第6話で主人公・二宮が意識不明に陥る衝撃の展開を経ました。

第7話では、これまで断片的に語られてきたアプリ誕生の背景や黒幕の存在が少しずつ姿を現し、物語は国家規模の陰謀へと広がっていきます。
仲間を次々と失った二宮が直面する新たな真実、そして政界や大企業が絡む複雑な構図が浮かび上がり、緊張感が一層高まる展開となりました。
ここでは、第7話の流れを振り返りつつ、その見どころを整理していきます。
「CODE/コード」7話のあらすじ&ネタバレ

甲斐の罠と逮捕
第7話は、前回病院で二宮を守って銃撃された三輪円をかばうために八重樫が罠を仕掛けるところから始まります。救急隊員に変装して侵入した甲斐は二宮の病室を狙いますが、そこは空き部屋。
実は二宮は別の病室で意識を取り戻しており、八重樫がわざと空き部屋を警備することで甲斐を誘い出したのです。結果、甲斐は逮捕されます。しかし警察が危険人物を排除できたのも束の間、他のプレイヤーに制裁任務が下され、甲斐は監獄内で命を狙われることになります。
二宮の目覚めと小島明日香の証言
意識を取り戻した二宮は、椎名と咲に連れられて安全な場所へ移され、そこで小島明日香を紹介されます。
明日香はかつてヴォーグシステム社で「願いを叶えるアプリ」のプログラマーとして働いていた人物でした。当初の仕組みは、依頼者同士が願いを叶え合うマッチングシステムで、報酬も用意されていました。
しかしジャーナリストの三宅直人が開発者の不審死を知らせに来たことをきっかけに状況が変化。発注元の「SRSPカンパニー」がペーパーカンパニーであることが判明し、明日香の書いたコードが何者かに改変されていると気付きます。そこに追加されていたのは、星を失ったプレイヤーを殺害する“制裁プログラム”でした。
ランリーテクノロジー社の影と悠香の調査
明日香はプログラム改変の背後にランリーテクノロジー社がいると知り、上司の塚本に改善を求めます。
しかし彼は改変を指示した張本人で、明日香を連れ去ろうとしました。危険を察した彼女は逃げ出し、親友である七海悠香に相談。悠香は塚本のパソコンからSRSPがランリーの関連会社であることを掴み、さらにNPO法人「ウェルネス・ハートピア」とケアリングクラウンの市川省吾の存在を突き止めます。
悠香は二宮を巻き込みたくないと黙って調査を続けましたが、最終的にドラレコ映像で市川が殺人を行う瞬間を目撃し、制裁によって命を落とすこととなりました。
二宮の苦悩と復讐の誓い
明日香の証言によって、二宮は悠香が命を懸けてCODEを調べていた事実を知ります。任務を放棄した者には死の制裁が下ること、そしてランリーテクノロジー社が発注元であることが明確になりました。
椎名は「復讐すべき相手はランリーだ」と確信し、必ず潰すと誓います。二宮も悠香の遺志を継ぎ、真相解明に全力を尽くす覚悟を固めました。
市川の動きと政界の関与
椎名と咲は「慈善活動の取材」という名目でランリーに接触を試みます。市川は総務省副大臣の滝田や県知事の青柳と会談を重ね、1年前に完成させた量子コンピュータ「Lanry #Q」を使ったビッグデータプロジェクトへの協力を迫っていました。
しかし青柳は県民の安全を理由に慎重な姿勢を見せます。椎名と咲がランリーに到着すると、市川は不在とされ広報担当が対応。裏で市川は病院に現れ、芯に近づき「お母さんも喜ぶプレゼントをあげる」と言って連れ出そうとします。ケアリングクラウンである市川が裏では黒幕として動いていることが明らかになり、子どもを利用して二宮たちを追い詰めていく姿が描かれました。
次回への布石
明日香は警察の保護施設で身を隠すことになり、事件解決までは安全が保障されます。二宮は悠香の遺志を受け継ぎ、CODEとランリーの真相を暴く決意を新たにしました。
第8話に向けて、CODEを管理するランリーテクノロジー社と総務省が進める巨大プロジェクト、市川の本当の目的、そして悠香を殺した陰謀の全貌が次第に明らかになっていきます。
「CODE/コード」7話の感想&考察

戦慄の罠と甲斐の最期
これまで「願いを叶えるアプリ」として描かれてきたCODEの裏には、冷徹な制御プログラムが存在していました。
7話冒頭で消防隊員に扮した甲斐が二宮の病室に侵入する場面はスリリングです。八重樫が空き部屋を囮にして侵入を誘ったことで甲斐は逮捕されましたが、これは序章にすぎません。CODEの指示を受けたプレイヤーたちが獄中の甲斐を襲撃し、「任務失敗には制裁」というルールが徹底されました。
プレイヤーに与えられる星が単なるゲーム的演出ではなく、生死を左右する“残機”であることを示す強烈な演出でした。
明日香の告白と悠香の死
明日香の回想で語られたCODEの起源は、もともと願いを叶え合うマッチングアプリだったという意外性を持っていました。しかし外部の手により「任務を放棄すれば死の制裁を受ける」プログラムが追加され、犯罪システムへと変質します。ヴォーグシステムのプログラマーが次々に不審死を遂げ、発注元のSRSPカンパニーがペーパーカンパニーであることも明らかになりました。
さらに明日香は悠香に危険を伝えましたが、悠香は二宮を守るために秘密を抱え、一人で調査を続行。結果的に市川が関与する事故のドラレコ映像を目撃してしまい、制裁の対象となって命を落としました。婚約者として支えきれなかった二宮の後悔が胸に迫り、視聴者にも強い無力感を与えました。
ランリー社と量子コンピュータ「Lanry #Q」
7話で黒幕として明確に示されたのが大手IT企業ランリーテクノロジー社と社長・市川です。明日香が調べた結果、SRSPはランリーの関連会社であり、コード改変はランリーの指示によるものでした。ランリーは総務省と共同で量子コンピュータ「Lanry #Q」を用いたビッグデータ事業を進めており、NPO法人「ウェルネス・ハートピア」を支援団体として表向きは慈善活動を装っていました。
しかしその裏では、CODEを通じて得られるプレイヤーの行動データを利用し、国家規模で人々を管理しようとする陰謀が浮かび上がります。市川が芯を誘拐し「お母さんも喜ぶプレゼントをあげる」と甘言を使って連れ出そうとした場面では、慈善活動の仮面の裏に潜む冷酷さが際立ちました。
二宮の葛藤と復讐心
二宮は婚約者や仲間を次々と失い、精神的に極限まで追い込まれています。
彼の優しさは怒りに塗り替えられ、復讐に傾倒していく危うさが漂います。涙を流しながら悠香が背負っていた真実を知り、自分が気付けなかったことへの悔恨が彼を突き動かします。しかし怒りに呑み込まれれば、CODEの運営者が狙う「利用者の感情操作」に取り込まれてしまう危険もあります。二宮が怒りと正義の間でどのように折り合いをつけるのかが大きな焦点です。
考察:CODEの目的と量子コンピュータとの関係
ランリー社が開発した量子コンピュータとCODEのシステムの結び付きはまだ不明ですが、プレイヤーの願望や行動データは人間の欲望の記録そのものです。その膨大なデータを解析することで、人間の行動予測や社会操作のアルゴリズムを構築できると考えられます。
8話の予告ではプレイヤーが街にあふれ混乱が広がる描写があり、ランリーがアプリを拡散させる布石と見ることができます。芯の誘拐は二宮たちを揺さぶり、更なる危険な任務へと追い込むための布石でしょう。
今後の展開予想
この段階で黒幕がランリー社であることは明白ですが、総務省や県知事を巻き込んだプロジェクトの全容や、運営側の最終目的は未だベールに包まれています。プロジェクトに慎重な姿勢を見せる青柳知事がどこまで抵抗できるのか、また椎名と咲が得る情報が謎解きにどう繋がるのかが鍵になります。
甲斐が制裁で消されたように、運営側はプレイヤーすら容赦なく駒として処分します。二宮や椎名はこの理不尽なシステムを暴き、愛する人の死を無駄にしないためにどのような行動を取るのか。第8話以降では、ランリー社と総務省の陰謀、量子コンピュータの真の目的、そして市川の正体がさらに明かされていくことでしょう。
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