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Netflix『今際の国のアリス』シーズン1の1話ネタバレ感想。あらすじとゲーム「生きるか死ぬか」解説

Netflix『今際の国のアリス』シーズン1の1話ネタバレ感想。あらすじとゲーム「生きるか死ぬか」解説

『今際の国のアリス』は、麻生羽呂さん原作の同名漫画を実写化したNetflixオリジナルシリーズです。2020年12月にシーズン1(全8話)が配信されると、日本国内はもちろん、海外でも世界40か国以上でトップ10入りを果たし、大きな反響を呼びました。

物語の主人公は、夢も希望も見いだせず無気力に生きる青年・有栖良平(アリス)。彼は突然人が消えた東京に取り残され、命懸けの「ゲーム」に挑むことになります。第1話では、現実世界から一転、誰もいなくなった渋谷で最初のデスゲームが繰り広げられ、観る者を一気に物語の世界へと引き込みます。

シーズン1第1話には副題はありませんが、劇中で登場するゲームの名前「生きるか死ぬか」(英題: Dead or Alive)が、その内容を象徴しています。

まさに“生き残りをかけたゲーム”の始まりにふさわしいエピソードであり、本シリーズを語る上で欠かせない重要な回といえるでしょう。以下では、第1話の見どころや展開、そして私(YUKI)が感じた魅力や考察ポイントをまとめていきます。

目次

今際の国のアリス(シーズン1)第1話の見どころ:スリル満点のデスゲーム開幕

今際の国のアリス(シーズン1)第1話の見どころ:スリル満点のデスゲーム開幕

第1話では、現実世界から一転して「無人の渋谷」が広がり、最初のデスゲームが幕を開けます。視聴者を一気に物語へ引き込む仕掛けが随所に散りばめられており、本シリーズのスタートを飾るにふさわしい緊迫感あふれる回となっています。

無人の渋谷がもたらす衝撃

まず最初の見どころは、誰もいなくなった渋谷の衝撃的な描写です。普段は人であふれかえるスクランブル交差点が、突如としてゴーストタウンと化すオープニングは圧巻。主人公アリスと親友のカルベ、チョータの3人が取り残されることで、「一体何が起きたのか」という強烈な謎が提示され、視聴者も彼らと同じく不安と緊張を抱えながら物語にのめり込んでいきます。

最初の“げぇむ”「生きるか死ぬか」

続いて注目すべきは、初めて登場するデスゲーム「生きるか死ぬか」です。ルールはシンプルながら残酷で、制限時間内に正解のドアを選ばなければならず、間違えばレーザーによる即死、時間切れでも炎に焼かれるという苛烈な内容。

白いドアに「生」、黒いドアに「死」と記されているものの、それがそのまま答えではないというトリックが緊張感を高めます。ほんの一瞬の判断が命運を分ける展開は、推理とスリルを同時に楽しめる本作ならではの醍醐味です。

キャラクターの個性とチームワーク

第1話では、主要キャラクター3人の個性と絆も浮き彫りになります。

アリスは冴えないゲーマー青年ですが、極限状況下では鋭い観察眼と論理的思考を発揮。一方、カルベは豪胆で身体能力に優れ、チョータは場を和ませるムードメーカー的存在です。序盤に交わされた「渋谷でゾンビが出たら誰が生き残るか」という会話が伏線となり、実際のゲームでアリスが真の力を発揮する流れには説得力があります。チームとしての補完関係が見事に描かれている点も大きな魅力です。

VFXと演技が生む臨場感

映像面の迫力も見逃せません。VFXとセットを組み合わせた無人の渋谷シーンは、息をのむほどリアルで不気味さと美しさが同居しています。

都会のネオンが虚しく輝き、信号だけが点滅を続ける光景は、本作の世界観を象徴する名場面といえるでしょう。またキャスト陣の熱演も作品を支えています。恐怖や焦燥感を全身で表現する演技が、極限のゲームをより生々しく観客に伝えてくれます。

今際の国のアリス(シーズン1)第1話のあらすじ&ネタバレ

今際の国のアリス(シーズン1)第1話のあらすじ&ネタバレ

第1話のストーリーを、細かい部分も含めてネタバレありで振り返ります。(※未視聴の方はご注意ください)

物語は現実の東京から始まり、やがて“今際の国”へと誘われていく主人公アリスたちの姿が描かれます。

現実世界でのアリスの苦悩と親友たち

主人公の有栖良平(アリス)は24歳の無職。家では就職しないことを父やエリートの弟に責められ、肩身の狭い思いをしています。そんな彼にとって心の拠り所は、幼馴染の親友2人――カルベとチョータの存在です。

ある日、家族と口論して家を飛び出したアリスは、バーをクビになったばかりのカルベ、仕事をサボったチョータと渋谷で合流します。3人は日頃の鬱憤を晴らすように大騒ぎし、スクランブル交差点を横切る無茶な行動で大笑い。まさに“独立記念日”のような自由を満喫します。しかし、その最中に夜空に花火が打ち上がり、不穏な空気が漂い始めました。

渋谷から人が消える異常事態

車に轢かれそうになったことで我に返った3人は慌てて逃げ込み、公衆トイレに隠れます。ところが突然電気が消え、外に出てみると人影が一切消えていました。大都会・渋谷がゴーストタウンと化しており、街の音も携帯の電波も途絶えている異常な状況に困惑する3人

途方に暮れる中、スクランブル交差点の大型ビジョンに「GAME会場はこちら→」の文字が現れます。導かれるまま進むと雑居ビルにたどり着き、受付にはスマートフォンが3台。手に取ると「ようこそゲームへ」と表示され、さらに2人の女性――シブキとミナミが現れます。

彼女たちは状況を理解しており、「一度足を踏み入れたら最後までゲームをやり遂げるしかない」と告げました。逃げ出そうとした瞬間、天井からレーザーが降り注ぎ退路を塞がれ、5人は否応なくゲームに挑むことになります。

命がけのゲーム《生きるか死ぬか》開始

指定された部屋には「生」と「死」の文字が記された2つのドアがありました。制限時間は2分。選択を誤れば即死という残酷なルールが突き付けられます。

最初は恐怖に動けなかった5人ですが、煙が部屋に充満し始め、女子高生ミナミが焦って「生」の扉に突入。瞬間、頭上からレーザーが直撃し即死してしまいます。その惨状に凍り付く一行。残り時間わずかの中、シブキの判断で「死」の扉に飛び込むと正解、直後に元いた部屋は炎に包まれました。序盤から1人を失うという非情な展開に、残された4人は震えながらも先に進みます。

二択を繰り返すデスルームとカルベの勇気

次の部屋でも同じように2つの扉が待ち構えていました。

茫然自失の中、カルベが勇気を振り絞り「生」の扉を開くと、今回は正解。安堵したのも束の間、出口まで同じ試練が続くことを悟ります。

偶然の成功に勢いづくカルベですが、アリスは「運任せでは全滅する」と冷静に分析。制限時間が迫る中、仲間から期待を託されたアリスは子供の頃から磨いてきた観察力を発揮します。

アリスの閃きと推理

アリスは避難経路図や建物構造を瞬時に思い出し、部屋の配置を論理的に割り出しました。さらに「扉は交互に正解が切り替わっている」と推理。次は「死」だと断言して扉を開くと見事正解でした。

この閃きを頼りに連続する部屋を突破し、仲間を導きながら出口へ一直線。最後は制限時間ギリギリで脱出に成功し、建物が爆発炎上する背後から間一髪で逃れます。途中チョータは負傷したものの、4人はなんとか生き延びました。

生還者に告げられたビザの真実

ゲーム終了後、彼らのスマホには「クリアおめでとう」と表示され、テーブルにはクラブの3のカードが置かれていました。それは3日間のビザを意味しており、その間だけ命が保証されるという仕組み。裏を返せば「3日以内に次のゲームに参加しなければ死ぬ」という過酷な現実です。

実際、直後にビザが切れた人物がレーザーで頭を撃ち抜かれる衝撃的な光景を目の当たりにし、彼らは逃げ場のないルールを突き付けられました。空には無数のレーザーが降り注ぎ、他にも大勢の人々が同じく命懸けのゲームに挑んでいることを示しています。

ラストに現れる謎の女性

絶望と恐怖の中、物語のラストで一人の女性が登場します。高層ビルの屋上で夜空を見上げるその姿は、後にアリスの仲間となるウサギ。意味深なシーンで幕を閉じ、第2話以降への期待と緊張を高めていきます。

今際の国のアリス(シーズン1)第1話の感想&考察

今際の国のアリス(シーズン1)第1話の感想&考察

第1話は冒頭から怒涛の展開で、観る者を一気に物語の世界観へ引き込みました。

渋谷から人が消えるという衝撃的な現象と、直後に始まるデスゲームの組み合わせは新鮮で、視聴中「もし自分がこんな状況に放り込まれたら…」と想像して背筋が寒くなる瞬間が幾度もありました。ここでは、第1話を観て印象に残った要素を感想として整理していきます。

無人の渋谷が生み出す没入感

まず強く印象づけられたのが、誰もいなくなった渋谷の描写です。

普段は人で溢れるスクランブル交差点がゴーストタウンと化す光景は、現実離れしているはずなのに映像のクオリティと演出の巧みさで妙にリアルに感じられました。静まり返った都会の異様さに圧倒され、観ている側も登場人物たちと同じように困惑と恐怖を覚えます。この導入シーンは視聴者を一瞬で物語に没入させる仕掛けとして大成功だったと思います。

デスゲームの緊張感とアリスの覚醒

第1話で描かれるゲーム「生きるか死ぬか」は、ルールが明かされた瞬間に鳥肌が立ちました。二つの扉から正しい方を選ぶだけという単純な構造なのに、「外せば即死」「時間切れでも死」という条件が凄まじいプレッシャーを与えます。画面越しにも緊張が伝わり、手に汗を握らずにはいられませんでした。

アリスが限られた情報から冷静に推理し、論理的に活路を見出していく展開は実に痛快。序盤では冴えないオタク青年のように見えていた彼が、カルベの叱咤によって潜在能力を解放する姿には成長物語の始まりを感じました。

キャラクターたちの個性と友情

カルベは仲間を鼓舞し、自ら危険を冒す頼もしさが際立っていました。

チョータは臆病ながらも、場面を記録するなど冷静な行動を見せ意外な一面を披露。

シブキも冷静さと脆さを併せ持つ人物として存在感を放っています。序盤に犠牲者が出てしまった一方で、残った4人が互いの力を補い合い、なんとか脱出に成功する流れは胸に迫りました。友情とチームワークが、理不尽な状況の中で小さな希望を感じさせてくれます。

ゲーム内容の理不尽さと演出意図

ただし、ゲームの設計には多少の疑問も残ります。最初の部屋ではヒントが皆無で、完全に運任せだった点は理不尽に感じられました。

誰かが犠牲にならなければ前に進めない仕様なのではないかと考えると恐ろしいですが、これはデスゲームの非情さを視聴者に強調するための演出とも受け取れます。実際、ミナミの無惨な死が描かれたことで恐怖感が一気に高まり、その後のアリスの推理シーンがより際立ちました。論理性よりもサバイバルの緊迫感や人間ドラマを重視しているのが本作の特徴だと感じます。

世界観が投げかける大きな謎

第1話を通して最も心に残ったのは、この「今際の国」という世界そのものの謎です。なぜ突然人が消えたのか、誰がゲームを仕組んでいるのか、ここは現実なのか異世界なのか――疑問が次々に浮かび、想像が膨らみます。

街から人が消える現象はファンタジックでありながら、レーザーの存在やスマホを介したシステムはSF的で合理的でもあります。

さらに「ビザ」という設定や「今際」という言葉の響きから、登場人物たちは死と隣り合わせの境界世界にいるのではないか、という仮説も頭をよぎりました。謎を多く残したまま物語が進むことで、続きへの期待感はますます高まります。

俳優陣の熱演とキャラクター描写

キャストの演技も大きな魅力でした。山﨑賢人さんは頼りない青年から一転、推理を閃く瞬間の鋭い眼差しまで巧みに演じ分け、存在感を放っています。

町田啓太さん演じるカルベは豪快さと仲間思いの一面が絶妙に表現され、森永悠希さんのチョータは恐怖に怯える姿がリアルで共感を誘いました。

水崎綾女さんのシブキは冷静な判断力と弱さの両面を持ち、謎めいた人物像として強く印象に残ります。それぞれが際立ったキャラクター性を発揮していたことが、物語への没入感をさらに高めていました。

視聴者からの反応と今後への期待

SNSなどでは「冒頭の渋谷シーンが圧巻」「命懸けの脱出劇が怖すぎる」「展開が読めず一気に見入った」といった感想が多く、総じて好意的な評価が目立ちます。私自身も同じように感じ、第1話の完成度には驚かされました。

特にラストで登場したウサギ(土屋太鳳)が謎めいており、アリスとの関係が今後どのように物語を動かしていくのか期待が高まります。


まとめ:期待値を一気に高めた第1話

総じて、『今際の国のアリス』シーズン1第1話は、設定の斬新さ、映像の迫力、キャラクターの魅力が凝縮された鮮烈なスタートでした。

カルベの発言や花火の演出など、後につながりそうな伏線も散りばめられ、物語の奥行きを予感させます。理不尽さを含めて極限状況の恐怖を体感でき、同時に仲間との絆や人間ドラマの熱さも描かれており、バランスの良さが際立ちました。

第1話の時点で「黒幕は誰か?」「この世界の正体は何か?」という大きな謎が提示され、続きが気になって仕方がありません。スリルと謎解き、そして人間ドラマが融合した本作は、まさに一気見必至の作品だと確信しました。

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