リバース第7話は、それまで積み上げてきた前提をすべて裏返す“反転の回”でした。
愛媛での聞き込みから東京での告発文追跡へ――物語は静かに収束するように見せかけて、最後に突きつけられるのは「答えは一番近くにあった」という残酷な真実です。
これまで深瀬を支えてきた恋人・越智美穂子。その存在が、告発文の送り主として浮かび上がった瞬間、第7話は単なるミステリーではなく、「信じていた日常が別の意味に変わる物語」へと姿を変えました。
ここから先は、第7話のあらすじ・伏線・衝撃のラストまで、ネタバレ込みで整理していきます。
ドラマ「リバース」7話のあらすじ&ネタバレ

第7話は、物語が「じわじわ」から「一気に反転」へ切り替わる回でした。
愛媛での聞き込みが、東京での“告発犯”特定へ一直線につながっていく。しかも、答えは遠くではなく、いちばん近い場所にあった――そういう残酷さが最後に突き刺さります。
※ここから先は第7話のネタバレを含みます。
愛媛で古川と再会…「親友」という言葉が崩れる
事件の真相を追う深瀬は、愛媛で広沢の“親友だった”古川と出会います。古川は、深瀬が思っていたような温かい協力者ではなく、むしろ広沢に対して複雑な感情を抱えた男でした。
深瀬が告発文について問いただすと、古川はそれを否定しつつ、葬儀の場で広沢が“ある女性”に睨みつけられていたことを語り、「告発しているのはその女性かもしれない」と匂わせます。さらに、広沢が誰にでも好かれる存在だったことへのコンプレックスを吐露し、「もう連絡しないでくれ」と距離を置いた過去を明かします。
この場面が重たいのは、古川の言葉が単なる嫉妬で片付けられないからです。深瀬自身もまた、「自分は広沢の何を知っていたのか」と突きつけられる。愛媛編は、事件の手がかり探しであると同時に、深瀬が“広沢像”を見直さざるを得なくなる時間でもありました。
やがて、広沢がかつて付き合っていた女性が東京で働いているらしいという情報が入り、深瀬はその女性を探すため愛媛を後にします。
さらに、広沢の母・昌子に告発文が届いていることを打ち明け、真実が分かったら必ず連絡すると約束して東京へ戻る。この約束が、後に引き返せない重さを持ってくるのが怖いところです。
谷原が目を覚ます…曖昧な記憶と「何かを隠す」態度
東京に戻った深瀬は、浅見とともに、意識を取り戻した谷原を見舞います。
谷原はホーム転落の記憶が曖昧で、どこか歯切れが悪い。深瀬たちは「谷原を突き落とした犯人=告発文の送り主ではないか」と疑いますが、谷原は核心を避けるような態度を取り続けます。
さらに、谷原が警察に話している内容と、家族に語る内容が食い違っていることに、妻・明日香が違和感を抱き始めます。職場では被害者、家庭では説明できない夫。この二重構造が、後の告白をより苦くします。
手がかり①「てんとう虫のキーホルダー(30)」
10年前の事故現場で、谷原は“てんとう虫の背中に『30』と書かれたキーホルダー”を見つけていた、という証言が出ます。ただし谷原は、それを谷底に投げ捨てたと言う。つまり、現場に落ちていた重要な物証を、自分の手で消している。
深瀬はこの情報をジャーナリストの小笠原にも共有し、調査を依頼します。小笠原が本格的な協力者として盤面に乗るのも、この回の重要なポイントです。
村井が戻る、莉子が見つかる…それぞれの「別件」が動く
第7話は、告発犯探しだけでなく、各キャラクターの現実の問題も同時に動いていきます。
まず、行方不明だった村井が発見されます。監禁していたのは妻・香織で、父親側の人間によって救出される形。香織は実家に戻り、村井は父から「仕事より夫でいろ」と釘を刺される。救出=自由ではない、という結末が残酷です。
一方、浅見は行方不明だった生徒・篠崎莉子を見つけます。
莉子は、サッカー部での飲酒の事実を知りながら言い出せず、大人に気づいてほしくて浅見を巻き込んだと謝罪する。浅見の正義感が、彼女のSOSにきちんと届く数少ない救いの場面でした。
その裏で谷原は、退院後に会社から早期退職の申請書を渡され、それを家族に隠します。明日香に仕事の話をされると苛立ちをぶつける。家庭の会話が噛み合わない感じが、やけにリアルです。
“カワちゃん”探しと、名前違いの罠
深瀬は「広沢と付き合っていた“カワちゃん”が八王子の救急病院で働いているらしい」と掴み、浅見と病院を回ります。地味な捜索ですが、追う側の心が削れていく感覚が丁寧に描かれます。
やがて見つかったのは川本友里。
ところが彼女は告発文を否定し、広沢とは短期間付き合っただけだったと語ります。そして決定的なのが、「本当に結婚まで考えていた相手は、同じあだ名で呼ばれていた別の女性・河部だった」という事実です。
この瞬間、「広沢は完璧な善人」という視聴者の前提が崩れます。“名前違い”というミスリードが、見たいものしか見ない人間の癖をそのまま突いてくるのが巧妙でした。
深瀬と谷原、そして「女がいた」告白
後日、行方をくらました谷原を探した深瀬は、谷原が草野球仲間と飲んでいる場に遭遇します。
深瀬は怒りをぶつけますが、実は谷原が飲んでいたのは酒ではなくレモンスカッシュだった。誤解に気づいた深瀬は謝り、二人はキャッチボールを始めます。
その中で谷原は、会社に行くのが怖いこと、早期退職を勧められていること、そして――ホームに落ちた時、一人ではなく「女がいた」と告白します。
隠していたのは不倫ではなく、“一緒にいた事実そのもの”。曖昧にした結果、家庭に余計な疑念を生んでしまう。このすれ違いが、作品らしい嫌なリアルさです。
卒業アルバムが突きつけた答え
深瀬の部屋に、浅見、谷原、村井が集まります。頼んでいた卒業アルバムが届き、彼らは“本命のカワちゃん=河部”を探します。
そこで見つかった名前は「河部美穂子」。そして、その顔は深瀬の恋人・越智美穂子でした。
さらに、谷原はホーム転落時に一緒にいた女性が美穂子だったと気づき、村井もまた、美穂子が選挙事務所でボランティアをしていたことを思い出す。
つまり美穂子は、深瀬、谷原、村井、そして浅見の周辺に接触していた。告発文の送り主は、美穂子でほぼ確定します。
ラスト:献花する美穂子と、呆然とする深瀬
真実を突きつけられた深瀬は呆然とします。
そして美穂子は、10年前の事故現場で花を手向け、手を合わせる。その行為が弔いなのか、確認なのか、断言できないからこそ怖い。
第7話のラストで、物語は完全にギアを上げました。
「解き明かされた真実は、あまりに残酷すぎる」――その感覚だけを、視聴者の胸に残して。
ドラマ「リバース」7話の伏線
第7話は“大きな答え”を出しつつ、同時に「これから回収される針」をいくつも刺していく回でした。しかも伏線の大半が、派手なトリックではなく“人間の癖”として仕込まれているのが厄介です。
てんとう虫キーホルダー「30」|物証であり、罪悪感の象徴
谷原が10年前の事故現場で見つけたキーホルダーは、現場に“その場にいるはずのない誰か”がいたことを示す重要な物証になり得ます。
しかも谷原はそれを谷底に捨てている。つまり4人は「知らなかった」のではなく、「知ってしまってから隠した」。この“隠した感触”が、告発文の効力を何倍にも増幅させています。
谷原の「女がいた」|ホーム転落事件はまだ終わっていない
谷原がホームに落ちたとき、そこに女性がいたという告白は、転落が偶然ではなく“事件”だった可能性を一気に濃くします。そして、その女性が美穂子へと繋がってしまう。告発文とホーム転落がどこまで同一線上なのか、視聴者の不安を一段引き上げる伏線です。
「川本」と「河部」のすり替え|名前が“真実の盾”になる
川本友里の存在はミスリード役に見えて、実は「同じ呼ばれ方」「似た情報」が真実を覆い隠す構造そのもの。
今後も、似たラベル・似た記憶・似た善意が、何かを取り違えさせる予感があります。
川本友里の“広沢評”|善人像を固定すると足元をすくわれる
川本が語る広沢は、「優しい」だけでは説明できない人物です。誰にでも優しい=誰にでも期待を持たせ、結果として人を傷つける。ここで「広沢=被害者」という前提が揺らぎ、10年前の事故の背景にも影を落とす布石になります。
村井監禁の顛末|救出=解決ではない
村井は監禁から救出されますが、父の言葉によって再び縛られる。「政治家の息子」「夫」という役割が、彼を守るより先に押し潰す。この“役割に殺される”構図は、10年前の彼らが選んだ沈黙や保身と地続きです。
篠崎莉子の告白|大人が気づくまで、子どもは危険な賭けに出る
莉子は「言えなかった」「気づいてほしかった」と語る。攻撃的に見えた行動の裏側にはSOSがあった。告発文も同じ構造に見えてきます。“言えなかったこと”を言わせるために、誰かが危険な揺さぶりをかけるという構図です。
美穂子の大阪行きと母との会話|二重に読める表情
美穂子が大阪で入院中の母を見舞い、深瀬のことを話す場面は、第7話ラストを知ったあとだと二重に読めるように置かれています。
再視聴すると、あの表情の意味が変わって見える仕掛けです。
『宮本武蔵』のクローズアップ|“隠された物証”の匂い
作中で意味ありげに映る『宮本武蔵』は、「挟まっている」「隠してある」「読み飛ばしていた」系の小道具の匂いが強い。キーホルダーが“捨てられた物証”なら、本は“隠された物証”として対になる可能性があります。
ドラマ「リバース」7話の感想&考察

第7話を見終えた直後の感覚は、「当てられた」より「切られた」に近いものでした。
犯人当ての快感ではなく、信じていた関係性が断ち切られる痛み。しかも、それをやるのが一番“効く位置”にいた越智美穂子だった、という残酷さが際立ちます。
7話の怖さは「犯人」より「恋人」だったこと
もし美穂子が赤の他人の犯人だったら、ミステリーとして受け止められたかもしれません。でも第7話の残酷さは、深瀬がようやく手に入れた「安心できる関係」そのものが疑いに変わる点にあります。
卒業アルバムをめくる演出も、嫌な未来を待たせてから突き落とすタイプで、精神的にかなりきつい。
「河部美穂子=越智美穂子」の反転が、物語を塗り替える
この正体バレは、7話単体の衝撃で終わりません。深瀬の“お人好し”、美穂子の“潔癖さ”、広沢の“理想像”――それまで積み上げてきた像が、すべて別の意味へ反転します。
タイトル『リバース』が、ここでようやく本気を出した感覚でした。
しかも美穂子は、深瀬だけでなく谷原や村井の周辺にも接触していた。
恋人になる、スタッフになる、身近に入り込む。派手な暴力ではなく、日常の距離感で進むからこそ見抜けない怖さがあります。
レモンスカッシュの名場面|谷原が“人間”に戻る瞬間
第7話は谷原の回でもありました。酒だと思って怒鳴ったら、実はレモンスカッシュだったというズレ。
谷原は最低なことをしたけれど、同時にどう生き直せばいいか分からない人間でもある。キャッチボールしながら吐き出す生活の重圧と、10年前の罪。その両方を抱えている姿が切実でした。
だからこそ、「女がいた」と白状する場面が重い。沈黙で守ろうとして、逆に壊していく。このドラマが描く“沈黙の副作用”が、ここでも繰り返されます。
川本友里の一言が刺さる|「人は見たいところしか見ない」
川本が語る広沢像は、視聴者への刃でもあります。僕らはずっと「広沢=善人」という物語を見ていた。
でもそれは、深瀬たちが安心するために貼り付けた顔だったのかもしれない。正体が明らかになった瞬間、全員が一斉に「知らない顔」になる。この作品の怖さは、殺人よりも“信じていた日常が別の意味に変わる”ところにあります。
最後に|第7話は「優しさが一番危ない」回だった
深瀬の優しさは、これまで美穂子を救ってきたように見えました。でも第7話のラストを踏まえると、その優しさは「疑えない弱点」にもなる。“優しさ”は、ときに最も操りやすい感情です。第7話はそれを、物語のど真ん中で証明してきた回でした。
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