人の姿に、前向きな希望を感じた。
まとめ
長い夏が終わり、潮風とともに残るのは“甘く切ない恋の記憶”。夏向の不器用な優しさと、美咲のまっすぐな愛情が重なり合い、恋が「支え合う関係」に昇華していった。海外へ旅立つ美咲を静かに送り出す夏向の姿には、“愛は手放すことでもある”という大人の余韻が漂う。
そして、Sea Sonsという家族の物語も終わりを迎えた。三兄弟それぞれが成長し、新たな未来へ歩き出す姿が希望を残す。
NATSUとしては、最終回を見終えた瞬間、「恋も夢も諦めない」というテーマが心に刻まれた。この夏の奇跡は、きっと誰の中にも静かに灯り続けるだろう。
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