2016年夏ドラマでTBS系毎週水曜24:10より放送しているドラマ「死弊〜Death Cash」の第5話が終了しました。

財津ゼミの灰谷の「おなかすいた」が怖すぎましたね・・・。死因がパスタによる窒息死なんて・・・。そして、ついに財津教授の裏の顔がでました。ゼミの残りは2人ですがどうなるでしょうか?
2016年8月16日放送のドラマ「死弊〜Death Cash」の第6話のあらすじ(ネタバレ)と感想を紹介していきます。
※以後ネタバレ注意
「死幣」6話の見どころ…由夏と真理の対立と財津教授の真実

第6話では、これまで積み重ねてきた伏線が一気に動き出し、登場人物の関係性や死幣の正体に迫る衝撃の展開が描かれました。
由夏と真理の対立、財津教授の裏の顔、若本刑事の葛藤、そして由夏の妹・小夢にまで魔の手が及ぶ終盤の事故――視聴者を息つかせぬスリリングな回でした。以下では、主要な見どころを振り返ります。
由夏と真理の対立
唯一生き残ったゼミ仲間・上野真理を救おうと訪ねた由夏。しかし、真理は母親の再婚によって金銭そのものを憎むようになっており、由夏に「あなたのことが嫌い」と告げて追い出します。
由夏にとっては衝撃の一言であり、友情が崩壊する痛ましい場面でした。さらに真理が財津教授と恋人関係にあったことも判明し、人間関係の裏に潜んでいた意外な繋がりが浮き彫りとなりました。
財津教授の真実
ゼミ生を導いてきた財津教授が、実は死幣に関して事前に徹底的な調査を行い、ゼミ生たちの不審死を克明に記録していたことが発覚します。
彼は単なる傍観者ではなく、自らの研究目的のために学生を「実験台」にしていた可能性が高いと示唆されました。穏やかな表の顔とは裏腹に、死幣を追い求める冷酷な研究者としての姿が浮かび上がり、視聴者に強い戦慄を与えます。
若本刑事と捜査への圧力
財津を追い詰めようとする若本刑事の前に、監察官・伊織が現れます。伊織は「過去の事件の二の舞になる」と警告し、捜査中止を命じました。10年前に妹を事件で亡くした過去を抱える若本にとって、この言葉は重くのしかかります。
しかし彼は上層部の圧力と職務、そして自らの信念の間で揺れながらも、独自に捜査を続行することを選びました。正義感とトラウマが交錯する若本の姿が、緊張感を一層高めています。
小夢に迫る不穏な影
エピソードのラストでは、由夏の妹・小夢が突然車にはねられる事故に遭い、物語は衝撃の幕引きを迎えました。これまでゼミ生たちだけを襲っていた呪いが、ついに家族へも及んだかのような展開。
生死は不明のまま次回へ持ち越され、視聴者は不安と緊張の中で第7話を待つことになりました。
死幣(ドラマ)第6話のあらすじ&ネタバレ

灰谷(はいたに)(演:葉山奨之)は死弊を電子マネーに変えたが、使用したことにより。死んでしまった。ゼミのメンバーは南由夏(みなみゆか)(演:松井珠理奈)と真理(演:中村ゆりか)の2人になった。
これ以上の犠牲者を増やしたくない由夏は、唯一の仲間である真理の家を訪ねる。そこには大手建設会社の社長と再婚した母・千尋(演:田中美奈子)の反対を押し切り、社長令嬢にも関わらずアルバイトをしながら質素に一人暮らしをしている真理がいた。
お金を持つと人は醜くなると言う真理は、「あなたのことが嫌い」と由夏を部屋から追い出してしまうのだ。
一方、財津(演:筧利夫)教授はなんと死弊について事前に調べており、自分のゼミの生徒達の死因などを記録し、死弊についてまとめていたのだ。
そのため、若本(演:戸次重幸)は財津教授の行方を必死で追っていた。しかし。そんな若本の前に、若本の過去を知る監察官の伊織(演:柚希礼音)が現れる。伊織は若本とは旧知の仲で、このままでは過去に起こった事件の二の舞になると“死幣”の捜査をやめさせようとする。
伊織が現れたことで捜査をすることが難しくなったことと、真理の生い立ちを伝えるため由夏と小夢(演;清原果耶)の家を訪ねる若本。小夢の計らいで3人は夕飯を一緒に食べることに。そこで由夏は若本の妹の存在を知る・・・。
翌日、若本はついに財津の居場所をつかんだ。隠れ家に乗り込んで目にしたものは・・・!?
「死幣」6話の感想&考察

第6話は物語の折り返し地点とも言える回であり、登場人物たちの関係性や死幣の謎が一層深まりました。ここからは、ライターYUKIが感じた第6話の印象や考察ポイントについて論理的に掘り下げていきます。
由夏と真理の対立に見る価値観の衝突
第6話の感情的クライマックスとなったのは、由夏と真理の対立でした。真理が由夏に向かって「あなたのことが嫌い」と言い放つ場面は、多くの視聴者に衝撃を与えました。背景には、真理の複雑な家庭環境とお金に対する強い嫌悪感があります。
母親が再婚し裕福な暮らしを手に入れる一方で、父親や家庭が崩壊した過去。真理にとってお金は「人を醜くさせるもの」であり、忌まわしい記憶の象徴でした。由夏が「助けたい」と踏み込む行為は、真理にとってお金に再び巻き込まれる恐怖そのものであり、拒絶反応を示すのも無理はありません。
さらに第6話では、真理と財津教授の恋愛関係も明らかになります。お金を忌避してきた彼女が「愛する人のため」に大金を必要とするジレンマに陥る展開は、人間的な情愛と信念の衝突を際立たせました。真理はこの後、禁忌に踏み込み、物語の重要な鍵を握る存在へと変わっていきます。
若本と警察の確執が示す過去と信念
一方で、第6話では若本刑事の立場にも大きな変化が訪れました。財津を追い詰めるべく動く若本の前に、警察庁の監察官・伊織が現れ、「10年前の事件を繰り返すな」と警告。強制的に捜査中止を命じます。
ここで示唆されたのが、若本の妹・桜が10年前に誘拐事件で命を落とした過去。若本にとって女性が理不尽な死を遂げる事件は個人的な因縁であり、死幣事件を放置することはできません。組織の事なかれ主義に抗い、彼は独断で真相を追い続けます。
第6話では、由夏と小夢の家を訪ねて夕飯を共にする場面もあり、若本が彼女たちを家族のように想い始めていることが描かれました。妹を失った経験と重なり、由夏姉妹を守りたいという強い意志が芽生えているのです。過去と現在が交錯し、若本の捜査は単なる職務を超えた使命へと変化していきます。
浮かび上がる死幣のルールと呪いの展開
第6話までで明らかになったのは、「死幣を使った者は必ず死ぬ」というシンプルかつ絶対的なルールでした。灰谷が電子マネーに換えても、結局食事に使ったことで命を落とした件は、その残酷な仕組みを証明しています。
死幣は「金を使う」という行為そのものに反応するため、現金かデータかは関係ない。人間の欲望に応じて与え、最終的に命を奪う因果応報的な存在だと言えるでしょう。
さらに第6話の終盤では、死幣の呪いがゼミ生以外にも及ぶのではないかという不安が描かれました。由夏の妹・小夢が車にはねられる事故に遭ったのです。幸い命は繋がったものの、これまで安全圏にいた家族すら標的になる可能性が浮上し、物語の緊張感は一気に高まりました。
第6話のまとめ
第6話はキャラクターの内面と死幣の性質を深掘りする重要な回でした。由夏と真理の衝突は金銭観の対立を描き、若本と警察組織の確執は彼の過去と信念を際立たせました。そして「死幣を使った者は必ず死ぬ」というルールが改めて示され、ついに家族にも魔の手が伸び始めたことで、物語はさらに不気味な方向へ進んでいきます。
物語は後半戦に突入し、死幣の正体や財津教授の真意が暴かれる時は近いでしょう。由夏と若本が理不尽な呪いに抗い、仲間や家族を守ることができるのか――第6話はその覚悟と試練を描いた回だったと言えます。
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