いろいろな思いが重なったドラマ『奪い愛、冬』の4話が終了しました。

蘭の怒りがとどまることを知りませんでしたね、これにより信が光のことを好きと言ってしまいましたね。これにより康太もどんどんおかしくなってきましたね。このままどうなっていくのでしょうか?
2017年2月17日(金)夜11時15分スタートの新ドラマ「奪い愛、冬」5話のあらすじ(ネタバレ)と感想を紹介していきます。
※以後ネタバレ注意
「奪い愛、冬」5話の見どころ…康太の狂気、蘭の復讐、光の覚悟

第5話は、物語が一気にクライマックスへと突入し、登場人物それぞれの“愛”がついに狂気や執念へと変貌していく姿が描かれました。
婚約者の光を失うまいとする康太の暴走、夫を奪われた蘭の復讐、そして愛を守ろうと決意する光。全員が限界を超えた感情をぶつけ合い、息をのむ展開が繰り広げられます。
まず注目すべきは、康太の崩壊ぶりです。もとは誠実で優しい理想の婚約者だった彼が、嫉妬と不安に取り憑かれ、ついには光を監禁するという常軌を逸した行動に出ます。
理性を失いながらも「これが愛だ」と言い張る康太の姿は、視聴者に恐怖と衝撃を与えました。一方の蘭は、夫を奪った光を徹底的に追い詰めるべく、周囲を巻き込んで巧妙な復讐を開始。母親や職場を標的にした陰湿な攻撃は、彼女の執念と狂気を浮き彫りにしました。
しかし、ただ翻弄されるばかりではないのがヒロイン・光です。母を侮辱された怒りから蘭と直接対峙し、毅然と反撃する姿は、これまでの受け身な印象を覆す大きな成長を感じさせました。そして、キャリアや社会的評価を犠牲にしてでも信への愛を選ぶという彼女の決断は、多くの視聴者の胸を打ったはずです。
さらに第5話のラストでは、信が余命わずか2ヶ月の末期がんであるという衝撃の事実が判明。ようやく結ばれた二人の愛に突きつけられたあまりに残酷な運命は、物語を一気に悲劇へと変えてしまいました。
第5話は「愛が人を狂わせる瞬間」を徹底的に描き切った回でした。康太の狂気、蘭の復讐、光の決意、そして信の絶望的な運命。全員が愛に突き動かされながら破滅へと突き進んでいく姿は、視聴者を震撼させると同時に強烈な中毒性を生み出しました。ここから物語がどのように収束していくのか、誰も予想できない展開への期待が高まる一話です。
ドラマ「奪い愛、冬」5話のあらすじ&ネタバレ

元カノ・光(演:倉科カナ)と妻・の前で、「俺はまだ、光のことが好きだ」と、衝撃の告白をした信(演:大谷亮平)。
その現場を目撃した光の婚約者・康太(演:三浦翔平)は頭に血が上り、信につかみかかる。ところが、制止に入ろうとした光を弾みで突き飛ばし、気絶させてしまう結果に…。康太は警察の厄介になり、会社からも謹慎処分を食らってしまう。
一方、蘭は信への愛憎の念をますます膨らませ、挑発的な行動で信を追い詰めていく。ついに信は家を出て行ってしまい、そのことに激しいショックと怒りを覚えた蘭は、康太の母・美佐(演:榊原郁恵)に接近! これまでとは違った方法で、光に対する攻撃を企てる。
そんな中、嫉妬心を爆発させた康太は光の愛を独占することしか考えられなくなり、以前とは別人のように暴走。なんと、休日に光が信に会いに行けないよう、家の中に監禁し始める!
恐怖で怯える光…。さらに、蘭が光の母・麻紀(演:キムラ緑子)にまで魔の手を伸ばし始めた! 光はついに、蘭との直接対決を決意。一方、信には、思わず言葉を失うような“残酷な運命”が忍び寄る――。
「奪い愛、冬」5話の感想 &考察

康太の愛が狂気へと変わる瞬間
第5話でもっとも鮮烈だったのは、康太の変貌ぶりでした。
光を愛するあまり彼女を失う恐怖に耐えられず、その想いは理性を超えて狂気へと転じていきます。光を監禁し、婚姻届に強引にサインさせる場面は、もはや愛情ではなく「支配欲」と呼ぶべきものでした。
優しかった青年がここまで壊れてしまった理由は単純な嫉妬だけではなく、彼自身の「愛されない不安」や「見捨てられる恐怖」が根底にあったように思えます。人が追い詰められると愛は容易に狂気に変わる――その怖さを康太は体現していました。
蘭の復讐と歪んだ正義
蘭もまた第5話で本性をむき出しにします。彼女の復讐は直接的な暴力ではなく、精神的に追い詰める陰湿さが際立ちました。
光の母を狙い、社会的評価を奪う手法は、彼女自身が「愛する人を奪われた苦しみを光にも味わわせたい」という歪んだ正義に基づいています。ここで印象的なのは、蘭が完全な悪ではなく「被害者である」と同時に「加害者」でもあるという点です。愛に裏切られた痛みが、彼女を鬼気迫る存在へと変貌させたのです。
光の覚醒と決意
これまで翻弄されるだけだった光が、母を傷つけられたことでついに反撃に出ます。蘭との直接対峙では、感情を爆発させながらも「私はどんなことをされても受け止めます」と宣言し、愛を貫く覚悟を見せました。
このシーンは、光が“守られる存在”から“自ら選び戦う存在”へと変化した瞬間でした。彼女の犠牲的な決断は、社会的には批判を受けるものかもしれません。しかし、それでも「真実の愛」を選び抜いた姿は、多くの視聴者に共感を呼びました。
禁断の愛と残酷な運命
雨の中で結ばれる光と信のシーンは、第5話の大きな転換点でした。3年越しに再び結ばれた二人の抱擁は、視聴者に切ない希望を抱かせます。しかしその直後に突きつけられる「信は末期の膵臓がんで余命2ヶ月」という事実。
ここで物語は、愛憎劇から一気に悲恋の物語へと変わります。幸福と絶望の落差の大きさが、視聴者の心を揺さぶりました。まるで「愛を選んだ瞬間に、それを奪い去る運命が待っていた」とでもいうような展開は、本作らしい残酷さでした。
テーマ性と視聴者の受け止め方
第5話を通じて強調されたテーマは「愛は人を救うのか、それとも壊すのか」という問いでした。康太も蘭も、愛を失う恐怖から狂気へ堕ちていきました。一方で光は、愛を守るためにすべてを犠牲にしました。
信はようやく愛を選んだ矢先に死を宣告されました。登場人物それぞれの愛が異なる形で彼らを追い詰め、同時に突き動かしています。この複雑さこそが、『奪い愛、冬』をただの恋愛ドラマではなく、「愛の功罪を描いた人間ドラマ」として際立たせているのです。
演出と役者の熱演
演出面でも第5話は見応え十分でした。康太の狂気を際立たせるカメラワークや緊迫したBGM、蘭の不気味な笑みを切り取る表情のアップ。視聴者を「愛の恐怖」に引きずり込む映像表現は秀逸でした。
また、三浦翔平さんの豹変する康太の怪演、水野美紀さんの鬼気迫る蘭の迫真の演技、倉科カナさんの決意を込めた涙の演技――役者陣の熱演があってこそ、ここまでの緊張感が成立していたといえます。
最終章への布石
残すところあと2話。信の余命宣告という衝撃的な事実は、最終章に向けて最大の布石となりました。愛する人との残された時間を、光と信はどう生き抜くのか。
康太と蘭は、自分の狂気とどう向き合うのか。ここからの展開は、視聴者に「誰も幸せになれないのでは」という不安を抱かせつつも、最後まで見届けずにはいられない強烈な吸引力を放っています。
まとめ
「奪い愛、冬」第5話は、愛が狂気に変わる瞬間を鮮烈に描き、登場人物たちの運命を一気に悲劇へと導いた衝撃回でした。康太の狂気、蘭の執念、光の覚醒、信の余命――すべてが最終章への加速装置となり、視聴者を否応なく物語に引き込んでいきます。「愛は救いか破滅か」というテーマをここまで極端に突き詰めた作品は稀であり、本作ならではの“ドロキュン”の真骨頂が凝縮された回でした。
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