MENU

死幣(ドラマ)第3話のあらすじ(ネタバレ)と感想。一恵(吉岡里帆)の悲劇と無慈悲な呪い、迫る死の連鎖

死幣(ドラマ)第3話のあらすじ(ネタバレ)と感想。一恵(吉岡里帆)の悲劇と無慈悲な呪い、迫る死の連鎖

2016年夏ドラマでTBS系毎週水曜24:10より放送しているドラマ「死弊〜Death Cash」の第2話が終了しました。ついに由夏が若本に本当のことを打ち明けましたね。ここから二人で協力してどんどん死弊に直面していくでしょう。

しかし、毎回、ピタゴラスイッチのように殺害が起きるのが、少し怖いですよね。一つの小さなものから大きなものになるという流れが今後も続くのでしょうか?

2016年7月27日放送のドラマ「死弊〜Death Cash」の第3話のあらすじ(ネタバレ)と感想紹介していきます。

※以後ネタバレ注意

目次

「死幣」3話の見どころ…生活費がピンチ!

「死幣」3話の見どころ…生活費がピンチ!

第3話では、南由夏の親友・萩森一恵(吉岡里帆)にスポットが当たりました。財津ゼミの仲間が立て続けに亡くなってきた中、ついに由夏の最も身近な人物に“死幣”の呪いが襲いかかります。

一恵は家族思いで、病気の母と弟のために懸命に働く健気な女性。しかしその善意や努力が報われることはなく、皮肉にも死幣の誘惑によって命を落とすという悲劇が描かれました。また、由夏と若本刑事が「死幣を使った者は必ず亡くなる」という共通点に気づき、呪いのルール解明に動き出す重要な転機にもなりました。

一恵の悲劇と死幣の無慈悲な呪い

高校時代から由夏の親友である一恵は、家族のために複数のバイトを掛け持ちしていました。しかし不運なトラブルで職を失い、生活費が底をつき絶望の淵に立たされます。そんな彼女の前に現れたのが死幣でした。ATMから不自然に吐き出された一万円札を目にした一恵は、その誘惑に抗えません。

手にした金で彼女は高級食材や化粧品を買い込み、母や弟に豪華な夕食を振る舞います。長年倹約してきた反動からか、その姿は普段の堅実な一恵とは別人のようでした。やがて高額な介護施設に母を入れる決心までし、完全に死幣に依存するようになっていきます。

しかしその幸せは一瞬でした。母を施設の車に乗せて見送る直前、車椅子が暴走して電柱に激突しそうになる事態が発生。若本が寸前で救出しますが、その直後、一恵が母の落とした口紅を拾おうと道路に飛び出し、車にはねられてしまいます。由夏の目の前で息絶えた親友の最期は、あまりに残酷でした。しかも彼女が買った口紅こそ、死の引き金となったのです。

欲望を暴走させる金の魔力と呪いの連鎖

“一恵が死幣を使った途端に人が変わった”という描写は、お金が人の心をいかに狂わせるかを端的に示していました。普段は家族のために尽くしてきた彼女が、札束を手にした瞬間に浪費へ走る姿は恐ろしくも切ないものでした。

死幣の恐ろしさは、ただ命を奪うだけでなく、「手に入れた物で命を奪う」という因果応報の仕組みにあります。第1話の郁美は美容グッズ、第2話の三浦は仕事道具、そして一恵は母に渡した口紅。それぞれが“欲望の象徴”として命を奪う凶器へ変わる構造は、残酷な風刺そのものです。

さらに死幣は確実に連鎖していきます。ゼミ生3人に続き、一見関係のない一恵まで犠牲になったことで、呪いは身近な人間へと広がることが示されました。これで被害者は合計4人。由夏は「死幣を使った者は必ず死ぬ」というルールを確信し、若本とともにゼミ生たちに警告を発しますが、果たして彼らが信じるかどうかは不透明です。


財津教授の存在と夏合宿での謎

第3話では、新たな伏線も提示されました。由夏が夏合宿で見た「焼け焦げた一万円札」。それは財津教授が主催した合宿先で発見されたものでした。なぜ死幣の呪いが財津ゼミばかりを襲うのか、その理由を暗示する不気味な手がかりです。

財津教授は講義で「汚れたお金に頼れば破滅する」と言い放ちますが、その含みのある言葉は真実を知っているがゆえの発言にも聞こえます。偶然なのか、教授自身が呪いの発端に関わっているのか。視聴者の間でも「財津教授が怪しい」という声が強まっており、今後の物語の鍵を握る存在として注目されています。

死幣(ドラマ)第3話のあらすじ&ネタバレ

死幣(ドラマ)第3話のあらすじ&ネタバレ

ゼミの先輩である川辺雄大(かわべゆうだい)(演:白州迅)が陸上の強化合宿中によって亡くなってしまった。川辺は死弊を使用してしまったからだ。

すでに同じ財津ゼミである郁美、三浦、川辺が死亡した。この三人の死は全員”死弊”の呪いだと訴える南由夏(みなみゆか)(演:松井珠理奈)と刑事の若本猛(わかもとたけし)(演:戸次重幸)であったが、残りのゼミのメンバーは全く耳を傾けない。その時、夏のゼミ合宿のときの写真が由夏の目に止まる。由夏は合宿の時に土に埋もれ、焼け焦げた一万円札を拾ったことを思い出す。

その頃、由夏の高校からの親友である萩森一恵(はぎもりかずえ)(演:吉岡里帆)は自分と家族を養うために、必死でアルバイトをする生活を送っていた。しかし、トラブルを起こし、アルバイトをクビになり、お金も底をついてしまった。意気消沈して、歩く一恵のもとに由夏が現れ、”死弊”について忠告するが、一恵は気が動転してその場から走り去ってしまうのであった。

そんな中、一恵は残りすくないお金をATMから取り出して帰ろうとすると、取引を終えたはずのATMから数枚の一万円札が出てくる。一恵はお金をATMから出し、たくさんの高額の化粧品や食材を買い、夕食を豪勢に振る舞うのである。そんな一恵のカバンの中にはATMから取り出した際の封筒にお金がたくさん増え、福沢諭吉が黒くなっていくのである。

その頃由夏は妹の南小夢(みなみこゆめ)(演:清原華那)と一番最初に亡くなった橘郁美(たちばないくみ)(演:西田麻衣)について話していると、あることに気づく。死弊を使ったものはそれで亡くなってしまうとの共通点を見つけ、若本に伝えるのであった。

次の日、一恵はお金を悪魔のように使い、高額な洋服などを購入していた。一恵が家に帰ると、介護している母親が暴れており、これに疲れた一恵は施設に入れることを決めた。450~500万する施設だ。

次の日、由夏は一恵が高級な買い物をしていることを知って、すぐに向かう。一恵は車椅子の母親を介護施設の迎えの車を待っている状態であった。一恵にこのことを問うと「お金使って何が悪いの?」と怒ったのだ。自分は奨学金も母も弟も養うのを一生やるのかと・・。

由夏は一恵にとって大切なのはお金か問う。弟や母親ではないかと。一恵は何も答えられず、死弊を使ったことだけを告げた。由夏が何に使ったか聞いている最中に母親の車椅子のブレーキが外れ坂を下っていく。目の前には電柱が・・。間一髪のところで若本の助けが入り、助かった。一恵と母親は一緒に泣いている。そこで母親は一恵がプレゼントした口紅を道路に落とし、一恵がこれを拾いにいく。

その瞬間、一恵は車にひかれて亡くなるのであった・・。

「死幣」3話の感想&考察

「死幣」3話の感想&考察

第3話はホラーサスペンスとしての緊張感に加え、社会派ドラマのような問題提起を含んだ回でした。

親友・萩森一恵というキャラクターを通じて、「どれほど真面目に家族を想って生きていても、追い詰められれば人は危うい選択をしてしまう」という現実が描かれたように思います。彼女の最期は痛ましく、視聴後もしばらく胸に重さを残しました。ここからは、いくつかのポイントに分けて考察を進めていきます。

救われるべき人ほど報われない理不尽さ

一恵のエピソードが突きつけたのは、「良い人が必ずしも報われるわけではない」という残酷な真実でした。彼女は決して自分のためにお金を求めたのではなく、病気の母と弟を支えるためにアルバイトを掛け持ちして働く献身的な人物です。にもかかわらず、生活費に困窮して死幣に手を出してしまったことで、命を落とすことになってしまいました。

第1話の橘郁美や第2話の三浦智志は、美容欲や出世欲といった自分本位な願望が背景にありました。しかし第3話の一恵の場合、動機はほとんどが利他的な家族思い。それでも彼女は呪いから逃れられず犠牲になってしまったのです。これは「困っている人ほど不幸に見舞われる」という社会の縮図のようで、見ていてやるせなさを感じました。

由夏にとっても、高校時代からの大切な友人を目の前で失うという出来事は大きな心の傷になったはずです。この悲劇が、彼女に死幣の謎を追う決意をより強くさせたように思えます。実際、彼女は「ゼミ生は絶対にお金を使わないで」と必死に訴えていましたし、この経験が後の行動原理となるのは間違いありません。

また、一恵を演じた吉岡里帆の熱演も印象的でした。お金を手にしてから豹変し、「お金を使って何が悪いの?」と由夏に声を荒げる場面は、普段の献身的な姿との落差が激しく、人間が追い込まれたときの脆さを痛感させられます。その直後、母と涙ながらに抱き合うシーンでは本来の優しさがにじみ出ていて、感情の振れ幅が一層際立ちました。駆け出し期の彼女がここまで強い印象を残したことも、このドラマの見どころのひとつでしょう。

お金の怖さと人間の欲望を突きつける

第3話までの展開で浮かび上がってきたテーマは、「お金は本来人を幸せにするはずなのに、時として不幸をもたらす両刃の剣である」という点です。劇中の財津教授が「消費は麻薬中毒のようなものだ」と語ったように、欲望が暴走すれば止められなくなる恐ろしさを象徴しています。

実際、一恵は家族のためにと死幣を使いながらも、一度贅沢を経験すると歯止めが利かなくなり、高級化粧品や豪華な食事を次々と買い漁る姿を見せました。そして最期には、自らが買った口紅を拾おうとして事故に遭うという因果応報的な展開に。死幣は「願いを叶えた物そのもので命を奪う」という構造を持ち、視聴者に強烈な皮肉を突きつけます

これはフィクションの恐怖演出であると同時に、現実社会への風刺とも言えます。突然大金を手に入れた人が人生を狂わせる話は珍しくありませんし、金銭トラブルで人が破滅する例も日常的に耳にします。だからこそ本作の描写は「どんなに困っても不正な金に手を出すな」という教訓としてリアリティを帯びているのです。由夏がゼミ生に必死に「絶対に死幣を使わないで!」と叫んだ場面は、視聴者に向けた警鐘のようにも響きました。

一恵の最期が示す“死幣”の無慈悲なルール

一恵の死の場面は、残酷さと切なさが入り混じった強烈な印象を残しました。母を高級施設に入れるという夢が叶い、安心した矢先に訪れる突然の事故。母の口紅という小さな幸せが、皮肉にも命を奪う凶器となりました。死幣はまるで人を救うように見せかけ、その人にとって最も大切な物や夢を凶器へと変える無慈悲な仕組みを持っています。

一恵の死によって、財津ゼミの周囲で広がる死の連鎖はますます加速しました。これまでの犠牲者は郁美、三浦、川辺、そして一恵で計4人。由夏と若本は「死幣を使った者は必ず死ぬ」という確信に至り、残された仲間たちに警告を発します。しかし一度死幣を手にした者を救えるのかどうかは依然として不明であり、視聴者にさらなる不安を与える展開となりました。

財津教授と“焼け焦げた一万円札”の謎

第3話では、夏合宿の地で見つかった「焼け焦げた一万円札」が再びクローズアップされました。これは財津教授が主催した合宿で発見されたものであり、死幣の起源やゼミ生ばかりが狙われる理由と深く関わっている可能性があります。

財津教授自身も、経済学の講義で「汚れたお金に頼れば破滅する」と語るなど、死幣の本質を示唆するような発言を繰り返しています。偶然の一致にしては出来すぎており、彼が呪いの正体を知っている、あるいは直接関与しているのではないかと疑いたくなります。第3話時点ではまだ真相は見えませんが、教授の言葉や存在感が物語の核心に迫る大きな手がかりであることは間違いないでしょう。

まとめ

第3話は、由夏の最も身近な存在である一恵が犠牲となることで、死幣の恐怖を一層強調する回となりました。救われるべき人ほど報われず、欲望が叶った瞬間に命を奪われるという残酷なルールは、ホラーでありながら社会風刺的なメッセージを持っています。吉岡里帆の熱演が一恵の悲劇を鮮烈に彩り、視聴者に深い余韻を残しました。

物語はいよいよ核心に近づき、死幣の起源や黒幕の存在が匂わされ始めています。由夏と若本は呪いの連鎖を止めることができるのか。財津教授は何を知っているのか。今後の展開はますます目が離せません。夏の夜にぴったりの背筋が凍る恐怖と、人間ドラマとしての切なさを兼ね備えた第3話は、本作の魅力を改めて実感させるエピソードでした。

関連記事

死幣(ドラマ)第5話のあらすじ(ネタバレ)と感想・電子マネー?

死幣(ドラマ)第4話のあらすじ(ネタバレ)と感想・死弊の歴史

死幣(ドラマ)第2話のあらすじ(ネタバレ)と感想

死弊(ドラマ)のキャストと相関図を紹介!主演は松井珠理奈!

死弊(ドラマ)の最終回の結末(ネタバレ)を予想!最後は死弊を?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次