2026年冬ドラマとして放送される「探偵さん、リュック開いてますよ」は、温泉街に暮らす探偵兼発明家が、少し不思議でどこか愛おしい依頼を引き受けていく物語です。
舞台は捜査本部でも都会でもなく、人の生活がゆったりと流れる地方の温泉街。そこで起きる出来事は小さくても、誰かにとっては切実な“謎”ばかりです。
主人公は、鋭い推理で事件を一気に解決するタイプではありません。発明品で状況をひっくり返すこともあれば、無理に白黒をつけず、そっと見送る選択をすることもある。その“ゆるさ”が、かえって人の心に残る。
ここからは、ドラマ「探偵さん、リュック開いてますよ」について、作品の概要やあらすじ、見どころを順に紹介していきます。
2026年1月〜3月の金曜ナイトドラマは「探偵さん、リュック開いてますよ」に決定!

テレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で放送される2026年冬ドラマが、「探偵さん、リュック開いてますよ」です。
初回放送は2026年1月9日(金)で、毎週金曜よる11:15からの放送予定(一部地域を除く)。深夜帯ならではの、肩の力を抜いて楽しめる作品として注目されています。
タイトルのゆるさとは裏腹に、物語の中身は「温泉×探偵×発明家」という、これまでの探偵ドラマとは少し角度の違う“ほっこりミステリー”。
舞台は田舎の温泉街・西ヶ谷温泉。そこに暮らす探偵兼発明家のもとへ、奇妙で、どこか人間くさい依頼が次々と舞い込んできます。
さらに本作は、主演の松田龍平が企画段階から参加して生まれたプロジェクト。
監督・脚本を務める沖田修一とのタッグによって、作品そのものが「二人の発想から立ち上がった」ことがはっきりと打ち出されています。完成された原作を映像化するのではなく、ゼロから作られた世界観である点も、大きな見どころです。
スタッフ情報(公式発表)
- 企画:松田龍平、沖田修一
- 脚本:沖田修一、近藤啓介、守屋文雄
- 監督:沖田修一、近藤啓介、東かほり
- 音楽:池永正二
- 制作:テレビ朝日・MMJ
ドラマ「探偵さん、リュック開いてますよ」のあらすじ

主人公は、一ノ瀬洋輔(松田龍平)。
失踪した父のあとを継いで探偵稼業を営む一方、発明品の開発に没頭する“探偵兼発明家”です。父が残した温泉旅館を、探偵事務所と発明ラボ、そして住居として丸ごと使いながら暮らしています。
洋輔のバックボーンはかなり独特です。
かつてアメリカで「負の感情」をエネルギーに変える研究に成功した過去を持つ人物。しかし研究の過程で、悪意や中傷を浴び続けたことに疲れ果て、すべてを投げ出すように帰国してきた、という設定になっています。
彼が戻ってきた西ヶ谷温泉は、なぜか不思議な乗り物が行き交う、少し風変わりな温泉街。そこへ集まる依頼人たちも、ひと筋縄ではいかない人ばかりです。
洋輔は、そんな“ヘンテコな依頼”を、奇想天外な方法で、そしてどこか肩の力を抜いたまま解決していきます。このドラマの面白さは、ミステリーでありながら主人公が「頑張りすぎない」点にあります。
発明品で鮮やかに解決することもあれば、時には割り切って諦めてしまうこともある。それでも不思議と、人の心にはきちんと寄り添っている。温泉街の日常をそっと覗き見るような距離感で、小さな“奇跡”が積み重なっていく、癒し系のヒューマンミステリーになりそうです。
ドラマ「探偵さん、リュック開いてますよ」は原作はある?

結論から言うと、本作に原作小説や原作漫画はありません。
公式スタッフ情報にも既存原作のクレジットはなく、オリジナル作品として制作されています。
企画には松田龍平と沖田修一の名前が並び、脚本も沖田修一を中心とした脚本陣が担当。
つまり、既存作品の映像化というより、企画段階から世界観を組み立てた“新しい探偵ドラマ”として立ち上がったプロジェクトだと考えるのが自然です。
ドラマ「探偵さん、リュック開いてますよ」の予想ネタバレ&考察

ここからは、現時点で明かされている設定をもとにした予想と考察です。放送前の段階での推測としてお読みください。
考察1:最大の縦軸は「失踪した父の行方」
洋輔は「失踪した父のあとを継いだ探偵」であり、父の存在そのものが物語の出発点です。
さらに、春藤慶太郎(光石研)が「父と親しかった」「洋輔のことを幼い頃から知っている人物」とされていることから、春藤が父の失踪に関する重要な鍵を握っている可能性は高そうです。
毎話の依頼はゆるやかに解決されつつも、終盤に向けて父の失踪理由や真相が、少しずつ浮かび上がってくる構成が想像できます。
考察2:「発明品」は事件解決の道具であり、洋輔の傷の象徴
洋輔は「負の感情をエネルギーに変える研究」に成功した過去を持っています。
この設定は、本作の中でも特にユニークなポイントです。
発明品は単なる便利ガジェットではなく、「悪意を浴びた記憶」や「人から向けられた攻撃性」と切り離せない存在にも見えます。
だからこそ、毎話の依頼は事件解決であると同時に、洋輔自身が過去と折り合いをつけていく過程にも重なっていくのではないでしょうか。
発明で救えるものと、救えないもの。その境界線を“ほっこり”したトーンで描くことが、このドラマの芯になりそうです。
考察3:南香澄の存在が「温泉街に風穴を開ける」
南香澄(片山友希)は、田舎暮らし系動画の人気配信者。
「探偵をつけてみた」という動画を投稿してプチバズりし、洋輔の周辺に居候しながら配信を続ける人物です。
この設定があることで、西ヶ谷温泉で起きる出来事は「閉じた町の中」だけで完結しない可能性が出てきます。
- 噂が外へ広がり、依頼やトラブルが増える
- 洋輔が“見られる側”として世間の目に晒される
- 香澄自身が、父の失踪や町の違和感に踏み込んでいく
ゆるい空気で進むほど、ふとした瞬間に「カメラの外側」の怖さが差し込む展開もあり得そうです。
考察4:酒井あおいは“入口の人”として、洋輔の変化を見届ける役
酒井あおい(髙橋ひかる)は、西ヶ谷温泉の入口にある商店の看板娘。
外から来た人が最初に出会う存在で、決め台詞もある、いわば“街の税関役”です。
こうしたキャラクターは、町の空気や住人の本質を一番よく知っている立場でもあります。
洋輔に対しても、突き放すようで世話焼きという絶妙な距離感で関わり続け、視聴者にとっての“安心できる目線”になっていくのではないでしょうか。
考察5:親友トリオが「事件」より「人生」を回収してくれる
清水としのり(大倉孝二)と室町圭(水澤紳吾)は、洋輔の中学時代からの同級生。
清水はトラブルメーカー気質、室町はトリオの中で一番まっとう、とされています。
ミステリーの相棒というより、人生の“つるみ相手”として、事件解決の裏で洋輔の孤独を薄めてくれる存在になりそうです。
父の件に真正面から踏み込むのではなく、くだらない会話をしながら横に居続ける。そうした関係性が、この作品の“ほっこり感”を支える気がします。
ドラマ「探偵さん、リュック開いてますよ」のキャスト
公式発表されている主なキャストは以下の通りです。
- 一ノ瀬洋輔(松田龍平)
失踪した父のあとを継ぎ、探偵業と発明に励む探偵兼発明家。リュックのチャックを閉め忘れていることが多い。 - 酒井あおい(髙橋ひかる)
西ヶ谷温泉の入口にある商店の看板娘。口は悪いが世話好きで、外から来た人の“入口”になる存在。 - 清水としのり(大倉孝二)
洋輔の同級生。お調子者で適当、トラブルメーカー気質だが、実は洋輔を気にかけている。 - 室町 圭(水澤紳吾)
洋輔の同級生で親友トリオの一人。実家の射的屋を継ぐミリタリーマニアで、トリオの中では最も常識的。 - 南 香澄(片山友希)
田舎暮らし系動画の人気配信者。西ヶ谷温泉で洋輔に興味を抱き、動画投稿を続ける。 - 春藤慶太郎(光石研)
余命宣告を受けている定年間近の刑事。洋輔の父と親しかった縁から、洋輔を気にかけ続ける。
放送開始が近づくにつれて、各話ゲストや追加キャストが発表される可能性も高いため、最新情報の更新も随時チェックしておくと安心です。

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