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あなたのことはそれほど(あなそれ)第6話ネタバレあらすじ&感想。赤ワインに染まる狂気と逃避行

あなたのことはそれほど(あなそれ)第6話ネタバレあらすじ&感想。赤ワインに染まる狂気と逃避行

ドラマ「あなたのことはそれほど」5話の話が終わりましたね

前回の第5話では、涼太が「お天道様の罰」と題した雷の写真を送りつけ、美都はその狂気を突きつけられました。

迎えた第6話では、涼太の愛が“ルール”という形で歪み、美都は家を飛び出して逃避行へ。有島夫妻の夫婦関係も不穏な空気に包まれ、ラストには赤ワインの洪水が待ち受けます。ここでは、6話の物語の流れを振り返りながら、登場人物たちの心理や象徴的なシーンを考察していきます。

2017年5月23日(火)夜10時放送のドラマ「あなたのことはそれほど」6話のあらすじ(ネタバレ)と感想を紹介していきます。

※以後ネタバレ注意

目次

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」6話のあらすじ&ネタバレ

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」6話のあらすじ&ネタバレ

第5話のラストで夫・涼太が「お天道様の罰」と題した雷の写真をメールで送りつけ、美都はその狂気を目の当たりにしました。第6話は、その翌日から始まります。

美都と涼太、有島家それぞれの歪んだ関係がさらに揺れ動き、赤ワインの洪水が次なる修羅場を予感させる回です。ここではストーリーを時系列で振り返りながら、人物たちの心の揺れを詳しく追っていきます。

涼太の奇妙な変身と「二人のルール」

雷メールの翌日、帰宅した涼太はいつもの素朴な格好とは打って変わり、都会的な服と小物に身を包んでいました。美都が「何それ?」と驚くと、彼は「中目黒で買い物なんかしたことないからさ、店員さんに全部選んでもらったんだ。部屋の雰囲気も変えようと思ってカーテンもオーダーしたんだ」と得意げに説明。まるで有島のライフスタイルを意識したかのような変貌ぶりでした。

美都はその異様な様子に恐怖を覚え、「何かあったでしょ?どうして私に何も言わないの?」と問いかけます。すると涼太は「言ったでしょ?ずっと君を変わらず愛するって」と微笑みながら返答。彼にとって不倫の発覚は関係を壊す理由ではなく、むしろ「これからをどう楽しく過ごすか」を話し合うきっかけでした。

さらに「二人で楽しく暮らすためのルール」と称して「二人でいるときは他の人とメールしない」「食事の時は必ず会話をする」といった規則を押し付けます。美都が「隠れてやるのはいいの?」と皮肉ると、涼太は笑顔で「楽しみにしてる」と答え、彼女の心をじわじわと締め付けました。この異常な優しさは、狂気がルールという形で表面化した瞬間でした。

有島との別れ話から継続へ

不気味な笑顔に押し潰されそうになった美都は翌日、有島に「会いたい、報告があります」とメールを送り、いつものバーで落ち合います。そこで彼女は「私、別れる気ないから。涼ちゃんはずっと愛すると言ってくれているし、今のままでいい」と宣言。有島は妻・麗華の勘の鋭さを恐れて別れを切り出しますが、美都の執着に押され「じゃあ、そういうことで」と曖昧に了承しました。

帰り道でも美都は「ペナルティーで会えないなんてやめよう。私たちは続くべき」と強引に迫り、有島も曖昧な態度のまま連絡を続けることを約束。二人の関係は罪悪感よりも欲望を優先し、危うい均衡に突入していきました。

公園での偶然と麗華の疑念

一方、有島家では、麗華と娘の亜胡がマンション仲間の皆美と散歩中、ベンチに座る涼太と鉢合わせします。麗華が「お近くなんですか?」と声をかけると、涼太は「妻の勤め先が近くで」と笑顔で答え、名乗らないまま立ち去りました。

麗華は不安を覚え、夫に「今日渡辺さんに会った。この間、公園で会った男の人だよ。あなたの同級生も渡辺さんだったよね?」と問いかけます。有島は「カニだから」と食事を理由に質問を避けますが、麗華の疑念はますます強まっていきました。この偶然の出会いが、のちの追及のきっかけとなります。

美都の家出と香子との再会

涼太の監視めいた優しさに耐えきれず、美都はついに家出を決意します。涼太が「今日は本当に陶芸の佐藤さんだったね。安心した」と笑い、行動を把握していたことを匂わせたことで彼女の恐怖は限界に。荷物をまとめ「もうやめて。おかしいよ、私たち。さっき有島君に会いたいって連絡してたの。あなたの笑顔は息が詰まる」と告げ、涼太の「そういう君も好きだよ」という狂気の愛を振り払って家を飛び出しました。

その後、美都はカプセルホテルに泊まりながらも有島にメールを送り続け、返信がなく焦りを募らせます。そんな彼女に親友・香子から電話があり、翌日再会。香子は「バカじゃないの。未来がないものにすがって何が楽しいの?」と叱りつつも、泣きじゃくる美都を自宅へ招き入れました。

香子は「うちに来る?」と尋ねますが、美都は「迷惑をかけたくない」と首を横に振り、「悪い大人になっちゃう気がする」と涙ながらに告白。香子は鍵を置いていくから必要なら使ってと伝え、逃げ場を与えました。

バーでの再会と赤ワインの凶兆

その日の夕方、ついに有島から「今夜は一人」という連絡が届きます。美都は胸を高鳴らせてバーに駆けつけ、二人は再び抱き合い、現実から逃げるようにワインを酌み交わしました。

一方その頃、香子は涼太に「そろそろ迎えに行こうと思って」と電話し、彼が動き出すことを示唆。しかし美都はバーで有島と過ごす道を選び「逃げよっか、二人で」と誘いました。

同じ頃、自宅に残っていた涼太は、美都が帰っていないことに気付きます。ワインボトルを掴んだ彼は突如として部屋中に赤ワインをぶちまけ、狂気の笑みを浮かべました。その赤ワインはまるで血のように床と壁を染め、物語は決壊の予兆を残したまま第7話へと続いていきます。

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」6話の感想&考察

「あなたのことはそれほど(あなそれ)」6話の感想&考察

第6話は、涼太の愛のかたちがさらに歪み、美都の逃避行が悲喜劇へと転じる重要な回でした。ここからはライター視点で、各キャラクターの心理や象徴的なシーンについて考察していきます。

笑顔の仮面とルールの檻 – 涼太の危険な愛

雷メールから一夜明けた涼太は、見た目まで変え、カーテンを新調するなど生活空間まで作り替え始めました。その姿は「理想の夫になりたい」というアピールであると同時に、有島への対抗心が透けて見えます。

しかし本当に恐ろしいのはその笑顔の裏側です。彼は「二人で楽しく暮らすルール」と称し、美都にメール禁止や食事中の会話強制など細かな制約を課していきます。愛を理由に束縛を正当化し、相手の自由を奪う姿勢は、まさにDVやモラハラの構造そのもの。

しかも優しい笑顔で行うため、美都は罪悪感を背負わされ、逃げ場を失っていきます。SNSでも「こんな夫は怖すぎる」と嘆く声が多く見られました。NATSU自身も、この笑顔に背筋が寒くなりました。

美都の破滅願望と香子の優しさ

涼太への恐怖から逃げるように、美都は有島にすがります。しかしその選択はあまりに自己中心的で幼稚です。香子に「未来がないものにすがって何が楽しいの?」と叱責されても、美都は「会いたかった」と泣くだけ。運命という幻想に囚われ、自ら不幸へと足を踏み入れてしまいます。

一方で香子は、呆れながらも「悪い大人になっちゃうよ」と心配し、鍵を預けてまで美都を受け入れました。その優しさと厳しさは、親友としての愛情の証。視聴者の多くが共感したように、香子の存在は物語の良心であり、彼女の台詞が視聴者の声を代弁しているように感じました。

麗華と有島 – 硬直する夫婦関係

公園で涼太と遭遇した後、麗華の不安はさらに強まります。夫が昔の同級生と不倫しているのではないかと直感していますが、確証が持てず問い詰めても有島は「カニだから」と誤魔化しました。この“カニ部屋”シーンはネットでも話題に。むしゃむしゃとカニを食べる夫と、黙って睨む妻の対比が不気味さを増していました。

麗華の鋭い洞察力と有島の鈍感さ、あるいは逃避する態度とのギャップが際立ち、夫婦の溝は広がるばかり。涼太の存在が引き金となり、麗華が真実にたどり着くのも時間の問題だと感じさせます。

ワインの海に沈むもの – 赤い液体の意味

ラストシーンで、涼太が部屋中に赤ワインをぶちまける姿は、第6話を象徴する衝撃的な映像でした。赤ワインは血液や罪の色を思わせ、美都が家を出たことで彼の心のダムが決壊したことを象徴しているようでした。

それはまた、これまで抑えてきた怒りや哀しみが一気に溢れ出した瞬間でもあります。このシーンを見て「次は暴力に出るのではないか」と恐ろしくなる一方、裏切られてもなお妻を愛そうとした涼太の孤独に少し同情してしまいました。

愛する人に報われず、誠実であろうとした心が踏みにじられたとき、人はどこまで壊れてしまうのか――その問いが赤いワインに滲んでいた気がします。

筆者が感じた第6話の魅力

第6話は、登場人物それぞれが「愛のかたち」を突きつけられる回でした。涼太は愛を理由に美都を縛り、美都は愛を言い訳に現実逃避を続け、有島は家庭と欲望の間で優柔不断に揺れ、麗華は愛ゆえに疑念と向き合います。その中で唯一、香子だけが友人を思い、厳しさと優しさを兼ね備えて行動しました。

SNSでは「赤ワイン祭り」「カニ部屋」といった言葉が飛び交い、恐怖と笑いが紙一重で共存する展開に多くの視聴者が震えつつも盛り上がりました。NATSU自身も、赤ワインに狂う涼太とカニに夢中な有島の対比に、ブラックユーモアを感じずにはいられませんでした。

今後、美都の逃避行はどこへ向かうのか。涼太と有島の直接対決は起こるのか。そして麗華が真実を知ったとき、どんな感情を爆発させるのか。第6話は次回への緊張感を高めるだけでなく、視聴者自身が「愛とは何か」を問われる回でもありました。NATSUは、美都が自分の幸せと他者の痛みのバランスをどう取るのかを見届けたいと思います。

あなたのことはそれほど(あなそれ)のキャスト。飯田香子(美都の親友)を大政絢が演じる

あなそれ7話のあらすじは以下記事を参照してくださいね。

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